『ライヴ・イン・マウイ』

ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

Jimi Hendrix Experience:Live in Maui

2020年12月16日発売

★完全生産限定盤★十字型特殊デジパック(輸入)★オリジナル・カラーブックレット

★英文解説の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット

★2CD+Blu-Ray(3枚組)★SICP-6361~3★定価:¥6,000+税

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<収録曲>

Disc 1 ●FIRST SHOW

  1. チャック・ワインによるイントロダクション
  2. ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)*
  3. 嵐の中に*
  4. フォクシー・レディ*
  5. ヒア・マイ・トレイン A カミン*
  6. ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)*
  7. ファイア*
  8. 紫のけむり*
  9. スパニッシュ・キャッスル・マジック
  10. ラヴァー・マン
  11. 恋のメッセージ

Disc 2 ●SECOND SHOW

  1. ドリー・ダガー
  2. ヴィラノヴァ・ジャンクション
  3. イージー・ライダー*
  4. レッド・ハウス
  5. 自由
  6. ジャム・バック・アット・ザ・ハウス
  7. 直進
  8. ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)
    ~ ミッドナイト・ライトニング*
  9. ストーン・フリー

*the tracks with the over dubbed drum parts, as featured in the Rainbow Bridge film

Disc 3 ●Blu-Ray

<新作ドキュメンタリー>

“Music, Money, Madness… Jimi Hendrix in Maui”

PERFORMANCE: FIRST SHOW

PERFORMANCE: SECOND SHOW

▶収録分数:162分、2層、MPEG-4 AVC、Color、16:9、STEREO/リニアPCM(24bit/48kHz)、5.1ch/DTS-HD Master Audio(24bit/48kHz)、字幕:日本語/英語/フランス語/ドイツ語/スペイン語/オランダ語(日本語字幕のみPERFORMANCE映像にも収録)

没後50年、ジミ・ヘンドリックス伝説のパフォーマンス

『ライヴ・イン・マウイ』が未公開映像・音源とともに発売決定!

      あれから50年、その全貌が遂に明らかにされる。

      アンディ・ウォーホルの従者であるチャック・ワインが監督を務め、『イージー・ライダー』に着想を得たという映画『レインボウ・ブリッジ』。ジミのマネージャー、マイケル・ジェフリーが描こうとしたのは、悟りを開いた世界とそうでない世界を結ぶ“虹の橋(レインボウ・ブリッジ)”だ。サーフィン、ヨガ、瞑想、太極拳を織り交ぜたシーンを、脚本なしで、プロの役者も使わずに撮影するという構想だった。が、結果はヒッピーカルチャーがこれでもかと脈略なく寄せ集められたにすぎず、ジェフリーは資金繰りに不安を感じ始めていた。エクスペリエンスはホノルルのH.I.C.アリーナで1970年8月1日にコンサートが予定されていた。映画の中でヘンドリックスをある程度フィーチャーせねばならないチャック・ワインは、ハレアカラ休火山の裾野で誰でも自由に参加できる“色と音による振動的実験” を行ない、それを撮影する策を講じた。ジミ・へンドリックスのフリー・コンサートの噂はあっというまに広まり、何百人もの興味本位のマウイっ子たちがオリンダのボールドウィン牧場に集まった。その場凌ぎのステージが建てられ、オーディエンスは星座ごとに場所が割り振られた。パフォーマンス自体は大成功だった。3人の演奏はパワーの極みにあり、息を飲むような大自然をバックに2回のセットが滞りなく展開された。

▼「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」(1970年7月30日)のパフォーマンス映像

      1971年に発売されたジミ・ヘンドリックスの死後初となるアルバム『クライ・オブ・ラヴ』は、広く一般と評論家を喜ばせるヒットとなり、高い評価を得た。そこでジェフリーが次にリリースしたのが『レインボウ・ブリッジ』とそのサウンドトラックだ。しかしヘンドリックスの名前にも関わらず、映画は大ゴケに終わった。むしろ多くの者はコンサート映画を観に行くつもりで映画館に足を運び、大いに困惑したのだ。お目当のヘンドリックスのコンサート・シーンは、でたらめに編集されたわずか17分。ようやく最後のカットに登場し、映画のせめてもの救いになっている。マウイでのパフォーマンスのオリジナル・レコーディングに技術的な問題があったため、映画に使用できるようにミッチ・ミッチェルは1971年、エレクトリック・レディ・スタジオで録音不良のドラム・トラックを録音し直し、オーバーダブで重ねている。

      エディ・クレイマーはその時の様子をこう語る。「オーバーダブ作業でのミッチの仕事ぶりはすごかった。最初のテイクで録れなかったとしても、間違いなく2度目のテイクで仕留めてみせていた。既に叩いたドラムパートを完璧に再現する彼の能力にはびっくりだったよ。録音の問題は時速80キロ近い風だ。なんてったって火山の真横で撮影してたからね。でもミッチは何が何でも修復してみせるという気概だった。ジミが死んで、僕はしばらくテープが入ったクローゼットを開けられずにいたんだ。ミッチは英国人らしい“やればなんでも出来る” という態度で頑張ってくれた。オーバーダブでドラムを重ねるだけなら誰でも出来るだろう。でもそれが分からないように出来るのはマジックだ。彼はすべての曲を知り尽くしていた。素晴らしいミュージシャンとしての、そしてジミと対等かつ協力的パートナーとしてのミッチの感性のなせる技だよ」

