第393回 萩原健太のotonanoラジオ#276
2025/01/14 公開
新春鼎談2025! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
UGUISS
君は夜の月
『君は夜の月』
2.
Peter Gallway
Save The Country
『Laura: The Music Of Laura Nyro』
3.
The Surfrajettes
Easy As Pie
『Easy As Pie』
4.
The Lemon Twigs
My Golden Years
『A Dream Is All We Know』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#276
LOOK BACK! 2024~洋楽編(オンエア延長戦)
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1. Went to a Party / Nick Lowe & Los Straitjackets 先週に引き続き、新春恒例、佐橋佳幸&能地祐子を迎えてのグダグダおしゃべり放談をお届けした『otonanoラジオ』。お楽しみいただけましたか? ぼくも含めて3人それぞれ、2024年リリースの新作アルバムの中から好きなものをあれこれ持ち寄ってのよもやま話。各々5作くらいずつ持ち寄ったのですが、時間の関係で番組ではかけられなかったものも多いので、今週のプレイリストは番組でかけきれなかったアルバムからの曲を中心に、あと、その他にぼくが個人的に好きだった2024年の洋楽アルバムからの曲も少し足して、12曲、並べてみました。 まずはノージがセレクトしていたものの、番組内では軽く話すだけで終わってしまったニック・ロウ、11年ぶりのオリジナル・アルバム『インドア・サファリ』からのナンバーです。覆面エレキ・インスト・バンド、ロス・ストレイトジャケッツをバックに従えたごきげんなロックンロール。お楽しみください。 |
2. Keep Dancing / The Courettes 続いてはぼくがセレクトしたザ・コーレッツ。以前、グリム・スパンキーのふたりが番組に来てくれたときもかけたグループですが。デンマーク人ドラマーの夫と、ブラジル人ギタリストの妻…という組み合わせのごきげんな夫婦ロックンロール・バンド。彼らが去年リリースした新作アルバム『ザ・ソウル・オヴ…ザ・ファビュラス・コーレッツ』から、1960年代にたくさんのヒットを生み出したポップス職人、リチャード・ゴッテラーがレコーディングに絡んだこの曲を。 |
3. Momo (feat. The Heffington Appreciation Society) / Jim Keltner これはサハシ・セレクション。元ローン・ジャスティスやエミルー・ハリス・バンドのドラマーで、2021年に白血病で亡くなったドン・ヘフィントンを追悼するチャリティ・トリビュート・アルバム『トゥナイト・アイル・ゴー・ダウン・スウィンギン:ア・トリビュート・トゥ・ドン・ヘフィントン』からの曲です。ジャクソン・ブラウン、フィオナ・アップル、バディ・ミラー、デイヴ・アルヴィン、ワトキンス・ファミリー・アワー、ピーター・ケイスら豪華な顔ぶれが参加したアルバムですが、サハシが選んできたのはドラマーのジム・ケルトナーが、ドラムではなく、歌というか、語りを聞かせるナンバーでした。 |
4. Alibi / Hurray For The Riff Raff ノージに教えてもらって、サハシのみならずUGUISSのメンバーが大いに盛り上がったというハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフのアルバム『ザ・パスト・イズ・スティル・アライヴ』より。ニューヨークのブロンクスで生まれて、現在はニューオーリンズを拠点に活動するシンガー・ソングライター、アリンダ・セガーラのソロ・プロジェクトで。サハシとノージが大好きなレコード・レーベル“ノンサッチ”への移籍第1弾アルバムでした。確かにUGUISSの音にも通じる渋いアメリカン・ロックです。 |
5. Caroline / Laura Marling これはぼくのセレクション。英国の女性シンガー・ソングライター、ローラ・マーリングが久々にリリースしたアルバム『パターンズ・イン・リピート』から。道ならぬ恋の終わりの予感の中、うろ覚えの思い出の曲を脳裏にぐるぐるさせながら、かつて愛していた妻と子供にも思いを馳せる男の胸の内が淡々と綴られます。 |
6. Hummingbird (feat. Allison de Groot & Tatiana Hargreaves) / Yasmin Williams 1年前にもノージが聞かせてくれたヤスミン・ウィリアムス。サハシと小倉博和、“山弦”のふたりがぶっとんだという女性ギタリストですが。この人もノンサッチ・レコード所属。待望のフル・アルバム『アケイディア』を去年リリースしてくれました。そのアルバムからのナンバーです。オグちゃんが「なんだこの女!?」と思わず叫んだという腕前をご堪能ください。 |
7. Waiting For You (feat. Lucius) / T Bone Burnette ぼくがセレクトしていった盤ですが、サハシもノージも大好きだったというT・ボーン・バーネットのアルバム『ジ・アザー・サイド』。最近はプロデュース業のほうが忙しく、自身でアルバムを出してもなんだかサイバーっぽいというか、SFっぽいというか、エレクトロニックっぽいというか、そういう感じの作品が多かったT・ボーンが、持ち前のアメリカーナ路線へと立ち返ったような仕上がりで。うれしかったです。そんな中からルシャスをバックに従えたこの曲を。 |
8. A Tear / The Lostines ここからは、番組用に選んでいった5作以外に、去年ぼくがよく聞いた新作アルバムからの曲たち。まずは米オレゴン州出身のふたりのソングライターが10年ほど前、ニューオーリンズで出会い、意気投合して結成したというザ・ロスティーンズの初フル・アルバム『ミート・ザ・ロスティーンズ』から。ゆるめのオールディーズ・テイストとオルタナ感がたまらないです。 |
9. Suddenly / Peter Cat Recording Co. インドのインディー・ポップ・バンド、ピーター・キャット・レコーディング・カンパニーの新作アルバム『ベタ』もよかったなぁ。最近はストリーミングもあるから、こういう英米以外のポップ・ミュージックにも楽に接することができるようになって。うれしいです。この、やる気があるんだかないんだかわからない、でも妙に洗練を感じさせる音作り。たまりません。 |
10. Sisters Friends (feat. Rae Morris) / The High Llamas ショーン・オヘイガンのソロ・プロジェクト、ザ・ハイ・ラマズも久々、8年ぶりに新作『ヘイ・パンダ』をリリース。そこから英シンガー・ソングライター、レイ・モリスさんのヴォーカルをフィーチャーした曲を。ホームレスの主人公が愛犬を連れて大阪で作られた尺八でストリート・パフォーマンスをしている…という、妙なストーリーの曲です。 |
11. Mental Health / Father John Misty 2022年に出た前作『クロエ・アンド・ザ・ネクスト20thセンチュリー』も素晴らしかった実存主義的チェンバー・ポッパー、ファーザー・ジョン・ミスティことジョシュ・ティルマンの新作『マハーシュマシャーナ』もよく聞いたなー。そのアルバムからも1曲。 |
12. Liberty Print / Camera Obscura そしてラストは、これまた超久しぶり。英グラスゴーのインディ・ポップ・バンド、カメラ・オブスキュラが10年ぶりにリリースした新作アルバム『ルック・トゥ・ジ・イースト、ルック・トゥ・ザ・ウェスト』からの曲で締めましょう。聞いたとたんに、懐かしい友だちに出会ったときのような、ふわーっと10年のブランクが霧散して空中に溶けていく感じがしたものです。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第392回 萩原健太のotonanoラジオ#275
2025/01/07 公開
新春鼎談2025! 佐橋佳幸さん、能地祐子さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
正月はワンダフル・タイム
『Sustainable Banquet』
2.
