Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A. 大人のための音楽・エンタメを深~く掘り下げるラジオプログラム。 『otonanoラジオ』番組公式Webサイト otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A.
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第179回 萩原健太のotonanoラジオ#61

2020/12/01 公開

GLIM SPANKY(松尾レミさん、亀本寛貴さん)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

GLIM SPANKY(松尾レミさん、亀本寛貴さん)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

GLIM SPANKY

東京は燃えてる

『Walking On Fire』 2020年10月7日発売

GLIM SPANKY(松尾レミさん、亀本寛貴さん)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

GLIM SPANKY

若葉の時

『Walking On Fire』 2020年10月7日発売

GLIM SPANKY(松尾レミさん、亀本寛貴さん)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

GLIM SPANKY

By Myself Again

『Walking On Fire』 2020年10月7日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#61

『新世代のブルース・ロック2020』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ザ・ウェル / マーカス・キング

今どき珍しくギターを中核に据えたブルース・ロック感覚で、若い世代のファンだけでなく、ぼくのようなおじさん音楽ファンも大いに喜ばせてくれているグリム・スパンキー。彼ら同様、世代を超えてブルース・ロックの伝統を雄々しく受け継ぐ見上げた連中が英米でも大活躍中だ。というわけで、そういう新世代のブルース・ロック勢が去年から今年にかけてリリースしたかっこいい曲をピックアップしてみた。まずは現在23歳、若手最強のルーツ・ロック系ギタリストとしておなじみのマーカス・キングから。去年の暮れにリリースされた『エル・ドラド』からのナンバーだ。プロデュースはブラック・キーズのダン・オーバック。
2. デヴィル・オールウェイズ・メイド・ミー・シンク・トゥワイス / クリス・ステイプルトン

クリス・ステイプルトンがつい先日リリースしたニュー・アルバム『スターティング・オーヴァー』より。ともすれば単にレトロなものとして安易に片付けられてしまいそうな“ロック”のフォーマットを、今の時代にもう一度、改めて有機的に輝かせたい…という思いがこめられたアルバム・タイトルなのかも。共同プロデューサー、デイヴ・コブやトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのメンバーらの全面サポートを受けつつ、この曲では往年のCCRサウンドを完全再現!
3. ミスター・ソウル (Live) / ケニー・ウェイン・シェパード

スティーヴィー・レイ・ヴォーンの影響を受けて13歳でギターを始めたというケニー・ウェイン・シェパード。若手のイメージが強かったけれど、デビューが1995年だから、もうキャリア25年。そんな彼が満を持してリリースした最新ライヴ・アルバム『ストレイト・トゥ・ユー:ライヴ』から、バッファロー・スプリングフィールドに在籍していた若き日のニール・ヤングが作ったロックンロール・ナンバーのカヴァーを。
4. フィード・ザ・ベイビーズ / ゲイリー・クラーク・ジュニア

ブルースやロックはもちろん、ファンク、レゲエ、R&B、ヒップホップ、エレクトロニック、ジャズなど幅広い要素をぐしゃっと腕尽くで共存させて、それらをジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンらの強い影響下にあるユニークなギター・プレイで料理してみせるゲイリー・クラーク・ジュニア。彼が去年リリースしたアルバム『ジス・ランド』より、カーティス・メイフィールドの影響を色濃くたたえたメッセージ・ソングをピックアップ。
5. バック・ダウン・サウス (feat. タイラー・ブライアント) / ラーキン・ポー

以前も、かっこいい女の子ギタリストのプレイリストで取り上げたバンド。レベッカとメーガンのローヴェル姉妹がツー・トップをつとめるラーキン・ポーが今年リリースしたアルバム『セルフ・メイド・マン』から。ゲストとして、レベッカの夫でもあるタイラー・ブライアントが参加したごきげんなナンバーだ。
6. ホールディン・マイ・ブレス (feat. チャーリー・スター) / タイラー・ブライアント&ザ・シェイクダウン

で、前曲にゲスト参加していたタイラー・ブライアントのバンドの音も聞いておこう。ジェフ・ベック、エアロスミス、AC/DC、ガンズ・ン・ ローゼズなど超大物たちのツアーに帯同しながら鍛え上げたタフで豪快なセンスが売り物。今年リリースしたニュー・アルバム『プレッシャー』から。ブラックベリー・スモークのチャーリー・スターも客演している。
7. キリング・タイム (Live) / シャンテル・マクレガー

前回、かっこいい女の子ギタリストのプレイリストには選ばなかったものの、この人もごきげんにかっこいい女性ギタリスト/シンガーだ。英国ブラッドフォード出身。2011年にブリティッシュ・ブルース・アワードの“ヤング・アーティスト・オヴ・ザ・イヤー”を獲得してシーンに登場してきたときのことが忘れられない。そんな彼女が去年リリースしたライヴ・アルバム『ベリード・アライヴ』より、代表曲のライヴ・パフォーマンスを。
8. ロイヤル・ティー / ジョー・ボナマッサ

この人も、ブルース・ロックを基調に多彩な音楽性へと積極的なアプローチを仕掛けまくるごきげんなギタリストだけれど。今年に入ってから、まず自身のメンターでもある今は亡きダニー・ガットンの心意気を継ぐプロジェクトとして“ジョー・ボナマッサ&ザ・スリープ・イージーズ”名義のインスト・アルバムを出して。それに続いてソロ名義のアルバム『ロイヤル・ティー』もリリース。勢いに乗ってます。本曲はそんな最新アルバムのタイトル・チューン。超ブルージー!
9. ホワッチャ・ゴン・ドゥ / エリック・ゲイルズ

と、そんなジョー・バナマッサをして“間違いなく世界最高のギタリストの一人だ”と言わしめた米メンフィス出身の黒人ギタリスト、エリック・ゲイルズ。去年リリースされたアルバム『ザ・ブックエンズ』から、大先輩ジミ・ヘンドリックスを彷彿させるワウ・ギターがうなるこの曲を。
10. アウトサイド・オヴ・ジス・タウン / クリストーン“キングフィッシュ”イングラム

1999年に米ミシシッピ州生まれの21歳。バディ・ガイ、ケブ・モといったブルース界の先輩たちの熱い支援を受けて去年デビューを果たした期待の新進ギタリスト/シンガーだ。本曲はその筋の名門レコード・レーベル、アリゲイター・レコードから去年リリースされたデビュー・アルバム『キングフィッシュ』のオープニングを飾っていたナンバー。
11. シェイム / テデスキ・トラックス・バンド

夫デレク・トラックスが奏でるスライド・ギターのトーンも含む“あの”音の肌触りと、姉さん女房のスーザン・テデスキの歌声に漂う“あの”乾いたブルース感覚。そして、強力なリズム隊が繰り出す“あの”グルーヴ。これらは間違いなく永遠の文化遺産だ。そんな頼もしい連中が去年リリースしたアルバム『サインズ』より1曲。
12. 踊りに行こうぜ / GLIM SPANKY

で、ラストはやはりグリム・スパンキーで。ここまでの曲は全部、去年から今年にかけての音だったけれど、グリム・スパンキーの近年の音は番組のほうで楽しんでいただくとして。ここには2015年のアルバム『SUNRISE JOURNEY』からの曲をセレクトしてみました。

