Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A. 大人のための音楽・エンタメを深~く掘り下げるラジオプログラム。 『otonanoラジオ』番組公式Webサイト otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A.
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第208回 萩原健太のotonanoラジオ#90

2021/06/22 公開

コシミハルさんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

コシミハルさんをゲストに迎えて(その2)

1.

コシミハル

龍宮城の恋人

『PARALLELISME』 2021年6月12日発売

コシミハルさんをゲストに迎えて(その2)

2.

コシミハル

逃亡者

『PARALLELISME』 2021年6月12日発売

コシミハルさんをゲストに迎えて(その2)

3.

コシミハル

パラレリズム

『PARALLELISME』 2021年6月12日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#90

『Parlez-moi d'amour~コシミハルがCoverしたオリジナル集~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. やわらかいキャメラル / Peter Beijersbergen Van Henegouwen

先週に引き続きコシミハルさんをお迎えした「otonanoラジオ」、いろいろ興味深いお話がうかがえました。コシさんというと、オリジナル曲が素敵なことはもちろん、カヴァー曲のセレクトのセンスがまた素晴らしい。ということで、今回のプレイリストはコシさんが過去、ご自身のアルバムでいろいろカヴァーなさってきた魅力的なレパートリーの原曲などを集めてみました。まずは1992年にリリースされたアルバム『ラ・ヴォワ・ド・パリ』で取り上げていたダリウス・ミヨーの作品から。1920年代のパリで、20世紀アヴァンギャルドの夜明けを告げることになった“ダダ”の動きを代表する1曲。コシさん、すごいとこカヴァーしてます。コシさんは歌詞付きで歌ってましたが、今回はPeter Beijersbergen Van Henegouwenのピアノ演奏で。名前の読み方、わかりません(笑)。
2. 夢のあとに / シュザンヌ・ダンコ

これも『ラ・ヴォワ・ド・パリ』で取り上げていた曲。ガブリエル・フォーレ作曲による歌曲集『3つのメロディ』作品7の第1曲。今回はベルギー生まれのソプラノ歌手、シュザンヌ・ダンコが1955年に録音したヴァージョンで。
3. バリのお嬢さん / ジャクリーヌ・フランソワ

続いては1995年のアルバム『シャンソン・ソレール』でコシさんがカヴァーしていた曲。シャンソンの定番、ポール・ドュランのメロディにアンリ・コンテが歌詞を乗せた名曲だ。今回は映画『パリのスキャンダル』の劇中歌としてジャクリーヌ・フランソワが歌ったオリジナル・ヴァージョンでどうぞ。
4. 聞かせてよ、愛の言葉を / リュシェンヌ・ボワイエ

これも『シャンソン・ソレール』より。アルバムの最後を飾っていたナンバーだ。ジャン・ルノワールが書いたシャンソン。日本でも多くのシンガーが歌い継いできた。今回は1930年にリュシエンヌ・ボワイエがリリースしたオリジナル・ヴァージョンで。
5. さよならデート / デール&グレース

1996年、細野晴臣とのデュオ・ユニット“スウィング・スロー”としてコシさんがリリースしたアルバム『スウィング・スロー』に収められていた曲。もともとは強烈な黒人R&Bデュオ、ドン&デューイが1957年にリリースした自作曲だけれど、それを1963年、白人の男女デュオ、デール&グレースがカヴァーして大ヒットさせた。今回はそちらのデール&グレース・ヴァージョンで。
6. グッド・モーニング・ミスター・エコー / マーガレット・ホワイティング

これもスウィング・スローがカヴァーしていたナンバー。1951年にジェーン・タージーが当時としては珍しかった多重録音を駆使したり、テープ・エコーをかけたりしながらレコーディングしたヴァージョンがオリジナルだが、それがストリーミングされていないので、今回はマーガレット・ホワイティングが同じ1951年にリリースしたカヴァー・ヴァージョンで。こちら(全米14位)のほうがオリジナル(全米24位)よりもチャート上位にランクした。
7. お久しぶりね / ハリー・ジェイムズ楽団(ヴォーカル:キティ・カレン)

2001年のアルバム『フルフル』でコシさんがカヴァーしていた曲。「イッツ・マジック」「夏の思い出」「レット・イット・スノウ」など多くの名曲を残したソングライター・コンビ、サミー・カーン&ジュール・スタインの作品だ。レス・ポール・トリオをバックに従えたビング・クロスビー盤、ジューン・クリスティをヴォーカルに据えたスタン・ケントン楽団盤など様々な名演が残されているけれど、今回は最大のヒット・ヴァージョンでもあるハリー・ジェイムズ楽団盤を。キティ・カレンのヴォーカルが素晴らしい。
8. マムゼル / パイド・パイパーズ

これも『フルフル』より。“マムゼル”というのは“マドモアゼル”を短縮したもの。1946年のタイロン・パワー主演映画『剃刀の刃』のために、エドムンド・グールディングとマック・ゴードンが書き下ろしたおしゃれなナンバーだ。ディック・ヘイムズ、フランク・シナトラ、フランキー・レイン、フォー・フレッシュメンなど多くのシンガーがカヴァーしてきたが、今回は1947年にリリースされたパイド・パイパーズのヴァージョンで。
9. ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ / トミー・ドーシー楽団(ヴォーカル:フランク・シナトラ)

名ソングライター・チーム、ジミー・ヴァン・ヒューゼン&ジョニー・バークが1940年、トミー・ドーシー楽団に書き下ろした名曲だ。当時ドーシー楽団の専属シンガーをつとめていたフランク・シナトラが歌い大当たり。これがシナトラにとって初の全米ヒット曲となった。以降もウェス・モンゴメリー、ビル・エヴァンス、サラ・ヴォーンなどからボブ・ディランまで、多彩なアーティストがカヴァーしている。コシさんは2013年のアルバム『マダム・クルーナー』でカヴァー。今回はシナトラの歌声をフィーチャーしたトミー・ドーシー楽団盤で。
10. さあ、皆さん(男の中の男) / マレーネ・ディトリッヒ

続いても『マダム・クルーナー』から。ドイツ出身の偉大な女優、歌手、マレーネ・ディートリッヒが1930年の主演映画『嘆きの天使』で披露したナンバーだ。
11. ザ・ニアネス・オヴ・ユー / グレン・ミラー楽団(ヴォーカル:レイ・エバール)

『マダム・クルーナー』の続編のような形で2015年にリリースされたコシさんのアルバム『ムーンレイ』のオープニングを飾っていた曲だ。「スターダスト」「ジョージア・オン・マイ・マインド」などを書いた名ソングライター、ホーギー・カーマイケルが1938年に作り、1940年、グレン・ミラー楽団が取り上げて大ヒット。以降、スタンダード・ナンバーとして定着した。今回はもちろんレイ・エバールの歌声をフィーチャーしたグレン・ミラー盤で。
12. あなたはしっかり私のもの / ジョセフィン・ベーカー

これも『ムーンレイ』に選曲されていた曲。米国セントルイスの出身ながら1920年代、フランスに渡り、以降ヨーロッパで大人気を博した黒人シンガー、ジョセフィン・ベイカーがおなじみのコール・ポーター作品「I've Got You Under My Skin」をフランス語で歌ったものだ。フランス語タイトルは「Vous Faites Partie De Moi」。コシさんの個性にぴったりの1曲。

解説:萩原健太

コシミハルさんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第207回 萩原健太のotonanoラジオ#89

2021/06/15 公開

コシミハルさんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

コシミハルさんをゲストに迎えて(その1)

1.