The Black Keys
Beautiful People (Stay High)
『Ohio Players』
3.
Aoife O'Donovan
America, Come
『All My Friends』
4.
The Softies
Go Back In Time
『The Bed I Made』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#275
LOOK BACK! 2024~邦楽編
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1. きみは夜の月 / UGUISS あけましておめでとうございます。今年もよろしく! 新春一発目の放送はお正月恒例、佐橋佳幸&能地祐子を迎えての新春ユルユルよもやま放談でした。3人でわいわいと2024年を振り返りましたが、話題が洋楽中心だったので、プレイリストのほうは邦楽でいきますね。ぼく萩原健太が個人的に去年、2024年によく聞いた邦楽を集めてみました。いつも12曲のセレクションをお届けしているので、今回もベスト10とかじゃなくて、順不同の12曲。ほんとはこれだけじゃ収まらないのだけれど、竹内まりやさんとかウシャコダとか、ストリーミングされていないお気に入り作品もあったりするもんで、仕方なくストリーミングされているものの中から選んだとりあえずの12曲です。今年もいい音楽とたくさん出会えるといいなと願いつつ、2024年をざっくり振り返りましょう。 で、まずは佐橋ものから。番組のほうでも来週かける予定の1曲ではありますが。新春を寿いで、なんと40年ぶりに本格的再結成を果たしたUGUISSの“新曲”から。 |
2. ロング・ロング・ビーチ / 松尾清憲 ぼくが選ぶ2024年邦楽セレクション、大半は番組にゲストで来てくださったことのあるアーティストの曲ですが。この人のゲスト回も楽しかったですねー。去年ソロ・デビュー40周年を迎えた松尾清憲さん。6月にリリースしたニュー・アルバム『Young and Innocent』からこの曲を。 |
3. 辻堂海岸 / クレイジーケンバンド こちらもアルバムを出すたび、ゲストでやってきては番組を盛り上げてくれる横山剣さん率いるクレイジーケンバンド。昨年9月リリースのアルバム『火星』からのナンバーです。 |
4. 誰もいないのか / 吾妻光良 & The Swinging Boppers 結成45周年を迎えた奇跡のジャンプ&ジャイヴ楽団、吾妻光良&ザ・スウィンギン・パッパーズ、久々の新作『Sustainable Banquet』も最高でした。番組にも吾妻さんと渡辺康蔵さん、名コンビでいらっしゃって大いに盛り上がりました。というわけで、高齢者のやり場のない怒り炸裂のこの曲を。 |
5. Queen of Mystery / 土岐麻子 土岐さんはまだ番組にゲストとしてお迎えしたことがないのですが、去年の暮れにリリースされた3年ぶりのオリジナル・アルバム『Lonely Ghost』、いつものように、まじ、ごっきげんでした。というわけで、その新作からアルバムのオープニング・ナンバーをピックアップ。 |
6. Play ▶ 再生 / 高野寛 続いては去年の11月に出た高野寛くんのアルバム『Modern Vintage Future』から。高野くんは何年か前、番組に来てくれたこともありますが、当然去年リリースのこのアルバムのお話は聞いていないので、近々ぜひお迎えしたいものだと願っております。 |
7. Movie Light / 柴田聡子 柴田聡子さんが去年の2月にリリースしたアルバム『Your Favorite Things』も素敵な1枚でした。その中からアルバムのオープニングを飾っていたこの曲を。以前のプレイリストでも選曲したことがある作品です。すんません。好きなもんで(笑)。 |
8. ユメのはじまり。 / グソクムズ グソクムズのたなかえいぞをさんも去年の春、番組で楽しいお話をいろいろ聞かせてくれました。そんなグソクムズのアルバム『ハロー! グッドモーニング!』からも1曲。 |
9. honestly / 羊文学 これは一昨年、2023年の暮れにリリースされたアルバム『12 hugs (like butterflies)』の収録曲ですが。アルバム自体は去年、聞きまくった1枚なので、セレクションに加えさせていただきました。羊文学の塩塚モエカさんが番組にリモートで出演してくれたのは、もう3〜4年前になるのかな。ここ数年はいろいろなタイアップなどの後押しも受けつつ一気に注目度をアップさせて、頼もしい限り。2025年、さらなる飛躍を楽しみにしてます! |
10. さよーならまたいつか! / 米津玄師 2024年前半の朝を支配した超名曲という感じ? 毎朝繰り返し繰り返し何度も聞いて何度も泣けた楽曲です。この曲を外して2024年は語れません。 |
11. 遠い朝 (2024 mix) / 優河 続いて“朝もの”(笑)。番組にも来てくださった優河さん。去年9月リリースのアルバム『Love Deluxe』からのナンバーです。 |
12. 朝 / 小西康陽 そしてこの番組、2024年放送分の最後のゲストとして出演してくださった小西さんの“朝もの”でプレイリストを締めましょう。ソロ名義でリリースされたアルバム『失恋と得恋』から、若林純夫さんが1970年代に歌っていた曲の名カヴァーです。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第391回 萩原健太のotonanoラジオ#274
2024/12/31 公開
小西康陽さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
小西康陽
そして今でも
『失恋と得恋』
2.