解説:萩原健太

GLIM SPANKY(松尾レミさん、亀本寛貴さん)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第178回 萩原健太のotonanoラジオ#60

2020/11/24 公開

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

小坂忠

ほうろう

『ALFA MUSIC LIVE - ALFA 50th AnniversaryEdition』
 (2021年3月4日発売)ライブ音源より

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

サーカス

Mr.サマータイム

『ALFA MUSIC LIVE - ALFA 50th AnniversaryEdition』
 (2021年3月4日発売)ライブ音源より

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

小坂忠&Asiah

音楽を信じる We believe in music
(アルファミュージックライブ・テーマ曲)
小坂忠、Asiah、大村真司、林 一樹、村井邦彦、村上"ポンタ"秀一

『ALFA MUSIC LIVE - ALFA 50th AnniversaryEdition』
 (2021年3月4日発売)ライブ音源より

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#60

『栄光の朝~村井邦彦ワークス』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 忘れていた朝 / 赤い鳥

今週のプレイリストのテーマは、番組でも取り上げたアルファ・ミュージック〜アルファ・レコードの創設者である村井邦彦さん。村井さんの場合、そうした音楽出版社やレコード会社の経営者、あるいは音楽プロデューサーとしての功績以外に、ヒット・ソングライターとしての功績もあります。ということで、今回は作曲家・村井邦彦にスポットを当てたプレイリスト。村井さんが作曲を手がけた無数のヒット曲の中から、ぼくがお気に入りのものをピックアップしてみました。まずは、日本の伝統的な民謡路線と、米国の洗練されたハーモニー・ポップ路線と、両輪で大いに人気を博した5人組フォーク・グループ“赤い鳥”が1971年にリリースしたこの曲から。ジミー・ウェッブやバート・バカラックからの影響を強くたたえた作風が、当時の日本のシーンにあってむちゃくちゃ新鮮だったものです。
2. 美しすぎて / ガロ

クロスビー、スティルス&ナッシュに影響を受けて結成された3人組が1972年にリリースしたシングル。リリース当初はあまりヒットしなかったものの、このシングルのB面に収められていたマイナー調の「学生街の喫茶店」(作曲はすぎやまこういち)が翌年になって特大ヒットを記録したことでガロの存在が一気に世に広まることになったのだけれど。個人的には断然こっちの路線が好きでした。CSNと言うより、ブレッドあたりが聞かせていたハーモニー・ポップを日本的に展開させた村井邦彦ワールドという感じ。
3. 栄光の朝 / フィフィ・ザ・フリー

GS(グループサウンズ)ブームの末期にデビューした5人組が1969年にリリースした3作目のシングル。村井邦彦さんが創設したアルファ・レーベルからの第一弾リリースでもありました。村井さんならではのハイセンスなメロディとアレンジが素晴らしい。1960年代の日本において、テンション・コード満載のこのサウンドはある意味衝撃的でした。
4. 朝まで待てない / ザ・モップス

やがて俳優に転身することになる鈴木ヒロミツのヴォーカル、作曲家/音楽プロデューサーとして多くのヒットを生み出す星勝のギターなどをフィーチャーしたGS、モップスが1967年に放ったデビュー・シングル。“日本のエリック・バードン”などと称されたヒロミツさんの黒い歌声が活かされたジャパニーズ・サイケデリック・ロック歌謡という感じ。
5. 或る日突然 / 由紀さおり

シンガー・ソングライターの白鳥英美子が、まだ山室英美子と名乗っていた活動初期、芥川澄夫とともに結成していたポップ・デュオ“トワ・エ・モア”のために書き下ろされたデビュー曲。1969年の作品です。残念ながらトワ・エ・モアのヴァージョンが配信されていないので、今回は由紀さおりのカヴァー・ヴァージョンで。
6. 虹と雪のバラード / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

これもトワ・エ・モアの持ち歌としておなじみ。1972年札幌オリンピックのテーマソングとして、その前年、1971年に書き下ろされ、トワ・エ・モワのほか、黛ジュン、菅原洋一、ピンキーとキラーズ、佐良直美など多くの歌手が競作盤をリリースしてオリンピックへの期待感を盛り上げたものです。が、決定版とも言うべきトワ・エ・モア・ヴァージョンが配信されていないので、今回はブルー・コメッツ・ヴァージョンで。
7. 風は知らない / ザ・タイガース

村井さんは沢田研二を擁する人気GS、タイガースにも「廃虚の鳩」「君を許す」「朝に別れのほほえみを」など、さまざま楽曲提供しているのだけれど、タイガースの音源もなぜかほとんど配信されておらず。困ったものですが。なぜか1969年のシングル「美しき愛の掟」だけは配信されていたので、そのB面に収められていた本曲をセレクトしておきました。このシングルもAB両面とも村井邦彦・作曲。
8. 白いサンゴ礁 / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

のちにソロ・シンガーとなる町田義人のリード・ヴォーカルをフィーチャーしたGS、ズー・ニー・ヴーが1969年にリリースしたセカンド・シングル。彼らの代表曲ですが、これまた配信されていないので、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドが後年、懐かしのGSヒットばかりをカヴァーしたアルバムに収められていたヴァージョンで。
9. 恋人 / 森山良子

日本人シンガー初の米国ナッシュヴィル録音と言われる1969年のアルバム『イン・ナッシュビル/思い出のグリーングラス』からのシングル・カット曲。“日本のジョーン・バエズ”というキャッチコピーでフォーク・ソングの世界からデビューしてきた森山良子が、より幅広い音楽性を主張するようになった時期の1曲です。
10. ミドリ色の屋根 / ルネ

カナダの歌手/俳優/プロデューサー、ルネ・シマールが1974年、まだ13歳だったころ、日本でリリースしたシングル。この年、開催された第3回東京音楽祭世界大会でこの曲を披露し、見事グランプリに輝きました。村井邦彦さんはミシェル・ルグランなどからも多大な影響を受けたとのことですが、そうした彼のヨーロピアン・ルーツが活かされた1曲かも。
11. スカイレストラン / ハイ・ファイ・セット

1曲目の「忘れていた朝」を歌っていた赤い鳥は1974年に解散。フォーク路線の“紙ふうせん”とポップ路線の“ハイ・ファイ・セット”へと分かれていったわけですが。当然、村井邦彦風味はハイ・ファイ・セットのほうが継承。そんな路線の1曲です。1975年にリリースされた4作目のシングル。作曲はもちろん村井さん。作詞はやはり村井さんが育ての親でもある荒井由実。
12. Wings To Fly (翼をください) (feat. Ko Iwasaki) / 村井邦彦

ラストも赤い鳥絡み。村井さんが1971年、赤い鳥に提供した名曲を、2014年にリリースした自身のアルバム『リコレクション』で自演したインストゥルメンタル・ヴァージョンです。岩崎洸のチェロをフィーチャー。

解説:萩原健太

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第177回 萩原健太のotonanoラジオ#59

2020/11/17 公開

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

HANA with 銀音堂

Melody-Go-Round

2020年11月14日 配信開始

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

RCサクセション

スローバラード (RE-MIX VERSION)

(CDシングル)1991年

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

坂本龍一 featuring トーマス・ドルビー

FIELD WORK (TYO)

