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第162回 萩原健太のotonanoラジオ#44

2020/08/04 公開

ROLLYさんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

ROLLYさんをゲストに迎えて(その1)

1.

SCANCH

ROLLY HORROR SHOW

『OPERA』 1993年

ROLLYさんをゲストに迎えて(その1)

2.

SCANCH

恋のロマンティック・ブギ

『恋のロマンティック大爆撃』 1991年

ROLLYさんをゲストに迎えて(その1)

3.

SCANCH

ウルトラ ロケットマン

『恋のウルトラ大作戦』1990年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#44

『検証! パクリこそが文化を発展!!』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ウォッチ・ユア・ステップ / ボビー・パーカー

ローリーを迎えてトークというと、やはり避けて通れないテーマが“パクリ”(笑)。ということで、プレイリストのほうもパクリものでいきましょう。パクリこそが文化を発展させてきた、ということを証明するためのプレイリスト。古今のビッグ・アーティストたちがどのように先人の残した試行錯誤を自分なりに消化しながら新たな可能性へとつなげてきたのか。最初の例はR&Bシンガー/ギタリストのボビー・パーカーが1961年に放った小ヒット「ウォッチ・ユア・ステップ」。レイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」やオーティス・ラッシュの「オール・ユア・ラヴ」のようなタイプの、マンボ・ビートを採り入れたR&Bの流れにある楽曲だが。これをパクっといっちゃったのが…。
2. アイ・フィール・ファイン / ビートルズ

そう。ビートルズです。ジョン・レノンはボビー・パーカーの「ウォッチ・ユア・ステップ」が大好きだったようで、ギターのリフとか、ドラムのパターンとか、ほとんどそのままパックリやらかしつつ1964年の本ヒットにつなげました。ビートルズは同じ「ウォッチ・ユア・ステップ」の影響を「デイ・トリッパー」にも取り入れております。一粒で二度美味しいってやつです。
3. エイント・ザット・ジャスト・ライク・ア・ウーマン / ルイ・ジョーダン

続いては1940〜50年代、自らのバンド、ティンパニー・ファイヴを率いて全盛期を築いたジャンプ・ブルースの王者、ルイ・ジョーダンの音源。1946年のヒット曲だ。注目すべきはイントロ。カール・ホーガンというギタリストが演奏するこのイントロのフレーズをちゃっかり拝借しながら1950年代に黄金時代を築いたのが…。
4. ジョニー・B・グッド / チャック・ベリー

この人、チャック・ベリー。1958年の大ヒットである「ジョニー・B・グッド」をはじめ、このイントロが聞こえるだけで、あー、ロックンロールだなぁ、と。そんな気分になれる。おかげで、ベリーさん、もしイントロに著作権があったら世界一の大金持ちになっていたはず、とも言われているけれど。いやいや、この有名なロックンロール・ギター・イントロにも元ネタがあった、と。そういうことです。
5. ビー・マイ・ベイビー / ロネッツ

名手、ハル・ブレインの強烈なドラム・イントロでおなじみのキュートなロックンロール・チューン。1963年に全米2位にランクした特大ヒットだ。大編成のセッション・ミュージシャン陣を一気にスタジオに詰め込み、同時に演奏させることで圧倒的な“音の壁”を作り上げてしまう奇才プロデューサー、フィル・スペクターの手腕が存分に発揮された名曲。この曲に影響され、自分でもこういうことをやりたい! とばかり、パクったアーティストはそれこそ無数にいるのだけれど、そんな中で生まれた大傑作曲のひとつが…。
6. ドント・ウォリー・ベイビー / ビーチ・ボーイズ

1964年にヒットしたこのビーチ・ボーイズのナンバー。中心メンバー、ブライアン・ウィルソンの最高傑作のひとつだ。大編成のミュージシャン群を駆使しながらフィル・スペクターが作り上げた“音の壁”を表層的に模倣するのではなく、むしろスペクターとは正反対の簡素なコンボ演奏に乗せて、豊かなふくらみを持ったコーラスで音像をバックアップしているところがなんとも素晴らしい。理想的なパクリというか、オマージュというか。その好例かも。
7. トーラス / スピリット

続いては裁判にもなったパクリ疑惑の例。まずは1968年、アメリカのサイケデリック系バンド、スピリットが彼らのファースト・アルバムに収めてリリースしたこのインスト曲。当時、一緒にツアーしていたことがあるイギリスのバンドにパクられたという疑惑がメンバーの遺族から提示され、2014年になって裁判が起こされたのでありました。訴えられたのは…。
8. 天国への階段 / レッド・ツェッペリン

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジだ。裁判でペイジさんは、「そんな曲、聞いたこともねーよ」と主張。しかし実はペイジさんのレコード棚に、いつ、どこで入手したかはわからないものの、スピリットのファースト・アルバムは存在していたそうで(笑)。ちょっと笑える。とはいえ、そんなに似ているわけでもないだろうと陪審員が判断。最終的には無罪となったそうです。当たり前。もしパクリだったとしても、もともとパクリは罪じゃないんだから。
9. いつの日か君に / ビング・クロスビー

1932年の美しいヒット。“彼女のゴールドの髪がブルーの瞳にかかる/やさしく、まるで天使の輪のように/彼女に会えたらそれだけでどれほど幸せだろう/夜のブルーが昼のゴールドと出会う場所で誰かがぼくを待っている”という歌詞のラヴ・ソングなのだけれど、この素敵なメロディをパクッといただきつつ、新たな世界観を提示してみせたのが…。
10. ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン / ボブ・ディラン

ボブ・ディラン。2006年のアルバム『モダン・タイムズ』の収録曲だ。イントロのフレーズも歌メロもまるっきりおんなじ。が、ディランはそこに、人間の一生などはるかに超えた太古からの時間軸を設定し、聖書の黙示録に綴られたイメージなども二重写しにした歌詞を新たに乗せる。それによって、確かに美しくはあるけれど、単にぼんやりとロマンチックなだけだった原曲の旋律をより深遠なものに仕立て上げてしまったのでした。恐るべし、ノーベルさん。
11. デライラ / センセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド

続いては、もともとトム・ジョーンズが1968年に放ったこのヒット曲を。今回はセンセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドが1975年にカヴァーしてリバイバル・ヒットさせたほうのロックっぽいライヴ・ヴァージョンでお届けしますが。こいつをまるっとパクリやがったのが…。
12. フローラ / すかんち

もちろん、この人。ローリーでしたー。いやー、パクリは楽しい。というわけで、最後にイギリスの詩人、T.S.エリオットの箴言を引用しておきましょう。曰く、「未熟な詩人はまねるが、熟練した詩人は盗む。無能な詩人は盗んだものを壊すが、有能な詩人はより優れたもの、少なくとも違うものへと変える。つまるところ、有能な詩人は、盗んだものを盗む前とはまったく異なる、独特な雰囲気に変えてしまうのだ」

解説:萩原健太

ROLLYさんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第161回 萩原健太のotonanoラジオ#43

2020/07/28 公開

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

CRAZY KEN BAND

何もいらない

『PACIFIC』 2019年

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

CRAZY KEN BAND

タイガー & ドラゴン

『SOUL PUNCH』 2005年

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

CRAZY KEN BAND

せつ子

『GOING TO A GO-GO』 2018年

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

4.