コシミハル

ラムール・トゥジュール

『TUTU』 2021年6月12日発売

コシミハルさんをゲストに迎えて(その1)

2.

コシミハル

プティ・パラディ

『TUTU』 2021年6月12日発売

コシミハルさんをゲストに迎えて(その1)

3.

コシミハル

レティシア

『TUTU』 2021年6月12日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#89

『真空パック!~細野晴臣 meets 歌姫たちとのあれこれ12撰~』

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1. 東京ラッシュ / 森高千里

コシミハルさんをお迎えした「otonanoラジオ」。コシさんに初めてお目にかかれて思い切り盛り上がってしまいました。ありがとうございます(笑)。ということで、その流れを受けて、今回のプレイリストは、コシミハルさん同様、細野晴臣さんがプロデュースなり曲作りなりアレンジなりに絡んだ歌姫たちのナンバーをあれこれ集めてみました。本当はもっといろいろ面白いのがあるんですが、ストリーミングされていない楽曲が多くて。もちろん、そんな中でも気合を入れた選曲になっています。まずはテレビCMでも細野さんが共演なさっていた森高さん。1998年のアルバム『今年の夏はモア★ベター』より、細野さんの1970年代のレパートリーをカヴァーしたこの曲を。
2. 赤道小町ドキッ / 山下久美子

1982年に、松本隆(作詞)&細野晴臣(作曲)という、はっぴいえんど時代からの黄金のソングライター・チームが山下久美子に提供した大ヒット曲。
3. わがままな片想い / 松田聖子

こちらも松本&細野作品。この二人による聖子ちゃんの曲はシングル・ヒットした「ガラスの林檎」とか「天国のキッス」とか「ピンクのモーツアルト」とか、いろいろありますが、今回は「天国のキッス」のB面に入っていたこの曲を。もともとは小池玉緒のために作られたもののボツってしまった「カナリヤ」という曲を下敷きに、松本隆が新たな歌詞を書き下ろしたものです。
4. YOU MAY DREAM / シーナ&ロケッツ

続いての歌姫は、シーナさん。1979年、シーナ&ロケッツがリリースしたアルバム『真空パック』からシングル・カットされ大いに話題を呼んだ細野晴臣プロデュース作品を。作曲も鮎川誠さんとともに細野さんが手がけてます。
5. 透明なチューリップ / 薬師丸ひろ子

これまた松本&細野作品。薬師丸ひろ子が1986年にリリースしたアルバム『花図鑑』の収録曲だ。アレンジにコシミハルさんも加わってます。
6. かびん / 吉田美奈子

はっぴいえんどを1973年に解散した後、4人のメンバーのうち、細野晴臣と鈴木茂は、林立夫、松任谷正隆とともに“キャラメル・ママ”というバンドを結成。バンドとして活動するのと並行して、荒井由実や南正人など、様々なシンガー・ソングライターたちのバッキングなどもつとめるようになったのだけれど。そんな活動から生まれた名盤のひとつが、吉田美奈子が1973年に制作したデビュー・アルバム『扉の冬』だ。全曲、キャラメル・ママがバッキングを担当。細野さんはプロデューサーのひとりとしてもクレジットされている。そのアルバムから1曲、どうぞ。
7. 100℃バカンス / 中森明菜

1984年にリリースされたアルバム『ANNIVERSARY』より。作詞は売野雅勇、作曲が細野晴臣。細野さんが明菜ちゃんに提供した曲は、他にも「禁区」「ルネサンス-優しさで変えて-」「モナムール(グラスに半分の黄昏)」など、名曲があれこれ。
8. EATING PLEASURE / sandii

サンディ&サンセッツでの活動や、近年のハワイアン・シーンでの活躍ぶりなどでおなじみのサンディさんが1980年にリリースしたソロ・アルバムのタイトル・チューン。アルバム全体のプロデュースを細野さんが担当。曲もいくつか提供している、そんな中の1曲です。かっこいい。
9. 連れてってファンタァジェン / 小泉今日子

1987年のアルバム『Phantásien』の収録曲。作詞が安野ともこ、作曲が細野晴臣、アレンジはアルバム全体のプロデュースを手がけた土屋昌巳というラインアップによる楽曲だ。細野さん、キョンキョンには翌年、テレビCMでも使われた「怪力!ヨーデル娘」なる曲も提供してました。
10. はしゃマンダラ / LOVE,PEACE & TRANCE

これはちょっと変化球というか。遊佐未森、甲田益也子、小川美潮という歌姫3人に細野晴臣を加えたアンビエント・ミュージック・ユニット“ラヴ、ピース&トランス”が1994年にリリースしたナンバーです。細野さんがプロデュース。曲は細野さんが“素晴らしいシャーマン音楽家”と評した故・福澤諸によるもの。
11. 風の谷のナウシカ / 安田成美

再び松本&細野作品。同名映画の公開前に行なわれた“ナウシカガール・コンテスト”でグランプリに輝いた安田成美のデビュー・シングルとして1984年にリリースされた。主題歌と思われがちだが、正確にはシンボル・テーマ・ソング。さまざまな事情から映画本編では使用されなかった。
12. あなたから遠くへ / 金延幸子

最後は日本の女性シンガー・ソングライターの草分け的存在、金延幸子が1972年にリリースしたファースト・アルバムからの曲を。本プレイリスト中もっとも古い作品。アルバムのディレクティング、および3曲のアレンジ、演奏を細野晴臣が手がけておりました。

解説:萩原健太

コシミハルさんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第206回 萩原健太のotonanoラジオ#88

2021/06/08 公開

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その2)

1.

四人囃子

DEEP

from Disc3「FULL HOUSE MATINEE」
『Dance in Matinee』2021年5月26日発売

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その2)

2.

四人囃子

ナスのちゃわんやき

from Disc3「FULL HOUSE MATINEE」
『Dance in Matinee』2021年5月26日発売

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その2)

3.