(シングル) 1985年

映画『音響ハウス Melody-Go-Round』公開中
公式サイト onkiohaus-movie.jp

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#59

『GLORY DAYS~名スタジオ生まれの楽曲たち』

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1. ア・デイ・イン・ザ・ライフ / ビートルズ

長年にわたり多くの名作アルバムのレコーディングが行なわれてきた東京・銀座の音響ハウスにあやかって、今回は世界各地の名所スタジオをピックアップしてみましょう。まずは1930年代、英国ロンドンに設立されたアビー・ロード・スタジオ。この名前に変わる前、まだEMIスタジオという正式名称だったころから、クラシック系の演奏家たちはもちろん、クリフ・リチャード、ピンク・フロイド、ホリーズ、マンフレッド・マン、シーカーズ、ジェリー&ザ・ペースメーカーズなど多彩なポップ・アーティストたちが無数の名曲を生み出してきた。ビートルズもそう。彼らも様々な実験的レコーディングをこのスタジオで行なってレコーディング技術の発展に大きく寄与した。というわけで、1967年のこの名曲を。
2. 悪魔のラヴ・ソング / トム・トム・クラブ

続いてはアイランド・レコードの創設者クリス・ブラックウェルによってバハマの首都ナッソーに設立されたコンパス・ポイント・スタジオ。1970〜80年代、サード・ワールド、トーキング・ヘッズ、ELP、ローリング・ストーンズら様々なアーティストが独特の環境に惹かれつつレコーディングを行なった。加藤和彦、吉田拓郎、中森明菜ら日本のアーティストも利用。そんな中から今回は、トーキング・ヘッズのティナ・ウェイマスとクリス・フランツ夫妻によるサイド・プロジェクトが1981年に大ヒットさせた曲を。
3. グローリー・デイズ / ブルース・スプリングスティーン

ここからは米国の名スタジオを。まずはニューヨーク。ニューヨークにはヒット・ファクトリー、エレクトリック・レディなど無数のレコーディング・スタジオがひしめいているけれど、中でも1980年代に一世を風靡したのがパワー・ステーション・スタジオ(現・アバター・スタジオ)だ。巨大な貨物用エレベーターから小さなシャワールームまで、大小様々な空間を利用したエコー設備を活かしたスケール感溢れる音作りが売り物だった。ブライアン・アダムス、ヒューイ・ルイス、ボン・ジョヴィなど、ここを利用したアーティストも無数。そんな中から1984年のこの曲を。ドラムの音がまさにパワー・ステーション!
4. ヤング・アメリカンズ / デヴィッド・ボウイ

続いてはペンシルヴェニア州フィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオ。ケニー・ギャンブル&レオン・ハフ、トム・ベルといった名プロデューサーの下、“MFSB”と呼ばれる腕ききセッション・ミュージシャンたちが常駐して、イントゥルーダーズ、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ、オージェイズ、スリー・ディグリーズなどによるフィリー・ソウルの傑作を数多く作り出してきた名スタジオだけれど。そんなキャッチーでソウルフルな環境を求めて多くのロック系アーティストも利用していた。そんな中から1975年のこの曲を。
5. ライフ・イズ・ア・カーニヴァル / ザ・バンド

ニューヨーク郊外のウッドストックは世の中の浮ついた流行から隔絶された“魔法の街”と言われたりもする。そこに1970年代に設立されたのがベアズヴィル・スタジオ。トッド・ラングレン、カレン・ダルトン、ボーダーライン、ボビー・チャールズ、アメリカン・ドリームなど独特のムードをたたえたアーティストたちがそこに集い、マイペースな音楽制作を続けてきた。ザ・バンドが1971年にレコーディングしたこの曲もベアズヴィル録音。トリッキーなイントロ、グルーヴィなホーン・セクションなど、曲全体に溢れる自由なアイディアはベアズヴィルならではか。
6. ベイビー・アイ・ラヴ・ユー / ロネッツ

ロサンゼルスにも、名門キャピトル・スタジオを筆頭に、ウェスタン・レコーダーズ、サンセット・サウンドなど、無数の有名レコーディング・スタジオがあるけれど、今回はその中から今はなきゴールドスター・スタジオをピックアップ。ここはいわゆる“レッキング・クルー”と呼ばれる西海岸きってのスタジオ・ミュージシャンたちが本拠としていたスタジオでもあり、1960年代、フィル・スペクターやビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが愛用していた。今日はスペクターがプロデュースしたこの1963年の名曲を。彼ならではの“音の壁”はゴールドスター・スタジオなくしては誕生しなかった。
7. マーシー・マーシー / ローリング・ストーンズ

次はイリノイ州シカゴ。シカゴ・ブルース、シカゴ・ソウルの拠点となった名門チェス・スタジオ(正式名称はTer-Mar Studios)だ。1950年代に設立されて以来、ここでレコーディングしてきたのは、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、エッタ・ジェイムスらチェス・レコード所属の黒人アーティストが主なのだけれど、そうした黒人音楽が大好きなロック系アーティストも好んで訪れ、憧れのスタジオでレコーディングを行なっている。そのひとつが本曲。1964年、ローリング・ストーンズがR&Bシンガー、ドン・コヴェイのヒットをカヴァーしたものだ。
8. ギヴ・ミー・ストレングス / エリック・クラプトン

1950年代末、フロリダ州マイアミに建てられたクライテリア・スタジオも、マイアミというリラックスできる環境が好まれ、ビージーズやABBAのようなポップ・アーティストから、アレサ・フランクリンやジェイムズ・ブラウンのようなR&B系、オールマン・ブラザーズ・バンドやレーナード・スキナードのようなロック系まで、幅広く利用されてきたレコーディング・スタジオ。今回はその中から、エリック・クラプトンが1974年にリリースした曲を。この曲を収録したアルバム『461オーシャン・ブルヴァード』はレイドバック・サウンドならばクライテリア…というイメージを確立した1枚だった。
9. グレイ・スーツ・メン / エリア・コード615

テネシー州ナッシュヴィルは米国きっての“ミュージック・シティ”と呼ばれているだけあって、メジャーなRCAスタジオBのような名門をはじめ、それこそ星の数ほどレコーディング・スタジオが存在するのだけれど、中でも異彩を放っていたのが、ボブ・ディランやエリック・アンダースン、マイク・ネスミス、エルヴィス・プレスリーらのバッキングをつとめていた当時新進気鋭だった腕ききミュージシャンが本拠地にしていたシンデレラ・スタジオ。そんなセッション・ミュージシャンたちが集まって組んだバンド、エリア・コード615が1970年にリリースした強力なナンバーをどうぞ。
10. サーティーン / ビッグ・スター

テネシー州のもうひとつの重要な音楽都市といえばメンフィス。ここにもエルヴィス・プレスリーを世に送り出したサン・スタジオや、ソウルの名門スタックス・スタジオ、そしてアメリカン・サウンドなど、無数のスタジオが存在するのだけれど、今回はメンフィス・パワー・ポップの根城とも言うべき重要なアーデント・スタジオを取り上げます。ここを代表するバンドといえば、アレックス・チルトン率いるビッグ・スター。彼らが1972年にリリースしたファースト・アルバムからこの曲を。
11. ガッタ・サーヴ・サムバディ / ボブ・ディラン