CRAZY KEN BAND

だから言ったでしょ

「Ivory EP」 2020年6月24日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#43

『彼女の名前は……』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ヴェロニカ / エルヴィス・コステロ

今週のプレイリストは、番組でもオンエアしたCKBの名曲「せつ子」にちなんで、女性の名前がついた曲の特集です。それも、まさに「せつ子」のように、ずばり名前だけがタイトルになっている曲ばかり。洋楽中心にお届けします。てことで、まずはエルヴィス・コステロがポール・マッカートニーとタッグを組んだ1989年の共作曲から。コステロのおばあちゃんのことを思いながら作った曲だとか。
2. ローラ / ビリー・ジョエル

1982年のアルバム『ナイロン・カーテン』より。真夜中に電話をかけてくるちょっと迷惑な女性のことを歌った曲で、ジョエルさんはもともと特定の名前をつけたくはなかったのだとか。でも、“サムワン”という歌詞じゃうまく歌えず、“ローラ”にしてみたら語呂がうまくいったらしい。というわけで、これは架空の女性の名前。
3. セシリア / サイモン&ガーファンクル

“いとしのセシリア”という邦題が付けられていた。1970年の名盤『明日に架ける橋』の収録曲。ホーム・パーティをしながらみんなでわいわい録音したプライベート音源をもとに制作され、シングルとしても大ヒットした。聖セシリアのことだと解釈する人もいれば、主人公が顔を洗っている間に他の男とベッドインしてしまった恋人のことだと解釈する人も。後者のほうが断然面白いっすね。
4. サリー / グランド・ファンク・レイルロード

ハード・ロックとソウル・ミュージックの要素が交錯するデトロイト・ロックの伝統を受け継ぐパワフルなサウンドで大当たりをとったグランド・ファンク・レイルロードによる1976年作品。10作目のスタジオ・アルバム『驚異の暴走列車』からのシングル・カット曲として地味にヒットした。
5. ロージー / ジョン・メイヤー

2017年のアルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』の収録曲。ロージーは昔の恋人。酔っ払って彼女の家の前までやってきて、ドアを開けてくれよー、昔を思い出してくれよー…と懇願する悲しい男の姿が歌われる。ああ、男って、男って…。
6. ジョアンナ / クール&ザ・ギャング

先週も話題にのぼったクルギャン。先週は初期のインスト曲「サマー・マッドネス」をセレクトしましたが、今週はリード・シンガーとしてジェイムス“JT”テイラーが加入した後、1983年にぐっとアダルトなサウンド・アプローチで放った名曲を。ワム!の「ラスト・クリスマス」の元ネタとしてもおなじみの1曲だ。
7. ロニー / フォー・シーズンズ

フォー・シーズンズといえば、デビュー曲にして特大ヒットを記録した「シェリー」をはじめ、「キャンディ・ガール」「マーリーナ」など、女の子の名前をタイトルに据えたレパートリーが多いのだけれど。これもそのひとつ。1964年のヒットだ。
8. エレノア / タートルズ

タートルズの代表曲というと「ハッピー・トゥゲザー」ということになるのだろうけど。その曲の二番煎じのようにしてリリースされ、1968年にヒットしたこっちの曲のほうが断然ぼくは好き。「ハッピー・トゥゲザー」のほうはずっと短調の曲なのだけれど、こちらはマイナーで始まってサビでメジャーに展開する。そこがね、ぐっときます。
9. ベル / アル・グリーン

1970年代半ば、当時のガールフレンドとの間に起こった不幸な事件をきっかけに牧師の道に進んだアル・グリーン。そんな時期、1977年にリリースしたアルバム『ザ・ベル・アルバム』からのシングル・カット曲がこれだ。邦題は「愛しのベル」。なんでもかんでも“いとしの”を付ければいいって感じ? 神様を知った喜びと、それによってもたらされた安らぎについて、人生のパートナーである女性、ベルに語りかける大きな愛の歌です。
10. ロザリータ / ブルース・スプリングスティーン

1973年のセカンド・アルバム『青春の叫び』の収録曲。Eストリート・バンドとの初期コンサートでメンバー紹介などを交えて繰り広げられる長尺演奏でおなじみだった名曲だ。中盤に出てくる“俺、知ってるよ。君のママは俺のことが嫌いなんだろ? だって、俺はロックンロール・バンドで演奏しているから…”という歌詞を受けて、“でも、ロージー、安心してくれ。レコード会社がすげえ前払い金をくれたんだぜっ!”と展開するチンピラっぽい感触が大好きです(笑)。
11. ナンシー / フランク・シナトラ

もともとは偉大な作曲家、ジミー・ヴァン・ヒューゼンがよく共作していた作詞家のジョニー・バークの奥さん、ベッシーのために書いたプライベートな曲だった。それをフランク・シナトラの娘、ナンシーの誕生パーティが催された際、歌詞を“ベッシー”から“ナンシー”に変えて披露したところ、シナトラがナンシーのために書き下ろしてくれた曲だと勘違いして大感激。自らレコーディングして1944年にリリースしたという、なんとも奇妙な成り立ちの名曲です。
12. OH! LANGFANG / クレイジーケンバンド

そして最後はもちろんCKBで。今週オンエアした「何もいらない」にも一瞬だけ登場してくる、イギリス生まれの満州育ち、イギリス国籍の中国人の父親と日本人の母親の間に生まれた超エキゾチックな女優さん、応蘭芳(おう・らんふぁん)のことを歌った初期傑作曲でこの女性の名前ソング特集を締めくくりましょう。1999年のアルバム『goldfish bowl』より。

解説:萩原健太

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第160回 萩原健太のotonanoラジオ#42

2020/07/21 公開

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

CRAZY KEN BAND

IVORY

「Ivory EP」 2020年6月24日発売

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

CRAZY KEN BAND

ハワイの夜

『goldfsh bowl』 1999年

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

CRAZY KEN BAND

夢の夢

「Ivory EP」 2020年6月24日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#42

『CKB「IVORY」と一緒に聞きたい夏向けのソウル~フュージョン』

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1. サマー・マッドネス / クール&ザ・ギャング

クレイジーケンバンドの横山剣さんとのお話にインスパイアされたプレイリスト。今回は“アダルトな夏”のムードを満載した新曲「IVORY」とともに聞きたい、夏向きのソウル〜フュージョン音楽の特集です。全部ではないけれど、主に1970年代のものからピックアップ。まずは剣さんとの話でも名前のあがった初期クール&ザ・ギャングの曲から。インストゥルメンタルながら、1974年に全米トップ40入りしたヒット・シングル。アナログ・シンセの響きが暑い夏のムードを演出します。
2. ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム / スライ&ザ・ファミリー・ストーン

スライ&ザ・ファミリー・ストーンの名前を一躍有名にしたのが伝説のウッドストック・フェスでの熱いライヴ・パフォーマンス。このフェスが行なわれた1969年は彼らがもっともポジティヴに輝いた年だった。「シング・ア・シンプル・ソング」「スタンド!」「エヴリデイ・ピープル」「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」など、音楽ジャンルの枠組みも、思想も、人種の壁も、すべて一気に飛び越えるコンセプトのもと、彼らは強力なヒット曲を連発していた。ドゥーワップ以降のヴォーカル・グループの美学をスライなりに展開した本曲もその年、全米2位に輝いた大ヒットです。
3. サマー・ソング / グローヴァー・ワシントン・Jr.

