REOスピードワゴン
『ジャパニーズ・シングル・コレクション─グレイテスト・ヒッツ─』
収録曲解説
REOスピードワゴン『ジャパニーズ・シングル・コレクション ─グレイテスト・ヒッツ─』ライナーノーツ全曲解説(文・矢口清治)よりotonano編集部でテキスト抜粋。フル・ヴァージョンは実際の商品でお楽しみください。
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DISC 1 [CD: JAPANESE SINGLES]
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01.Roll With The Changes|ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ
『R.E.O.・ライヴ』(’77年)から「嵐より逞しく」が全米第94位に入ったのが、REOスピードワゴンにとって初めてのチャート100位入りだった。そして『ツナ・フィッシュ』からの「ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ」が2曲目で78年に第58位。
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02.Time For Me To Fly|タイム・フォー・ミー・トゥ・フライ~出発の時
元は『ツナ・フィッシュ』から「ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ」に続くヒットとして’78年に全米第56位を記録した、こちらは別離の曲。なれど 新たな地平を目指し次へと歩を踏み出す心境はまた、この時点のバンドの姿としっかり重なる。
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03.In Your Letter|涙のレター
『禁じられた夜』から4曲目のヒットとなり’81年に全米第20位まで上昇したアップテンポの軽快なナンバー。「キープ・オン・ラヴィング・ユ ー」をB面にした、彼らの日本での初めてのシングル盤だ。
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04.Take It On The Run|テイク・イット・オン・ザ・ラン
『禁じられた夜』から2曲目のヒットとなり’81年全米第5位を記録。リッチラスが書いた当初は「Don’t Let Me Down」がタイトルだった が、クローニンの進言で変更された。
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05.Don’t Let Him Go|ドント・レット・ヒム・ゴー
『禁じられた夜』のオープニングを飾った躍動感あふれる楽曲は、アルバムが描き出す世界のイメージを的確に伝えている。アルバムから 3曲目のヒットとなり’81年全米第24位に到達した。
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06.Keep On Loving You|キープ・オン・ラヴィング・ユー
『禁じられた夜』からのアメリカでの最初のシングルとなり、80年の終わりからチャートを上りだすと初のトップ40入りを果たし、 81年3月21日付でドリー・パートンの「9時から5時まで」に替わり全米第1位を獲得する。
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07.Keep The Fire Burnin’|キープ・ザ・ファイアー・バーニン
‘82年全米 第7位。ただし、あまりに類型的な楽曲というイメージもあるのか、バンドはほとんどライヴ・レパートリーとしては演奏せず、ベスト・アルバム 『ザ・ヒッツ』にもなぜか選ばれなかった不遇の曲だ。
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08.I Do’ Wanna Know|愛は気ままに
ハードにドライヴするギターのサウンドが、REOのロック・バンドとしての側面を強調する1曲となった。アルバム『ホイールズ・アー・ターニン』 の幕開けを飾り、最初のシングルとなると84年全米第29位まで上昇する。
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09.Can’t Fight This Feeling|涙のフィーリング
アルバム『ホイールズ・アー・ターニン』から一転してスロウ・ナンバーのカットとなり、順調にチ ャートを上ると85年3月9日付でワム!「ケアレス・ウィスパー」に替わって全米No.1に輝き、その座を3週続ける大ヒットとなった。
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10.One Lonely Night|ワン・ロンリー・ナイト
’85年全米第19位。アメリカのアダルト・コンテンポラリー(AC)・スタイルの専 門ラジオ局では、バラード路線の彼らが安定した人気を得ていて全米ACチャートでは第10位を記録している。
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11.Live Every Moment|リヴ・エヴリー・モーメント
アルバム『ホイールズ・アー・ターニン』からの実に4曲目のカットとなり、85年全米第34位のスマッシュ・ヒットを記録した。アグレッシヴなロ ック・スタイルとロマンティックなバラードの中間に位置する。
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12.Wherever You’re Goin’ (It’s Alright)|ユア・ゴーイン
映画『グーニーズ』のサウンドトラックに収められたオリジナル・アルバム未収録曲である。後半部の子供の声によるコーラスなどもキッズ・ムーヴィーの印象と合致し、豊かなスケール感が爽快に伝わる楽曲となっている。
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13.That Ain’t Love|偽りの愛
『人生はロックンロ ール』からの最初のシングルとなったのが、男女のすれ違う気持ちを強気な男の思いで歌ったロック・ソングだ。’87年全米第16位まで上昇。
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14.In My Dreams|涙のドリーム
「涙のレター」以降、続いているREO“涙の”日本タイトル・シリーズを継承した1曲だ。『人生はロックンロール』から3曲目のヒットとなり、 全米第19位を記録。
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15.Here With Me|ヒア・ウィズ・ミー
ドーティによる叙情的なピアノのイントロが王道バラードの風格を伝える「ヒア・ウィズ・ミー」は、’88年の『ザ・ヒッツ』に収められた新曲で全米第 20位に到達し、今日までの最後のトップ40ヒットとなった。
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16.I Don’t Want To Lose You|涙のルーズ・ユー
『ザ・ヒッツ』に収められたもう1曲の新曲で、メンバー以外の作品をあまり取り上げなかった彼らがトム・ケリー&ビリー・スタインバーグ(マドンナ、シンディ・ローパーらに大ヒットを提供)の楽曲を採用している。
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17.Love Is A Rock|ラヴ・イズ・ア・ロック
『ジ・アース、ア・スモール・マン、ヒズ・ドッグ・アンド・ア・チキン』から、’90年全米第65位を記録。これが現在まで最後のチャート・イン・ヒッ トとなっている。
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18.The Heart Survives|ザ・ハート・サヴァイヴズ
『ジ・アース、ア・スモール・マン、ヒズ・ドッグ・アンド・ア・チキン』から、クローニンと新加入のジェシー・ハームズの共作による雄大なロック・バラード・スタイル。
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19.(Everybody’s Gotta) Face The Music|フェイス・ザ・ミュージック〈ケヴィン・クローニン〉
特別収録となったのがケヴィン・クローニンのソロ名義のナンバー。’89年に公開されたリチャード・バ スキン監督のミュージカル映画『SING(邦題: ロック・イン・ブルックリン)』サントラより。
DISC 2 [DVD: MUSIC VIDEOS]
(DISC1収録曲に関しては、そちらの解説をご参照ください)
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14.Variety Tonight|ヴァラエティ・トゥナイト
『人生はロックンロール』から、’87年全米第60位を記録したブルース・タッチのロック・ナンバー。アリーナ・ロックのタフな側面が表現されたライヴ映像を主体としたビデオ・クリップ。
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17.Live It Up|リヴ・イット・アップ
‘90年の『ジ・アース、ア・スモール・マン、ヒズ・ドッグ・アンド・ア・チキン』から。チープ・トリックやハートらロック・アクトの映像作りを手がけてきたカナダ出身のベテラン監督マーク・レジィカが撮ったクリップ。