そして、アラバマ州マッスル・ショールズのFAMEスタジオ。ここも基本的には南部出身の黒人ミュージシャンが多くレコーディングをしている名門なのだけれど。そうした南部っぽいブルージーかつファンキーな要素を取り入れたい白人アーティストたちもよく訪れて名作アルバムを制作している。ボブ・ディランが1979年にリリースしたアルバム『スロー・トレイン・カミング』もそんな1枚。そこから、いかにもマッスル・ショールズっぽい強烈なゴスペル・ソウル・チューンをピックアップしてみました。
12. 一緒に暮らそう / 松任谷由実

ラストは音響ハウスで生まれた名曲を。本曲を収録した1984年のアルバム『No Side』の場合、ミックスなど最終的な作業は米国ハリウッドのウェストレイク・スタジオで行なわれているが、ベーシックなレコーディングはすべて音響ハウスで。米国からエンジニアのマット・フォージャーを招き、かなり画期的な録音作業が行なわれたらしい。が、そうしたチャレンジにも応えられる柔軟さが当時から音響ハウスにはあったということだろう。

解説:萩原健太

飯尾芳史(エンジニア/プロデューサー)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第176回 萩原健太のotonanoラジオ#58

2020/11/10 公開

竹内アンナさんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

竹内アンナさんをゲストに迎えて

1.

竹内アンナ

Love Your Love

『at FOUR』2020年10月7日発売

竹内アンナさんをゲストに迎えて

2.

竹内アンナ

Striking gold

『at FOUR』2020年10月7日発売

竹内アンナさんをゲストに迎えて

3.

竹内アンナ

Sunny day

『at FOUR』2020年10月7日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#58

『かっこいい女性ギタリスト!』

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1. シーズ・ア・セルフ・メイド・マン / ラーキン・ポー

今週のプレイリストは、ゲストの竹内アンナさんにあやかって、ぼくが好きなかっこいい女性ギタリストの曲を集めてみました。まずは“オールマン・ブラザーズ・バンドの妹分”とか言われたりもする強力なブルース・ロック・デュオ、レベッカとメーガンのラヴェル姉妹によるラーキン・ポー。おねーちゃんのメーガンの粘っこいラップ・スティールと、妹のレベッカの太くゴリゴリのギターと。今年半ばに出たアルバムからのこの曲も両者が絡み合いながらの超ごきげんなリフの嵐。痛快です。
2. イターナリー12 / メラニー・フェイ

Twitterへの投稿をきっかけに一気にブレイクした黒人女性ギタリスト、メラニー・フェイが去年リリースしたシングル曲。かのジョン・メイヤーも絶賛する独特のタイム感をフィーチャーしたフィンガー・ピッキングと音色、すべてがユニーク。素晴らしい。
3. シング・コールド・ラヴ / ボニー・レイット

1970年代にデビューしたときから“ひとりリトル・フィート”とか言われていたベテラン女性ギタリスト/シンガー。ブルージーなたくましさと女性ならではの繊細さとが共存するスライド・ギター・プレイが最高だ。今日は1989年の大ヒット・アルバム『ニック・オヴ・タイム』から、ジョン・ハイアット作品のカヴァーを。
4. テイク・イット・オフ / ザ・ドナズ

サンランシスコのガールズ・バンド、ザ・ドナズのギタリスト、アリソン・ロバートソンもかっこいい。2002年にリリースされたメジャー・デビュー・アルバム『スペンド・ザ・ナイト』からの本曲でも、リフに、ソロに、痛快なロックンロール・ギターを聞かせてくれている。
5. メタヴォルーション / ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ

メキシコ出身の男女アコースティック・ギター・デュオ。主にギター・ソロは男性のほう、ロドリーゴ・サンチェスが担当しているのだけれど、それを支える女性、ガブリエーラ・クインテーロのパーカッシヴな指弾きによるリズム・ギターがむちゃくちゃかっこいい。本曲は去年リリースされた同名アルバムのオープニング・チューン。
6. ジス・トレイン / シスター・ロゼッタ・サープ

“コットン・ピッキング”というフィンガーピッキング・スタイルを生み出したサウスポー・ギタリストのエリザベス・コットンをはじめ、ブルース界のメンフィス・ミニーとか、ジャズのメアリー・オズボーンとか、かっこいい女性ギタリストというのは古くからいるのだけれど。そんな中からひとり。1930〜40年代に大活躍した黒人ブルース/ゴスペル・シンガー、シスター・ロゼッタ・サープの躍動的な演奏をどうぞ。
7. イット・ハート・ソー・バッド / スーザン・テデスキ

現在は年下夫のデレク・トラックスとともにテデスキ・トラックス・バンドを率いて活動するスーザン姐さん。テデスキ・トラックス・バンドではデレクの強烈なリード・ギターがフィーチャーされる曲が多く、基本的にはリード・シンガー的な立ち位置で活躍しているけれど、自身もごきげんなギタリスト。ということで、結婚前、バンド結成前の1998年にリリースされたソロ・アルバム『ジャスト・ウォウント・バーン』からこのブルース・チューンを。
8. ブルース・フォー・ハーブ / エミリー・レムラー

モダン・ジャズ・ギターのジャンルからもひとり。この分野は先述したメアリー・オズボーンあたりが草分けという感じなのだろうけれど、この人も忘れちゃいけない。1990年に32歳という若さで亡くなってしまった悲劇の女性ギタリストだ。本曲は偉大な先達ギタリスト、ウェス・モンゴメリーに捧げた1988年のアルバム『イースト・トゥ・ウェス』に収められていた彼女のオリジナル作品。ただし、ウェスにではなく、やはり偉大なジャズ・ギタリスト、ハーブ・エリスの名を冠した曲だ。ややこしい(笑)。
9. ジェレル(テイク・イット) / レニ・スターン

マイク・スターンの奥さまとしてもおなじみ。ドイツのミュンヘン生まれ。祖国で女優としてお金を稼いで、1977年、アメリカのボストンへ。バークリー音楽院に入学して、以降ギタリストとして本格的に活動開始。1997年にはギブソン社が“最優秀女性ギタリスト”に選出した名手だ。そんな彼女が2013年にリリースしたアルバムのタイトル・チューンを。
10. ゾアー / バジ・アサド

ブラジルの女性ギタリスト/シンガー・ソングライター。兄のセルジオとオダイル・アサドはクラシック・ギターの名手として日本でも人気が高い。バジさんもその流れでクラシック・ギターを学びつつ、やがてそこにヴォーカリーズやヴォイス・パーカッションを取り入れたユニークな演奏スタイルを確立した。本曲は2006年のアルバム『ワンダーランド』の収録曲。
11. 青春の光と影 / ジョニ・ミッチェル

カナダ出身のベテラン女性シンガー・ソングライター。1968年にデビューして以来、素晴らしい詩人として、優れたメロディ・メイカーとして、そして卓抜したセンスを誇るギタリストとして大活躍してきた。ギタリストとしては、多彩なオープニン・チューニングを曲ごとに駆使しながら、新鮮なアンサンブルを生み出している。1969年の同名アルバムからのこの曲はオープンDチューニングで4カポ。F#というややこしいキーで歌われる。
12. RIDE ON WEEKEND / 竹内アンナ

で、最後は、今、期待度マックスの女性ギタリスト、アンナさんの曲で。

解説:萩原健太

竹内アンナさんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第175回 萩原健太のotonanoラジオ#57

2020/11/03 公開

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

今週のオンエア曲

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

1.