四人囃子

Good Good(One-time performance)

from Disc3「FULL HOUSE MATINEE」
『Dance in Matinee』2021年5月26日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#88

『I’ll Take You There~ぼくが好きなアメリカのドラマーの名演集~』

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1. ダウン・トゥ・ザ・ナイトクラブ / タワー・オブ・パワー(デヴィッド・ガリバルディ)

先週に引き続き、ゲストにお迎えしたのは岡井大二さん。日本を代表するグレイトなドラマーですが。そこからの連想で。今回のプレイリストは、ぼくが好きなアメリカのドラマーの名演集。まずはベースのフランシス・"ロッコ"・プレスティアとのコンビで無数のファンキーなドラミングを聞かせてきたデヴィッド・ガリバルディのプレイから。彼がメンバーの一員であるタワー・オヴ・パワーが1972年にリリースしたアルバム『パンプ・シティ』の収録曲です。
2. クレイジー・バウト・アン・オートモビル / ライ・クーダー(ジム・ケルトナー)

ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターといったビートルズのメンバーたちを筆頭に、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ブライアン・ウィルソン、エルヴィス・コステロなど無数のアーティストたちから信頼を得ている名手、ジム・ケルトナーのプレイ。名演は無数にあるけれど、今日は長年がっちりタッグを組み続けているライ・クーダーが1980年にリリースしたアルバム『ボーダーライン』で聞くことができたプレイを。
3. アイ・ウォナ・マリー・ユー / ブルース・スプリングスティーン(マックス・ワインバーグ)

われらがボス、ブルース・スプリングスティーンが率いる最強のバック・バンド、ジ・E・ストリート・バンドのドラマーがマックス・ワインバーグ。マックスの歌心あふれるドラミングあってこそのスプリングスティーン親分だ。この曲でもノッケのスネア一発からドラマを感じさせる。1980年のアルバム『ザ・リバー』の収録曲。
4. ウェアリン・ザット・ラヴド・オン・ルック / エルヴィス・プレスリー(ジーン・クリスマン)

米テネシー州メンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオを本拠にしていたセッション・ミュージシャン・チーム“ザ・メンフィス・ボーイズ”のドラマーがジーン・クリスマン。アレサ・フランクリン、ダスティ・スプリングフィールド、ニール・ダイアモンドなどこの人も無数のシンガーのバックアップをしてきているが、今日はその中から、エルヴィス・プレスリーが1969年に録音した本曲を。アルバム『フロム・エルヴィス・イン・メンフィス』より。
5. アップ・オン・クリップル・クリーク / ザ・バンド(リヴォン・ヘルム)

泣く子も黙る伝説のロック・グループ、ザ・バンドのドラマー、リヴォン・ヘルム。アメリカン・ロックの最高峰とも言われるザ・バンドだが、実はメンバー5人中4人がカナダ出身。唯一リヴォンのみがアメリカ南部出身だった。と、そんなことも含め、まさにザ・バンドの屋台骨。この曲でもドラムとともに渋い歌声も聞かせ、極上のスワンプ感覚を発揮している。1969年のアルバム『ザ・バンド』の収録曲だ。
6. レイ・レディ・レイ / ボブ・ディラン(ケニー・バットリー)

テネシー州ナッシュヴィルのシンデレラ・スタジオを根城にするセッション・ミュージシャン・チーム“エリア・コード615”のドラマーがケニー・バットリー。エリック・アンダースン、マイク・ネスミス、エルヴィス・プレスリーら、これまた多彩なアーティストたちのバッキングをつとめてきたが、今回はボブ・ディランの曲を。カウベルとボンゴを使いながら魅力的なリズム・パターンを繰り出している。1969年のアルバム『ナッシュヴィル・スカイライン』より。
7. ファイア・アンド・レイン / ジェイムス・テイラー(ラス・カンケル)

派手すぎず、重すぎず、我慢強く、しかしここぞのところでまさに“これしかない”という必殺のフィルを繰り出すドラマー、ラス・カンケル。ジョニ・ミッチェル、ジャクソン・ブラウン、キャロル・キングなど歌心を大切にするシンガー・ソングライターたちがこぞって彼にドラムを叩いてもらってきたが、中でもジェイムス・テイラーとのコンビネーションは絶妙だ。1970年のアルバム『スウィート・ベイビー・ジェイムス』に収められた本曲でのブラシを使ったタム回しとか、誰にも真似のできない強力なプレイだろう。
8. グリーン・リヴァー / クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(ダグ・クリフォード)

クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルというと、ギター&ヴォーカルのジョン・フォガティの個性ばかりが語られがちだが、背後から重くシンプルなグルーヴでがっちりサポートするこの人、“コズモ”ことダグ・クリフォードのドラムも絶対に忘れてはならないものだ。これ見よがしにむずかしいことをせず、ひたすらダウン・トゥ・アースなロックンロール・ビートを繰り出す様子がむちゃくちゃ男らしくてかっこいい。1969年の同名アルバムより。
9. アイル・テイク・ユー・ゼア / ステイプル・シンガーズ(ロジャー・ホーキンス)

続いては、アラバマ州マッスル・ショールズの音楽シーンを支え続けた珠玉のドラマー、ロジャー・ホーキンス。彼もウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、エタ・ジェイムスなど多彩なシンガーに名演を提供してきたが、去る5月20日に75歳で他界したばかり。追悼の気持ちもこめつつ、ステイプル・シンガーズによる1972年のこの名曲を。芸術的なタイム感を堪能してください。
10. ホイッスリン・パスト・ザ・グレイヴヤード / トム・ウェイツ(アール・パーマー)

アール・パーマーはニューオーリンズ出身、1940年代から活躍してきた超ベテラン・ドラマーだ。ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードなどロックンロールのオリジネイターたちのバックで、2拍4拍、いわゆるバックビートを強調したドラム・パターンを世に広めた偉人でもある。今回はそんなパーマーにしてはちょっと新しめの、トム・ウェイツ、1978年のアルバム『ブルー・ヴァレインタイン』でのプレイを。
11. 恋人と別れる50の方法 / ポール・サイモン(スティーヴ・ガッド)

スティーヴ・ガッドもロックからジャズまで、実に幅広いジャンルで名演をたくさん残してきているけれど、彼が編み出したもっとも画期的なリズム・パターンといえば、ポール・サイモンが1975年、アルバム『時の流れに』で発表したこの曲のパターンだろう。当時、日本のドラマーの誰もがこのプレイをコピーしたものだ。
12. ヴェンチュラ・ハイウェイ / アメリカ(ハル・ブレイン)

そして、ラストは史上最強のセッション・ドラマー、ハル・ブレインのプレイを。この人も1960年代を中心に、とつてもなく膨大なレコーディングに参加しているのだけれど、今回はあえて1970年代ものを。ベーシストのジョー・オズボーンと組んでブレインが70年代に残した最高の名演だ。3人組バンド、アメリカが1972年に放った大ヒット。ハイハットを16ビート的に細かく刻み、やがてハットの刻みを8にしてリムショットと絡め、次にゴーストノートを絶妙にまぶしたスネアでシェイク…と、実にめまぐるしくパターンを変遷させるプレインのプレイに圧倒される。

解説:萩原健太

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第205回 萩原健太のotonanoラジオ#87

2021/06/01 公開

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その1)

1.

四人囃子

Chaos

from Disc1「DANCE」
『Dance in Matinee』2021年5月26日発売

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その1)

2.

四人囃子

一千の夜(1000 Nights)

from Disc1「DANCE」
『Dance in Matinee』2021年5月26日発売

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その1)

3.