クワイエット・ストーム〜スムース・ジャズの父、とも言われるジャズ/フュージョン・サックス・プレイヤー、クローヴァー・ワシントン・ジュニア。ビル・ウィザーズと組んだ1982年の特大ヒット「ジャスト・ザ・トゥー・オヴ・アス」でもおなじみだが、この曲は1977年、CTI/Kuduレコードのトップ・スターとして活躍していた時期にリリースしたアルバム『ライヴ・アット・ザ・ビジュー』の収録曲だ。
4. サマー / ウォー

ラテン、ソウル、ファンク、R&B、スカ、ジャズ、ロック、レゲエなど幅広いジャンルの音楽要素をすべて呑み込んでグルーヴする強烈な大所帯バンド、ウォーが1976年に放った全米トップ10ヒット。メキシコの空気感も交じり合うイースト・ロサンゼルスあたりの夏のムードを存分にたたえた名曲です。
5. サマー・ラヴ / ブラックバーズ

ブラックバーズは、ジャズ・トランペッターの大御所ドナルド・バードが世に送り出したバンド。バードがハワード大学で音楽を教えていたときの教え子たちによって結成されて1973年から1981年にかけて10曲以上のR&Bヒットを放っている。本曲は1974年の作品。やはりハワード大学時代のバードの門下生、フォンス&ラリーのミゼル兄弟のプロデュース・ワークも絶妙だ。
6. 今はひとりぼっち / スティーヴィー・ワンダー

原題は“Summer Soft”。スティーヴィー・ワンダーのクリエイティヴィティの絶頂を記録した1976年の超名盤『キー・オブ・ライフ』の収録曲だ。「回想(I Wish)」「愛するデューク(Sir Duke)」「アナザー・スター」「永遠の誓い(As)」といったヒット・シングルのほか、「可愛いアイシャ(Isn't She Lovely)」など名曲ぞろいのアルバムの中で比較的地味な存在ではあるが、それでもこんなにいい曲なのだから。当時のスティーヴィーのイケイケぶりはすごかった。
7. サマータイム / DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス

ウィル・スミスが“フレッシュ・プリンス”と名乗ってばりばりラップしていた時期、1991年に放った大ヒット・ヒップホップ・シングル。本プレイリストの1曲目、クール&ザ・ギャングの「サマー・マッドネス」をサンプリングしていることでも話題を呼んだ。
8. イッツ・サマー / ザ・テンプテーションズ

メンバー・チェンジが激しかったことでもおなじみのテンプテーションズ。この曲は初期の中心メンバー、デヴィッド・ラフィンもエディ・ケンドリックスも脱退してしまった後、デニス・エドワーズがリード・ヴォーカルをとっていた時期、1972年の作品。オリジナル・メンバーのひとり、ポール・ウィリアムスにとっても最後の参加曲となった。新たなスタイルを模索している時代の隠れた名曲のひとつだ。プロデュースはノーマン・ホウィットフィールド。バッキングはもちろんファンク・ブラザーズ。
9. サマー・ナイツ / ロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズ

1970年代クロスオーヴァー/フュージョン・シーンを代表するキーボード奏者、ロニー・リストン・スミスの1975年のアルバム『ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド』の収録曲。同アルバムに収められていた「チャンス・フォー・ピース」や「ラヴ・ビームズ」と並んで今なおクラブ・シーンのマスターピースとして聞かれ続けている。
10. ホット・パンツ・イン・ザ・サマータイム / ドラマティックス

R&Bの名門レーベル、スタックスを代表するヴォーカル・グループ、ドラマティックスが1971年に放った傑作アルバム『ホワッチャ・シー・イズ・ホワッチャ・ゲット』の収録曲。大ヒット・シングルとなったアルバム表題曲同様、メンバーたちのスリリングな掛け合いヴォーカルがむちゃくちゃかっこいい。
11. エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン / ロイ・エアーズ・ユビキタス

これはタイトルに“サマー”は入っていないけれど、この季節に聞くには絶好のフュージョン・チューン。ジャズ・シーンきっての名ヴィブラフォン奏者、ロイ・エアーズが、自身のバンドを率いて1976年に発表した傑作アルバムの表題曲だ。
12. サマータイム / サム・クック

で、ソウルフルなサマー・ソング特集。ラストはルーツ的な偉人の歌声で締めます。曲は1920年代から30年代にかけて、ジャズとクラシック両ジャンルで重要な活動を残した作曲家、ジョージ・ガーシュインの作品。黒人を主人公に据えた35年のオペラ『ポーギーとベス』の冒頭で歌われる子守唄として作られた名曲だ。36年にビリー・ホリデイの歌で全米12位にランクしたのを皮切りに、ジャズのマイルス・デイヴィスからロックのジャニス・ジョプリンまで幅広い分野でカヴァーされ続けてきた。今回はソウル・ミュージックの始祖のひとり、サム・クックのヴォーカルで。彼の名を一躍有名にした1957年の大ヒット「ユー・センド・ミー」のシングルB面に収められていたものだ。

解説:萩原健太

横山剣(クレイジーケンバンド)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第159回 萩原健太のotonanoラジオ#41

2020/07/14 公開

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

渡辺真知子

Play Map

『明日へ』2020年7月8日発売

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

渡辺真知子

ブルー

『明日へ』2020年7月8日発売

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

渡辺真知子

かもめが飛んだ日

『明日へ』2020年7月8日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#41

『リメイクよ、熱く音楽を語れ』

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1. 唇よ、熱く君を語れ2020(『明日へ』ヴァージョン) / 渡辺 真知子

ゲストにお招きした渡辺真知子さんが新作『明日へ』で、過去のレパートリーを新アレンジでリニューアルなさっていることに触発されて、その手の、アップグレード系再演ヴァージョンってやつを集めてみました。まずは先週、番組でもオンエアした真知子さんの曲から。1980年の大ヒットを一人多重録音アカペラ・コーラスで再演した最新ヴァージョンです。
2. アイ・ソー・ザ・ライト(『ウィズ・ア・トゥイスト』ヴァージョン) / トッド・ラングレン

こちらも先週のプレイリストでも選んだトッド・ラングレン。この人も自身の曲を、なんとボサノバ・アレンジで再演するというアルバム『ウィズ・ア・トゥイスト』ってやつを1997年にリリースしてます。その中から1972年の大ヒット曲のリニューアル・ヴァージョンを。
3. トラブル・フィッシュ(『K2C』ヴァージョン) / 米米CLUB

今秋は洋邦1曲ずつ代わりばんこに選曲してます。てことで、次は邦楽。米米、いきます。1986年のアルバム『E・B・I・S』で発表していた初期レパートリーを、5年後の1991年、アルバム『K2C』で再演。ちょっとアダルトに成長したところを見せつけております。
4. ミスター・ブルー・スカイ(2012 Version) / エレクトリック・ライト・オーケストラ

ELOことエレクトリック・ライト・オーケストラの中心メンバー、ジェフ・リンが2012年、ソロ名義でのフル・アルバム『ロング・ウェイヴ』とともに突然リリースしたELOの代表曲の再録音ベスト『ミスター・ブルー・スカイ』より。オリジナルは1977年のナンバーだけれども、ほぼオリジナルそのままの仕上がり。結局、当時からELOはジェフ・リンひとりのポップ・ユニットだったことを世紀を超えて証明するみたいなヴァージョンです。
5. 機関車(『HORO 2010』ヴァージョン) / 小坂 忠

小坂忠の『ほうろう』といえば、細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆、林立夫ら“ティンパン・アレイ”の面々をバックに1975年に制作された傑作アルバム。で、2010年になってから、そのオリジナル・マルチ・テープに記録された音源をすべてハードディスクへと転送し、最新技術を駆使しながら音質を磨き上げ、タイミングのずれや音程のミスを修正し、ミックス・バランスを再構築した演奏をバックに、現在の小坂忠がヴォーカル・トラックをすべて新たに録り直した画期的なリメイク・アルバムが『HORO 2010』でした。ということで、そこからこの必殺のナンバーを。
6. ワイルド・ホーシズ(『ストリップト』ヴァージョン) / ザ・ローリング・ストーンズ

1995年、ローリング・ストーンズが2度目の来日を果たした際、来日ツアーがスタートする直前、急遽、当時溜池にあった東芝EMIのビルの7階にあった同社の第3スタジオに入って往年のレパートリーをアコースティック・アレンジで再演した、いわゆる“トーキョー・セッション”というのが行なわれて。その一部がアルバム『ストリップド』に収められて世に出た。そこから1971年のアルバム『スティッキー・フィンガーズ』収録曲のリニューアル・ヴァージョンを。
7. 愛の中へ(『LOOKING BACK 2』ヴァージョン) / 小田和正