アース・ウインド&ファイアー

ブラジルの余韻(エクステンデッド・ヴァージョン)

『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
2020年9月23日発売

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

2.

ケニー・ロギンス with スティーヴィー・ニックス

二人の誓い

『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
2020年10月21日発売

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

3.

REOスピードワゴン

涙のレター

『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
2020年10月21日発売

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

4.

ワム!

恋のかけひき

『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
2020年11月11日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#57

『アナログ・シングル全盛時代発!“シングル・エディット・ヴァージョン”集』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ハートに火をつけて / ドアーズ

番組でも話した通り、ぼくはアナログ・7インチ・シングル、いわゆる“ドーナツ盤”というのが大好きだ。A面とB面、表もあれば裏もある…という二面性がたまらない。さらに片面3〜4分しか収録できないという限界性も、むしろコンパクトであることが大きな美学のひとつでもあるポップ・ミュージックにとっては最適。ということで、今回はアナログ・シングル全盛時代に生まれた様々な“シングル・エディット・ヴァージョン”を集めてみた。まずは全長7分くらいのアルバム・ヴァージョンを3分以内に短くエディットして、さらにアルバムではキーボードが左手で弾いていたベース・パートに本物のベースをダビングして…という乱暴な編集がほどこされた1967年のこの曲から。アルバム・ヴァージョンのハイライトともなっている長尺ギター・ソロがあえなくばっさりカットされております。
2. 長い夜 / シカゴ

シカゴもシングル・エディットの常連組。1970年の大ヒット曲である本曲も、アルバムでは4分50秒。その強力なギター・ソロをつまんでシングルでは2分53秒に短縮されていた。
3. しあわせの予感 / ウイングス

ポール・マッカートニー&ウイングスが1978年にリリースしたシングル。市販されたシングルにはアルバムと同じ5分45秒のフル・ヴァージョンが収められていたのだが、当時、アメリカのラジオ局では4分以内の曲しかかけられないというルールがあったため、3分13秒へと短縮したラジオ局向けのエディット・ヴァージョンが用意された。今回はそのショート・ヴァージョンを。
4. アイム・ノット・イン・ラヴ / 10cc

1975年の大ヒット。初期は特にプログレ的な志向性も強く打ち出していた10ccだけに、ドラマチックな構成を持つ組曲的な作品も多かった。この曲もアルバムでは6分超。日本やヨーロッパではそのままシングル化されたが、あまり長いとラジオでかけてもらえない北米では4分弱の短縮ヴァージョンが作られた。けっこう雑に大サビが半分にぶったぎられていたり、これでいいのか? という仕上がりが、シングル・エディット・マニアとしてはむしろ愛おしい(笑)。
5. キープ・ミー・ハンギン・オン / ヴァニラ・ファッジ

10ccの雑なシングル・エディットに対し、こちらはもう芸術的なシングル・エディット・ヴァージョンだと個人的には思っている。1967年、サイケデリック・ブルー・アイド・ソウル・バンド、ヴァニラ・ファッジがスプリームスのR&Bヒットをカヴァーしたこの曲。アルバムでは7分に及ぶ組曲形式になっていたけれど、シングルではイントロを短縮し、ヒラ歌を半分にし、ブリッジ部を切り刻み…雑に間奏だけばっさり切るとか、そういうことせずに、あの手この手で見事3分以内のコンパクトなヴァージョンを生み出した。この曲に関してはこっちのシングル・ヴァージョンのほうが完成度が高いのでは?
6. マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ / ザ・スタイル・カウンシル

1984年のナンバー。これはシングル・エディットというわけではないのだけれど。これがまず最初にリリースされた7インチ・シングル・ヴァージョン。で、これに続いて12インチ・シングルによるロング・ヴァージョンが出て。さらに、アルバム『カフェ・ブリュ』にはピアノとヴォーカルのみで綴られた別録音のアルバム・ヴァージョンが収められた、と。いろいろヴァージョンがある中で、やっぱこの7インチ・ヴァージョンがいちばんポップでコンパクトでかっこいいと思います。
7. ラウンダバウト / イエス

1971年から72年にかけてのヒット。この当時、ロック・グループの曲がどんどん長くなってきていたこともあり、レコード会社はラジオ対策として必死にシンクル・エディットを作り続けていたわけだけれど。これもそんな風潮の中で生まれた珍エディット。基本的にはイントロと間奏とリフレイン部をテキトーに短くしているのだけれど、プログレ・バンドにとって重要な変拍子とか全然気にしていない感じのエディットにたじろぐ。
8. 偽りの瞳 / イーグルス

1975年のヒット。先述した通り、当時アメリカのAM局では4分以上の曲はかからないというルールがあったので、2番をまるごとカットしてシングル・カットしたものの、どうしても4分を切れず、実際には4分16秒だったのに、シングルのレーベルには3分58秒とウソを書いて発売した、とんでもない嘘つきソング。さすがはライイン・アイズ(笑)。君は偽りの瞳を隠せない…という歌詞だけれど、このシングル・ヴァージョンこそ偽りだぜ。
9. 庶民のファンファーレ / エマーソン・レイク&パーマー

20世紀アメリカを代表する作曲家コープランドの「市民のためのファンファーレ」をベースに、ポップ・プログレ・トリオ、ELPがロックンロール・アレンジをほどこしたごきげんなインスト曲だ。1977年のアルバム『四部作』の収録曲。アルバム・ヴァージョンは10分弱あったが、シングルはお聞きの通り3分弱。思いきりのよさに泣けてくる。
10. ガダ・ダ・ヴィダ / アイアン・バタフライ

メンバーを次々チェンジしながら現在も活動を続けるベテラン・サイケ/プログレ・バンドが1968年にリリースし、なんと累計3000万枚を売り上げたセカンド・アルバムのタイトル・チューン。アナログ・アルバムではLPの片面すべてを占めていた17分の大作だったが、それをこれまた思いきりよく2分50秒台にエディットしてシングル・カットし、ヒットさせた。
11. スピニング・ホイール / ブラッド・スウェット&ティアーズ

ブラス・ロックの代表選手的バンドが1969年に放った大ヒット。アルバムでは4分ちょいの曲で、実は日本のシングルはこのアルバム・ヴァージョンがそのまま使われていたのだけれど。本国アメリカではそれを2分半ちょいの長さにエディットしたうえで、間奏にアルバムには入っていないギター・ソロをダビングしたヴァージョンがシングルとしてリリースされヒットを記録した。
12. 素顔のままで / ビリー・ジョエル

1977年の大ヒット。アルバム・ヴァージョンは4分47秒だったけれど、シングル・カットするにあたって、2番をばっさりカットし、フェイドアウトを早めて3分36秒に。ぼくは個人的に、展開の早いこっちのショート・ヴァージ

解説:萩原健太

佐々木洋さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第174回 萩原健太のotonanoラジオ#56

2020/10/27 公開

白木哲也さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

今週のオンエア曲

白木哲也さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

1.

