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第387回 萩原健太のotonanoラジオ#270

2024/12/03 公開

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)

1.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

誰もいないのか

『Sustainable Banquet』

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)

2.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

L-O-V-E [feat. Leyona]

『Sustainable Banquet』

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)

3.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

昼寝のラプソディ

『Sustainable Banquet』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#270

マイ・フェイヴァリット日本のギタリスト12人

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 秋葉原 / 吾妻光良 & The Swinging Boppers

 先週に引き続き、吾妻光良 & The Swinging Boppersから吾妻さん&渡辺コーゾーのお二人をお迎えした『otonanoラジオ』。久々の新作『サステナブル・バンケット』についてあれこれわいわいお話をうかがいました。

 というわけで、今週のプレイリスト。日本が誇るグレイト・ギタリストである吾妻さんにちなんで、ぼくが個人的に好きな日本のギタリストってのを12人集めてみました。12人ぽっちじゃとても網羅しきれないのですが。とりあえずとっかかりとしての12人。年功序列っぽく、キャリアの長いベテラン・ギタリスト中心のセレクションになってます。竹内アンナさんとか弓木英梨乃さんとかReiさんとか、近年めきめき…という感じの女の子ギタリストも選びたかったのですが、それはそれでまた今度。ということで、まずは吾妻さんご本人から。バッパーズ、1991年のアルバム『STOMPIN' & BOUNCIN’』から、まだ秋葉原が“電気の秋葉原”だったころの懐かしい光景を思い出させてくれるこの曲を。吾妻さんならでは、鋭い切り込みのブルース・ギターをご堪能ください。電気いろいろ秋葉原、オノデン!
2. スノー・エキスプレス / 鈴木茂

 続いてはこの人、鈴木茂! 1970年、はっぴいえんどの一員としてデビューしたときから若きスーパー・ギタリストでした。1975年、単身乗り込んだロサンゼルスでレコーディングされた初ソロ・アルバム『バンド・ワゴン』から、リトル・フィートのメンバーを従えたこのインスト曲を。
3. 天気雨 / 斎藤誠

 マコトのギターもぼくは大好き。2007年のこのシングルでのテレキャスター・シンラインの音色とか、最高です。
4. 小春日和-An Indian Summer- / 小倉博和

 そして、オグちゃん。以前、ギター雑誌で好きなギタリストのランキングを決めるアンケートに参加したとき、ぼくはいちばん好きなギタリストとしてオグちゃんをリストアップしました。エレキもアコギも最高。今回は絶妙なナイロン弦ギターのプレイをお楽しみください。2014年のアルバム『GOLDEN TIME』からの演奏です。
5. 流浪中 / Darjeeling(ギター:佐橋佳幸)

 で、そんなオグちゃんの相方、サハシの演奏も。オグちゃんとサハシが組んだ山弦は、まじ、日本最強のギター・ユニットだと思います。でも、今日はサハシにとってもうひとりの重要な相方、Dr.kyOnとのユニット“ダージリン”のナンバーを。2019年のアルバム『8芯二葉〜雪あかりBlend』から、作詞&ヴォーカルに佐野元春を迎えたこの曲を。
6. ミザルー / THE SURF COASTERS(ギター:中シゲヲ)

 1990年代半ば、中シゲヲ率いるサーフコースターズがシーンに姿を現したときは盛り上がったなー。エレキ・インスト新時代の到来でした。というわけで、彼らのデビュー・アルバム『SURF PANIC '95』から、サーフィン・インストの元祖、ディック・デイルの必殺ナンバーの強烈カヴァーを聞いて改めてぶっとびましょう。
7. Chili Pepper / 徳武弘文

 続いては日本のカントリー・ロック・ギターの最高峰、Dr.Kこと徳武さん。徳武さんはCKBの小野瀬さんやReiちゃん同様、右手にサムピックを装着して演奏しているのですが、そのスタイルの先輩格にあたる名ギタリスト、ジェリー・マギーと共演した2003年のナンバーです。
8. 何もきかないで / 荒井由実(ギター:大野久雄)

 1975年のシングル「ルージュの伝言」のB面に収められていた曲です。バックの演奏は当時のユーミンのライヴ活動を支えていたバンド、ダディ・オー!。エイモス・ギャレットのムードをたたえた絶品ギター・ソロもそのメンバー、大野久雄さんによるもので、これ、大好きだったなぁ。一所懸命コピーしました(笑)。
9. ホールド・オン / 竹内まりや(ギター:杉真理)

 エイモス・ギャレット・インスパイアものをもうひとつ。杉さんが大学の後輩だったまりやさんの1979年のアルバム『UNIVERSITY STREET』に提供したこの曲でギター・ソロを弾いているのは、なんと杉さんご本人でした。本当に素敵なソロなのだけれど、ご本人いわく、もう二度と弾けないそうで(笑)。ライヴで演奏したときは他のギタリストにお願いしたとのこと。奇跡の名演ってことかな。
10. City of Love / 白井良明

 リョウメイさんもあちこちで名演を弾き散らかしていますが(笑)、今回は1988年の初ソロ・アルバムから、そのタイトル・チューンを。
11. いつも永遠の夏じゃなく / 来生たかお(ギター:椎名和夫)

 リョウメイさんの前にムーンライダーズのリード・ギターを担当していたのが椎名さん。椎名さんもいろいろなセッションでいいギターを聞かせてくれていますが、今回は椎名さんがプロデュース/アレンジも手がけた来生たかおの1984年作品『ROMANTIC CINEMATIC』から。デヴィッド・T・ウォーカーみたいなソウルフルなプレイをお楽しみください。
12. ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三

 1960年代に子供時代を送ったぼくのような世代にとってエレキ・ギターのヒーローといえば絶対的にこの人、加山雄三です。というわけで、今回の日本のギタリスト・セレクション、〆は加山さんが1965年にリリースしたこのインスト・シングル曲で。テケテケテケテケ…!

解説:萩原健太

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第386回 萩原健太のotonanoラジオ#269

2024/11/26 公開

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)

1.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

打ち上げで待ってるぜ

『Sustainable Banquet』

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)

2.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

俺のカネどこ行った?

『Sustainable Banquet』

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)

3.

吾妻光良 & The Swinging Boppers

Boogie-Oogie [feat. EGO-WRAPPIN']

『Sustainable Banquet』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#269

ごきげんジャンプ&ジャイヴな日本音楽!!