小西康陽
私の人生、人生の夏
『失恋と得恋』
3.
小西康陽
悲しい歌
『失恋と得恋』
4.
小西康陽
むかし私が愛した人
『失恋と得恋』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#274
『お休み』
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第390回 萩原健太のotonanoラジオ#273
2024/12/24 公開
小西康陽さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
小西康陽
きみになりたい
『失恋と得恋』
2.
小西康陽
あなたのことがわからない
『失恋と得恋』
3.
小西康陽
朝
『失恋と得恋』
4.
小西康陽
美しい星
『失恋と得恋』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#273
チェロがアレンジの中で印象的に使われている洋楽集
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1. One / Al Kooper ピチカート・ファイヴのリーダーとしておなじみ、現在は音楽プロデューサー/DJとして活躍する小西康陽さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。ピチカート・ファイヴ時代のレパートリーを中心に、他のアーティストへの提供曲やカヴァー曲を、ご自身の歌声で綴った新作アルバム『失恋と得恋』のことをたっぷりうかがいました。 このアルバム、小西さん自身のヴォーカルが全面的にフィーチャーされていることでも話題ですが、そのサウンドのほうも素晴らしく。ピアノ、ベース、ドラム、ギター、そしてチェロという編成で編み上げられたアコースティカルな音像がとても印象的です。特にチェロの響きがアルバム全体の個性を決定づけているようで。ぐっときました。というわけで、今回の『otonanoプレイリスト』。小西さんの『失恋と得恋』のアンサンブルに触発されまして、チェロがアレンジの中で印象的に使われている洋楽曲というのを集めてみました。 まずはアメリカの奇才プロデューサー/シンガー・ソングライター、アル・クーパーが1969年に発表した初ソロ・アルバム『アイ・スタンド・アローン』から。スリー・ドッグ・ナイトが採り上げて大ヒットしたハリー・ニルソン作品をカヴァーしたものです。スリー・ドッグ・ナイト盤はタイトなバンド・サウンドでアレンジされていましたが、作者ニルソンのヴァージョンはチェロを含む弦楽アンサンブルが効果的に使われていて。アル・クーパーもそちらの作者ヴァージョンを踏襲したようなアレンジで聞かせています。 |
2. Travelin' On / Norah Jones 続いてはノラ・ジョーンズ。2012年のアルバム『リトル・ブロークン・ハーツ』に収められていたナンバーです。ナールズ・バークリーやリル・ウェインとの共演でも知られるチェロ奏者、ヘザー・マッキントッシュの演奏をフィーチャーしています。 |
3. Ladies of the Canyon (With Cellos) / Joni Mitchell これは最近発掘リリースされたレア音源。ジョニ・ミッチェルが1970年にリリースしたアルバムの表題曲ですが。2021年に編纂されたボックスセット『ジョニ・ミッチェル・アーカイヴス Vol.2:リプリーズ・イヤーズ(1968−1971)』で世に出た未発表ヴァージョン。公式リリース・ヴァージョンには入っていないチェロを伴った貴重な別テイクです。 |
4. Say You Don't Mind / Colin Blunstone ゾンビーズのリード・シンガーとしておなじみのブランストーンが1971年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム『一年間(One Year)』の収録曲。ポール・マッカートニーのウイングスでの活躍でもおなじみ、デニー・レイン作のナンバーです。イギリスの劇伴とかも手がける作曲家、アレンジャーであるクリストファー・ガニング編曲によるストリングス・セクションが素晴らしい。もちろんチェロが大活躍しています。 |
5. Nan Fon Bwa / Leyla McCalla リアノン・ギデンスを輩出したごきげんなストリング・バンド、キャロライナ・チョコレート・ドロップスのチェロ奏者としてもおなじみ、レイラ・マッカーラが2022年にリリースしたアルバム『ブレイキング・ザ・サーモメーター』の収録曲です。ピチカート奏法も、弓を使った表現も、何もかもがすばらしいチェロ弾き語り曲。 |
6. I Wish You Love / Laufey こちらもチェロ弾き語りヴァージョンですが、がらりと雰囲気は違います。ノスタルジックなジャズ・テイストをたたえた音作りで人気急上昇中のアイスランド+中国系シンガー・ソングライター、レイヴェイが2021年にリリースしたデビューEP『ティピカル・オヴ・ミー』に収められていた曲。スタンダード・ナンバーのカヴァーだけれど、レイヴェイはもともと音楽学校でクラシックのチェロを専攻していたこともあって、チェロをピチカートで弾きながら歌ったり、感想を弓弾きで流麗に綴ったり、素敵に聞かせてくれます。 |
7. Yesterday (2023 Edition) / The Beatles チェロを含む弦楽四重奏をストレートに採り入れた初のロック・バンドとなると、やっぱりビートルズってことになるのかな。ということで、ど直球でこの曲も聞いておきましょう。ポール・マッカートニーのアコースティック・ギターと弦楽四重奏だけでバックアップされた名曲です。2023年のリミックスでチェロが分離されてさらにくっくり聞こえやすくなりました。 |
8. Without Her / Harry Nilsson 1曲目にセレクトした「ワン」の作者、ハリー・ニルソンの曲をもうひとつ。本人の歌声で聞いてみましょう。これもチェロの響きが効果的に使われた名曲。1967年の本格デビュー・アルバム『パンデモニアム・シャドウ・ショー』に収められていたナンバーです。 |
9. Stubborn Love / The Lumineers 現在はギターのウェズリー・シュルツとドラム/ピアノのジェレマイア・フレイツの2人組で活動しているザ・ルミニアーズですが、2012年にデビューした当初はチェロ奏者のネイラ・ペカレックも含む3人組でした。そんなデビュー当時の代表曲をどうぞ。 |
10. Little Sadie / Crooked Still ルミニアーズもチェロ入りのグループでしたが、その先輩格にあたるのがこの人たち、クルキッド・スティルです。現在はソロで、あるいはサラ・ジャロウズやサラ・ワトキンスと組んだトリオ“アイム・ウィズ・ハー”の一員として活動するシンガー・ソングライター、イーファ・オドノヴァンが在籍していたアメリカーナ系バンド。彼らが2006年にリリースしたアルバム『シェイクン・バイ・ア・ロウ・サウンド』の収録曲を聞いてみましょう。 |
11. A Nice Day / Chico Hamilton Quintet 番組の中で小西さんとウェスト・コースト・ジャズのこともちらっと話題になりましたが。そんな音も聞いてみましょう。1956年、チコ・ハミルトンとバディ・コレットがタッグを組んでリリースしたアルバム『チコ・ハミルトン・クインテット・フィーチャリング・バディ・コレット』からのナンバー。ハミルトン(ドラム)、コレット(サックス)、ジム・ホール(ギター)、カーソン・スミス(ベース)、そしてフレッド・カッツ(チェロ)という、なんとも興味深い編成でレコーディングされています。 |