四人囃子

眠たそうな朝には

from CD2「包」+アウトテイク
『Ride on SEE・SAW』2021年5月19日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#87

『The Spirit of Radio~ポップなプログレッシヴ・ロック<洋楽篇>』

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1. ラウンダバウト / イエス

四人囃子の岡井さんをゲストにお迎えした回のプレイリストってことで。やっぱプログレかな、と。まあ、ぼくの場合、昔から落ち着きのないアホな子だったもんで(笑)、ちょっと高尚な感じが漂うプログレが今ひとつ苦手ではあったのですが。そんなアホな子でも楽しめたポップなプログレ、みたいなやつを今回は12曲選んでみました。まずはイエス。ジョン・アンダーソン、スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア、リック・ウェイクマン、ビル・ブルーフォードという最強フォーマットが完成した1971年のアルバム『こわれもの』から、そのオープニング・ナンバーを。全長8分半のアルバム・ヴァージョンをざっくり乱暴にエディットして3分半にまとめたシングル・ヴァージョンでどうぞ。
2. ザ・ストーリー・イン・ユア・アイズ / ムーディー・ブルース

1960年代半ば、もともとブリティッシュR&Bバンドとして活動開始したムーディー・ブルースだけど。1967年あたりから路線変更。プログレ色を強めて大当たりをとった。本曲は1971年のアルバム『童夢』より。ムーディーズの新旧路線がいい感じに交錯する仕上がりです。
3. シルヴィア / フォーカス

一時はエリック・クラプトンやジェフ・ベックを凌ぐほどの人気を誇ったギタリスト、ヤン・アッカーマンを擁するオランダのプログレ・バンド、フォーカス。彼らが1972年にリリースしたアルバム『フォーカスIII』からのシングル・カット曲を。
4. ザ・スピリット・オヴ・レイディオ / ラッシュ

ラッシュは1970年代から活躍するカナダのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンド。初期は長尺の超絶技巧演奏で人気を博していたが、1980年のアルバム『パーマネント・ウェイヴズ』からはラジオでもかけやすいコンパクトな作風が増えた。おかげで落ち着きのないハギワラも楽しめるようになった、というわけで、そのアルバムからシングルとしても大ヒットした本曲を。
5. マイク・オールドフィールズ・シングル(Theme From "Tubular Bells") / マイク・オールドフィールド

経緯がいろいろとややこしい曲なのだけれど。マイク・オールドフィールドが1973年に発表したソロ・アルバムのアナログA面をまるごと占めていた長尺曲「チューブラー・ベルズ(パート1)」の冒頭部分が、同年暮れに公開された映画『エクソシスト』のテーマ曲に起用され評判に。その人気に便乗してオールドフィールド以外のミュージシャンが演奏した「チューブラー・ベルズ」のシングルがあれこれ発売されることになって。オールドフィールドさんは、まったく勝手なことしてるんじゃねーよとばかり、本家の意地を見せて、先述ソロ・アルバムB面のほうに収められていた「チューブラー・ベルズ(パート2)」をエディットし、オーヴァーダビングもほどこし、新たなシングル・ヴァージョンを作って1974年にリリースした、と。それが本曲です。
6. 星空に愛を(コーリング・オキュパンツ) / クラトゥ

クラトゥはカナダのポップ・プログレ・バンド。中期ビートルズのサウンドに大いに影響された音作りで人気を博した。本曲はのちにカーペンターズもカヴァーした超名曲。クラトゥが1976年に発表したデビュー・アルバム『謎の宇宙船(3:47 EST)』からのシングル・カット・ナンバーです。
7. シー・エミリー・プレイ / ピンク・フロイド

プログレといえば、そりゃもう、ピンク・フロイドなわけですが。この人たちの場合、壮大でドラマチックな長尺演奏のイメージが強いのだけれど、特に初期はぐっとコンパクトなポップ・サイケ系の名演もたくさん残してます。というわけで、今回は初期、1967年に発表されたセカンド・シングル曲を。当時の中心メンバー、シド・バレットの作品です。
8. タイトルズ / バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト

1975年のアルバム『神話の中の亡霊』の収録曲。「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「イエスタデイ」「サムシング」「レット・イット・ビー」「アクロス・ザ・ユニヴァース」「レディ・マドンナ」など、ビートルズの名曲の“タイトル”をふんだんに歌詞に盛り込んだ1曲だ。そのあたりのビートルズ・ナンバーのフレーズもたくさん聞き取れる。楽しい。
9. 序曲~太陽と友達 / ユートピア

ユートピアはのちにポップ路線へとバンドのスタイルを大きく変えていくことになるけれど。結成当初は中心メンバー、トッド・ラングレンによるプログレ・ユニット的な色彩の強いグループだった。本曲は1977年に発表されたユートピアの第三弾アルバム『太陽神』のオープニング・チューン。トッド、ロジャー・パウエル、カシム・サルトン、ジョン・ウィルコックスという鉄壁の布陣で演奏されている。
10. バングル・イン・ザ・ジャングル / ジェスロ・タル

ロック・フルートといえばこの人しかいない、という感じのイアン・アンダーソン率いるジェスロ・タルが1974年に放った特大ヒット。
11. ザ・パワー・アンド・ザ・グローリー / ジェントル・ジャイアント

デレク、レイ、フィルのシャルマン兄弟を核とするプログレ・バンド、ジェントル・ジャイアントが1974年にリリースしたアルバムのタイトル・チューンです。
12. フロム・ザ・ビギニング / エマーソン・レイク&パーマー

他にもキング・クリムゾンとかも選びたかったけれど、ストリーミングされていないみたい。なので、初期クリムゾンにも関わっていたグレッグ・レイクを含むエマーソン、レイク&パーマーのこの曲で締めましょう。1972年の初来日公演でも演奏していたおしゃれな1曲。当時出たばかりだったアルバム『トリロジー』からのナンバーです。

解説:萩原健太

岡井大二さん(四人囃子)をゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第204回 萩原健太のotonanoラジオ#86

2021/05/25 公開

吾妻光良さん、渡辺康蔵さん(吾妻光良&The Swinging Boppers)をゲストに迎えて

今週のオンエア曲

吾妻光良さん、渡辺康蔵さん(吾妻光良&The Swinging Boppers)をゲストに迎えて

1.

吾妻光良&The Swinging Boppers

ご機嫌目盛

『Scheduled by the Budget』 2019年

吾妻光良さん、渡辺康蔵さん(吾妻光良&The Swinging Boppers)をゲストに迎えて

2.

吾妻光良&The Swinging Boppers

でっすよねー

『Scheduled by the Budget』 2019年

吾妻光良さん、渡辺康蔵さん(吾妻光良&The Swinging Boppers)をゲストに迎えて

3.

