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第230回 萩原健太のotonanoラジオ#112

2021/11/23 公開

萩田光雄さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

萩田光雄さんをゲストに迎えて(その1)

1.

西城秀樹

ミスティー・ブルー

『音の魔術師/作編曲家・萩田光雄の世界』

萩田光雄さんをゲストに迎えて(その1)

2.

小林明子

恋におちて -Fall in Love-

『音の魔術師/作編曲家・萩田光雄の世界』

萩田光雄さんをゲストに迎えて(その1)

3.

桑江知子

私のハートはストップモーション

『音の魔術師/作編曲家・萩田光雄の世界』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#112

『話しかけたかった~作編曲家・萩田光雄ワークス~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. 話しかけたかった / 南野陽子

名匠、萩田光雄さんをお迎えした「otonanoラジオ」、いかがでしたか? 番組でも取り上げたCD5枚組ボックス『音の魔術師/作編曲家・萩田光雄の世界』は、萩田さんの歴史であると同時に日本のポップ・シーンの歴史でもあるのだな、と思い知るわけですが。なにせ4000曲以上のお仕事をなさってきた萩田さんだけに、その歴史はCD5枚ぽっちで振り返れるものではないこともまた事実。ということで今週のプレイリストは、その5枚組には収められなかった萩田ワークスから、ぼくが好きな曲を12曲セレクトしてみました。『音の魔術師/作編曲家・萩田光雄の世界』と合わせてお楽しみを。まずはぼくがいちばん好きな萩田編曲作品から。1987年にヒットした南野陽子、7作目のシングル。作詞・戸沢暢美、作曲・岸正之、編曲・萩田光雄です。
2. お願いダーリン / 酒井法子

続いては、のりピーがレコード・デビュー前の1986年に初レコーディングした曲としておなじみのこの曲を。作詞・三浦徳子、作曲・瀬井広明、編曲・萩田光雄。
3. ラヴェンダー・リップス / 河合奈保子

1985年のシングル曲。作詞・売野雅勇、作曲・林哲司、編曲・萩田光雄。当時の歌謡ポップ・シーンではまだあまり一般的ではなかったセンスのいいメロディとサウンドに感動したものです。
4. お化けのロック / 郷ひろみ&樹木希林

1977年のノヴェルティ・ヒット。作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童、編曲・萩田光雄。
5. カム・フラージュ / 柏原芳恵

1983年暮れに出たシングル。よしえちゃんがよく取り上げていた中島みゆきの書き下ろし曲です。編曲はもちろん萩田光雄。
6. -Dreaming Girl- 恋、はじめまして / 岡田有希子

岡田有希子は1984年、竹内まりやが書き下ろした“学園三部作”を次々リリースする形でデビューしたわけですが。その1作目「ファースト・デイト」と3作目である本曲を萩田さんが編曲なさっていました。「ファースト・デイト」は今回のボックスに収められていたので、こちらでは本曲“恋はじ”のほうを。作詞作曲・竹内まりや、編曲・萩田光雄。
7. トワイライト -夕暮れ便り- / 中森明菜

明菜ちゃんも初期は完全に萩田ワールド。1983年に出たこの5作目のシングルもそう。作詞・来生えつこ、作曲・来生たかお、編曲・萩田光雄。
8. それぞれの渚 / 稲垣潤一

ソングライターとしての萩田作品もお楽しみください。稲垣潤一、1991年のアルバム『WILL』より。作詞・石川あゆ子、作編曲・萩田光雄。
9. BE-BOP-HIGH SCHOOL / 中山美穂

作詞・松本隆、作曲・筒美京平、編曲・萩田光雄というゴールデン・トリオによる作品のひとつ。1985年にリリースされた中山美穂、3作目のシングルです。
10. 想い出通り / 南沙織

これも筒美=萩田作品。歌詞は南沙織に多くの作品を提供してきた有馬三恵子。1975年のシングルです。これも当時、思い切り新鮮だったなぁ。
11. 南風 -SOUTH WIND- / 太田裕美

1980年のシングル。作詞作曲・網倉一也、編曲・萩田光雄。確か紅白歌合戦で裕美さん、ローラースケート姿で張り切って歌っていたような…。若かった(笑)。
12. 海を見てる少女 / 坂上香織

最後はもうひとつ、萩田さん自身のメロディを。1988年のデビュー・アルバム『季節のプロローグ』のラストを飾っていた萩田光雄の作・編曲ナンバーです。作詞は松本隆。

解説:萩原健太

萩田光雄さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第229回 萩原健太のotonanoラジオ#111

2021/11/16 公開

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

今週のオンエア曲

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

1.