12. Here Comes the Sun / Yoyo-Ma & James Talor これは以前もセレクトしたことがある名演。世界的チェロ奏者、ヨーヨー・マが2008年にリリースしたアルバム『ソングズ・フォー・ジョイ&ピース』にシンガー・ソングライターのジェイムス・テイラーが客演したときの共演音源です。おなじみビートルズのアルバム『アビー・ロード』に収録されていたジョージ・ハリスン作品のカヴァー。ヨーヨー・マのチェロとジェイムス・テイラーのアコースティック・ギターと歌だけで綴られた素敵なヴァージョンです。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
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TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第389回 萩原健太のotonanoラジオ#272
2024/12/17 公開
森山良子さんをゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
森山良子
MORIYAMA
『Life Is Beautiful』
2.
森山良子
Oshaberi Bossa Nova
『Life Is Beautiful』
3.
森山良子
Futari Dakeno Togetherness
『Life Is Beautiful』
4.
森山良子
Gloria
『Life Is Beautiful』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#272
森山良子の英語詞によるカヴァー・ヴァージョン集
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1. かなわぬ恋 / 森山良子 先週に引き続き森山良子さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。今週も、大江千里さんが曲提供/演奏/プロデュースを手がけた新作ジャズ・アルバム『Life Is Beautiful』のことをたっぷりうかがいました。超ベテランにもかかわらず挑戦を怖れず、新たなフィールドへと歩みを進める森山さんの姿にはいつも感服するばかりです。 というわけで今週のプレイリストは、そんな森山さんのシンガシンガーとしての柔軟さ、幅広さを味わわせてくれる英語詞によるカヴァー・ヴァージョン特集。デビューのときから英米の多彩なジャンルの名曲たちを見事に歌いこなしてきた森山さんの魅力にひたってみましょう。2022年、森山さんにゲスト出演してくださったときにも同趣向のプレイリストを選曲しましたが、そのときとは曲がダブらないようにセレクトしてみました。まずは1967年4月リリースのアルバム『アイドルを歌う』より。メリー・ホプキン、グレン・キャンベル、エンゲルベルト・フンパーディンク、サイモン&ガーファンクル、ビートルズなど当時の人気洋楽アーティストのヒットを森山さんがカヴァーしまくった1枚でした。そんな中からアソシエイションが1967年にヒットさせたナンバーを。原題は「Never My Love」。 |
2. やさしく歌って / 森山良子 続いては1973年7月リリースの『イン・ロンドン』より。同年、ロバータ・フラックが取り上げて大ヒットした作品のカヴァーです。原題は「Killing Me Softly with His Song」。 |
3. 愛は面影の中に / 森山良子 これもロバータ・フラックが取り上げたことで世に広まった名曲。もともとは1950年代から歌われていたフォーク・ソングでした。それをロバータ・フラックが1969年にアルバムでカヴァー。それを聞いて気に入ったクリント・イーストウッドが自身の監督映画『恐怖のメロディ』の主題歌に起用したことで1972年に大ヒットしました。原題は「The First Time Ever I Saw Your Face」。それを森山さんは1973年3月リリースのアルバム『シングス・フォー・ユー』でカヴァーしています。 |
4. イフ / 森山良子 ソングライター、セッション・ミュージシャンなどとして1960年代から活躍してきたデヴィッド・ゲイツ率いるバンド、ブレッドが1971年に放ったヒット。森山さんは1972年7月リリースのアルバム『旅立ち/1972 Ryoko Now』でカヴァーしました。 |
5. 愛を求めて / 森山良子 バート・バカラックのソングライティング・パートナーとしておなじみ、作詞家のハル・デヴィッドが1960年代半ば、米国が大規模な軍事介入を本格化させ始めたベテナム戦争のことを憂い、いつか自分の子供たちも戦争に駆り出されることになるのだろうか…という思いを託しながら作詞した曲。原題は「What the World Needs Now Is Love」。「世界は愛を求めてる」という邦題でもおなじみでしょう。森山さんは1970年7月リリースのアルバム『1970…From Ryoko With Love』でカヴァーしました。 |
6. セヴン・ロンリー・デイズ / 森山良子 続いては1953年にジョージア・ギブスがヒットさせて以来、多くのシンガーが取り上げてきた楽曲。2011年、森山さんのデビュー45周年を記念し、鈴木慶一をプロデューサーに迎えて制作されたアルバム『すべてが歌になっていった』の収録曲です。 |
7. サマータイム / 森山良子 黒人を主人公に据えた1935年のオペラ『ポーギーとベス』のためにジョージ・ガーシュウィンが書き下ろした名曲。1936年にビリー・ホリデイの歌でヒットしたのを皮切りに、ジャズのマイルス・デイヴィスからロックのジャニス・ジョプリンまで幅広い分野でカヴァーされ続けてきました。森山さんは1968年9月リリースのアルバム『良子の子守唄』で初々しく取り上げています。 |
8. フール・オン・ザ・ヒル / 森山良子 1971年7月リリースのアルバム『ビートルズ、S&Gを歌う』は、文字通り森山さんがビートルズとサイモン&ガーファンクルの名曲をカヴァーした1枚。そこからポール・マッカートニー作のこの名曲を。 |
9. わが恋人の黒髪 / 森山良子 1969年12月にリリースされた海外録音アルバムの草分け『森山良子イン・ナッシュビル/思い出のグリーングラス』より。日本ではジャズ・シンガー、ヘレン・メリルのヴァージョンがおなじみかも。原題は「Black Is the Color (of My True Love's Hair」。米アパラチア地方に古くから伝わるトラディショナル・ナンバーです。 |
10. ジ・エンド / 森山良子 1958年にアール・グラントが放ったヒット・バラード。森山さんは1968年1月リリースのアルバム『愛する人に歌わせないで/森山良子アルバムNO.2』でカヴァーしました。 |
11. サムホエア〜「ウエストサイド物語」より / 森山良子 1967年2月にリリースされた森山さんのデビュー・アルバム『この広い野原いっぱい/森山良子フォークアルバムNO.1』より。レコード会社側の戦略もあって“フォークの女王”としてデビューを果たした森山さんでしたが、本当はこういうタイプの曲を歌いたかったのが本音だったとか。スティーヴン・ソンドハイム作詞、レナード・バーンスタイン作曲による大傑作ミュージカル・ナンバーです。 |
12. サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー / 森山良子 最後は2003年10月リリースされたアルバム『THE JAZZ SINGER』から。ジョージ&アイラ・ガーシュウィンが1926年、ミュージカル『オー・ケイ』のために書き下ろしたナンバーです。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
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テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
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Kenta's...Nothing But Pop!