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1. IT Boogie / 吾妻光良 & The Swinging Boppers

 結成45周年を迎えた奇跡のジャンプ&ジャイヴ楽団、吾妻光良&ザ・スウィンギン・パッパーズから、吾妻さんと、本番組ではなんだかんだおなじみの渡辺康蔵の二人をお招きした『otonanoラジオ』。相変わらず超ごきげんなグルーヴ感ばっちりのトークで、新作アルバム『サステナブル・バンケット』のことなど、たっぷりお話していただきました。

 というわけで、今週のプレイリストはバッパーズと同様のごきげんにジャンプ&ジャイヴしている日本の音楽ってやつを、古今、年代問わずにあれこれ集めてみました。まずは何はともあれバッパーズから。2006年のアルバム『Seven & Bi-decade The Great Victor Masters 2003-2006』に収められていたナンバー。吾妻さんとコーゾーの掛け合いも楽しい名曲です。
2. Friday Nignt エビフライ / バンバンバザール

 続いては、1994年に吾妻さんのプロデュースの下でレコード・デビューを果たしたバンバンバザールの曲。1999年のジャンプ色満点のアルバム『4』から、この曲を。
3. 雨のdubism / EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX

 バッパーズとはよくコラボしているエゴラッピン。今回の新作『サステナブル・バンケット』にもゲスト参加していました。この曲は彼らが2009年にリリースしたアルバム『EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX』より。
4. 恋を待つならバス・ストップ / 美空ひばり

 1959年のナンバー。日本最強の歌姫、美空ひばりが小野透とのデュエットでスウィンギーにキメたジャンプ・ナンバーの古典です。
5. 我らパープー仲間 / サザンオールスターズ

 映画『ブルース・ブラザース』にも出演していたジャイヴの王様、キャブ・キャロウェイに触発されたサザンオールスターズのナンバー。1981年のアルバム『ステレオ太陽族』より。
6. やってきた厄年 / ドリンキン・ホッピーズ

 バッパーズと並ぶ日本のジャンプ・ブルース楽団、ドリンキン・ホッピーズが2018年にリリースしたサード・アルバム『アイ・エイント・ドランク、アイム・ジャスト・ドリンキン』より。録音、ミックス、プロデュースを吾妻光良が担当。
7. 甘い恋 (Album Ver.) / 小島麻由美

 甘さとやばさ、ノスタルジーとスリルが渾然と交錯する魅惑のシンガー・ソングライター、小島麻由美が2001年にリリースしたアルバム『My name is blue』のオープニングを飾っていたナンバーです。
8. 三味線ブギウギ / 市丸

 これは1949年の服部良一作品。大人気を博した芸者のおねーさんのヒット曲です。これぞ米国では生まれ得ないジャパニーズ・ブギの大傑作かな。
9. 夢をあきらめないで / 勝手にしやがれ

 日本のネオ・スウィングの中心的存在、「勝手にしやがれ」が2001年にリリースしたファースト・アルバム『WILD ROOM』より。
10. Swingin' In the Kitchen / Bloodest Saxophone

 「勝手にしやがれ」とも親交が深いジャズ&ジャイヴ・バンド、“ブラサキ”ことブラッデスト・サキソフォンが2005年にリリースしたサード・アルバム『Sweetest Music』からのナンバーです。
11. ヘイヘイブギー / 笠置シヅ子

 これが今回の選曲ではいちばん古い曲かな。朝ドラ『ブギウギ』の主人公のモデルにもなったシンガー、笠置シヅ子が1948年に放った大ヒットです。もちろん作曲は服部良一。
12. LOVE / 藤井“ヤクハチ”康一

 ここまでの曲はどれもゴージャスなホーン・アンサンブルをフィーチャーしたものばかりでしたが、ラストはなんとウクレレ1本で。1970年代末にウシャコダのリード・ヴォーカルとしてデビューした藤井康一。ソロ独立後も、独自のユニークなアプローチでロックからジャンプ・ブルースまで多彩な音楽性を発揮し続けていますが。そんな藤井康一が、師匠・牧伸二のお墨付きのウクレレ演奏のみをバックに弾き語りした2021年のアルバム『ウクレレ・ジャイヴ』から、今回バッパーズも新作でLeyonaをヴォーカルに迎えてカヴァーしていたあの名曲を。

解説:萩原健太

吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第385回 萩原健太のotonanoラジオ#268

2024/11/19 公開

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)

1.

ブレッド&バター

SUMMER BLUE

『LATE LATE SUMMER』

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)

2.

ブレッド&バター

MONDAY MORNING

『MONDAY MORNING』

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)

3.

ブレッド&バター

HOTEL PACIFIC

『PACIFIC』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#268

ブレバタにインスパイア!兄弟バンド12撰<洋楽編>

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1. My Golden Years / The Lemon Twigs

 先週に引き続きブレッド&バターの岩沢兄弟、幸矢さんと二弓さんをお迎えした『otonanoラジオ』。彼らがアルファ・レコードに在籍していた1979年から1981年にリリースされた“海三部作”と呼ばれるオリジナル・アルバム群、『LATE LATE SUMMER』『MONDAY MORNING』『PACIFIC』がこのほどカラーLPとして復刻されたということで、たくさんお話をうかがいました。兄弟ならではの、なんともいえない阿吽のやりとりというか、コミュニケーションの雰囲気が最高でしたね。

 というわけで、今週のプレイリスト。ブレバタのように兄弟で結成されたバンドの特集、洋楽編をお届けします。兄弟だとメンバーみんなの歌声の質が近いせいか、コーラス・ハーモニーも素晴らしいバンドが多いですね。まあ、兄弟によるバンドというのは本当に無数にあって、ジャクソン5とかエヴァリー・ブラザーズとか、今回のプレイリストに残念ながら入れられなかった有名グループもたくさんありますが。そこは、まあ、いつもの12曲にしぼったということで。お許しください。

 で、まずは新しめのところから。今年の夏、ここのプレイリストで新作特集をしたときにもセレクトした1曲ですが。ブライアンとマイケルのダダリオ兄弟による米ロサンゼルスのポップ・ユニット、ザ・レモン・ツイッグスが今年リリースした新作アルバム『ア・ドリーム・イズ・オール・ウィー・ノウ』から、往年のラズベリーズとかを彷彿させるごきげんなパワー・ポップをどうぞ。
2. Let Your Love Flow / Bellamy Brothers