吾妻光良&The Swinging Boppers

正しいけどつまらない

『Scheduled by the Budget』 2019年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#86

『The Jumpin’ Jive!~思い切り楽しめる往年のジャンプ&ジャイヴ集!!』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ジャンプ、ジャイヴ&ウェイル / ルイ・プリマ

今回はスウィンギン・バッパーズの吾妻光良&渡辺康蔵がゲスト。ということで、もうストレートに、バッパーズのノリで思い切り楽しめる往年のジャンプ&ジャイヴものを集めてプレイリストにしてみました。まずは“キング・オヴ・スウィング”の異名をとるルイ・プリマによるジャンプ・ブルースのアンセム、1956年のこのごきげんなナンバーから。
2. テキサス・アンド・パシフィック / ルイ・ジョーダン

ジャンプ・ブルースってどういう音楽? と聞かれたら、まあ、ルイ・ジョーダンみたいな音楽だよ…と答えれば間違いない。ということで、「チュー・チュー・チ・ブギ」「エイント・ノーバディ・ヒア・バット・アス・チキンズ」「カルドニア」「レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール」など代表曲は無数だけれど、今日はこの、1947年の全米R&Bチャート1位曲をお楽しみください。
3. アイヴ・ガット・ア・ライト・トゥ・クライ / ジョー・リギンス

自身のバンド、ハニードリッパーズを率いて1940年代から50年代にかけて全米R&Bヒットを連発したジョー・リギンス。番組内でも触れたようにバッパーズも彼らの「ルージアナ(Loosiana)」なる曲のロケーションを高田馬場に置き換えてカヴァーしたりしていますが。今回はそんな彼らが1946年に放った小粋なナンバーを。
4. グッド・モーニング・ジャッジ / ワイノニー・ハリス

エルヴィス・プレスリーも若き日に憧れていたというR&Bシャウター。“鋼鉄のノド”とまで言われた強烈なシャウト・ヴォーカルを活かしたダーティ・ブルースが売り物だった。本曲は1950年のヒット。
5. ジャンピン・ジャイヴ / キャブ・キャロウェイ

映画『ブルース・ブラザース』への出演でもおなじみ、ズート・スーツに身を包んだ最強のエンターテイナー。伝説のクラブ“コットン・クラブ”を本拠に1930年代から大人気を博した。大ヒット曲「ミニー・ザ・ムーチャー」のリフレインで聞かれる“ハイディ・ハイディ・ハイディホー”というコーラスから“ハイディホー・マン”などとも呼ばれた。本曲は1939年の大ヒット。
6. ホット・ドッグ / クリス・パウエル

クリス・パウエルは、ビル・ヘイリーなど後年のロックンロール・オリジネイターたちにも多大な影響を与えたドラマー/バンド・リーダー。本曲は自らのバンド、ザ・ファイヴ・ブルー・フレイムズを率いて1949年にリリースしたナンバーだ。
7. ザ・トレイン・ケプト・ア・ローリン / タイニー・ブラッドショウ

「ウェル・オー・ウェル」という1950年の特大ヒット曲を持つタイニー・ブラッドショウだけれど。この人の名前を音楽史に残したのはその曲ではなく、発売された1951年にはチャートインしなかった本曲の存在だった。ジョニー・バーネット・トリオやヤードバーズがカヴァーしたことで、ブラッドショウはロックンロールの始祖のひとりと呼ばれることになったのでした。
8. グッド・ロッキン・トゥナイト / ロイ・ブラウン

この曲ものちにエルヴィス・プレスリーがカヴァーしたことでおなじみ。エルヴィスは前出ワイノニー・ハリスのヴァージョンで覚えたと思われるのだけれど、オリジナル・ヒットは1948年に作者自らが歌った本ヴァージョンだ。ロイ・ブラウンの悲しげなブルース・ヴォーカルとビッグ・バンド・アレンジは特にミュージシャンの間で評判を呼び、当時のR&Bシーンに大きな影響を与えた。
9. グッドバイ・ベイビー / ペパーミント・ハリス

「アイ・ガット・ローデッド」のヒットで知られるテキサス・ジャンプ・ブルース・アーティスト、ペパーミント・ハリス。偉大なブルースマン、ライトニン・ホプキンスの悪友としてもおなじみだ。今回はそんな彼が1950年にリリースしたこのナンバーを。
10. ビッグ・テン・インチ・レコード / ブル・ムース・ジャクソン

1940年代末をピークに、R&B/ブルース・シーンで大成功を収めたブル・ムース・ジャクソン。タッド・ダメロンやベニー・ゴルソンら、後のジャズ・シーンのスター・プレイヤーを自らのビッグ・バンドから輩出したことでも知られている。本曲は1952年の大ヒット。ロック・ファンにはエアロスミスのカヴァーでおなじみかも。
11. チキン・シャック・ブギー / エイモス・ミルバーン

この人もテキサスのブルース/R&Bを代表するシンガー&ピアニストのひとり。本曲はもともと1947年にシングルB面曲として世に出たが、こちらのほうが全米R&Bチャート1位に輝くヒットを記録した。ちなみにA面だった「イット・トゥック・ア・ロング、ロング・タイム」は最高9位どまりだった。
12. シェイク、ラトル&ロール / ビッグ・ジョー・ターナー

これまた、R&Bとロックンロールの橋渡し的役割を果たしたとされる歴史的な作品。1954年に偉大なブルース・シャウター、ビッグ・ジョー・ターナーのヴァージョンが全米ヒットを記録した。以来、主に白人ロックンローラーたちによって好んで取り上げられており、中でもビル・ヘイリーやエルヴィス・プレスリーのヴァージョンは日本でもおなじみだろう。

解説:萩原健太

吾妻光良さん、渡辺康蔵さん(吾妻光良&The Swinging Boppers)をゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第203回 萩原健太のotonanoラジオ#85

2021/05/18 公開

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

今週のオンエア曲

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

1.

菊地雅章セクステット

ヘアピン・サーカスのテーマ

『ヘアピン・サーカス オリジナル・サウンド・トラック』 1971年録音

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

2.

水橋孝カルテット

フー・ケアーズ

『フー・ケアーズ』 1974年録音

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

3.

鈴木勲トリオ&カルテット

ライク・イット・イズ

『ブロー・アップ』 1973年録音

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

4.

ジョージ大塚クインテット

ゴー・オン

『ゴー・オン』 1972年録音

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#85

『MEMORIES OF YOU~60〜70年代によく聞いていた日本のジャズマンたち』

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1. Love Talken / 峰厚介

今週のプレイリストは、番組内容と連動する形で、ぼくが1960〜70年代によく聞いていた日本のジャズマンたちの演奏を並べてみました。番組でオンエアした菊地雅章、水橋孝、鈴木勲、ジョージ大塚らと並んで日本のモダン・ジャズ・シーンを大いに盛り上げた面々の熱いパフォーマンスです。まずは菊地雅章(ピアノ)、ラリー・リドリー(ベース)、トニー・マクブラウン(ドラム)とともにクァルテット編成で録音された峰厚介(サックス)のアルバム『ファースト』(1970年)からのナンバー。
2. アイ・ラブ・ユー / 本田竹曠

前曲の主役、峰厚介と、1970年代末にフュージョン・グループ、ネイティヴ・サンを結成することになる本田竹曠(ピアノ)が、1971年にリリースしたストレート・ピアノ・トリオ・アルバムの表題曲。鈴木良雄(ベース)、渡辺文男(ドラム)がバックアップしている。
3. Bird to Freedom / 向井滋春