第388回 萩原健太のotonanoラジオ#271
2024/12/10 公開
森山良子さんをゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
森山良子
Life Is Beautiful
『Life Is Beautiful』
2.
森山良子
NADA SOUSOU
『Life Is Beautiful』
3.
森山良子
LOST AND FOUND
『Life Is Beautiful』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#271
ジャズに挑戦したポップ/ロック系ベテラン洋楽アーティストたち
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1. Twisted / Joni Mitchell 森山良子さんをゲストにお迎えした『otonanoラジオ』。大江千里さんが曲提供/演奏/プロデュースを手がけた新作ジャズ・アルバム『Life Is Beautiful』のこと、たっくさんうかがいました。超ベテランにもかかわらず、けっしておさまっちゃうことなく、チャレンジ精神を忘れずに新たな分野へと歩みを進める森山さん。かっこいいです。 というわけで今回のプレイリスト。森山さん同様、普段はジャズではないポップ/ロック・フィールドで活躍していながら、意欲的にジャズに挑戦したベテラン洋楽アーティストたちの歌声を集めてみました。まずは森山さん同様、1960年代、もともとはフォーク・フィールドからデビューを果たしたジョニ・ミッチェル。1974年のアルバム『コート・アンド・スパーク』から、超テクニカルな歌唱で知られる女性ジャズ・シンガー、アニー・ロスが1952年に発表したナンバーのカヴァーです。 |
2. We Three (My Echo, My Shadow and Me) / Paul McCartney ポール・マッカートニーが2012年、ジャズ・ピアニスト、ダイアナ・クラールの全面バックアップの下でレコーディングしたスタンダード・カヴァー・アルバム『キス・オン・ザ・ボトム』より。1940年、フランク・シナトラを専属シンガーとして擁していたトミー・ドーシー楽団が大ヒットさせた曲です。 |
3. Walking My Baby Back Home / James Taylor ジェイムス・テイラーは2020年に全編ポピュラー・スタンダードのカヴァーで固めたアルバム『アメリカン・スタンダード』をリリースしていますが、これはそれよりも前、1997年のアルバム『アワーグラス』に収めていたスタンダード・カヴァー。1930年に書かれて以来、ナット・キング・コール、ジョー・スタッフォード、ジョニー・レイなどたくさんのシンガーが取り上げてきた名曲です。 |
4. Dat Dere / Rickie Lee Jones リッキー・リー・ジョーンズが1991年に発表したカヴァー・アルバム『ポップ・ポップ』より。ファンキー・ジャズの担い手のひとり、ボビー・ティモンズが1960年に書いたインスト・ナンバーにオスカー・ブラウンが歌詞をつけたものです。 |
5. Squeeze Me / Maria Muldaur マリア・マルダーが1974年にリリースしたアルバム『ドーナツ・ショップのウェイトレス』より。ベテラン・ジャズ・プレイヤー、ベニー・カーター率いるビッグ・コンボをバックに、偉大なジャズ・ピアノの先駆者のひとり、ファッツ・ウォーラーの作品を飄々と歌います。 |
6. Why Try to Change Me Now / Bob Dylan やはり森山さん同様、もともとフォーク畑から登場したボブ・ディラン。2015年にフランク・シナトラのレパートリーばかり集めてリリースしたアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』より。1952年、シナトラがパーシー・フェイスの編曲/指揮で録音した隠れた名曲です。 |
7. I've Got You Under My Skin / Carly Simon カーリー・サイモンも何作か、スタンダードや古き良きトーチ・ソングを集めたアルバムなどをリリースしていますが、これは2005年のアルバム『ムーンライト・セレナーデ』より。やはりフランク・シナトラが1956年に残した名唱で知られるコール・ポーター作品です。 |
8. I'm In the Mood for Love / Rod Stewart ロッド・スチュワートがジャズ・スタンダードのカヴァーを続けていた時期、2003年にリリースされた『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.2』より。1935年に映画のために作られた名曲です。 |
9. In a Sentimental Mood / Billy Joel ビリー・ジョエルが1992年、映画『プリティ・リーグ』のサウンドトラック盤に提供したヴァージョン。1935年、デューク・エリントンが作曲した作品です。 |
10. I Get Along Without You Very Well (Except Sometimes) / Chrissie Hynde プリテンダーズのクリッシー・ハインド姐さんが2019年にソロでリリースしたスタンダード・カヴァー・アルバム『ヴァルヴ・ボーン・ウォー』より。1939年にホーギー・カーマイケルが作った曲です。チェット・ベイカーのヴァージョンが有名かな。 |
11. Crazy He Calls Me / Linda Ronstadt & The Nelson Riddle Orchestra フランク・シナトラらの下で素晴らしい指揮/編曲を聞かせてきた名匠ネルソン・リドルの全面バックアップを受けつつ、1970〜80年代のポップ歌姫、リンダ・ロンシュタットがスタンダード・ナンバーに挑んだ1983年のアルバム『ホワッツ・ニュー』より。1949年に作られた作品です。ビリー・ホリデイの必殺の名唱でおなじみ。 |
12. Rocking Chair / Eric Clapton ラストにもうひとつホーギー・カーマイケル作品を。1929年に書かれて以来、ルイ・アームストロング、ミルドレッド・ベイリー、ジョー・スタッフォード、パティ・ペイジなど無数のシンガーが取り上げてきた名曲。今回は2010年、エリック・クラプトンがリリースしたアルバム『クラプトン』からのヴァージョンで。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
Kenta's...Nothing But Pop!