小田和正は自身がかつて在籍したオフコース時代のレパートリーなどをリメイクする“ルッキング・バック”シリーズのCDを2作リリースしていますが。2001年に出たその2作目のほうから1曲。1981年にリリースされたオフコースの傑作アルバム『over』の収録曲をぐっとコンテンポラリーなアレンジで聞かせている。
8. ラヴ・レターズ(『ラヴ・レター・フロム・エルヴィス』ヴァージョン) / エルヴィス・プレスリー

この曲はもともと1945年の同名映画の主題歌。ヴィクター・ヤング作の名スタンダードですが、エルヴィスは1962年に女性シンガー、ケティ・レスターがリヴァイヴァル・ヒットさせたヴァージョンを下敷きに、まず1966年にカヴァー。全米19位にランクさせて。それを1970年、さらに成長した歌声で再演したのが本ヴァージョン。1966年のヴァージョンと比べて、ぐっと太さと渋みを増したエルヴィスの歌声が聞き物です。
9. CHOO CHOO GATTA GOT '75(『キャラメル・ママ』ヴァージョン) / ティン・パン・アレー

小坂忠さんのところで名前が挙がった細野晴臣さん。1973年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』に収めて世に出した曲を、その後、1975年に前出“ティンパン・アレイ”名義で制作したアルバム『キャラメル・ママ』で再演した。それが本ヴァージョン。ぐっとグルーヴがタイトになった最強ヴァージョンだ。コーラスに山下達郎や大貫妙子も参加している。
10. 悲しき慕情(スロー・ヴァージョン) / ニール・セダカ

この「悲しき慕情(Breaking Up Is Hard To Do)」という曲は、もともと1962年に全米1位に輝いたニール・セダカの自作自演ヒット。それを1975年、バラード・ヴァージョンへとリメイクして再びシングル・リリースし、全米8位にランクさせた。ということで、その新ヴァージョンを。冒頭にちょこっと60年代ヴァージョンのイントロがくっついている。
11. SWEET MEMORIES (甘い記憶) / 松田聖子

ご存じ1983年の名曲のリメイク盤。2018年にリリースされた大村雅朗トリビュート作品の制作過程で、当時の「SWEET MEMORIES」のマスター・テープのケースから、作詞を手がけた松本隆自筆による全編日本語で書かれた歌詞が発見されて。それをきっかけに、聖子さんのデビュー40周年を祝う初の全編日本語詞のリアレンジ・ヴァージョンが完成した、と。その新ヴァージョンです。
12. 犬を連れたルネとジョルジェット(『イン・ザ・ブルー・ライト』ヴァージョン) / ポール・サイモン

過去に発表したオリジナル・アルバム群からポール・サイモン本人がお気に入りの——にもかかわらず、当初の仕上がりに今ひとつ自信が持てなかった曲、あるいは、一般的にあまり評価されずじまいに終わっている曲など10曲をピックアップして、刺激的な共演者たちとともに新たな解釈の下、再演した2018年のアルバム『イン・ザ・ブルー・ライト』より。オリジナルは1983年のアルバム『ハーツ・アンド・ボーンズ』の収録曲。それをニューヨークを拠点に意識的な活動を続ける室内楽セクステット“yMusic”との共演で。

解説:萩原健太

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第158回 萩原健太のotonanoラジオ#40

2020/07/07 公開

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

渡辺真知子

明日へ

『明日へ』2020年7月8日発売

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

渡辺真知子

唇よ、熱く君を語れ 2020

『明日へ』2020年7月8日発売

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

渡辺真知子

Here's To Life

『明日へ』2020年7月8日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#40

『ソー・マッチ・イン・洋楽アカペラ』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. マイティ・ラヴ / トッド・ラングレン

渡辺真知子さんが新作で挑んだ一人アカペラに触発されて、今回のプレイリストは洋楽のアカペラものです。真知子さんのような一人多重録音のものは少なめで、基本的には何人かが集まって声を合わせた本来のコーラスもの中心の選曲ですが、ノッケは強力な一人多重録音もの。奇才トッド・ラングレンが自分の声をこれでもかと重ねて、楽器の音色などもエミュレートしながら作り上げた1985年の傑作アルバム『アカペラ』から、R&Bグループ、スピナーズのヒットをカヴァーしたこのヴァージョンを。
2. キャント・スリープ・ラヴ / ペンタトニックス

2011年にデビューして以来、アカペラ・コーラス・シーンのトップを激走し続けるペンタトニックス。5人のメンバーそれぞれの歌唱力も最強。アレンジもごきげん。ボイパも完璧。ヴィジュアル的にもキャチー。この人たちの「ボヘミアン・ラプソディ」聞いたときはぶっとびました。本曲は、そんな彼らが2015年にリリースしたシングル・ナンバー。
3. ソー・マッチ・イン・ラヴ / オール・フォー・ワン

もともとはフィラデルフィアのR&Bヴォーカル・グループ、ザ・タイムスが1963年にヒットさせた名曲。日本ではCMにも使われたティモシー・B・シュミットのカヴァー盤がおなじみかも。かつてヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが来日してテレビ番組に出演した際、いきなりアカペラでこの曲を披露したことがあり、それをきっかけにアカペラの定番曲として日本の音楽ファンの間に浸透した。今回はR&Bグループ、オール・フォー・ワンが1994年にリリースしたファースト・アルバムでカヴァーしていたアカペラ・ヴァージョンで。
4. ゴールド・マイン / TAKE6

アカペラの最高峰的な存在としては、やっぱりこの人たち。1988年にデビュー以来、6回もグラミー賞を獲得している超実力派グループだ。本曲は彼らのファースト・アルバムの収録曲。ジャズやゴスペルの要素を色濃くたたえた個性が存分に発揮されている。その昔、ぼくが司会を担当していたテレビ番組にゲスト出演してもらったとき、お昼の収録だったんだけど、1曲くらい軽く歌ってくれるかなと思って頼んでみたら、「午後5時より前は、喉を休めるために歌わないようにしているんだ」と断られちゃいました(笑)。すみませんでした。
5. アップ・ザ・ラダー・トゥ・ザ・ルーフ / ザ・ナイロンズ

それに対して、この人たちはいくらでも歌ってくれたなー(笑)。1978年に結成されたカナダのナイロンズ。様々なジャンルのレパートリーをアイデア豊かなアレンジでアカペラ化して聞かせてくれるサービス精神旺盛なヴォーカル・グループだ。山下達郎の“オン・ザ・ストリート・コーナー”シリーズが大好きだとも語ってくれたものだ。本曲は1982年のナンバー。
6. クレア / ザ・シンガーズ・アンリミテッド

フォー・フレッシュメンとともにジャズ・コーラス・グループの代表格に数えられるハイ・ローズの元メンバーだったジーン・ピュアリングが1967年に結成したヴォーカル・グループ。基本的にはジャズのスタンダード・ナンバーを取り上げることが多いが、ビートルズをはじめポップ・ソングに挑むこともある。1975年にリリースされたアルバム『アカペラ2』の冒頭に収められていた本曲は、ご存じ、ギルバート・オサリヴァンによる1972年のポップ・ヒットだ。
7. イッツ・ア・ラヴリー・デイ・トゥデイ / スイングル・シンガーズ

バッハやモーツァルトなどのクラシック曲をジャジーなアレンジに乗せてスキャット・コーラスで聞かせることで大当たりをとったスウィングル・シンガーズ。1962年にフランスで結成されて以来、メンバーを入れ替えたり、グループ名を変えたりしながら活動を続けている。本曲はアメリカを代表する偉大な作曲家、アーヴィング・バーリンの生誕100年を祝って1988年にリリースされたアルバム『ナッシング・バット・ブルー・スカイズ』からの1曲。
8. スリップ・スライディング・アウェイ / ザ・パースエーションズ