 米フロリダ出身のデヴィッド・ミルトンとホーマー・ハワードのベラミー兄弟によるポップ・カントリー・デュオ、ベラミー・ブラザーズが1976年に放った全米ナンバーワン・ヒットです。邦題は「愛はそよ風」。
3. MMMBop / Hanson

 米オクラホマ出身。アイク、テイラー、ザックのハンソン3兄弟によるバンド、ハンソンが1997年に放った特大デビュー・ヒットです。この曲がヒットしたときアイクが16歳、テイラーが14歳、ザックが12歳。邦題は「キラメキ☆MMMBOP」。なんだ、それは(笑)。
4. Never Get Your Love Behind Me / Faragher Brothers

 米カリフォルニア出身。トミー、デイヴィー、ジミー、ダニーという4兄弟によるブルー・アイド・ソウル・グループです。この曲は1976年の小ヒット。その後、1979年にはメーティとパミーのファラガー姉妹もバンドに加わりました。
5. Heaven / Los Lonely Boys

 こちらは米テキサス出身。ヘンリー、ジョジョ、リンゴというメキシコ系のガルサ兄弟によるロック・トリオです。ウィリー・ネルソンに見出されて2003年にメジャー・デビュー。この曲がメジャー初ヒットでした。
6. How Deep Is Your Love / Bee Gees

 英国領マン島出身。バリー、ロビン、モーリスのギブ3兄弟によるビージーズは、兄弟バンドの代表格。この曲は1977年の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラに起用されて大ヒットを記録しました。邦題は「愛はきらめきの中に」。
7. Hot Line / The Sylvers

 米メンフィス出身。後にソーラーレコードで活躍するレオン・フランク・シルヴァーズⅢ世をはじめ、オラン、シャーメイン・エレイン、ジェイムス・ジョナサン、エドモンド・セオドア、リッキー、アンジー、パットという大所帯の兄弟姉妹で結成されたのがシルヴァーズです。この曲は1976年の大ヒット。邦題は「二人のホットライン」!
8. All For a Reason / Alessi

 米ロング・アイランド出身。ビリーとボビーの双子の兄弟によるポップ・デュオです。バックにデヴィッド・スピノザ、ジョン・トロピー、デヴィッド・サンボーンらを従えた1977年のヒット・チューンを。邦題は「ただ愛のために」。
9. If You Were There / The Isley Brothers

 米シンシナティ出身の兄弟ソウル・グループの代表格。時代によってメンバーは増減するものの、この曲が入っていた1973年のアルバム『3+3』をリリースしたときは、ロナルド、ルドルフ、オケリー、アーニー、マーヴィンのアイズレー兄弟に、ルドルフの奥さまエレインの弟、クリス・ジャスパーを加えた顔ぶれでした。のちにワム!がカヴァーしたことでもおなじみの名曲!
10. You Got It All / The Jets

 米ミネアポリス出身のトンガ系アメリカ人グループ。リロイ、エディ、ユージン、ハイニ、ルディ、キャシー、エリザベス、モアナというウルフグラム兄弟姉妹がメンバーです。この曲は1986年の大ヒット。
11. O-o-h Child / The Five Stairsteps

 米シカゴ出身のファミリー・グループ。ジャクソン5がデビューするまではこの人たちが“ソウルのファースト・ファミリー”と呼ばれていました。リード・シンガーのクラレンス・ジュニアをはじめ、アロヒー、ジェイムス、デニス、ケニーという5人のバーク兄弟姉妹で活動開始。一時期、幼いキュービー・バークが加わっていたこともありました。この曲は1970年の全米トップ10ヒット。ヴァレリー・カーターのカヴァーでもおなじみかも。
12. Girls On the Beach / The Beach Boys

 で、ラストは米カリフォルニア出身。ブライアン、デニス、カールのウィルソン3兄弟に、従兄弟のマイク・ラヴ、友達のアル・ジャーディンが加わったビーチ・ボーイズ。声の絶妙な混じり具合にかけてはこの人たちの右に出る者はいないかも。そんな彼らが1964年にリリースしたアルバム『オール・サマー・ロング』の収録曲を最後に聞いてください。邦題は、これまたとんでもない、「浜辺の乙女」(笑)。

解説:萩原健太

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第384回 萩原健太のotonanoラジオ#267

2024/11/12 公開

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その1)

1.

ブレッド&バター

ピンク・シャドウ(シングルMIX)

『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その1)

2.

ブレッド&バター

マリエ

『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その1)

3.

ブレッド&バター

あの頃のまま

『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#267

ブレバタにインスパイア!「湘南」12撰

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1. SHONAN GIRL / ブレッド&バター

 めでたくデビュー55周年を迎えたブレッド&バターのおふたりをお招きした『otonanoラジオ』。ぼくも個人的に、彼らがデビューした1969年から聞き続けてきたファンのひとりなだけに、とても光栄で、うれしかったです。そんなデビュー55周年を記念して、ブレバタがこれまでリリースしてきたシングルのA面曲をすべて、レーベルを超えて網羅したCD2枚組ベスト『ザ・シングルズ -55th Anniv. All Time Best-』と、彼らの“海三部作”と呼ばれる名盤群、1979年の『LATE LATE SUMMER』、1980年の『MONDAY MORNING』、1981年の『PACIFIC』の復刻アナログLPなどが出ました。今週はベスト盤についてあれこれお話をうかがいました。来週は復刻されたオリジナル・アルバムについてたっぷりお話していただく予定。そちらもお楽しみに。

 というわけで、今週のプレイリストは、いわゆる“湘南サウンド”の代表選手であるブレバタにちなんで、湘南方面のことを歌っている曲とか、湘南関連の地名が歌詞に出てくる曲とか、湘南を想起させるアーティストの曲とか、そういう、まあ、なんというか、なんとなく湘南っぽい曲をいつものように12曲集めてみました。まずは今週の主役、ブレバタから。今回アナログLPで復刻された『PACIFIC』の収録曲から聞いてください。
2. 茅ヶ崎に背を向けて / サザンオールスターズ

 ブレバタが活動の拠点にしていた茅ヶ崎は、桑田佳祐の生地でもあります。てことで、サザンが1978年にリリースしたデビュー・アルバム『熱い胸さわぎ』からこの曲を。
3. 天気雨 / 荒井由実

