舌好調「暗闇砲弾」いよいよ本丸登場?!
濃密#5、#6公開!
5桁台の再生回数に感謝!「暗闇日砲デジタル」YouTube動画「暗闇砲弾」、濃すぎると言っても過言ではない内容で今回はお届けするぞ。バービーボーイズの歴史をアーカイヴとして残していくこの連載動画企画も軌道に乗りつつ、バービーボーイズのメンバーからも毎回開くのを躊躇うほどのインパクト?!で当時を振り返ってきているが、今回も我々は手を緩めるどころかどんどん深く深くメスを入れていく次第。前回からの流れでここでは『Freebee』から『3rd. BREAK』への流れをテーマにしているが、改めてデビューからここまでの1985年から1986年あたりの動きを中心に、いつも通り当時の記憶があちこちに散らばっている内容になっているが、対談濃度はこれまでで一番かも!?な濃密な時間になったと我々は自負している。さて、今号も当時を知る裏方を厳選、2本立てでお届け。内容は、「暗闇日報」編集部員と当時のビジュアルワークの屋台骨を担当したというべき重鎮が登場。まず、フォトグラファー、大川直人写真事務所の大川直人氏、そして、アートワーク、ビジュアル面のキーパーソン、アフター・アワーズ・スタジオ 植田敬治氏との豪華鼎談に加え、さらに植田氏には一人残っていただいての対談。ぜひバービーボーイズのアナログレコードやCDジャケットなどビジュアル素材をご用意しつつ、ご覧いただきたい、今明かされるアレコレ、これは本当に今回も今回こそ見逃せません!
11/13ビルボード東京は最新形杏子で魅了!
“BEE & ME”公演、暗闇からのレポート!
5年連続で開催された杏子の東阪Billboard Liveツアー。昨年に続く“JUST TODAY”のvol.2と題されるとともに、今回は“BEE & ME”という洒落たサブタイトル付で、前半は最新形・杏子ソロに照準を定めたメニューを吉川理(g)、坂本暁良(ds)と、後半は盟友・いまみちともたか、ENRIQUEをスペシャル・ゲストに迎えた二部構成だった。客席にはコシノジュンコ氏も見えたが、前半の黒と赤を基調とした衣装は彼女が手がけたもの。ヴォーカルアプローチと楽曲双方で新境地を開拓した最新ソロアルバム『VIOLET』のタイトルチューンで幕が上がり、続く「Silly Scandals」ではアウターのマント部分がロングスカートに様変わりするサプライズで驚かせた。「あの日から遥か遠く」ではさらにアウターを脱ぎスカーフを翻し歌い、「“Hell, it’s me”」ではリッケンバッカーでジャリジャリなトーンを自らかき鳴らし歌うなど、楽曲ごとに様変わりする装いも観どころに。「30minutes」でも顕著だった独自のポルタメントを駆使したヴォーカルスタイルは、近年の音楽シーンの要素を昇華させた武器である。「幕末wasshoi」ではバンドメンバー含めて、コシノジュンコ氏の浴衣を羽織ったジャパネスクムードで、オーディエンスは両手を挙げての大合唱!
そして後半、坂本暁良にいまみちともたか、ENRIQUEという組み合わせで、まずはデビュー40周年記念盤としてリイシューが発表された『Freebee』から「タイムリミット」を披露。ブラックのノースリーブ・ワンピースにスカーフというセクシーな杏子が登場だ。後半は衣装チェンジもMCもないハイテンションな勇姿で前半と対照的。80年代当時のピッキングではなく、指弾きで一層ファットにボトムを支えるENRIQUEのベースに、シャープさ、華麗さ、エネルギッシュさが増す一方のいまみちともたかによるストラトプレイで、「あなたにアディクション」(いまみちともたか with OKAMOTO’Sのコラボレーションでも話題となった2016年作)も間髪を容れず聴かせる。さらにはいつ見ても惚れ惚れするイントロが痛快な「目を閉じておいでよ」は場内も大合唱。間奏、アウトロではステージ前に出てくるいまみちともたか、ENRIQUEの縦の線のステージングもクール! 本編最後は「負けるもんか」で、サビのコーラスはいまみちともたか、ENRIQUE、そして観衆が担うかたち。普段のBillboard Liveよりも熱度は随分と高かった気がするのもこの面子ならでは。アンコールではバックスクリーンが開き、六本木の街並を背に全メンバーが登場。最後は当時吉川理が衝撃を受けたという「なんだったんだ? 7DAYS」で、吉川理はカポタスト付けてのギタープレイで、原曲へのリスペクトを強く感じさせた。そしていまみちともたかは当時トレードマークだったイエローのダンカンSTを弾き、杏子はタンバリンを高く放り上げるステージで(最後落としていたけれど…)、言わずもがなの場内大合唱。あまりのハイテンションさに第一部ではあった記念撮影が吹っ飛んでしまったそうだが、お約束通りに行かない二部構成がこのメンバーらしいではないか。単なるデビュー40周年の歩みで魅了するだけじゃない、杏子のこれからを感じさせる内容が実に見事だった。
文:北村和孝 Photo:福政 良治