ブルース・スプリングスティーン

レター・トゥ・ユー

『レター・トゥ・ユー』 2020年10月23日発売

白木哲也さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

2.

ブルース・スプリングスティーン

ゴースト

『レター・トゥ・ユー』 2020年10月23日発売

白木哲也さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

3.

ブルース・スプリングスティーン

ジェイニー・ニーズ・ア・シューター

『レター・トゥ・ユー』 2020年10月23日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#56

『愛しのボス! 僕の大好きなポップなスプリングスティーン』

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1. 愛しのシェリー

というわけで、待ちに待ったボス、ブルース・スプリングスティーンの新作アルバム『レター・トゥ・ユー』が出て。毎日こればっかり聞いてますが。その辺の熱い思いは番組でのソニー白木さんとの対話で、あるいはぼくのブログのほうでぶちまけておりますので。今回のプレイリストは、新作だけでなく、これまでのボスの傑作アルバム群の中から、ぼくの好きな曲をダダーッと選んでみました。「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」とか「明日なき暴走」とか、超有名どころは各自聞いていただくことにして(笑)。ぼくが好きなポップなスプリングスティーン集。お楽しみください。まずは1980年のアルバム『ザ・リバー』から、この曲でスタート。
2. ザ・タイム・ザット・ネヴァー・ワズ

『ザ・リバー』のオリジナル収録曲に、膨大な未発表音源や秘蔵映像、メイキング映像などを追加して、より多角的な視点からあの名盤の世界を再訪してみせた強力なボックスセット『ザ・リバー・ボックス〜The Ties That Bind: The River Collection』で初お披露目された未発表曲のひとつ。ロイ・オービソン+フィル・スペクターというような、なんとも味わい深いミディアム・バラードだ。人は未来にではなく、触れることができなかった過去の夢への思いで生きていくんだ。だから、もう1回キスを。忘れることができないキスを…みたいな。いやー、たまんないぜ、ボス!
3. 凍てついた十番街

1975年のブレイク作『明日なき暴走』の収録曲。ブレッカー・ブラザーズらを含むホーン・セクションを従えて、スタックス〜ハイ・レコード的なR&Bサウンドを聞かせている。
4. ウェイティン・オン・ア・サニー・デイ

同時多発テロを受けて放たれたスプリングスティーンなりの声明とも言うべき2002年のアルバム『ザ・ライジング』より。ボス特有の愛すべき楽観をたたえたナンバーだ。
5. ガールズ・イン・ゼア・サマー・クローズ

ブレンダン・オブライエンをプロデューサーに起用した2007年のアルバム『マジック』より。新たな視点からボス流スペクター・サウンドに挑んだ名曲だ。そこはかとなく漂う郷愁と諦観が胸にしみる。
6. ファイア

ロバート・ゴードンやポインター・シスターズがとりあげたことでもおなじみのスプリングスティーン作品。「サスピション」や「マリーは恋人」など、60年代初期のエルヴィス・プレスリー作品を下敷きに書き上げられたものだった。本人ヴァージョンは1986年、ライヴ・アルバム『The "Live" 1975-1985』で初お目見えしたが、それ以前、1977年に録音された未発表スタジオ・ヴァージョンが2010年、『ザ・プロミス~The Lost Sessions』に収められて世に出た。今回はそのスタジオ・ヴァージョンのほうで。
7. ハングリー・ハート

これもアルバム『ザ・リバー』から。シングル・カットされて大ヒットした。奇才プロデューサー、フィル・スペクターが得意としていた“音の壁”サウンドからのストレートな影響を的確にたたえた音像。強烈なドラム・フィル。C→Am→Dm→Gという黄金の循環コード。切れ味鋭いバリトン・サックス。豊かなエコー感。声質を少し若く聞かせるためにテープ・スピードを落としてレコーディングされたというスプリングスティーンの青い歌声。うなるハモンド・オルガン。客演したフロ&エディによるビーチ・ボーイズ的なハーモニー。間奏での短3度上への転調。心の安まる居場所を求めながらも、けっしてひとつところに落ち着くことができない自分に対し必死に言い訳をしているような、切実で、しかし同時にこの上なくわびしい歌詞。完璧な1曲です。
8. ジス・ライフ

2009年のアルバム『ワーキング・オン・ア・ドリーム』より。『ペット・サウンズ』の時期のビーチ・ボーイズ・サウンドからの影響をたたえた曲だ。
9. ハロー・サンシャイン

雨模様の空を見上げ、去ってしまった女を思い、“ハロー・サンシャイン、ここにとどまってくれないか…”とつぶやく。旅の途上、傷ついた心を抱えて行く先に惑う男の心象を描いた曲だ。60年代後半から70年代初頭のポップ・カントリーの世界にボスが挑んでおります。
10. ホワイトタウン

これも『ザ・リバー・ボックス〜The Ties That Bind: The River Collection』収録の未発表曲。ポップスの黄金律的コード進行を迷いなく使ったオールディーズ・ファンの琴線直撃の仕上がりだ。
11. イフ・アイ・シュッド・フォール・ビハインド

1992年、『ヒューマン・タッチ』とともに2作同時リリースされたアルバム『ラッキー・タウン』に収録されていたナンバー。東海岸ロックンロール・シーンの大先輩、ディオン・ディムーチもカヴァーした名曲だ。
12. アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリーム

で、ラストは新作『レター・トゥ・ユー』から。そのクロージング・ナンバーでこのプレイリストも幕。

解説:萩原健太

白木哲也さん(ソニーミュージック)をゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第173回 萩原健太のotonanoラジオ#55

2020/10/20 公開

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

1.

ナイアガラ トライアングル

A面で恋をして

『ナイアガラトライアングル vol.2』 1982年

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

2.

The Monochrome Set

Jacob's Ladder

『Lost Weekend』 1985年

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

3.

The Cardigans

Sick & Tired

『Emmerdale』 1994年

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

4.

Dent May

I Could Use A Miracle

『Late Checkout』 2020年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#55

『洋楽ネオアコ 80's~early 90's』

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1. 思い出のサニー・ビート / アズテック・カメラ

カジヒデキくんと言えば、やっばりキーワードは“ネオアコ”かな、と。実にストレートかつ安易なテーマ決めのもと、今週のプレイリスト、選んでみました。1980年代から90年代にかけて、渋谷の街にひしめいていた大小さまざまなレコード屋さん周辺で大いに盛り上がったネオアコ=ネオ・アコースティック・サウンドのブームを牽引した洋楽アーティストの曲の中からぼくの好きなものをランダムにセレクト。まずはネオアコ・ブームの火付け役でもあったアズテック・カメラから。1983年にリリースされた彼らのファースト・アルバム『ハイランド・ハードレイン』のオープニング・チューンです。
2. ハッピー・アワー / ハウスマーティンズ

ビューティフル・サウスの母体となったバンドとしてもおなじみ、英国東海岸の街、ハルで結成されたインディー・ポップ・グループ、ハウスマーティンズの名曲。ファースト・アルバム『ロンドン 0 ハル 4』からシングル・カットされて、1986年、全英チャート3位まで上昇しました。
3. ザ・カメラ・ラヴズ・ミー / ザ・ウッド・ビー・グッズ