ニューヨークのブルックリン出身のアカペラ・ヴォーカル・グループ。楽器を買えない貧しい若者たちが街のストリートや地下鉄駅で声だけを武器に作り上げたドゥーワップの美学をきっちり継承する頼もしい男たちだ。今回は、そんなニューヨークのストリート・ミュージックのことが同じく大好きだったポール・サイモンが作ったこのゴスペル調の曲を。1984年のアルバム『ノー・フリルズ』より。
9. ザ・ウェフェアリング・ストレンジャー / アニタ・カー・クァルテット

アニタ・カーは、パッツィ・クライン、パット・ブーン、ロイ・オービソン、ジョニー・キャッシュ、ブレンダ・リーらに素晴らしいバック・コーラスを提供したナッシュヴィル系の編曲家/歌手。彼女を中心に結成されたアニタ・カー・カルテットが1966年にリリースしたゴスペル・アルバム『ア・サンデー・セレナーデ』からのナンバーだ。
10. ワン・フォー・ザ・ボーイズ / ブライアン・ウィルソン

コーラス・ハーモニーを積み上げる才能にかけては天才的なブライアン・ウィルソン。ご存じビーチ・ボーイズの中心メンバーだが。彼が1988年にリリースした初ソロ・アルバム『ブライアン・ウィルソン』より、一人多重録音アカペラによるこの曲を。歌詞はないのにいろいろなドラマが浮かんでくる素晴らしいハーモニーを堪能できる。
11. ゴッド・オンリー・ノウズ / マンハッタン・トランスファー

そんなブライアンがビーチ・ボーイズ名義で作り上げた1966年に大傑作アルバム『ペット・サウンズ』からの曲を、鉄壁のハーモニー・ワークでジャンルを超えた活躍を続けるマンハッタン・トランスファーの歌声で。1994年のアルバム『トーニン』より。
12. ストーリー・アントールド / ザ・ナツメッグズ

と、いろいろなパターンのアカペラ・コーラスを聞いてきましたが。ぼくが個人的にいちばん好きなのは、ボイパとか、近年よくアカペラで使われがちな“飛び道具”にいっさい頼らない、ごく普通の歌声だけで積み重ねられたドゥーワップ・コーラス。ということで、今回のプレイリストのラストはそういう超シンプルなアカペラ・ドゥーワップで締めます。ナツメッグスが1955年に放ったドゥーワップ・ヒットを、自ら、1976年にアカペラで再録音したヴァージョンです。シンプルゆえ、泣けます。やっぱ、人間の声こそ最高の楽器です。

解説:萩原健太

渡辺真知子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第157回 萩原健太のotonanoラジオ#39

2020/06/30 公開

栗原憲雄(ソニーミュージック洋楽ディレクター)さんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

栗原憲雄(ソニーミュージック洋楽ディレクター)さんをゲストに迎えて

1.

ボブ・ディラン

偽予言者

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』2020年7月8日発売

栗原憲雄(ソニーミュージック洋楽ディレクター)さんをゲストに迎えて

2.

ボブ・ディラン

アイ・コンテイン・マルチチュード

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』2020年7月8日発売

栗原憲雄(ソニーミュージック洋楽ディレクター)さんをゲストに迎えて

3.

ボブ・ディラン

あなたに我が身を

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』2020年7月8日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#39

『ボブ・ディラン<ラフ&ロウディ・ウェイズ>に見え隠れする往年の楽曲集』

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1. マイ・ラフ・アンド・ロウディ・ウェイズ/ジミー・ロジャース

今回の『otonanoラジオ』はボブ・ディランのニュー・アルバム特集。正直言って、深すぎる1枚だけに30分番組で全手を語りきれるはずもなく…。ということで、今回のプレイリスト、番組ではちらっとしか触れることができなかったテーマを。ディランの新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収録曲の歌詞などに見え隠れしている往年の楽曲群をピックアップして、その一部を並べてみました。まずはアルバム・タイトルの元になっているこの曲から。カントリー音楽の祖、ジミー・ロジャースが1929年に録音したものです。
2. レッド・キャディラック・アンド・ア・ブラック・マスタッシュ/ウォーレン・スミス

アルバムのオープニングを飾る「アイ・コンテイン・マルチチュード」は、ホイットマンの詩からの引用だとか、エドガー・アラン・ポー、アンネ・フランク、インディ・ジョーンズ、ローリング・ストーンズらへの言及など、興味深い要素が多い1曲。気になる曲名もふんだんに登場する。モット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」をはじめ、カール・パーキンスの「ピンク・ペダル・プッシャーズ」、ジーン・ヴィンセントの「ビー・バップ・ア・ルーラ」など。そしてこの曲、ディラン自身も2001年にカヴァーしたボブ・ルーマンの1957年作品「レッド・キャディラック・アンド・ア・ブラック・マスタッシュ」も象徴的に顔を出す。最後にはベートーヴェンのソナタ、ショパンのプレリュードまで…。
3. イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィング/ビリー“ザ・キッド”エマーソン

「最も卑劣な殺人」「アイ・コンテイン・マルチチュード」とともに先行公開された3曲のうちのひとつ、「偽預言者」は強力なブルース・チューンで。楽曲の構造そのものを本曲、R&B/ロックンロール・シンガー、ビリー“ザ・キッド”エマーソンが1954年、メンフィスのサン・レコードに残した「イフ・ラヴィン・イズ・ビリーヴィング」に借りている。ディランはこういうふうに、古い楽曲のメロディやサウンドをそのまま受け継いで、そこにより強烈な歌詞を載せてリメイクする、みたいなことをよくやるのだけれど。その最新型だ。
4. ハロー・メリー・ルー/リッキー・ネルソン

これも「偽預言者」より。「偽預言者」の歌詞にもいろいろなことを想像させる曲名が出てくる。番組でもちらっと触れたトラヴェリン・ウィルベリーズ仲間のロイ・オービソンの「オンリー・ザ・ロンリー」やバーバラ・ルイスの「ハロー・ストレンジャー」などのタイトルも引用されているけれど、今回は1961年ヒットしたこのリッキー・ネルソンの曲を。間奏のジェイムス・バートンによるギター・ソロも名演です。
5. 魅惑の宵/ペリー・コモ

リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡ世が映画『南太平洋』のために書き下ろしたスタンダード・ナンバー。フランク・シナトラ、ビング・クロスビーから、ウィリー・ネルソン、アート・ガーファンクルまで、幅広いシンガーがカヴァーしているメイク曲で、ディラン自身、2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』で歌っていた。で、新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』の収録曲のひとつ「ブラック・ライダー」にもこの曲のタイトルが歌い込まれていて。その部分だけコード進行を変えてみせたり。ちょっと面白い処理をしていたりする。今回は1949年に全米1位に輝いたペリー・コモのヴァージョンで。
6. ブライト・ライツ、ビッグ・シティ/ジミー・リード

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』には前出「偽預言者」をはじめ、強烈なブルース・ナンバーがいくつか収められているのだが、そのひとつが「グッバイ・ジミー・リード」という曲。ジミー・リードというのは、ご存じ、米国南部で生まれ、1950年代から60年代にかけてシカゴで名を馳せた偉大なブルースマンのことだ。ローリング・ストーンズら1960年代英国ビート・バンド勢への影響の大きさでも知られている。ディランも、ゆるさとソリッドさ、熱さと切なさなどが絶妙に交錯する彼のブルースに魅せられた一人なのだろう。というわけで、「オネスト・アイ・ドゥ」「エイント・ザット・ラヴィン・ユー・ベイビー」などと並ぶ彼の代表曲を。1961年のR&Bヒットだ。
7. ディープ・エルム・ブルース/ザ・シェルトン・ブラザーズ

