『GORILLA』は1986年6月4日に発売された、TM NETWORKの3枚目のスタジオアルバム。アルバムに先駆けて発売されたシングルの「Come on Let's Dance(This is the FANKS DYNA-MIX)」(『GORILLA』にはアルバム・ヴァージョンを収録)で顕著なように、ダンサブルかつビート感を重視した曲が増えていき、打ち込み/プログラミングが中心だった音づくりも、ミュージシャンの演奏を融合させることにより、より骨太な音楽に変化を始めていく時期の作品と言えます。また、リーダーの小室哲哉が作曲を手掛けた渡辺美里のシングル「My Revolution」が大ヒットを飾った時期に発売されたこともあり、世の中に広くTM NETWORKの名前が知られ始め、今日まで続く人気の礎になったのが、この『GORILLA』です。
『Self Control』は『GORILLA』に続く、TM NETWORKの4枚目のスタジオアルバムです。発売は1987年2月26日。オリコン・チャートでの最高位3位を筆頭に、TM NETWORKに商業的にも大きな成功をもたらし、音楽的にもさらなる飛躍を遂げた作品です。先行シングルの「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」や「Self Control (方舟に曳かれて)」をはじめとして、メンバーの木根尚登が作曲したバラードの「Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って)」など、FANKSと呼ばれるファンから今でも愛されている名曲揃いであることも特徴のひとつです。TM NETWORKのブレイクを決定付けた作品と言っても過言ではありません。
2月発売のアルバム『Self Control』、4月発売のシングル「Get Wild」、7月発売のヒストリーCD『Gift for Fanks』と立て続けにヒットを飛ばした1987年は、TM NETWORKを取り巻く状況が大きく変化を遂げた年でした。そして、その極みとなったのが、同年11月11日に発売された5枚目のスタジオアルバム『humansystem』です。アルバム制作は日本と米国の延べ10ヵ所以上のスタジオを使って行なわれ、最終のミックスをマドンナやクインシー・ジョーンズらとの仕事で知られるミック・グゾウスキーが手掛け、マスタリングはマイケル・ジャクソン、スティーリー・ダン、フランク・シナトラ……など世界の超一流を一手に請け負っていたバーニー・グランドマンが担当したことも大きな話題を集めました。先行発売された「KISS YOU 〜世界は宇宙と恋におちる〜」(アルバムにはMore Rockヴァージョンを収録)や、「Resistance」「Be Together」といった収録シングルのヒットだけでなく、アルバムとしても『Gift for Fanks』に続いてオリコン・チャートの1位を飾っています。翌年発売されるアルバムの『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』とともに、本作をTM NETWORKの最高傑作の1枚として挙げるFANKSの声が多いのもうなずける作品であり、今日の音楽シーンに与えた影響力の大きさは計りしれません。
■復刻に関して
昨年、TM NETWORK初のCD/SACDハイブリッド盤として復刻を行なった『Gift for Fanks』および『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』と同様に、SACD化のためのマスタリングは、Sony Music Studios Tokyo所属の鈴木浩二さんに依頼しています。制作手法や使用機材もほぼ共通で、「マスターテープにおさめられている音を、ありのままにデジタルディスク化してください」という制作コンセプトにも変りはありません。また、今回の3作品においても前回の復刻時と同様にソニー・ミュージックレーベルズの全面協力を得られたことにより、『GORILLA』と『Self Control』ではトラックダウンマスターであるハーフインチのアナログ・マスターテープを採用することができ、最終工程がデジタルであった『humansystem』は最上流となるU-maticに記録されたPCM形式のマスター音源までさかのぼることができました。
2024年に開催されたツアーに続くストーリーが隠されているのか?? 全く異なるストーリーが展開されるのか??? 先日発表となった2025年春公開予定のドキュメント映画『TM NETWORK Carry on the Memories ―3つの個性と一つの想い―』に続く40周年+1、『YONMARU+01』に期待が高まるばかりだ。
2025 Live 『TM NETWORK YONMARU+01』 Schedule
[大阪] オリックス劇場
3月22日(土)、23日(日) 開場/16:00 開演/17:00
[愛知] 愛知県芸術劇場 大ホール
4月2日(水)、3日(木) 開場/18:00 開演/19:00
[神奈川] 横浜アリーナ
4月8日(火)、9日(水) 開場/18:00 開演/19:00
2024年12月18日発売 TM NETWORK Blu-ray BOX 『The Force ―40th Anniversary Edition―』(品番:MHXL-153~9)に封入の “チケット先行予約シリアル” には〈4月8,9日横浜アリーナ〉の日程のみ記載となりますが、全日程の先行予約受付が可能です。
8月8日にYouTube Live DJイベント「“CITY HUNTER” × “TM NETWORK” All Time Best Mix Party Night ~Mixed by Shinnosuke~」の生配信が決定! TM NETWORKのファン=FANKSであることを公言している音楽プロデューサーのShinnosuke(ex. SOUL'd OUT、buzz★Vibes)がDJを務め、TM NETWORKや過去のシティーハンタータイアップ曲を回しまくる。
8月8日は「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」が一足早く見られる、全国一斉試写会が開催される日。試写会に行く人も行かない人も22時からはこちらの生配信で盛り上がろう!
YouTube Live DJイベント〈“CITY HUNTER” × “TM NETWORK” All Time Best Mix Party Night ~Mixed by Shinnosuke~〉
ソニーミュージックから実に25年ぶりの最新作をリリースした。タイトルは「DEVOTION」。
タイトルとなった「DEVOTION」、木根尚登作曲「君の空を見ている」の新曲2曲、“リプロダクション”的アプローチでヴォーカルを新録した「RESISTANCE」・「WE LOVE THE EARTH」・「KISS YOU」・「TIME TO COUNTDOWN」、40年の時を経て遂にスタジオ録音が実現した「TIMEMACHINE」、これらを含む全11曲を収録。彼らの進化と近未来への布石を表現した先駆的かつ挑戦的な最新作だ。初回生産限定盤には、上述の全国ツアーチケット先行エントリーシート(*シリアルナンバー入り)と特製ハンドストラップが封入される。
TM NETWORKの近未来を解く“キー”がここにある。
TM NETWORK “DEVOTION”
収録楽曲:
DEVOTION
RESISTANCE [TK Remix]
WE LOVE THE EARTH [TK Remix]
KISS YOU [TK Remix]
TIME TO COUNT DOWN [TK Remix]
How Crash ?
君の空を見ている
Please Heal The World [Studio Mix]
End Theme Of How Do You Crash It [Studio Mix]
intelligence Days [Studio Mix]
TIMEMACHINE (Bonus Track)
極限状態のようなバトルシーンは爆音や音が実際に鳴ってるとしても、闘ってる人にとっては無音で、息遣いも聞こえてくるような静寂なんじゃないかなと思い、 そこにいる人にしかわからない音<Angie>をイメージしました。こだま総監督から素晴らしいとのお言葉をいただいた時は、音楽家として大変光栄で嬉しく思いました。
小室哲哉