日本のトロンボーン・プレイヤー最高峰、向井滋春が1975年にリリースしたアルバム『むかい風』より、クールなハード・バップ・ナンバーを。向井滋春(トロンボーン)、高橋知己(サックス)、元岡一英(ピアノ)、望月英明(ベース)、古澤良治郎(ドラム)。
4. Long Yellow Road / 秋吉敏子

1950年代から海外でも大いに注目を集めてきた日本の女流ジャズ・ピアニストの草分け、秋吉敏子が1961年に凱旋帰国を果たした際、当初、なんとソノシートのみでリリースしたピアノ・トリオ作品『黄色い長い道〜秋吉敏子リサイタル』より。タイトルからもジャズという米国文化に挑む日本人としての心意気が感じられる。秋吉敏子(ピアノ)、ジーン・チェリコ(ベース)、エディ・マーシャル(ドラム)。
5. ピコ / 今田勝

1980年代にやはりフュージョン・シーンで大活躍したピアニスト、今田勝が1979年に録音した傑作ソロ・ピアノ・アルバムの表題曲。初期の代表的オリジナル作品だ。
6. Lullabye / 日野皓正

ぼく個人的には、中学生時代、この人の演奏シーンをテレビで見たことでジャズという音楽ジャンルに思い切り興味を持った。1960年代から日本ジャズ界のスーパー・アイドルだったトラッペッター、日野皓正。今回は、彼が1973年に録音したライヴ・アルバム『タローズ・ムード』からのパフォーマンスを。日野皓正(トランペット)、益田幹夫(ピアノ)、池田芳夫(ベース)、日野元彦(ドラム)、今村佑司(パーカッション)。
7. イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー / 渡辺貞夫

日本のジャズ・シーン、最大のスター、“ナベサダ”こと渡辺貞夫(サックス)が、ハンク・ジョーンズ(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、トニー・ウィリアムズ(ドラム)という顔ぶれによる“グレイト・ジャズ・トリオ”と共演した1979年のアルバム『バード・オブ・パラダイス』より。アルバム・タイトルからもわかる通り、ビ・バップ・ジャズの巨人、チャーリー・パーカーのレパートリーばかりを採り上げたトリビュート・アルバムだった。
8. パラジウム / 佐藤允彦

バークリー音楽大学に留学していた佐藤允彦(ピアノ)は、1968年に帰国後、バークリーの学友だった荒川康男(ベース)とデュオで活動していたが、そこに富樫雅彦(ドラム)が合流してトリオへと発展。本曲は、その編成で初めて録音した1969年のスタジオ・アルバムの表題曲だ。
9. サッドネス / 渡辺香津美

ジャンルを超えて活躍するスーパー・ギタリスト、渡辺香津美が1975年にリリースしたサード・アルバム『エンドレス・ウェイ』の収録曲。渡辺香津美(ギター)、向井滋春(トロンボーン)、井野信義(ベース)、倉田在秀(ドラム)という編成での演奏だ。
10. Listen To My Story / 板橋文夫

映画音楽なども多数手がけるピアニスト、板橋文夫が1979年にリリースした『Nature』より。アナログ盤B面に収められていた大編成バンドによる組曲的なナンバーが話題を呼んだ1枚だったが、今日はピアノ・トリオ編成で録音されたA面のほうからこの曲を。板橋文夫(ピアノ)、望月英明(ベース)、亀山賢一(ドラム)。
11. グガン / 山下洋輔

音程とか関係なく、“グガン・グガン・ダパトトン・グガン・ダパトトン”というフレーズを、どんな形でもいいからぶちかまして、あとは各自、好き勝手な演奏へと突入する…という、もうそれだけがルールの超フリーな名曲。山下洋輔トリオの代表的レパートリーだ。1969年録音のアルバム『ミナのセカンド・テーマ』収録。山下洋輔(ピアノ)、中村誠一(サックス)、森山威男(ドラム)という最強/最凶の初期ラインアップによる演奏だ。
12. MEMORIES OF YOU / 渋谷毅

ラストは、作曲家・編曲家としても素晴らしい作品を多く残している渋谷毅(ピアノ)が、熱心なファンの後押しを受けながら鹿児島のジャズ・クラブでライヴ録音したファースト・リーダー・アルバム『ドリーム』から。スタンダード・ナンバーをストレートなピアノ・トリオ編成で聞かせる。渋谷毅(ピアノ)、松本龍宏(ベース)、松良高あるいは浜島純(ドラム)という編成。

解説:萩原健太

渡辺康蔵さん(The Swinging Boppers|ソニーミュージックJAZZディレクター)をゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第202回 萩原健太のotonanoラジオ#84

2021/05/11 公開

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

今週のオンエア曲

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

1.

大滝詠一

Velvet Motel

『A LONG VACATION』1981年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

2.

大滝詠一

朝寝坊

『大瀧詠一』1972年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

3.

大滝詠一

ナイアガラ・ムーンがまた輝けば

『NIAGARA MOON』1975年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

4.

大滝詠一

今宵こそ

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

5.

大滝詠一

真夏の昼の夢('81 Remix)

『NIAGARA CALENDER』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

6.

大滝詠一

外はいい天気だよ’78

『DEBUT』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

7.

大滝詠一

Water Color

『ナイアガラ・トライアングル vol.2』1982年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

8.

大滝詠一

ペパーミント・ブルー

『EACH TIME』1984年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#84

『夢で逢えたら~大滝詠一ポップ&メロウナンバー集[放送延長戦]』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. カナリア諸島にて / 大滝詠一

先週に続いての大滝詠一セレクション。先週はロックンローラーとしての大滝さんにスポットを当てましたが、今週はメロウなポップ・クリエイターとしての大滝さん。番組でかけた曲と合わせてお楽しみください。ということで、かの名作、1981年のアルバム『A LONG VACATION 』が生まれるきっかけともなった運命の1曲からスタート。
2. 水彩画の町 '78 / 大滝詠一

もともとは1971年のファースト・ソロ・アルバム『大瀧詠一』に収録されていた松本隆&大瀧詠一作品。でも、ファーストがストリーミングされていないもんで、ここにはそれを1978年、アルバム『DEBUT』で再演したセルフ・カヴァー・ヴァージョンをセレクトしました。ファーストのほうではブレッドを意識したようなアコースティック・ギター中心のアレンジだったけれど、こちらではそれを大滝流スペクター・サウンドへと変換して聞かせてくれる。
3. 幸せな結末 / 大滝詠一

大滝さんが1990年代に唯一残したシングル曲。時代が移り変わってもけっして変わることのない鉄壁のナイアガラ・サウンドが感動的です。
4. Blue Valentine's Day / 大滝詠一

1977年暮れにリリースされたアルバム『NIAGARA CALENDAR '78』の収録曲。1970年代半ばに大滝さんがある種“封じ手”にしていたメランコリックなバラード・ナンバーで、この種の曲を歌う大滝さんの復活を心待ちにしていたファンたちが大いに驚喜した1曲でありました。
5. 夏のペーパーバック / 大滝詠一