第387回 萩原健太のotonanoラジオ#270
2024/12/03 公開
吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
誰もいないのか
『Sustainable Banquet』
2.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
L-O-V-E [feat. Leyona]
『Sustainable Banquet』
3.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
昼寝のラプソディ
『Sustainable Banquet』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#270
マイ・フェイヴァリット日本のギタリスト12人
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1. 秋葉原 / 吾妻光良 & The Swinging Boppers 先週に引き続き、吾妻光良 & The Swinging Boppersから吾妻さん&渡辺コーゾーのお二人をお迎えした『otonanoラジオ』。久々の新作『サステナブル・バンケット』についてあれこれわいわいお話をうかがいました。 というわけで、今週のプレイリスト。日本が誇るグレイト・ギタリストである吾妻さんにちなんで、ぼくが個人的に好きな日本のギタリストってのを12人集めてみました。12人ぽっちじゃとても網羅しきれないのですが。とりあえずとっかかりとしての12人。年功序列っぽく、キャリアの長いベテラン・ギタリスト中心のセレクションになってます。竹内アンナさんとか弓木英梨乃さんとかReiさんとか、近年めきめき…という感じの女の子ギタリストも選びたかったのですが、それはそれでまた今度。ということで、まずは吾妻さんご本人から。バッパーズ、1991年のアルバム『STOMPIN' & BOUNCIN’』から、まだ秋葉原が“電気の秋葉原”だったころの懐かしい光景を思い出させてくれるこの曲を。吾妻さんならでは、鋭い切り込みのブルース・ギターをご堪能ください。電気いろいろ秋葉原、オノデン! |
2. スノー・エキスプレス / 鈴木茂 続いてはこの人、鈴木茂! 1970年、はっぴいえんどの一員としてデビューしたときから若きスーパー・ギタリストでした。1975年、単身乗り込んだロサンゼルスでレコーディングされた初ソロ・アルバム『バンド・ワゴン』から、リトル・フィートのメンバーを従えたこのインスト曲を。 |
3. 天気雨 / 斎藤誠 マコトのギターもぼくは大好き。2007年のこのシングルでのテレキャスター・シンラインの音色とか、最高です。 |
4. 小春日和-An Indian Summer- / 小倉博和 そして、オグちゃん。以前、ギター雑誌で好きなギタリストのランキングを決めるアンケートに参加したとき、ぼくはいちばん好きなギタリストとしてオグちゃんをリストアップしました。エレキもアコギも最高。今回は絶妙なナイロン弦ギターのプレイをお楽しみください。2014年のアルバム『GOLDEN TIME』からの演奏です。 |
5. 流浪中 / Darjeeling(ギター:佐橋佳幸) で、そんなオグちゃんの相方、サハシの演奏も。オグちゃんとサハシが組んだ山弦は、まじ、日本最強のギター・ユニットだと思います。でも、今日はサハシにとってもうひとりの重要な相方、Dr.kyOnとのユニット“ダージリン”のナンバーを。2019年のアルバム『8芯二葉〜雪あかりBlend』から、作詞&ヴォーカルに佐野元春を迎えたこの曲を。 |
6. ミザルー / THE SURF COASTERS(ギター:中シゲヲ) 1990年代半ば、中シゲヲ率いるサーフコースターズがシーンに姿を現したときは盛り上がったなー。エレキ・インスト新時代の到来でした。というわけで、彼らのデビュー・アルバム『SURF PANIC '95』から、サーフィン・インストの元祖、ディック・デイルの必殺ナンバーの強烈カヴァーを聞いて改めてぶっとびましょう。 |
7. Chili Pepper / 徳武弘文 続いては日本のカントリー・ロック・ギターの最高峰、Dr.Kこと徳武さん。徳武さんはCKBの小野瀬さんやReiちゃん同様、右手にサムピックを装着して演奏しているのですが、そのスタイルの先輩格にあたる名ギタリスト、ジェリー・マギーと共演した2003年のナンバーです。 |
8. 何もきかないで / 荒井由実(ギター:大野久雄) 1975年のシングル「ルージュの伝言」のB面に収められていた曲です。バックの演奏は当時のユーミンのライヴ活動を支えていたバンド、ダディ・オー!。エイモス・ギャレットのムードをたたえた絶品ギター・ソロもそのメンバー、大野久雄さんによるもので、これ、大好きだったなぁ。一所懸命コピーしました(笑)。 |
9. ホールド・オン / 竹内まりや(ギター:杉真理) エイモス・ギャレット・インスパイアものをもうひとつ。杉さんが大学の後輩だったまりやさんの1979年のアルバム『UNIVERSITY STREET』に提供したこの曲でギター・ソロを弾いているのは、なんと杉さんご本人でした。本当に素敵なソロなのだけれど、ご本人いわく、もう二度と弾けないそうで(笑)。ライヴで演奏したときは他のギタリストにお願いしたとのこと。奇跡の名演ってことかな。 |
10. City of Love / 白井良明 リョウメイさんもあちこちで名演を弾き散らかしていますが(笑)、今回は1988年の初ソロ・アルバムから、そのタイトル・チューンを。 |
11. いつも永遠の夏じゃなく / 来生たかお(ギター:椎名和夫) リョウメイさんの前にムーンライダーズのリード・ギターを担当していたのが椎名さん。椎名さんもいろいろなセッションでいいギターを聞かせてくれていますが、今回は椎名さんがプロデュース/アレンジも手がけた来生たかおの1984年作品『ROMANTIC CINEMATIC』から。デヴィッド・T・ウォーカーみたいなソウルフルなプレイをお楽しみください。 |
12. ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三 1960年代に子供時代を送ったぼくのような世代にとってエレキ・ギターのヒーローといえば絶対的にこの人、加山雄三です。というわけで、今回の日本のギタリスト・セレクション、〆は加山さんが1965年にリリースしたこのインスト・シングル曲で。テケテケテケテケ…! |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第386回 萩原健太のotonanoラジオ#269
2024/11/26 公開
吾妻光良 & The Swinging Boppers(吾妻光良さん・渡辺康蔵さん)をゲストに迎えて(その1)
今週のオンエア曲
1.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
打ち上げで待ってるぜ
『Sustainable Banquet』
2.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
俺のカネどこ行った?