ここからは3月末、もっとも早く先行公開されてディランにとって初の全米ナンバーワン・ヒットを記録した「最も卑劣な殺人」の歌詞に出てくる曲の中からいくつかピックアップして並べてみよう。この曲は1963年11月、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件を題材にしているのだが、ケネディが撃たれたとき、彼を乗せた車列はテキサス州ダラスのエルム街を通過中。その流れで“ディープ・エラム”という地名をディランは持ち出している。古くから黒人も多く居住するダラスのダウンタウン東のエンタテインメント地区で、レッドベリー、ブラインド・レモン・ジェファーソン、ブラインド・ウィリー・ジョンソンらの本拠としても知られている。そこを題材にしたトラディショナル曲が「ディープ・エラム・ブルース」だ。これまた多くの人が取り上げている曲で、ディラン自身も1962年ごろレパートリーに入れていた。今回はシェルトン・ブラザーズが1930年代に録音したヴァージョンで。
8. アイド・ラザー・ゴー・ブラインド/エタ・ジェームス

「最も卑劣な殺人」には日本でもおなじみだったラジオDJ、ウルフマン・ジャックの名前も登場。曲の後半は、キャディラックのリムジンに居残るジョン・F・ケネディの亡霊がカー・ラジオで吼えるウルフマン・ジャックに、誰それのためにあの曲を聞かせてくれ…とリクエストする形になっていくのだが、そのうちのひとつがこの曲。R&Bの女王、エタ・ジェイムスによる1967年の名R&Bバラード。
9. ベイビー、スクラッチ・マイ・バック/スリム・ハーポ

これは歌詞の中で“ストリップ・クラブのオーナー、ジャックのために「スクラッチ・マイ・バック」をかけてくれ”と描かれた曲。たぶんスリム・ハーポが1965年に発表したブルース「ベイビー・スクラッチ・マイ・バック」のことかな、と思われる。ちなみに、ジャックというのは、ケネディ暗殺の単独実行犯とされているリー・ハーヴェイ・オズワルドを逮捕後に射殺したナイトクラブ・オーナー、ジャック・ルビーのことだろう。
10. 悲しき願い/ニーナ・シモン

こちらは“ファースト・レディのために「悲しき願い」をかけてくれ。彼女は気分がよくないだろうから…”と歌われている曲。ファースト・レディというのはケネディが撃たれた際、車に同乗していた“ジャッキー・O”ことジャクリーン・ケネディ・オナシスのこと。「悲しき願い」というのは、1964年にニーナ・シモンが発表したもので、翌年のアニマルズ・ヴァージョンや尾藤イサオによる訳詞ヴァージョンが日本でもおなじみの楽曲だ。
11. 命知らず/ウォーレン・ジヴォン

「最も卑劣な殺人」には“カール・ウィルソンのためにかけてくれ/はるか遠く、ガウアー・アヴェニューの先を見つめながら…”という歌詞が出てくる。これはウォーレン・ジヴォンが1976年のアルバム『さすらい』に収めていた「命知らず」という曲の歌詞“Look away down Gower Avenue”に対応したもので。その曲にはビーチ・ボーイズのメンバーだったカール・ウィルソンがバック・コーラスとコーラス・アレンジで参加していた。
12. ミステリー・トレイン/ジュニア・パーカー&ヒズ・ブルー・フレイムズ

1955年にエルヴィス・プレスリーがカヴァーしたヴァージョンが有名だが、今回はジュニア・パーカーが1953年にリリースしたオリジナル・ヴァージョンで。この列車は彼女を奪い去っていくのか、連れ戻してくれるのか、祝福に向かう疾走なのか、葬列へと誘う旅なのか…。様々な謎が渦巻く“アメリカの寓話”。ディランの歌詞全般に大きく影響を与えた名曲のひとつだ。この他にも、それこそ無数の引用がディランの歌詞には出てくるので、ぜひ各自、深く深く分け入って堪能してほしい。

解説:萩原健太

栗原憲雄(ソニーミュージック洋楽ディレクター)さんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第156回 萩原健太のotonanoラジオ#38

2020/06/23 公開

松浦雅也さんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

松浦雅也さんをゲストに迎えて

1.

PSY・S [saiz]

ファジィな痛み

『ATLAS』 初アナログ/完全生産限定盤 2020年7月22日発売

松浦雅也さんをゲストに迎えて

2.

PSY・S [saiz]

STAMP

『ATLAS』 初アナログ/完全生産限定盤 2020年7月22日発売

松浦雅也さんをゲストに迎えて

3.

PSY・S [saiz]

Wondering up and down ~水のマージナル~

『ATLAS』 初アナログ/完全生産限定盤 2020年7月22日発売

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#38

『男女ポップ・デュオ集~海外編』

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1. 愛ある限り/キャプテン&テニール

PSY・Sというのは日本のポップ・シーンにおいて独特の役割を果たしたポップ・ユニットだったな、と。久々に松浦くんと話ながら思いを新たにしたハギワラです。ということで、今回のプレイリストはPSY・Sのメンバー構成からの連想。古今の男女ポップ・デュオ集・海外編です。厳密にすべてがそうというわけではないけれど、なんとなく女性が歌って男性のほうがトラック作り…みたいな、PSY・Sっぽい役割分担を基本にしている系のものを中心に選んでみました。まずは“キャプテン”ことダリル・ドラゴンがバックトラックを作って、奥さまのトニ・テニールが歌って1975年に大ヒットしたこの曲から。
2. ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル/ユーリズミックス

強力な女性シンガー、アニー・レノックスと、プロデューサー/ギタリストとして多方面で活躍するデイヴ・スチュワートが結成していたポップ・デュオ・ユニット、ユーリズミックスの代表曲。1985年に全英ナンバーワンに輝いた。日本でも大ヒット。スティーヴィー・ワンダーがハーモニカでゲスト参加している。
3. デイ・ザット・アイ・ウェント・ホーム/スワン・ダイヴ

女性シンガー、モリー・フェルダーと、音楽ジャーナリストとして充実した評論記事などを発表したりもしている男性シンガー・ソングライター、ビル・ディメインが組んだ男女ユニット、スワン・ダイヴが1997年にリリースしたアルバム『ユーアー・ビューティフル』の収録曲。
4. アイヴ・ガット・ユア・ナンバー、サン/シー&ヒム

女優さんとして日本でも人気の高いズーイー・デシャネルが、男性シンガー・ソングライターのM・ウォードと組んだポップ・ユニットがシー&ヒム。本曲は彼らが2016年にリリースしたアルバム『ヴォリューム3』のオープニングを飾っていたナンバーだ。
5. タイム・アフター・タイム/タック&パティ

オーディションの現場でふと知り合っていきなり意気投合したという女性ジャズ・シンガーのパティ・キャスカートとギタリストのタック・アンドレスによるデュオ。あまりの相性の良さに、結成した翌年に彼らは結婚してしまったほどだ。本曲はご存じ、シンディ・ローパーのヒット曲。1988年のデビュー・アルバム『ティアーズ・オヴ・ジョイ』でカヴァーして大いに話題を巻き起こした。
6. ハウ・ハイ・ザ・ムーン/レス・ポール&メアリー・フォード

奥さまがシンガー、旦那さまがギタリスト…という組み合わせのタック&パティの大先輩にあたるのがこの人たち。多重録音技術を確立した偉業でも知られる名ギタリスト/エンジニアのレス・ポールと、その奥さまで歌手のメアリー・フォードはテレビ・シリーズなども持っていた人気夫婦デュオだ。1950年代にデュオで30曲の全米ヒットを放っている。その中から1951年に全米ナンバーワンに輝いたこの曲を。
7. ふたりのラヴ・ソング/カーペンターズ

と、そんなレス・ポール&メアリー・フォードの偉業を1970年代、夫婦ではなく兄妹で実現したのがカーペンターズだった。兄リチャードの卓抜したアレンジ/プロデュース能力と、妹カレンの芸術的なアルト・ヴォーカルの組み合わせで無数のヒットを飛ばした。今回はそんな中から1977年のヒット・シングルを。
8. 愛のぬくもり/ロクセット