 実在のお店の名前とかを歌詞に織り込むことでもおなじみのユーミンですが。この曲には茅ヶ崎と辻堂にある伝説のサーフショップ“ゴッデス”が登場します。茅ヶ崎とか相模線とか、そういう言葉も散りばめて。鉄壁のユーミン・ワールド。最強! 1976年のアルバム『14番目の月』の収録曲です。
4. 辻堂海岸 / クレイジーケンバンド

 ちょっと前にCKBが横浜のことを歌っている曲を集めたプレイリストも作りましたが。横浜だけでなく、CKBは湘南全般を扱った曲を多くレコーディングしています。そんな中から今回はこれ。今年出た最新アルバム『火星』に収められていた名曲です。
5. 湘南ドリーミング / 村田和人

 1990年にリリースされた8作目のオリジナル・アルバム『空を泳ぐ日』からのナンバー。山下達郎の下でデビューを飾り、その後、杉真理とユニット“アロハ・ブラザース”を結成したりもしていた村田さんはやっぱり夏のイメージ。そんな村田さんらしい1曲です。
6. 思い出の渚 / ザ・ワイルドワンズ

 湘南といえばこの人! という伝説的存在、加山雄三の弟分的な存在として人気を博した加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズのデビュー・シングル。1966年の名曲です。イントロの12弦エレキが最高!
7. Route 134 / 杉山清貴&オメガトライブ

 オリジナル・アルバム4作目、1985年の『Another Summer』のオープニング・チューン。横須賀から三浦半島や湘南地方を海岸線に沿って走る国道134号線のことを歌ったナンバーです。
8. ゆ・れ・て湘南 / 真心ブラザーズ

 1982年に石川秀美がリリースしたナンバー。秀美ちゃんのヴァージョンがストリーミングされていないみたいなので、今回は2015年に真心ブラザーズがアルバム『PACK TO THE FUTURE』でカヴァーしたヴァージョンを。
9. はるのうた / PUFFY

 湘南といえば夏のイメージですが。これは春の江ノ島の光景がちらっと歌い込まれたナンバー。2011年のアルバム『Thank You!』の収録曲です。
10. 鎌倉 / 土岐麻子

 2010年のアルバム『乱反射ガール』より。真心の桜井秀俊、高田漣、森山直太朗、さかいゆう、川口大輔、和田唱、田中義人、奥田健介、渡辺俊美など豪華な顔ぶれが参加したアルバムでした。
11. 葉山ツイスト / コニー

 これはもともとクレイジーケンバンドのナンバー。それを2003年、ジャパニーズ・オールディーズ・ポップの歌姫、元ザ・ヴィーナスのコニーがカヴァーしたものです。
12. ある日渚に / 加山雄三

 ラストはやはり永遠の若大将の歌声で。1968年にリリースされたシングル曲です。日本初のシンガー・ソングライターとも言われる加山さんは昔からたくさんの名曲を書いてきましたが、この曲など1968年の段階でメジャー・セヴンスを採り入れていたり、さすがの仕上がりでした。

解説:萩原健太

ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第383回 萩原健太のotonanoラジオ#266

2024/11/05 公開

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

1.

NORIKI

DO WHAT YOU DO (Vocal:国分友里恵)

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

2.

国分友里恵

One More Chance

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

3.

国分友里恵

Smooth Sailing

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

4.

国分友里恵

Moment Of Summer

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#266

バック・コーラス・ワークもたくさん務めてきた女性シンガー集<洋楽編>

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1. 溢れる愛(Lotta Love) / ニコレット・ラーソン

 先週に引き続き、国分友里恵さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。国分さんにとって初のベスト・アルバム『国分友里恵 Best Collection』の話題を中心に、あれこれ楽しいお話を聞かせていただきました。国分さんといえば、ご自身メイン・パフォーマーとしての音楽活動だけでなく、長年、山下達郎バンドでバック・コーラスを担当していらっしゃったことでもおなじみ。というわけで、今週のプレイリストは、自身の活動以外にバック・コーラス・ワークをたくさん務めてきた女性シンガー、洋楽編です。国分さんも含めバック・コーラスの仕事でも信頼されているシンガーの場合、まず何はともあれ歌がうまいのが絶対条件。ピッチが悪い人じゃコーラスはできません。そんな歌のうまいシンガーたちのナンバーを今週も12曲お楽しみください。

 まずはニコレット・ラーソン。1975年以降、コマンダー・コディ、ホイト・アクストン、ジェシ・ウィンチェスター、エミルー・ハリス、ジェシ・コリン・ヤング、ニール・ヤング、ロドニー・クロウェルらのバックでコーラスを担当した後、1978年に自らソロ・シンガーとしてデビューを飾りました。そんな彼女のデビュー・アルバム『愛しのニコレット』から、かつてバック・コーラスを担当したよしみでニール・ヤングが提供してくれたナンバーをどうぞ。
2. ウー・チャイルド / ヴァレリー・カーター

 続いては、リンダ・ロンシュタット、ドン・ヘンリー、クリストファー・クロス、リトル・フィート、ジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラーなどのバック・コーラスも担当していたヴァレリー・カーター。1977年にリリースされたソロ・デビュー・アルバム『愛はすぐそばに』に収められていたナンバーです。1970年にファイヴ・ステアステップスがヒットさせたシカゴ系スウィート・ソウルの絶品カヴァーでした。
3. ダイレクト・ミー / クライディー・キング

 1960年代からレイ・チャールズ、ダイアナ・ロス、ニール・ダイアモンド、ボブ・ディラン、エルトン・ジョン、ローリング・ストーンズなど、ジャンルを超えて幅広くバック・コーラスを担当してきたクライディー・キング。1972年に出た彼女のファースト・ソロ・アルバムからそのアルバム・タイトル・チューンを。オーティス・レディングの自作曲のカヴァーです。
4. ガット・トゥ・ビー・リアル / シェリル・リン

 シェリル・リンは1976年、まだ16歳だったころミュージカル『ウィズ』のバック・コーラスのひとりとして起用されたのをきっかけに音楽業界入り。その後、1978年にTOTOの「ジョージー・ポーギー」にフィーチャリング・ヴォーカリストとして抜擢されたあたりをきっかけに一気に名を上げました。本曲はそんな彼女が同じ1978年に大ヒットさせたデビュー・シングルです。
5. ビッグ・ノイズ、ニューヨーク / ジェニファー・ウォーンズ