ネオアコと言えばモノクローム・セットって感じもあるけれど。今週、番組のほうでかかっているので、そこは外して。モノクローム・セットがバックアップしていたジェシカ&ミランダのグリフィン姉妹によるユニット、ウッド・ビー・グッズの曲を。1988年リリースのデビュー・アルバムの表題曲です。
4. オン・ア・レイニー・デイ・イン・ニューリン / ザ・ヒット・パレード

ちょっと新しめの音源を。といっても、聴感上、全然新しめじゃないかも(笑)。1980年代からえんえん活動を続けるジュリアン・ヘンリー率いるザ・ヒット・パレードが2014年にリリースしたアルバム『コーニッシュ・ポップ・ソングズ』より。20年以上変わらぬポップ・マインドに泣けてきます。カジくんにも通じるかな。
5. オブスキュリティ・ノックス / トラッシュ・キャン・シナトラズ

スコットランド出身のバンド。シーンに登場してきたとき、フランク・シナトラ好きのぼくにとっては、ちょっと微妙なバンド名がやけに気になったものですが(笑)。爽快なサウンドがそんな気分をすぐに晴らしてくれました。1990年にリリースしたアルバム『ケーキ(Cake)』より。
6. ジーンズ・ノット・ハプニング / ザ・ペイル・ファウンテンズ

リヴァプールで結成されたギター・ポップ・バンド。1984年、青くみずみずしいファースト・アルバムを初めて聞いたときの爽やかな衝撃は忘れられません。今回は1985年に出たセカンド『フロム・アクロス・ザ・キッチン・テーブル』に収められていた名曲を。切れ味のいいギター・サウンドで展開するオールディーズっぽいポップ・メロディに絡むストリングスとか、今聞いてもごきげん。
7. ブロークン / プライマル・スクリーム

“ネオアコ”というのは“渋谷系”同様、あまり厳密な定義があるわけでもなく。音楽的なフォーマットを特定する言葉でもないので、どのアーティストがネオアコか…というのは聞く人それぞれで全然違ったりもする。このプライマル・スクリームとかもけっこうコロコロと音楽性を変えていくバンドなので、ネオアコに分類したら怒るファンとかもいそう。でも、まあ、今回はネオアコってことにさせてもらって。去年改めて、1986年の名曲「ヴェロシティ・ガール」をシングルとしてリリースした際、そのB面に収められていた新曲(!)を。ネオアコだよね、これ。
8. バイ・バイ・プライド / ザ・ゴー・ビトウィーンズ

ゴー・ビトウィーンズはオーストラリアのバンド。この人たちも結成当初はもっとパンキッシュだったり、サーフ・ロックっぽかったり、違う音楽性をたたえていたものの、活動の場をイギリスに移してからはネオアコっぽい音作りにも積極的にアプローチするようになり、その路線で人気を博した。今回は彼らが1987年にリリースした5作目のアルバム『タルーア』からのナンバーを。
9. オートマティカリー・ユアーズ / ザ・パステルズ

グラスゴーで結成されたパステルズ。中心メンバーのスティーヴン・パステルは普段はレコード屋さんの店員をしていて、気が向くとバンド活動もする、みたいな。そういうパートタイム・ミュージシャンだそうで。かつてレコード屋さんで働いていたカジくんのイメージとちょっとダブったり…(笑)。そんな彼らが1987年にリリースしたファースト・アルバム『アップ・フォー・ア・ビット・ウィズ・ザ・パステルズ』より。
10. フォーリング・アンド・ラフィング / オレンジ・ジュース

英グラスゴーには独自のギター・ポップ・シーンがあって。それを牽引したのが名門ポストカード・レコード。その中心的存在だったのがオレンジ・ジュースだ。あのエドウィン・コリンズが在籍していたバンドとしてもおなじみだろう。そんな彼らが1982年にリリースしたファースト・アルバム『キャント・ハイド・ユア・ラヴ・フォーエヴァー』より。
11. ホエン・オールズ・ウェル / エヴリシング・バット・ザ・ガール

エヴリシング・バット・ザ・ガールはトレイシー・ソーンとベン・ワットによる男女ポップ・ユニット。彼らが1985年にリリースしたセカンド・アルバム『ラヴ・ノット・マネー』より。
12. クルエル / プリファブ・スプラウト

この人たちもずいぶん音楽性を変化させながら現在に至っているのだけれど。1984年リリースのデビュー・アルバム『スウーン』に収められていたこの曲など、やはりネオアコのプロトタイプって感じだ。“シカゴのどんなアーバン・ブルースでさえ/君を失ったぼくの嘆きほど心に響くものはない”という歌詞にはしびれました。

解説:萩原健太

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第172回 萩原健太のotonanoラジオ#54

2020/10/13 公開

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

1.

カジヒデキ

フランス映画にしようよ

『GOTH ROMANCE』 2019年

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

2.

カジヒデキ

メローイエロー

『THE PERFECT DAY E.P.』 2020年

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

3.

カジヒデキ

サマーフィーリング

『REV.01』(コンピレーション) 2020年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#54

『渋谷系 late 80’s~early 90’s』

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1. そして今でも / PIZZICATO FIVE

カジヒデキくんをゲストに迎えたということで、こりゃプレイリストはもう渋谷系でいくしかない、と(笑)。といっても、渋谷系というのは、特に音楽的に何かを特定するジャンル名ではなく、ものすごく気分的なものなので、けっこうゆるっと、ふわっとした選曲です。この人たちは渋谷系じゃないでしょ…とか、受け取る人それぞれでいろいろな思いはありましょうが、1980年代後半から1990年代にかけて、こういう音楽をざっくり渋谷系って呼んで楽しんでいたっけ…的な、雑な感じでお楽しみください。まずはかつての渋谷系音楽を語るとき絶対に欠かせないこの人たちの曲。1987年のファースト・アルバム『カップルズ』より。世代的なこともあるのだけれど、小西康陽、高浪慶太郎、佐々木麻美子、鴨宮諒というラインアップだったこの時期のピチカートに、個人的にはいちばん思い入れが深いです。
2. すてきなジョイライド / フリッパーズ・ギター

そして、この人たちも絶対に忘れてはならないフリッパーズ・ギター。前身バンドだったロリポップ・ソニック時代の英語詞レパートリーが大半を占めるファースト・アルバム『three cheers for our side〜海へ行くつもりじゃなかった』からのナンバーを。この当時は5人組だったけれど、アルバムのリリース後、3人が脱退して小山田圭吾と小沢健二の2人によるユニットになった。
3. Yellow Shack / VENUS PETER

元ペニー・アーケードの石田真人と元ビロードの沖野俊太郎を中心に結成されたヴィーナス・ペーターが1991年にリリースしたファースト・アルバム『Lovemarine』より。このアルバムも全編、歌詞は英語で歌われていた。渋谷系はやはり、当時の渋谷の輸入レコード屋さん周辺で話題になっていた洋楽との深い関連のもとで発展してきたのだなという事実を再確認させてくれる。
4. 夜をぶっとばせ / ORIGINAL LOVE

