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【西寺郷太】大好評連載「It's a Pops」第31弾、本日公開!プリンス「ウェルカム・2・アメリカ」|没後5年を経て、2010年にレコーディングしてお蔵入りしたセッションが解禁。その背景を徹底分析!
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【西寺郷太】大好評連載「It's a Pops」第31弾、本日公開!プリンス「ウェルカム・2・アメリカ」|没後5年を経て、2010年にレコーディングしてお蔵入りしたセッションが解禁。その背景を徹底分析!

 “何となくヒットした曲”って、じつはこの世にはないと思う。必ずその瞬間、その時代のリスナーに親しまれた理由があるはずなんですよね……。そんなつぶやきから端を発して始まった西寺郷太のotonano連載。人気バンドNONA REEVESを牽引するミュージシャン、そして多くの著書でも知られる80s洋楽オーソリティ。非凡な両方な視点でSONY発のヒット曲を徹底分析してもらう。

 連載第31回は、没後5年を経て、2010年にレコーディングしてお蔵入りしたセッションが解禁となったプリンスの「ウェルカム・2・アメリカ」をお届けします。
 

――(中略)アルバム・タイトルが『ウェルカム・2・アメリカ』ですね。 

西寺 ちょっと混乱してしまうポイントは、今回のたまたまキャッチーであり、深いメッセージを含んだように思える『ウェルカム・2・アメリカ』というタイトル。2018年に大きな話題を呼んだチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」を思い出してみたり、コロナ禍や、Black Lives Matter 運動の中で10年以上前のプリンスが今の母国アメリカの彷徨える状況を予見し、シリアスな情報過多な社会に警鐘を鳴らす!みたいな感じで、捉えてしまうというか。ただそれはあくまでも、今、10年後の僕らによる勝手な視点であるということは忘れてはいけないなと思ってます。彼のメッセージ、本意は彼以外の誰にも分からないので。

―― 出さなかったってことは、やはり本人が納得できなかったんですかね。 

西寺 当時CDを出さなかった理由。これまた友さんとふたりで話したのは、単純にちょっとタイミングがずれたんだろうって。やっぱりオバマ政権が動き出して、頑張れっていう気持ちもあったでしょうし、黒人のリーダーがアメリカをまた変えてくれるはずだっていう期待や希望もあった時代。その流れの中で、自分なりのパーソナルなファンクネス、喜びを求めて作ったのが『20Ten』だとしたら、その次にどういう方向に行こうかなって企画したのが「Welcome 2 ツアー」なのかなと……

この対談の続きは、西寺郷太「It's a Pops」連載第31回 プリンス「ウェルカム・2・アメリカ」でお楽しみください!



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