 ジェニファー・ウォーンズというと、自身シンガー・ソングライターとしての活動以外にもジョー・コッカーとデュエットした「愛と青春の旅だち(Up Where We Belong)」(1982年)とか、ビル・メドレーとデュエットした「タイム・オブ・マイ・ライフ」(1987年)とか、その共演上手ぶりでも知られていますが。デビュー直後の1971年にレナード・コーエンと出会い、1972年から1979年まで彼のコンサート・ツアーに同行したり、アルバムのレコーディングに参加したりしながらバック・ヴォーカリストとして重要な役割を果たしました。と、そんなジェニファーさんの1992年のアルバム『ザ・ハンター』から1曲。ドナルド・フェイゲンが書いた作品です。
6. ウィー・スタンド・ア・チャンス / ダーリーン・ラヴ

 ダーレン・ラヴって表記のほうがおなじみかも。発音的にはダーリーンなのでそう書かせてもらいますが。20世紀アメリカン・ポップ・シーン最強のバック・コーラス・ディーヴァといえば、やはりこの人。1960年代から70年代にかけて、ロネッツ、シェリー・フェブレー、ジョニー・リヴァース、エルヴィス・プレスリー、B.J.トーマス、フランク・シナトラ、チーチ&チョンなど、これまたもう何から何まで裏側で支えまくった偉人です。自身でもフィル・スペクターのプロデュースの下、ソロ・シンガーとして、あるいはいくつかのグループのリード・シンガーとしてヒット曲を放っています。今日は1988年のソロ・アルバム『ペイント・アナザー・ピクチャー』からのナンバーを聞いてみてください。
7. アルフィー / シェール

 シェールも1960年代、フィル・スペクターの下でいろいろなアーティストのバック・コーラスを担当した後、ソロ・シンガーとして、あるいは夫婦デュオ“ソニー&シェール”の一員として世に出て、たくさんのヒットを放つようになった人。まだまだヒットを飛ばし続けている超人気スターですが、そんな無数のヒット曲の中から今回は1966年にヒットしたこのバカラック・ナンバーをどうぞ。
8. ビー・マイ・ベイビー / シシー・ヒューストン

 もうひとつ、フィル・スペター絡みの曲を。スペクターがプロデュースした超名曲、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」を1970年にシシー・ヒューストンがカヴァーしたヴァージョンです。この人、かのホイットニー・ヒューストンのお母さん。やはり1960年代からウィルソン・ピケット、ジミ・ヘンドリックス、エルヴィス・プレスリー、アレサ・フランクリン、ダニー・ハザウェイ、ポール・サイモン、デヴィッド・ボウイなどなど、それこそ無数のシンガーをバックアップしてきた素晴らしいシンガーです。
9. ロング・ホット・サマー・ナイツ / ウェンディ・ウォルドマン

 自らシンガー・ソングライターとして活躍するのと並行して、作曲家として、プロデューサーとして、あるいはザ・リフュジーズというグループの一員としてたくさんの音楽を作り続けているウェンディ・ウォルドマン。バック・ヴォーカリストとしても、リンダ・ロンシュタット、マリア・マルダー、カーラ・ボノフ、ベット・ミドラー、ランディ・マイズナー、ランディ・ニューマン、ジミー・バフェットなど多くのアーティストに素晴らしい歌声を提供してきました。そんな彼女が1978年にリリースしたシングル・チューンをどうぞ。
10. ハウ・キャン・アイ・イーズ・ザ・ペイン / リサ・フィッシャー

 前出ダーリーン・ラヴともども、映画『バック・コーラスの歌姫たち』にもフィーチャーされていたリサ・フィッシャー。ルーサー・ヴァンドロスのバック・コーラスを皮切りに、スティング、クリス・ボッティ、チャカ・カーン、ティナ・ターナーなどを次々とバックアップした後、1991年にソロ・デビュー。1992年にヒットした本曲「ハウ・キャン・アイ・イーズ・ザ・ペイン」でグラミー賞も獲得しました。
11. マイ・クルー / リタ・クーリッジ

 1960年代末、デラニー&ボニーのツアーにコーラス隊のひとりとして参加したりしていたリタ・クーリッジ。1970年にはやはりバック・コーラスとしてジョー・コッカーの全米ツアーに参加しましたが、そのときステージでレオン・ラッセル作の名曲「スーパースター」を彼女が歌うコーナーが用意され、一気にその歌声に注目が集まりました。1971年に自らソロ・デビュー。今回は1973年に日本でも小ヒットを記録したこの曲を。
12. アフター・オール・ジス・タイム / メリー・クレイトン

 1963年にソロ・デビューを果たしていたメリー・クレイトンですが、なかなか成功をつかめず、まずはセッション・シンガーとして名を上げました。当初はレイ・チャールズをはじめR&B系のセッションで多用されていましたが、やがてローリング・ストーンズ、ジェシ・エド・デイヴィス、リンゴ・スター、キャロル・キング、レーナード・スキナードらロック/ポップス系アーティストのセッションでも個性を発揮するようになり、自らもそうしたロック系の曲を多く含むソロ・アルバムのリリースを開始。本曲は1971年のアルバム『メリー・クレイトン』に収められていたキャロル・キング作品です。

解説:萩原健太

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第382回 萩原健太のotonanoラジオ#265

2024/10/29 公開

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

1.

国分友里恵

Just a Joke

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

2.

国分友里恵

とばしてTaxi Man

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

3.

国分友里恵

I Wanna Be With You

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

4.