ロクセットはスウェーデン出身の男女ポップ・デュオ。ヴォーカル担当のマリー・フレデリクソンとギター&ヴォーカルのペール・ゲッスルの組み合わせで、どちらもがんがん歌うのだけれど。今回は女性が歌っている曲中心のプレイリストなので、マリーさんが大きくフィーチャーされたこの曲を。映画『プリティ・ウーマン』の挿入歌として1990年、全米1位にランクした。
9. アイル・テイク・ア・タンゴ/ギャビー・モレノ&ヴァン・ダイク・パークス

グアテマラ生まれの女性シンガー・ソングライター、ギャビー・モレノと、ブライアン・ウィルソンとの深い関わりなどでもおなじみの奇才プロデューサー/ソングライター/アレンジャー、ヴァン・ダイク・パークスが組んだ2019年のコラボレーション・アルバム『スパングルド』より。アレックス・ハーヴェイが作って、シラ・ブラックやハリー・ニルソンが歌っていた曲のイマジネイティヴなカヴァーです。素晴らしい!
10. マイ・ラヴ/ザ・バード&ザ・ビー

リトル・フィートのロウエル・ジョージの娘さんであるイナラ・ジョージと、腕ききプロデューサー/コンポーザーのグレッグ・カースティン。現在の米西海岸シーンを“静かに”代表する二人の才人が組んだポップ・ユニットがザ・バード&ザ・ビーだ。そんな彼らが2009年にリリースしたアルバム『ナツカシイ未来(Ray Guns Are Not Just The Future)』から、この人気曲を。
11. カム・オン・ホーム/エヴリシング・バット・ザ・ガール

かつて“ネオアコ”と呼ばれたシーンを代表する男女シンガー・ソングライター、トレイシー・ソーンとベン・ワットが組んだデュオ・ユニットの曲。1986年にリリースしたサード・アルバム『ベイビー、ザ・スターズ・シャイン・ブライト』の収録曲だ。
12. ホエン・ユー・ゲット・トゥ・アッシュヴィル/スティーヴ・マーティン&エディ・ブリッケル

ほんとは“イーディ・ブリッケル”と発音するのが正しいようですが。ポール・サイモンの奥さまとしてもおなじみの女性シンガー・ソングライターが、コメディアン/俳優として活躍する大御所ながら実はバンジョーの名手でもあるスティーヴ・マーティンと組んだ2013年のアルバム『ラヴ・ハズ・カム・フォー・ユー』からの曲で、今回のプレイリストは幕です。

解説:萩原健太

松浦雅也さんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第155回 萩原健太のotonanoラジオ#37

2020/06/16 公開

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

今週のオンエア曲

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

1.

大橋純子

たそがれマイ・ラブ

『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967~1997 2013Edition』

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

2.

BaBe

Give Me Up

『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1976-1999』

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

3.

大江千里

Rain

『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1976-1999』

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

4.

桑江知子

私のハートはストップモーション

『AGAIN~女性ヴォーカリスト・スペシャル・セレクション~』

全国放送決定!BS日テレ
「風の譜~福岡が生んだ伝説の編曲家 大村雅朗~」
6月28日(日)18:30~19:54 放送

『風の譜(うた)~福岡が生んだ伝説の編曲家 大村雅朗~』2020年6月28日(日)18:30~19:54

番組HP

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#37

『70年代のメジャー・セヴンス・コードに魅せられてmaj7』

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1. きっと言える/荒井由実

今回のプレイリストは、高橋昌太郎くんとの話の中でも触れたメジャー・セヴンス系のコードにこだわった選曲。今では日本のポップ・シーンでも誰もが普通に使うメジャー・セヴンス・コードだけど、1970年代にはまだまだ使い手も少なく、市民権を獲得できていなかった。ということで、ぼくが1970年代当時、耳にしてしびれた日本のメジャー・セヴンスものを集めてみた。まずは、これでもかと転調を繰り返しながら“Ⅱm7(onⅤ)→Ⅰmaj7”というコード進行をたたみかけて、ぼくたちの度肝を抜いた若きユーミンのこの曲から。1973年のデビュー・アルバム『ひこうき雲』より。
2. 朝/はっぴいえんど

細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂という鉄壁のラインアップによる、はっぴいえんどが1970年にリリースしたデビュー・アルバムより。デビュー前に“コード進行研究会”のようなことを自宅に集まってよくやっていたという大滝さん(作曲、ヴォーカル)と細野さん(アコースティック・ギター)による小品だ。“横たわるー君の…”の“るー”のところのメジャー・セヴンスが、まじ、たまらなかった。
3. 地球はメリー・ゴーランド/ガロ

この種のメジャー・セヴンスの使い手として当時、大いに人気を博していたアメリカのグループにブレッドという人たちがいて。そのブレッドのサウンドに影響を受けたと思われるガロのシングル曲が1972年のこれ。作曲はメンバーのひとり、トミーこと日高富明。アレンジは当時、ハイセンスな仕事を多数こなしていた東海林修。イントロからメジャー・セヴンス感が炸裂している。1972年にこれやられた日にゃ、もう夢心地でした。
4. ピンク・シャドウ/ブレッド&バター

細野晴臣、鈴木茂、林立夫、斎藤ノブ、ジョン山崎、小原礼、山室恵美子、新井潤子ら名手がこぞってサポートした、ポップで、穏やかで、ちょっとソウル風味混じりの名盤、1974年の『バーベキュー』からの1曲。“Ⅱm7→Ⅰmaj7”という黄金のコード進行でグルーヴする名曲だ。のちに山下達郎もライヴでカヴァーした。
5. 魔法にかかった朝/加藤和彦

これもぼくにとってはけっこう初期に出会った日本のメジャー・セヴンスもの。フォーク・クルセダーズを解散して、その後、サディスティック・ミカ・バンドを結成することになる加藤和彦が、その狭間の時期、ソロで活動していた1971年にリリースしたアルバム『スーパー・ガス』の収録曲だ。ジェイムス・テイラーの「サニー・スカイズ」のAmaj7→Bm7/Eというコード進行と、それをリズミカルに指弾きするギター・パターンをそっくりそのまま拝借した1曲。大好きだった。
6. 哀愁のページ/南沙織

1970年代、わりとメジャーな音楽シーンでメジャー・セヴンス的な洗練されたコード感を得意にしていた日本のアレンジャー/ソングライターというと、前出の東海林修と、村井邦彦と、そして筒美京平ということになりそう。その筒美京平作品をひとつ。たぶん当時人気を博していたカーペンターズあたりを意識して南沙織に提供されたのだろうと思われる1972年作品だ。
7. 忘れていた朝/赤い鳥

そして、続いては村井邦彦作曲作品。1969年にデビューした5人組の赤い鳥は、「竹田の子守唄」のようなフォーク寄りの作風と、「翼をください」のようなポップ路線と、両方の個性を持ちながら活動していた。結果、その後、紙ふうせんとハイ・ファイ・セットという二つのグループに分裂していくことになったのだが。1971年リリースのこのシングル曲はポップ路線の代表曲のひとつだ。村井邦彦のセンスのいいコード感が印象的な名曲。
8. かびん/吉田美奈子

1973年のデビュー・アルバム『扉の冬』の収録曲。キャラメル・ママ(細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆、林立夫)をバックに従え、日本のローラ・ニーロ的な個性を存分に発揮した名曲の名演だ。洗練されたコード進行のもと、美奈子さんならではの“静かなソウル”が見事に表現されている。
9. 魔法の黄色い靴/チューリップ

財津和夫率いるチューリップが1972年にリリースしたメジャー・デビュー・シングル。“きーみー…”という歌い出しの“きー”の音が主和音に対する6th。“にげーて…”の“にげー”がメジャー・セヴンス。“走ーってもー…”の“もー”がⅡ度マイナー・コードにおけるマイナー・ナインス。歌い出しからの4小節でここまでテンション・ノートがふんだんに顔を出す曲なんか、それまでの日本のポップ・シーンで聞いたことがなかった。当時、高校生になったばかりだったぼくは思いきりコーフンしたものだ。
10. 街/大貫妙子