『Sustainable Banquet』
3.
吾妻光良 & The Swinging Boppers
Boogie-Oogie [feat. EGO-WRAPPIN']
『Sustainable Banquet』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#269
ごきげんジャンプ&ジャイヴな日本音楽!!
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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。
1. IT Boogie / 吾妻光良 & The Swinging Boppers 結成45周年を迎えた奇跡のジャンプ&ジャイヴ楽団、吾妻光良&ザ・スウィンギン・パッパーズから、吾妻さんと、本番組ではなんだかんだおなじみの渡辺康蔵の二人をお招きした『otonanoラジオ』。相変わらず超ごきげんなグルーヴ感ばっちりのトークで、新作アルバム『サステナブル・バンケット』のことなど、たっぷりお話していただきました。 というわけで、今週のプレイリストはバッパーズと同様のごきげんにジャンプ&ジャイヴしている日本の音楽ってやつを、古今、年代問わずにあれこれ集めてみました。まずは何はともあれバッパーズから。2006年のアルバム『Seven & Bi-decade The Great Victor Masters 2003-2006』に収められていたナンバー。吾妻さんとコーゾーの掛け合いも楽しい名曲です。 |
2. Friday Nignt エビフライ / バンバンバザール 続いては、1994年に吾妻さんのプロデュースの下でレコード・デビューを果たしたバンバンバザールの曲。1999年のジャンプ色満点のアルバム『4』から、この曲を。 |
3. 雨のdubism / EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX バッパーズとはよくコラボしているエゴラッピン。今回の新作『サステナブル・バンケット』にもゲスト参加していました。この曲は彼らが2009年にリリースしたアルバム『EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX』より。 |
4. 恋を待つならバス・ストップ / 美空ひばり 1959年のナンバー。日本最強の歌姫、美空ひばりが小野透とのデュエットでスウィンギーにキメたジャンプ・ナンバーの古典です。 |
5. 我らパープー仲間 / サザンオールスターズ 映画『ブルース・ブラザース』にも出演していたジャイヴの王様、キャブ・キャロウェイに触発されたサザンオールスターズのナンバー。1981年のアルバム『ステレオ太陽族』より。 |
6. やってきた厄年 / ドリンキン・ホッピーズ バッパーズと並ぶ日本のジャンプ・ブルース楽団、ドリンキン・ホッピーズが2018年にリリースしたサード・アルバム『アイ・エイント・ドランク、アイム・ジャスト・ドリンキン』より。録音、ミックス、プロデュースを吾妻光良が担当。 |
7. 甘い恋 (Album Ver.) / 小島麻由美 甘さとやばさ、ノスタルジーとスリルが渾然と交錯する魅惑のシンガー・ソングライター、小島麻由美が2001年にリリースしたアルバム『My name is blue』のオープニングを飾っていたナンバーです。 |
8. 三味線ブギウギ / 市丸 これは1949年の服部良一作品。大人気を博した芸者のおねーさんのヒット曲です。これぞ米国では生まれ得ないジャパニーズ・ブギの大傑作かな。 |
9. 夢をあきらめないで / 勝手にしやがれ 日本のネオ・スウィングの中心的存在、「勝手にしやがれ」が2001年にリリースしたファースト・アルバム『WILD ROOM』より。 |
10. Swingin' In the Kitchen / Bloodest Saxophone 「勝手にしやがれ」とも親交が深いジャズ&ジャイヴ・バンド、“ブラサキ”ことブラッデスト・サキソフォンが2005年にリリースしたサード・アルバム『Sweetest Music』からのナンバーです。 |
11. ヘイヘイブギー / 笠置シヅ子 これが今回の選曲ではいちばん古い曲かな。朝ドラ『ブギウギ』の主人公のモデルにもなったシンガー、笠置シヅ子が1948年に放った大ヒットです。もちろん作曲は服部良一。 |
12. LOVE / 藤井“ヤクハチ”康一 ここまでの曲はどれもゴージャスなホーン・アンサンブルをフィーチャーしたものばかりでしたが、ラストはなんとウクレレ1本で。1970年代末にウシャコダのリード・ヴォーカルとしてデビューした藤井康一。ソロ独立後も、独自のユニークなアプローチでロックからジャンプ・ブルースまで多彩な音楽性を発揮し続けていますが。そんな藤井康一が、師匠・牧伸二のお墨付きのウクレレ演奏のみをバックに弾き語りした2021年のアルバム『ウクレレ・ジャイヴ』から、今回バッパーズも新作でLeyonaをヴォーカルに迎えてカヴァーしていたあの名曲を。 |
解説:萩原健太
●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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第385回 萩原健太のotonanoラジオ#268
2024/11/19 公開
ブレッド&バター(岩沢幸矢さん・岩沢二弓さん)をゲストに迎えて(その2)
今週のオンエア曲
1.
ブレッド&バター
SUMMER BLUE
『LATE LATE SUMMER』
2.
ブレッド&バター
MONDAY MORNING
『MONDAY MORNING』
3.