国分友里恵

ただ泣きたくなるの

『国分友里恵 ベスト・コレクション』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#265

あの頃<80年代>よく聞いていた女性シンガーの歌声

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1. WEEKEND LOVE / 国分友里恵

 1980年代シティポップが再注目される中、一気に評価が高まっている実力派女性シンガー、国分友里恵さんをお迎えした『otonanoラジオ』。国分さんにとって初のベスト・アルバムとなる『国分友里恵 Best Collection』のことをはじめ、いろいろ懐かしいお話や、最近の活動のことなどうかがいました。楽しかったですねー。

 というわけで、今週のプレイリスト。先週の爆風スランプ関連のプレイリストの続編的な感じではあるのですが。国分さんがデビューを果たした1980年代に思いを馳せつつ、あのころぼくがよく聞いていた女性シンガーの歌声を12曲集めてみました。先週も1984年という年に絞ったリストだったので、一部、登場する顔ぶれがダブってますが、まあ、それは、ね。好きなもので仕方ないってことで(笑)。

 まずは国分さんの歌声から。今回のベスト盤には代表曲がみっちり詰まっているわけですが、もちろんそれでも漏れてしまっている曲もあって。そんな中から、1983年のデビュー・アルバム『Relief 72 hours』の収録曲を。
2. WINDY SUMMER / 杏里

 続いては杏里。1983年に大ヒットした6作目のアルバム『TIMELY!』より。
3. 私達を信じていて / CINDY

 これは1990年の作品。国分さん同様、山下達郎のライヴでコーラスを担当していたことでもおなじみ、シンディのセカンド・アルバム『Angel Touch』からのナンバーです。
4. Would You Dance With Me? / EPO

 1980年代のポップ歌姫といえば、個人的には断然この人、EPOだなぁ。1983年の大ヒット・アルバム『VITAMIN E・P・O』より、このジャジーな曲を。
5. スーヴェニール / 松原みき

 国分さん同様、シティポップの代表選手として海外で大いに評価されている松原みき。これは1981年の3作目『―Cupid―』に収められていた曲。
6. Passion Is / 岩崎宏美

 岩崎宏美が米ロサンゼルスで録音した1984年のアルバム『I Won't Break Your Heart』からの1曲です。
7. Mystical Composer / 菊池桃子

 先週に引き続き登場の桃ちゃん。すみません、好きなもので(笑)。1986年のアルバム『ADVENTURE』の収録曲です。
8. サンバでも踊ろう / 中原めいこ

 こちらも先週に引き続きの登場。めいこさん。すみません、好きなもので(笑)。個人的には彼女のアルバム中いちばん好きな1985年のアルバム『CHAKI CHAKI CLUB』からのナンバー。
9. 今日はひとりきり / 秋元薫

 続いてはユーミンのコンサートでコーラスを担当していたこともある秋元薫の歌声を。1986年のデビュー・アルバム『Cologne』より。
10. ルームナンバー202 / 門あさ美

 門あさ美の諸作中、ぼくは松岡直也とがっちりタッグを組んだ1982年の『Hot Lips』ってアルバムがいちばん好きでした。てことで、そのアルバムから1曲。
11. 頬に夜の灯 / 吉田美奈子

 日本の歌姫といえばやはりこの人。吉田美奈子! 国分さんに歌詞を提供したこともある美奈子さんが1982年にリリースしたアルバム『LIGHT'N UP』の収録曲です。
12. 素顔のままで / 大橋純子

 今回のプレイリストには、CINDYさん、松原みきさんなど、若くして亡くなってしまった方の歌声もいくつか含まれていますが、この人、大橋純子さんもそう。昨年、多くのファンに惜しまれながら他界。残念でなりません。そんな彼女が1983年にリリースした米ニューヨーク録音アルバム『POINT ZERO』からの曲で今回のプレイリストを締めたいと思います。

解説:萩原健太

国分友里恵さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第381回 萩原健太のotonanoラジオ#264

2024/10/22 公開

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その2)

1.

爆風スランプ

KASHIWAマイ・ラブ〜ユーミンを聞きながら〜

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その2)

2.

爆風スランプ

たいやきやいた

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その2)

3.

爆風スランプ

大きなたまねぎの下で〜はるかなる想い

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#264

爆風スランプがデビューした<1984年>の愛聴ナンバー

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1. よい / 爆風スランプ

 先週に引き続き、デビュー40周年を迎えて最新ベスト『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』をリリースする爆風スランプからサンプラザ中野くんをお迎えした『otonanoラジオ』。盛り上がりましたー。久々のバンドでのライヴも楽しみです。というわけで、今週のプレイリストは爆風がデビューした1984年という年に注目。40年前、彼らがデビューしたあの年にぼくがどんな曲を聞いて楽しんでいたか、思い出してみました。思いつくまま、ざざっと並べてみたのだけれど、なんかすっごく充実した選曲になっちゃって。他にもセレクションに加えたい曲も多数。1984年ってなかなかの年だったんだなと改めて思いました。

 ということで、まずは爆風スランプから。デビュー・アルバム『よい』からそのタイトル・チューンです。
2. マージービートで唄わせて / 竹内まりや

 爆風の『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』と同じ発売日、10月23日に、こちらもなんと10年ぶりのオリジナル・アルバム『Precious Days』をリリースする竹内まりや。まりやさんも1984年、レコード会社を移籍して心機一転、再デビューに近い形でシンガー・ソングライターとしての本格的活動に入りました。そんな時期のシングル曲です。
3. ペパーミント・ブルー / 大滝詠一

 爆風がデビューし、まりやさんが再始動した1984年。そんな中、しかし最後のオリジナル・アルバムをリリースしたのが大滝詠一。これもほんとよく聞いたなぁ。大滝さんの生前最後のオリジナル・アルバム『EACH TIME』から「ペパーミント・ブルー」を。この曲、プロモーション用のシングル・ヴァージョンとか、イントロが長いヴァージョンとか、いろいろ存在しますが、ぼくは断然このオリジナル・アルバム・ヴァージョンが好きです。
4. Rock'n Rouge / 松田聖子

 1984年、聖子ちゃんの快進撃も変わらず続いておりました。というわけで、ユーミン作曲のこの傑作シングル曲を。
5. 夕方 HOLD ON ME / サザン・オールスターズ

 サザンはアルバム『人気者で行こう』の年。というわけで、そのアルバムからソウルフルなこの曲をどうぞ。
6. COME SHINING / 佐野元春

 翌1985年、国際青年年を記念して今はなき旧・国立競技場で行われた大規模な音楽イベント“ALL TOGETHER NOW”のステージで、サザンとの共演で前曲「夕方 HOLD ON ME」を歌ったシーンも忘れられない佐野元春。佐野さんは単身渡ったニューヨークで作り上げたアルバム『Vistors』を引っ提げて日本のポップ・シーンに戻ってきたのが1984年でした。というわけで、そのアルバムから1曲。
7. NEW YORK SNOW・きみを抱きたい / RCサクセション

 思えばRCもこの年、事務所からの独立とか、レコード会社の移籍とか、いろいろ再出発の年だったような…。というわけで移籍第1弾アルバムとなった1984年の『FEEL SO BAD』からこの曲を。
8. So Many Dreams / 菊池桃子