と、ここまで1970年代前半の日本のメジャー・セヴンスものをいろいろ聞いてきたのだけれど。1975年になって、そのピークを形成するような形でシーンに現われたのがシュガー・ベイブというグループ。ところが、シュガー・ベイブの音源は残念ながらいっさいストリーミングされていないので、メンバーのひとりだった大貫妙子のファースト・ソロ、1976年の『グレイ・スカイズ』からこの1曲を。
11. てぃーんず ぶるーす/原田真二

1970年代後半になると、この辺のコードの使い方もずいぶんとこなれてくる。当時のシーンに新鮮な驚きをもたらしてくれた原田真二のデビュー・シングル、1977年の「てぃーんず ぶるーす」は、“駅ーにー…”という歌い出しのメロディからしていきなり主和音におけるメジャー・セヴンスの音。続く“雨ーでー…”の部分がⅡ度メジャー・コードの6th。こんなことを軽やかにやってのける若い個性の登場がうれしかった。
12. 別れ話は最後に/サザン・オールスターズ

そして、1970年代日本のメジャー・セヴンスものの仕上げは1978年にデビューしたサザン・オールスターズのファースト・アルバム『熱い胸さわぎ』からの1曲。桑田佳祐もまたワイルドなロック・スピリットとともに、洗練された都会的コード感覚も併せ持った素晴らしいクリエイターのひとりだった。

解説:萩原健太

高橋昌太郎さんをゲストに迎えて

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第154回 萩原健太のotonanoラジオ#36

2020/06/09 公開

鈴木雅之さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

鈴木雅之さんをゲストに迎えて(その2)

1.

鈴木雅之

DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理

『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』 2020年

鈴木雅之さんをゲストに迎えて(その2)

2.

シャネルズ

涙のスウィート・チェリー

『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』 2020年

鈴木雅之さんをゲストに迎えて(その2)

3.

鈴木雅之

Tears On My Pillow <with 少林兄弟、佐藤善雄>

『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』 2020年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#36

『1980年の音楽風景~オールディーズ・ブーム』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 愛という名の欲望/クイーン

シャネルズがデビューした1980年、英米の音楽シーンではちょっとしたオールディーズ・ブームの兆しが見られました。今回のプレイリストではそのあたりを振り返ってみます。まずは今回、マーチンさんもカヴァーしたクイーンのナンバー。まだストレイ・キャッツもメジャー・デビューしていなかった1980年に往年のロカビリー・サウンドを再現してみせた名曲です。1980年の全米年間チャートで6位にランク。
2. ユア・オンリー・ロンリー/J.D.サウザー

イーグルスやリンダ・ロンシュタットに多くの楽曲を提供したシンガー・ソングライターが1980年、自ら放った特大ヒット。孤独を歌わせたら右に出る者なしという往年のロックンローラー、ロイ・オービソンの持ち味を自分なりに再構築した名曲だ。マーチンさんの師匠、大滝詠一さんもこの曲に出会って触発され、翌年の『ロング・ヴァケイション』の大ヒットを生むことになった。1980年の年間チャートで57位。
3. ワン・ファイン・デイ/キャロル・キング

ニューヨークのブロンクスで結成されたガール・グループ、ザ・シフォンズが1963年、全米5位に送り込んだジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作品。それを作者のキャロルさん自らが取り上げて1980年、アルバムに『パールズ』に収めたセルフ・カヴァー・ヴァージョン。1980年の年間チャートで73位にランクした。
4. 愛は風にのせて/ロッキー・バーネット

1950年代から60年代にかけて活躍したメンフィス生まれのロックンローラー、ジョニー・バーネットの息子。ロックンロール・シーンの二世シンガーの活躍もまた当時のオールディーズ・ブームの気運を盛り上げた。この曲は1980年の年間チャートで48位。ちなみに、この人の従兄弟にあたるビリー・バーネットもやはり1980年に「ドント・セイ・ノー」のヒットを飛ばし、やがてフリートウッド・マックのメンバーにもなっている。
5. 涙がいっぱい/リンダ・ロンシュタット

「悪いあなた」「ヒートウェイヴ」「トラックス・オヴ・マイ・ティアーズ」「ザットル・ビー・ザ・デイ」「ウー・ベイビー・ベイビー」など、リンダはデビュー直後から多くのオールディーズ・ヒットのカヴァーに挑んできた。1980年にリリースしたアルバム『激愛』でもリトル・アンソニー&ジ・インペリアルズが1965年にヒットさせた本曲をカヴァー。シングル・カットして1980年の年間チャート78位にランクさせた。
6. ワーキング/スピナーズ

原題は「Working My Way Back to You」。スピナーズのヴァージョンはこの乱暴な邦題になっているが、オリジナル・ヴァージョンにあたるフォー・シーズンズの1966年ヴァージョンは「君のもとに帰りたい」。それをカヴァーして当時流行していたディスコ・サウンドでリメイクしたスピナーズ・ヴァージョンは1980年の年間チャート14位にランクするビッグ・リヴァイヴァル・ヒットを記録した。
7. イエス・アイム・レディ/テリー・デザリオ&K.C.&ザ・サンシャイン・バンド

もともとは1965年、黒人女性シンガーのバーバラ・メイソンが全米5位にランクさせた名バラード。それをテリー・デザリオとK.C.のデュエットでリメイクしたのが本ヴァージョンだ。1980年の年間チャートで24位にランクした。テリーとK.C.はハイスクール時代のクラスメイトだったのだとか。
8. スタンド・バイ・ミー/ミッキー・ギリー

1986年にスティーヴン・キング原作の同名映画が大ヒットしたことで一気に知名度を上げた名曲だが、もともとは1961年にベン・E・キングがヒットさせたもの。その後、1975年にジョン・レノンのカヴァー・ヴァージョンもヒットした。本ヴァージョンは1980年にカントリー・シンガーのミッキー・ギリーがメロウにカヴァーしたもの。1980年の年間チャートでは82位にランクしている。
9. デイドリーム・ビリーヴァー/アン・マレー

1967年にザ・モンキーズが放った全米ナンバーワン・ヒット。日本ではゼリーこと忌野清志郎が率いるザ・タイマーズのカヴァー・ヴァージョンでもおなじみだろう。その曲をカナダを代表する女性シンガー、アン・マレーがカヴァーしたのが本ヴァージョン。1980年の年間チャートでは61位にランクした。
10. 恋はこれっきり/クリフ・リチャード

これは楽曲ということではなく、ビートルズ以前のイギリスのポップ・シーンを代表するシンガー、クリフ・リチャードの復活シングルということでセレクト。1980年の年間全米チャートでは45位にランクした。もちろん本国イギリスでも大ヒット。1968年以来のナンバーワン・ヒットを記録。その快挙を祝って、なんとBBCのニュース番組でキャスターたちが乾杯をするというエピソードまで生まれた。
11. ロックンロールが最高さ/ビリー・ジョエル

ディスコものやパンク、ニュー・ウェイヴなどがもてはやされる1980年、それでも自分は古きよきロックンロールが大好きだとビリー・ジョエルが声高らかに歌って見せた痛快な1曲だ。1980年の年間チャートでも9位に食い込む特大ヒットを記録した。やっぱりビリーはすごいぜ!
12. ランナウェイ/シャネルズ

そして、締めはこの曲。何の説明もいらないシャネルズのデビュー・シングルだ。そういえばシャネルズのデビューお披露目イベントにおじゃましたとき、さる売れっ子音楽ライターの方から“ねえ、ドゥーワップって何なの?”という質問をされて面食らったことがある。まだそういう時代だったんだなぁ…。

解説:萩原健太

鈴木雅之さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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