ブレッド&バター
HOTEL PACIFIC
『PACIFIC』
萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#268
ブレバタにインスパイア!兄弟バンド12撰<洋楽編>
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1. My Golden Years / The Lemon Twigs 先週に引き続きブレッド&バターの岩沢兄弟、幸矢さんと二弓さんをお迎えした『otonanoラジオ』。彼らがアルファ・レコードに在籍していた1979年から1981年にリリースされた“海三部作”と呼ばれるオリジナル・アルバム群、『LATE LATE SUMMER』『MONDAY MORNING』『PACIFIC』がこのほどカラーLPとして復刻されたということで、たくさんお話をうかがいました。兄弟ならではの、なんともいえない阿吽のやりとりというか、コミュニケーションの雰囲気が最高でしたね。 というわけで、今週のプレイリスト。ブレバタのように兄弟で結成されたバンドの特集、洋楽編をお届けします。兄弟だとメンバーみんなの歌声の質が近いせいか、コーラス・ハーモニーも素晴らしいバンドが多いですね。まあ、兄弟によるバンドというのは本当に無数にあって、ジャクソン5とかエヴァリー・ブラザーズとか、今回のプレイリストに残念ながら入れられなかった有名グループもたくさんありますが。そこは、まあ、いつもの12曲にしぼったということで。お許しください。 で、まずは新しめのところから。今年の夏、ここのプレイリストで新作特集をしたときにもセレクトした1曲ですが。ブライアンとマイケルのダダリオ兄弟による米ロサンゼルスのポップ・ユニット、ザ・レモン・ツイッグスが今年リリースした新作アルバム『ア・ドリーム・イズ・オール・ウィー・ノウ』から、往年のラズベリーズとかを彷彿させるごきげんなパワー・ポップをどうぞ。 |
2. Let Your Love Flow / Bellamy Brothers 米フロリダ出身のデヴィッド・ミルトンとホーマー・ハワードのベラミー兄弟によるポップ・カントリー・デュオ、ベラミー・ブラザーズが1976年に放った全米ナンバーワン・ヒットです。邦題は「愛はそよ風」。 |
3. MMMBop / Hanson 米オクラホマ出身。アイク、テイラー、ザックのハンソン3兄弟によるバンド、ハンソンが1997年に放った特大デビュー・ヒットです。この曲がヒットしたときアイクが16歳、テイラーが14歳、ザックが12歳。邦題は「キラメキ☆MMMBOP」。なんだ、それは(笑)。 |
4. Never Get Your Love Behind Me / Faragher Brothers 米カリフォルニア出身。トミー、デイヴィー、ジミー、ダニーという4兄弟によるブルー・アイド・ソウル・グループです。この曲は1976年の小ヒット。その後、1979年にはメーティとパミーのファラガー姉妹もバンドに加わりました。 |
5. Heaven / Los Lonely Boys こちらは米テキサス出身。ヘンリー、ジョジョ、リンゴというメキシコ系のガルサ兄弟によるロック・トリオです。ウィリー・ネルソンに見出されて2003年にメジャー・デビュー。この曲がメジャー初ヒットでした。 |
6. How Deep Is Your Love / Bee Gees 英国領マン島出身。バリー、ロビン、モーリスのギブ3兄弟によるビージーズは、兄弟バンドの代表格。この曲は1977年の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラに起用されて大ヒットを記録しました。邦題は「愛はきらめきの中に」。 |
7. Hot Line / The Sylvers 米メンフィス出身。後にソーラーレコードで活躍するレオン・フランク・シルヴァーズⅢ世をはじめ、オラン、シャーメイン・エレイン、ジェイムス・ジョナサン、エドモンド・セオドア、リッキー、アンジー、パットという大所帯の兄弟姉妹で結成されたのがシルヴァーズです。この曲は1976年の大ヒット。邦題は「二人のホットライン」! |
8. All For a Reason / Alessi 米ロング・アイランド出身。ビリーとボビーの双子の兄弟によるポップ・デュオです。バックにデヴィッド・スピノザ、ジョン・トロピー、デヴィッド・サンボーンらを従えた1977年のヒット・チューンを。邦題は「ただ愛のために」。 |
9. If You Were There / The Isley Brothers 米シンシナティ出身の兄弟ソウル・グループの代表格。時代によってメンバーは増減するものの、この曲が入っていた1973年のアルバム『3+3』をリリースしたときは、ロナルド、ルドルフ、オケリー、アーニー、マーヴィンのアイズレー兄弟に、ルドルフの奥さまエレインの弟、クリス・ジャスパーを加えた顔ぶれでした。のちにワム!がカヴァーしたことでもおなじみの名曲! |
10. You Got It All / The Jets 米ミネアポリス出身のトンガ系アメリカ人グループ。リロイ、エディ、ユージン、ハイニ、ルディ、キャシー、エリザベス、モアナというウルフグラム兄弟姉妹がメンバーです。この曲は1986年の大ヒット。 |
11. O-o-h Child / The Five Stairsteps 米シカゴ出身のファミリー・グループ。ジャクソン5がデビューするまではこの人たちが“ソウルのファースト・ファミリー”と呼ばれていました。リード・シンガーのクラレンス・ジュニアをはじめ、アロヒー、ジェイムス、デニス、ケニーという5人のバーク兄弟姉妹で活動開始。一時期、幼いキュービー・バークが加わっていたこともありました。この曲は1970年の全米トップ10ヒット。ヴァレリー・カーターのカヴァーでもおなじみかも。 |
12. Girls On the Beach / The Beach Boys で、ラストは米カリフォルニア出身。ブライアン、デニス、カールのウィルソン3兄弟に、従兄弟のマイク・ラヴ、友達のアル・ジャーディンが加わったビーチ・ボーイズ。声の絶妙な混じり具合にかけてはこの人たちの右に出る者はいないかも。そんな彼らが1964年にリリースしたアルバム『オール・サマー・ロング』の収録曲を最後に聞いてください。邦題は、これまたとんでもない、「浜辺の乙女」(笑)。 |
解説:萩原健太
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萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。
早川書房に入社後、 フリーに。
TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。
テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。
また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。
主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、
憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、
自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。
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