俺は渋谷系じゃねーよ…という田島貴男の声も聞こえてきそうだけど(笑)。オリジナル・ラヴが1991年に放ったメジャー・デビュー・アルバム『LOVE! LOVE! & LOVE!』からのこの曲も。それよりも前、1990年、田島貴男がピチカート・ファイヴのリード・ヴォーカリストとして活動していた時期に、ピチカートのアルバム『月面軟着陸』にも収められていた曲。ということで、作詞・小西康陽、作曲・田島貴男というチームでの作品となった。なので、渋谷系ってことで(笑)。
5. WHEN YOU CLOSE YOUR EYES / カヒミ・カリィ

嶺川貴子とともにフリッパーズ・ギターの人脈からシーンに登場したカヒミ・カリィが1995年にソロ名義で放ったEP『MY FIRST KARIE』より。音も、たたずまいも、何から何まで、なんだかおしゃれだったなぁ…。
6. 20TH CENTURY FLIGHT (光の彼方に) / SPIRAL LIFE

車谷浩司と石田小吉によるポップ・ユニット、スパイラル・ライフが1994年にリリースした3作目のシングル。同年のアルバム『SPIRAL MOVE - TELEGENIC2』にも収められていた。フリッパーズ・ギターにせよ、カヒミさんにせよ、カジくんが在籍していたブリッジにせよ、このスパイラル・ライフにせよ、あの時期、特にこの種の音楽に力を入れていたポリスター・レコードに所属していた。
7. 彼方からの手紙 / スチャダラパー

スチャダラも音楽的には渋谷系とくくられていたわけではなかったと思うのだけれど、いろいろと人脈的なこととか、サブカルっぽいたたずまいも含めて、広義の渋谷系ってことで。1993年にサード・アルバム『WILD FANCY ALLIANCE』より。ちなみに、「カナダからの手紙」ってヒット曲があったこととか知ってる人、もう少ないかも…(笑)。
8. 大好きなシャツ (1990 旅行作戦) / 渡辺満里奈

これもちょい変化球ぎみの渋谷系もの。1990年にリリースされた満里奈さん13作目のシングルです。当時、満里奈さんがご執心だったフリッパーズ・ギターにソングライティングおよびプロデュースを託した1枚だった。同年のアルバム『a piece of cake!』にも収録。このアルバムにはもう1曲、フリッパーズが関わった「レイニー カインド オブ ラブ」も収められている。
9. Free Your Mind / ラヴ・タンバリンズ

一部ファンの間では“渋谷系の歌姫”とも呼ばれていたというELLIEをフロントに据えたバンド、ラヴ・タンバリンズが1995年にリリースした最初にして最後のオリジナル・アルバム『アライヴ』より。インディーズからのリリースながら、当時としては破格の10万枚以上を売り上げた話題の1枚だった。
10. 宝島まで / 高野寛

この人も、いや、ぼくは渋谷系じゃないでしょ、と主張しそう(笑)。高橋幸宏+鈴木慶一のビートニクス人脈からさっそうと登場してきた若きポップ・プリンス。彼が1988年にリリースしたファースト・アルバム『hullo hulloa』より。アルバム全編を貫く何とも言えないみずみずしさが、渋谷系かどうかはともあれ、当時の日本のシーンに新世代のポップ感覚が定着しつつあることをぼくたちに確信させてくれたものです。
11. Heart Beat Voice / ICE

ギターの宮内和之とヴォーカルの国岡真由美によるポップ・ユニット。宮内くんの強力なロック感覚と、国岡さんの妖しげな歌声との、ミスマッチのような、でも妙に相性がいいような、不思議な取り合わせが興味深かった。宮内くんが病魔との闘いののち、若くして他界してしまったことが残念でなりません。1993年のメジャー・デビュー・アルバム『Ice』より。
12. Puppy Love / ブリッジ

そして、ラストは今週のゲスト、カジヒデキくんが在籍していたブリッジの曲を。彼らが1993年、小山田圭吾のプロデュースの下でリリースしたファースト・アルバム『SPRING HILL FAIR』より、この曲を。

解説:萩原健太

カジヒデキさんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第171回 萩原健太のotonanoラジオ#53

2020/10/06 公開

西寺郷太(NONA REEVES)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

西寺郷太(NONA REEVES)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

西寺郷太

Heavy Day

『Funkvision』 2020年

西寺郷太(NONA REEVES)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

西寺郷太

P.Y.T.(Pretty Young Thing)

『Funkvision』 2020年

西寺郷太(NONA REEVES)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

西寺郷太

あの公園で会おう

『Funkvision』 2020年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#53

『フェイヴァリットNONA REEVES 14ソングス』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ANIMATION 5

先週、今週とゲストに迎えた西寺郷太くんにちなんだプレイリスト。今週は彼が所属しているノーナ・リーヴスの楽曲からのセレクションです。彼らがメジャー・デビューしてからのオリジナル・アルバム群から各1曲ずつ、ぼくが好きな曲を選んでみました。彼らの場合、ベスト盤もいろいろ出ているので、なるべくそれとは被らないように、でも、まあ、そうも言っていられないので、少しだけは被りつつの選曲。いつもは12曲のプレイリストなのですが、ノーナのオリジナル・アルバムが今のところ14作あるもんで、特別に全14曲のプレイリストです。お楽しみください。
2. ブルーバードを追いかけて

続いては1999年暮れに出たメジャー第二弾『FRIDAY NIGHT』から。ちなみに今回のプレイリスト、特に明記していない限り、西寺郷太の作詞・作曲ナンバーです。
3. パーティーは何処に?

ワーナーからの最後のオリジナル・アルバムとなった2000年の『DESTINY』より。これは外せない人気曲。
4. アルファベット・ボーイ

日本コロムビアに移籍後、2002年にリリースされたセルフ・タイトルド・アルバム『NONA REEVES』より。
5. スウィートネス

2003年のアルバム『SWEET REACTION』より。
6. 裸足の砦

2004年、徳間ジャパンに移籍して放ったアルバム『THE SPHYNX』より。作詞・西寺郷太、作曲・小松茂によるポップ・ソウル・チューン。
7. プリズマティック・レイディ〜哀しみで目もくらみ〜

2006年のアルバム『3×3』より、作詞・西寺郷太、作曲・西寺郷太&奥田健介によるメロウ・ナンバー。
8. Emotional

2007年のアルバム『DAYDREAM PARK』より。作詞は郷太くん。西寺=奧田=小松というノーナ全員が作曲を手がけた曲。
9. 1989

2009年の『GO』より。作詞・西寺郷太、作曲・西寺郷太&奥田健介。
10. 休もう、ONCE MORE

2013年、前作『GO』から約4年のブランクを経てリリースされたアルバム『POP STATION』より。これがビルボード・レコードへの移籍第一弾だった。作詞・作曲は西寺郷太&谷口尚久。
11. 高層ビル

2014年のアルバム『FOREVER FOREVER』より。作詞・西寺郷太、作曲・西寺郷太&冨田謙。
12. ホノルル・ガール

2016年のアルバム『BLACKBERRY JAM』より。
13. Glory Sunset

2017年のアルバム『MISSION』より。
14. Aretha

そして、ラストは現在のところノーナ・リーヴスの最新オリジナル・アルバムにあたる2019年の『未来』より、作詞・小林真治&西寺郷太、作曲・西寺郷太によるこのバラードで。

解説:萩原健太

西寺郷太(NONA REEVES)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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