      死後に発表された『レインボウ・ブリッジ』のサウンドトラックはミッチ・ミッチェル、エディ・クレイマー、ジョン・ジャンセンが制作にあたり、「ドリー・ダガー」や「ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン)」といった代表曲が収められた秀逸の1枚だった。しかし、マウイのコンサートからの音源が含まれなかったことは、アルバム購入者のさらなる当惑を招いたかもしれない。

      ジョン・マクダーモット監督、ジェイニー・ヘンドリックス、ジョージ・スコット、ジョン・マクダーモット制作『Music, Money, Madness… Jimi Hendrix In Maui』はこれまで未公開だったオリジナル映像に加え、ビリー・コックス、エディ・クレイマー、ワーナー・ブラザーズのエグゼクティブ、『レインボウ・ブリッジ』のキャスト、そして監督チャック・ワインら、当時の関係者ならびに主要プレイヤーたちとの新たなインタビューを満載。彼らの口から語られるのは、史上稀に見る論争を呼んだインディペンデント映画の“真実” のストーリーだ。

▼『Music, Money, Madness... Jimi Hendrix in Maui』のトレーラー

      そしてジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの幻の2ステージがCD『ライヴ・イン・マウイ』で完全再現された。「フォクシー・レディ」「紫のけむり」「ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」といったコンサートでのお気に入りから、ヘンドリックスが向かおうとしていた新たな方向性を示す当時未発表の「ドリー・ダガー」や「自由」なども含まれている。尚、CD2枚とBlu-rayで3枚組になる日本盤『ライヴ・イン・マウイ』は12月16日発売だが、輸入2CD+Blu-rayと輸入3LP+Blu-rayは11月20日に先行発売された。

▼「フォクシー・レディ」(1970年7月30日)のパフォーマンス映像

     「冒険が大好きだったジミにとってハワイでの滞在は冒険に事欠かなかった。そしてハワイは彼が大好きだった場所よ」とジェイニー・ヘンドリックスは言う。「『レインボウ・ブリッジ』とこれらのレコーディングの背景を知るほどに、奇妙なことを素晴らしいものに変えてしまうジミの尋常じゃない能力が浮き彫りになる。今回の商品化でジミの天才性により迫る作品になったことを、私たちもとても嬉しく思っています」

1969年から70年へ。12月31日と1月1日に行われた4回のステージ、全43曲、5時間を超える演奏を収録!

バンド・オブ・ジプシーズ:コンプリート・フィルモア・イースト

ジミ・ヘンドリックス

好評発売中★完全生産限定盤★未発表写真満載のカラー・ブックレット(輸入)

★BOX&紙ジャケット(輸入)★英文の完全翻訳・書下ろし解説・歌詞・対訳掲載の日本版ブックレット

★SICP6213~7★¥7,000+税

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      1969年の大晦日と1970年の元旦、ジミはフィルモア・イーストのステージにビリー・コックス(b)とバディ・マイルズ(dr)らと登場し、正式にバンド・オブ・ジプシーズと名付けられる。新しい組み合わせによって生み出されたサウンドはソウルフルでファンキー、歌詞は内なる平和を求め、普遍的な愛と相互理解へのはっきりとした願いをテーマにしていた。 グループは1か月後に解散と短命だったが、ジミが1970年に悲劇的な死を迎える前に未来を見据えての大胆なステップをここに残したのだ。 歴史的なパフォーマンスから50年、今作はエディ・クレイマーがオリジナルのマスター・テープからリミックスし、バーニー・グランドマンがマスタリングを手掛ける。

JIMI HENDRIX

ジミ・ヘンドリックス

● 1942年11月27日にアメリカ・シアトルで生まれた、不世出のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。1966年にロンドンへ渡り、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)とともにザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。第一弾シングル「ヘイ・ジョー」は全英6位を記録するという華々しいデビューを飾り、1967年作アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』は最高2位を記録、英国中が注目するロックスターとなったジミは、アメリカに凱旋帰国しモンタレー・ポップ・フェスティヴァルに出演を果たす。その後もエクスペリエンスとして『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』、『エレクトリック・レディランド』(全米1位)の計3作を発表し、1969年ウッドストック・フェスティバルではトリを務め伝説的なライヴを残した。1970年にはワイト島フェスティヴァルに参加。そのワイト島に出演してからおよそ3週後の9月18日、ロンドンのホテルで昏睡状態に陥り急死。享年27才。その短いキャリアながら、ギターという楽器の可能性を拡大しながら創造した作品の数々は、ロックとは何かを提示し、世代を越えて数多くのアーティストに影響を与え続けている。2003年のローリング・ストーン誌では<歴史上最も偉大なギタリスト>の第1位に選ばれるなど、最高のロックギタリストとして評価されている。

●ジミ・ヘンドリックス 公式サイト https://www.jimihendrix.com/

●ジミ・ヘンドリックス 日本公式サイト https://www.sonymusic.co.jp/artist/jimihendrix/

■エクスペリエンス・ヘンドリックス社について

ジミの父、ジェイムズ “アル”ヘンドリックスが1995年に創立したファミリー会社。その創立当初から、社員はすべて会長在任時にアルが厳選した家族のみ。主な業務はジミ・ヘンドリックスの音楽、名前、肖像などの使用権の管理。日々の業務としてエクスペリエンス・ヘンドリックス社はオーセンティック・ヘンドリックス社と共に永遠に色あせることないジミのレガシーを世界規模で管理している。