オリジナル・フル・アルバムとしては最後の1枚となってしまった1984年の『EACH TIME』の収録曲。1980年代に入って一気に花開いたメロウなナイアガラ・ポップ・サウンドの代表作のひとつ。
6. こんな時、あの娘がいてくれたらナァ / 大滝詠一

1976年のアルバム『GO! GO! NIAGARA』より。ジェイニー・グラントの「トライアングル」を意識したようなヴォーカル・リフレインが印象的。オリジナル・アナログLPではA面の最後に収められていたため、曲が終わったあと30秒ほどの空白があってから“あのー、サイド1終わったんですけども”という大滝さんのひとことが入る。なので、とりあえず本プレイリストでも折り返し地点にあたる真ん中に入れておきました。
7. 朝 / はっぴいえんど

プレイリスト後半は、1970年、大滝さんがはっぴいえんどの一員としてリリースしたデビュー・アルバム『はっぴいえんど』に収められていた曲を。細野晴臣のアコースティック・ギターをバックに、松本隆の歌詞を、大滝詠一が歌う。泣けます。ライヴでは鈴木茂の叙情的なオブリガートを加えた、より広がりのあるエレクトリック・バンド・アレンジでも披露していたっけ。
8. 夏のリビエラ ~Summer Night in Riviera~ / 大滝詠一

1982年、森進一に提供した「冬のリヴィエラ」の英語詞セルフ・カヴァー。
9. スピーチ・バルーン / 大滝詠一

アルバム『A LONG VACATION』からもう1曲。ピーター・ポール&マリーの「パフ」のコード進行を下敷きに、ぐっと叙情的な大滝ワールドを構築した超名曲。
10. 空いろのくれよん / はっぴいえんど

1971年、はっぴいえんどがリリースした傑作アルバム『風街ろまん』より。番組のほうでオンエアした「Velvet Motel」や「朝寝坊」などでも披露されている大滝さん独特のヨーデル唱法がここでも存分に活かされている。
11. 恋するふたり / 大滝詠一

2003年にリリースされた大滝さんにとって最後のオリジナル・シングル。曲の最後のほうになって初めて顔を出す“ダン・ドゥビ”コーラスが素晴らしい。大滝さんのポップ・マインドが全開になったこのコーラス・パートのために存在する曲といってもいいくらい。
12. 夢で逢えたら (Strings Mix) / 大滝詠一

プレイリストのラストは、たぶんもっとも多くのカヴァー・ヴァージョンを生んだ大滝メロディを。もともとは大滝さんが1976年、吉田美奈子に提供した曲。以降、それこそ無数のシンガーによって歌い継がれてきた。そのセルフ・カヴァー・ヴァージョンで今週のプレイリストは幕、です。

解説:萩原健太

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第201回 萩原健太のotonanoラジオ#83

2021/05/04 公開

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

今週のオンエア曲

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

1.

大滝詠一

あの娘に御用心

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

2.

大滝詠一

びんぼう

『大瀧詠一』1972年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

3.

大滝詠一

シャックリ・ママさん

『NIAGARA MOON』1975年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

4.

大滝詠一

Cobra Twist(Mono)

『GO! GO! NIAGARA』1976年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

5.

大滝詠一

Summer Lotion(Mono)

『NIAGARA CM SPECIAL』1981年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

6.

大滝詠一

座 読書

『NIAGARA CALENDER』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

7.

大滝詠一

烏賊酢是!此乃鯉

『LET’S ONDO AGAIN』1978年

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

8.

大滝詠一

我が心のピンボール

『A LONG VACATION』1981年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#83

『Happy End で始めよう~大滝詠一ロックンロール集[放送延長戦]』

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1. はいからはくち / はっぴいえんど

というわけで、ロックンローラーとしての大滝詠一を特集してお届けした今週のotonano ラジオ。その延長戦プレイリスト。番組ではかけられなかった大滝ロックンロールをストリーミングされている音源の中から集めてお届けします。まずは大滝さんがソロになる前、在籍していたバンド、はっぴいえんど時代の曲から。ロックという外来文化に日本で挑む、なんとも屈折した心持ちのようなものを、1960年代後半のサンフランシスコ・ロック・シーンを代表するモビー・グレイプに触発されたサウンドに乗せて表出した名曲です。1971年のアルバム『風街ろまん』より。
2. ハンド・クラッピング・ルンバ / 大滝詠一

続いては大滝詠一流ニューオーリンズR&Bの大傑作。1975年の大傑作アルバム『ナイアガラ・ムーン』より。発売当時の世相をあえてそのまま盛り込んだトピカルな歌詞にも注目です。
3. 1969年のドラッグレース / 大滝詠一

これはデイヴ・クラーク・ファイヴのような1960年代ブリティッシュ・ビート・バンドの味と、ボ・ディドリーの1950年代ロックンロールの味を合体させたようなナンバー。1984年のアルバム『イーチ・タイム』より。
4. 論寒牛男 / 大滝詠一

再び1975年の『ナイアガラ・ムーン』から。エルヴィス・プレスリーがメジャー・デビューを飾る前、1950年代半ばに生み出したメンフィス流のロカビリー・サウンドを、はっぴいえんど時代からのバンド仲間、鈴木茂の指弾きギターを従えつつナイアガラ流に再構築してみせる。かっこいい!
5. 田舎道 / はっぴいえんど

1973年、米ロサンゼルスでレコーディングされたはっぴいえんどのラスト・アルバム『Happy End』より。軽快なカントリー・ロック・チューンです。
6. 三文ソング / 大滝詠一

これも『ナイアガラ・ムーン』より。ニューオーリンズR&Bと、より伝統的なディクシーランド・ジャズの味を合体させた大滝さんならではのアイデア豊かなナンバーだ。こんなサウンド作っていた人、1970年代、他に誰もいなかった。まじ、すごかった。ぶっとんだ。
7. 泳げカナヅチ君 / 大滝詠一

続いては大滝詠一流サーフィン・ナンバー。番組の方では「コブラ・ツイスト」という、サーフィン系の名曲のタイトルをつなげた曲をかけたけれど、こちらではサーフィン系のインスト・ロックンロールの名フレーズをつなげた間奏が楽しめる。もちろん、当時日本で特大ヒットを記録していた「およげ!たいやきくん」のパロディでもあります。
8. いらいら / はっぴいえんど

1970年にリリースされた、ファースト・アルバム『はっぴいえんど』、通称“ゆでめん”に収められていたハード・ロック・チューン。この時期の大滝さんはけっこう声をつぶしたシャウト・ヴォーカルも聞かせておりました。若い!
9. 福生ストラット (パートII) / 大滝詠一

アルバム『ナイアガラ・ムーン』より、今度はファンクに挑戦したナンバーを。当時、長尺のダンス・チューンをシングル化するにあたってパート1、パート2に分割してシングルAB面に収めるパターンも多く、そのうちパート2のほうがヒットしたりすることも…。ということで、大滝さんは独特の洒落心を発揮して、まだパート1もないのに、このファンク・チューンに“パート2”という副題を付けたのでありました。
10. 颱風 / はっぴいえんど