 1984年は前出の聖子ちゃんをはじめ、中森明菜、小泉今日子、薬師丸ひろ子などアイドル・シンガーが大活躍。翌年のおニャン子クラブのデビュー前夜を大いに盛り上げていたわけですが。そんな中、桃ちゃんも素敵でした。デビュー・アルバム『OCEAN SIDE』、まじよく聞きました。その中から、今日はこの曲を聞きたい気分。
9. Davy's Devil / 杉真理

 CMに使用されて人気を博した「いとしのテラ」を含む杉真理のアルバム『mistone』が出たのも1984年でした。相変わらず杉さんらしいおいしいコード進行満載のいい曲がたくさん含まれた1枚だったけれど、オールディーズ・ファンのぼくはフォー・シーズンズとかを彷彿させるこの曲が大好きでした。
10. 夢伝説 / スターダスト☆レビュー

 スタレビも躍進の年。このシングル曲がやはりCMに起用されてヒットしました。
11. 或るグレイな恋の場合 / 斎藤誠

 前年、1983年にデビューした斎藤誠はこの年のアタマ、やはりCMにも起用された超ポップなシングル「Oh! キャティー」でちょこっと話題になったりしてましたが。その半年シドにリリースされたセカンド・アルバム『Be-Gray』はぐっとアダルトなテイストの1枚で。こういう曲作りのセンスを持った日本人ソングライターもいるんだなぁ…と、うれしくなったことを覚えています。というわけで、そのアルバムのオープニングを飾っていたこの曲を。
12. Cloudyな午後 / 中原めいこ

 めいこさんにとっては最大のヒット曲「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」が生まれたのがこの年、1984年。その勢いに乗ってリリースされたアルバム『ロートスの果実』もよく聞きました。てことで、今回の1984年プレイリスト、そのアルバムに収められていためいこさんの名曲で締め。

解説:萩原健太

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第380回 萩原健太のotonanoラジオ#263

2024/10/15 公開

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その1)

1.

爆風スランプ

えらいこっちゃ

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その1)

2.

爆風スランプ

IKIGAI (Album Ver.)

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その1)

3.

爆風スランプ

週刊東京「少女A」

『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#263

マイ・フェイヴァリット爆風スランプ'84-'88(Runner前まで)

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1. えらいこっちゃ / 爆風スランプ

 デビュー40周年を迎え、最新ベスト『40th Anniversary BEST IKIGAI 2024』をリリースする爆風スランプ。新曲あり、過去レパートリーの再録あり、過去音源の最新リマスターありの強力2枚組ベスト。そのリリースを受けて、なんと26年ぶりのツアーも行うということで。これはめでたい。ならばたっぷりお話をうかがわねば、と、リード・ヴォーカルのサンプラザ中野くんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。ぼくも久々にサンちゃんと話ができて、うれしかったです。一般的に爆風スランプというと、あの大ヒット曲「ランナー」以降のことがおなじみかもしれませんが、ぼくはお古いタイプのファンなもので。デビュー直後から「ランナー」以前までの爆風が大好き。なので、今回のプレイリストはそんな時期、「ランナー」以前の爆風スランプのレパートリーから、ぼくが好きな曲をだだーっと12曲、並べてみました。今回の40周年ベストで再演された曲のオリジナル・ヴァージョンも含めての選曲です。

 てことで、1曲目からそのパターン。デビュー当初のメンバー紹介も兼ねたファンク・チューン。番組のほうでもオープニング曲としてオンエアした「えらいこっちゃ」ですが。再録ヴァージョンのほうではベースをBBQ和佐田がぶちかましていましたが、こちらのオリジナル・ヴァージョンでは当然オリジナル・ベーシストだった江川ほーじんがお得意のチョッパー(スラップ)ベースをぶちぶちキメてます。懐かしい! 1985年のセカンド・アルバム『しあわせ』の収録曲です。
2. THE TSURAI / 爆風スランプ

 続いては1987年のアルバム『Jungle』から。ホーン・セクションなどもフィーチャーしたいかした曲です。
3. まっくろけ / 爆風スランプ

 1986年のアルバム『楽』より。
4. おしゃれな東京タワー / 爆風スランプ

 番組でも話したことですが、ぼくは彼らのセカンド・アルバム『しあわせ』が大好きだったもんで。今回のプレイリストでも『しあわせ』からの曲が多めです。すみません。今回選んだもの以外にも好きな曲はあるのだけれど、今の時代のコンプラ的にやばそうな歌詞とかもあるもんで。それはぐっとこらえました。でも、この曲はOKかな。権威に対して噛みつく痛快なナンバーです。
5. The Good Bye / 爆風スランプ

 これも『しあわせ』から。学校の恋人たちの一大事を軽快なポップ・ファンク・サウンドに乗せて歌う隠れた傑作です。
6. 1986年の背泳 / 爆風スランプ

 アルバム『楽』より。新たな一歩を踏み出す瞬間の揺れる思いを描いたしみるバラードです。
7. たいやきやいた / 爆風スランプ

 デビュー・アルバム『よい』からのナンバー。今回の40周年ベストでもさらにぶっとく再演されていますが、そのオリジナル・ヴァージョンです。上から読んでも下から読んでも…的な、まあ、ふざけたハード・ロック・チューンではありますが、最終的に宇宙にまで話がふくらんでいくところがなんとも爆風っぽくて大好きでした。
8. ひどく暑かった日のラヴソング / 爆風スランプ

 これが「ランナー」のひとつ前、1988年に出たシングルです。「ランナー」でのブレイクの気運が漂う1曲って感じ?
9. 青春の役立たず / 爆風スランプ

 1986年のシングル。はじけるキャンディ“ドンパッチ”のCMイメージソングに起用されて、当時の爆風ファンはみんな大喜びしたものです。
10. せたがやたがやせ / 爆風スランプ

 アルバム『しあわせ』より。タイトル的にも「たいやきやいた」の続編的な作品ですが、こちらは上から読んでも下から読んでも…ではないです。
11. 夕焼け物語 / 爆風スランプ

 アルバム『Jungle』より。パッパラー河合のユーミン路線が爆発した1曲。
12. 涙の陸上部 / 爆風スランプ

 アルバム『よい』の収録曲。バカなパワー炸裂のハード・ロックやファンク・チューンで大暴れしていた初期爆風スランプですが、そんな中にふと紛れ込む青春バラードがたまらなく。そんな名曲のひとつです。ただし、タイトルは当時ヒットしていたチェッカーズの「涙のリクエスト」をパロディにしたもの。どっちも略せば“ナミリク”になるという、くっだらないネタです。あー、懐かしい。

解説:萩原健太

サンプラザ中野くん(爆風スランプ)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第379回 萩原健太のotonanoラジオ#262

2024/10/08 公開

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

1.