またまたアルバム『風街ろまん』より。ブルージーなハーモニカを吹きながらファンキーなギターを弾いて歌うトニー・ジョー・ホワイトの持ち味を、ハーモニカのシバ、ギターの鈴木茂、ヴォーカルの大滝詠一、3人体制で再現したスワンプ・ロックンロールです。
11. ROCK'N' ROLL 退屈男 / 大滝詠一

大滝さんのドゥーワップ・フレイヴァーが全開になったノヴェルティ・ソング。1982年のアルバム『ナイアガラ・トライアングルvol.2』からシングル・カットされた「ハートじかけのオレンジ」のB面に収められていたオリジナル・アルバム未収録曲です。
12. Happy End で始めよう / 大滝詠一

ラストは1997年、大滝さんが1990年代にリリースした唯一のソロ名義シングル「幸せな結末」のカップリング曲。大滝さんのデイヴ・クラーク・ファイヴへの愛が炸裂するハッピーなポップ・ン・ロール・ナンバーです。

解説:萩原健太

サブスク(ストリーミング)公開記念「大滝詠一」特集(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第200回 萩原健太のotonanoラジオ#82

2021/04/27 公開

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

1.

小野瀬雅ショウ

河童ちゃん「よ直しバージョン」

配信リリース 2020年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

2.

小野瀬雅生と須藤祐

ニール

『猫の目ロック』 2020年

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

3.

CRAZY KEN BAND

俺たち海坊主

『GALAXY』 2006年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#82

『看板ギタリストはバンド以外でも演ってます<洋楽篇>』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ザット・シング・ユー・ドゥー! / ビリー・ジョー・アームストロング

CKBの看板ギタリストでありながら、並行していろいろと別プロジェクトも続けている小野瀬さんをゲストに迎えたことにあやかって。今週のプレイリストは、あるバンドの看板ギタリストが、そのバンド活動と並行してリリースしたソロ・アルバムとか、別プロジェクトのアルバムとかからの曲集です。まずはグリーン・デイの看板、ビリー・ジョー・アームストロング。去年、コロナ禍のプロジェクトとして自分のルーツ曲ばかりをカヴァーしまくった宅録ソロ音源集『ノー・ファン・マンデーズ』より、映画『すべてをあなたに』の挿入歌としておなじみのパワー・ロック・チューンを。
2. ニューヨーク・グルーヴ / エース・フレーリー

ご存じ、Kissのギタリスト。Kiss脱退後、ソロとして、あるいはフレーリーズ・コメット名義でいろいろアルバム・リリースも続けていたけれど、今回はKiss在籍中の1978年に、メンバー各々のソロ・プロジェクト・シリーズの一環として出たアルバム『エース・フレーリー』より。
3. トラブル / キース・リチャーズ

泣く子も黙るローリング・ストーンズのリード・ギタリスト。ソロ・アルバムのリリースは思いのほか少なくて。1988年の傑作『トーク・イズ・チープ』以降、ライヴも含めてほんの4作しか出していないのだけれど。今回はそんな中から今のところいちばん新しい2015年の『クロスアイド・ハート』より1曲。
4. イン・トランジット / アルバート・ハモンド・ジュニア

ぼくのようなお古いポップス・ファンにとって“アルバート・ハモンド”といえば「カリフォルニアの青い空」の特大ヒットでおなじみのシンガー・ソングライターのことだけれど、若い世代にとってはこちら。ストロークスのギタリスト、である息子さんのほうのことを指すようです。2006年、ストロークスの活動とは別にリリースした初のソロ・アルバム『ユアーズ・トゥ・キープ』より。
5. ブルックリン・キッズ / ピート・タウンゼント

ザ・フーというと超ワイルドでラウドなギター・ロックってイメージも強いかと思いますが。リード・ギタリストでありメインのソングライターでもあるピート・タウンゼンドはそういう豪快な個性だけでなく、独特のポップ感覚に貫かれたメロディメイカーとしての資質も持ち合わせていて。その辺がソロ・アルバム群ではわりと強めに発揮されている感じ。というわけで、1987年に出た未発表音源集『アナザー・スクープ』よりこの曲を。
6. ハイ・ワイアー / アーニー・アイズレー

アイズレー・ブラザーズというと、初期、一瞬とはいえかのジミ・ヘンドリックスがギタリストとして在籍していたことでもおなじみ。そんなジミヘンの影響をもろに食らったのがこの人、アイズレー兄弟のひとり、アーニーだ。ジミヘンから受けた刺激を下敷きにブルースとロックとファンクを合体させた強力なプレイを、1990年にリリースされた初ソロ・アルバムからたっぷり楽しんでいただきましょう。アルバムの表題曲です。
7. シェイラ / エリオット・イーストン

ザ・カーズが最高傑作アルバム『ハートビート・シティ』を出して、「ユー・マイト・シンク」「ドライヴ」「ハロー・アゲイン」「マジック」などシングル・ヒットを連発しているさなかの1985年、調子に乗って…じゃない(笑)、勢いに乗ってギタリストのエリオット・イーストンがリリースした初ソロ・アルバム『チェンジ・ノー・チェンジ』より。ポップなオールディーズ・センスが炸裂した名曲です。
8. パティ・スミス・マス・スクラッチ / サーストン・ムーア

ソニック・ユースのフロントマン。バンド活動と並行して多くの音楽仲間と膨大なコラボレーションを繰り広げているけれど、ソロ・アルバムも多数あり。そんな中から今回は1995年のソロ・アルバム『サイキック・ハーツ』の収録曲を。ソニック・ユースのアルバムでも何かと言及しがちなパティ・スミスに関する1曲です。
9. エラスティック・デイズ / J・マスキス

ラウドでノイジーなイメージのダイナソー・ジュニアの中心メンバー/ギタリスト。バンドではあまり発揮しないメロディックかつジェントルな持ち味で綴った2018年のソロ・アルバム『エラスティック・デイズ』より。
10. ロング・タイム・ゴーン / ディッキー・ベッツ

デュエイン・オールマンともどもオールマン・ブラザーズ・バンドのツー・トップ・ギタリストとして活躍していたディッキー・ベッツ。彼が1974年に“リチャード・ベッツ”名義でリリースした初ソロ・アルバム『ハイウェイ・コール』のオープニング・チューン。持ち前のカントリー感覚全開の1曲です。
11. ロシアン・ララバイ / ジェリー・ガルシア

ドラッギーでレイジーなジャム・ロックの元祖としてもおなじみ、グレイトフル・デッドの親分、ジェリー・ガルシア。彼が1974年にリリースしたセカンド・ソロ・アルバム『コンプリメンツ』より。偉大な作曲家、アーヴィン・バーリン作の名曲です。
12. 至上の愛 / カルロス・サンタナ&ジョン・マクラフリン

ラストは、バンドとしての“サンタナ”の中心ギタリストであるカルロス・サンタナと、マハヴィシュヌ・オーケストラの中心ギタリスト、ジョン・マクラフリンとがタッグを組んで偉大な先達、ジョン・コルトレーンに捧げたパフォーマンスを。1973年のコラボ・アルバム『魂の兄弟たち』より。

解説:萩原健太

小野瀬雅生さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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