クレイジーケンバンド

火星

『火星』

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

2.

クレイジーケンバンド

辻堂海岸

『火星』

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

3.

クレイジーケンバンド

2時22分

『火星』

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

4.

クレイジーケンバンド

Sha na na na na

『火星』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#262

『<火星>にインスパイア!太陽系の惑星ナンバー!?

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1. Sun King / The Beatles

 先週に引き続きクレイジーケンバンド・横山剣さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。今週もごきげんなニュー・アルバム『火星』のことをあれこれ深掘りさせていただきました。楽しかったー。しかし、番組内でも話したことですが、『火星』って言うから、これ、アメリカのファンク・バンドとかがよくやる宇宙ものなのかなと思ったら、地元の焼き肉屋さんの名前だったという(笑)。この辺がなんともCKBだなぁって感じではありますが。というわけで、今週のプレイリスト。せっかくの『火星』なので。それに乗っかって。太陽系の惑星の名前が曲名についているナンバーをむりやり集めてみました。こんなことでもないとひとつのプレイリストにまとまることなんかなさそうな曲ばかりで、けっこう楽しいと思います。

 まずは惑星ではなく、太陽系の中心、そう、太陽からいきます。太陽=サンって単語が曲名についているものは死ぬほどたくさんありますが、今日はその中からまっすぐビートルズを選んでみました。1969年のアルバム『アビー・ロード』からのナンバー。このアルバムにはもうひとつ、ジョージ・ハリスンが作った「ヒア・カムズ・ザ・サン」って名曲が入ってますが、今回はこっち。ジョン・レノンが作った「サン・キング」です。
2. Mercury / Steve Lacy

 ここからは“水金地火木土天海…”の順番にいきます。てことで、まずは水星。マーキュリー。ジ・インターネットのギタリストであり、プロデューサーとしてもケンドリック・ラマ―、ソランジュ、ヴァンパイア・ウィークエンドなどの作品を手がける若き才人、スティーヴ・レイシーが2022年にリリースしたシングルです。
3. Venus / Lady Gaga

 続いては金星。ヴィーナス。レディ・ガガが2013年にリリースしたシングルです。歌い出し、ロケットNo.9が金星に向かって打ち上げられるところから始まりますが、歌詞の中には海王星も、冥王星も、土星も、木星も、水星も、天王星も、みーんな登場します。
4. Never Turn Your Back On Mother Earth / Sparks

 曲名についた惑星としては、やっぱりこれがいちばん多かったです。地球。アース。まあ、“地球”という意味ではなく、広く“地面”とか“世界”とかの意味で使われている曲も多いので、当然のことかも。今回セレクトしたのも“母なる大地に背を向けちゃいけないよ”って意味かな。スパークス、1974年のナンバーです。
5. Life On Mars? / David Bowie

 で、火星、マーズの順番。今回はCKBの『火星』にちなんだプレイリストなので、火星ものは3曲セレクトしてみました。まずは、たぶん火星もののロック曲の中でいちばん有名であろうこの作品。デヴィッド・ボウイが1971年に放った名曲です。
6. Martian Hop / The Ran Dells

 続いては、ちょっとふざけたノヴェルティ系の火星もの。日本では「ゴキゲン火星ちゃん」という邦題で話題になった曲。火星人がすべての地球人のためにロックンロール・ダンス・パーティを開いてくれるという、なんともありがたい大ヒットです。
7. Ballrooms of Mars / T. Rex

 前々曲のデヴィッド・ボウイともども1970年代前半のグラム・ロック・ムーヴメントを盛り上げた立役者、マーク・ボラン率いるTレックス。彼らも火星をタイトルに折り込んだ曲を歌っていました。1972年の傑作アルバム『ザ・スライダー』の収録曲。
8. JUPiTER / Coldplay

 さて、それでは木星。ジュピター。いきます。この10月にリリースされたばかりのコールドプレイのニュー・アルバム『ムーン・ミュージック』の収録曲です。
9. Saturns Pattern / Paul Weller

 土星はサターン。これもちょいちょい曲のタイトルになりますが。今回はポール・ウェラーでいきます。2015年にリリースされたアルバムのタイトル・チューンです。
10. Uranus / Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly & James McAlister

 そして天王星。ウラヌス。さすがにこれがタイトルに入って曲はないかなと思っていたら、スフィアン・スティーブンス、ブライス・デスナー、ニコ・ミューリー、ジェームス・マカリスターという現代の意識的な音楽家4人がタッグを組んだプロジェクトが2017年にリリースしたアルバム『プラネタリウム』に入っていました。すごい。
11. Flowers of Neptune 6 / The Flaming Lips

 でもって、海王星。ネプチューン。インディ・フォーク/ロック・バンドの草分け、フライミイング・リップスが2020年にリリースした16作目のスタジオ・アルバム『アメリカン・ヘッド』の収録曲です。
12. Pluto / Clare and the Reasons

 では“水金地火木土天海”となっている太陽系の惑星たち。でも、ぼくが子供のころは“水金地火木土天海冥”と、最期に冥王星が入っていたのでした。なにやら2006年、世界中の天文学者の集まりである国際天文学連合が、冥王星は惑星じゃない、ひとつランクが下の“準惑星”だとカテゴライズしたらしく。冥王星は降格になってしまったのですが。まあ、やっぱりこのセレクションには入れておきたいなということで。冥王星、プルートの曲もプレイリストに入れてみました。ジェフ・マルダーの娘さん、クレア・マルダー率いるクレア&ザ・リーズンズが2007年にリリースした初フル・アルバム『ザ・ムーヴィー』からの1曲。太陽系の惑星から降格になった冥王星に“元気を出して。星たちはみんな君の味方だよ”と歌いかける感動的なナンバーです。

解説:萩原健太

横山剣さん(クレイジーケンバンド)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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