高田みち子

TOKYO GIRLS TALK

『ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-』

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

2.

ラジ&南佳孝

THE TOKYO TASTE

『ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-』

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

3.

GWINKO

よくばりなウイークエンド

『ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-』

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

4.

古内東子

Peach Melba

『ALDELIGHT CITY -A New Standard For Japanese Pop 1975-2021-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#111

『Many Rivers To Cross〜古今東西コンピレーション名作集〜』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ロック・アラウンド・ザ・クロック / ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ(映画『アメリカン・グラフィティ』サウンドトラックより)

コンピレーション・アルバム『ALDELIGHT CITY』を特集した今週の「otonanoラジオ」。ということで、プレイリストのほうは、過去いろいろ話題を呼んだ各種コンピレーションからの曲を集めてみよう! と思い立ったのではありますが。コンピっていうのは権利関係のクリアがむずかしいのか、ちょっと軽く見られているのか、あまりストリーミングされていなくて。ハリー・スミス編纂の『アンソロジー・オヴ・アメリカン・フォーク・ミュージック』とか、1960年代ガレージ・サイケ系の傑作コンピ『ナゲッツ』とか、そういう名作コンピが軒並み全滅状態。まあ、映画のサウンドトラック系コンピならばなんとかそこそこ揃っていて。とはいえ、実はその種のコンピの先駆けとも言える映画『イージー・ライダー』のサントラはなかったりして。さまざま壁を感じながらの選曲になってしまいましたが。とりあえず、がんばってリストアップしてみましたよ。

まずは1973年の映画『アメリカン・グラフィティ』のサウンドトラック・アルバムから。1962年の米西海岸のスモールタウンを舞台にした青春映画だけに、サントラには1950〜60年代のオールディーズ・ヒットがてんこ盛り。ぼくもこのサントラ盤を皮切りにオールディーズの泥沼にハマって言ったのでありました。もちろん本国でも大ヒット。全米アルバム・チャートで最高10位にランクしています。そんな中から映画の冒頭を飾っていた必殺のロックンロール、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツが1955年に放った特大ヒットを。
2. ゴーストバスターズ / レイ・パーカー・ジュニア(映画『ゴーストバスターズ』サウンドトラックより)

ニューヨークを舞台に、街に渦巻く邪悪なオバケたちに立ち向かう男たちのドタバタを描いた1984年の超自然的コメディ映画のサントラ盤も、主題歌を歌ったレイ・パーカー・ジュニアをはじめ、トンプソン・ツインズ、アレッシー、エア・サプライ、ローラ・ブラニガンらの曲を満載したお得なコンピだった。全米アルバム・チャート6位。そこからシングル・カットされた本主題歌は見事、全米ナンバーワンに輝いた。
3. ファイト・ザ・パワー / パブリック・エナミー(映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』より)

1989年、ブルックリンを舞台に人種差別をめぐるもろもろを鋭く切り取ったスパイク・リー主演・監督映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』のサントラ盤より。映画ともどもアルバムも大ヒット。全米R&B/ヒップホップ・チャートで1位に輝いた。ヒップホップ、スウィート・ソウル、ニュー・ジャック・スウィング、ジャズなど多彩なブラック・ミュージックが詰め込まれたサントラだったけれど、その中からもっとも象徴的な1曲として、パプリック・エナミーの強烈なヒップホップ・チューンを。
4. ミザルー / ディック・デイル&ヒズ・デル・トーンズ(映画『パルプ・フィクション』サウンドトラックより)

クエンティン・タランティーノ監督の映画にはいつもごきげんな音楽が使われているのだけれど、1994年の映画『パルプ・フィクション』のサントラ盤(全米アルバム・チャート21位)もすごかった。クール&ザ・ギャングやアル・グリーンのソウルものから、リッキー・ネルソンのバラード、ダスティ・スプリングフィールドのスワンプ・ポップ、チャック・ベリーのロックンロール、スタットラー・ブラザーズのカントリーまで、ごきげんなナンバーが勢揃い。トーネイドーズやライヴリー・ワンズのようなインスト・ロックンロールも多く含まれていたが、その路線の最高峰、強烈なサーフ・ギターで知られるディック・デイルの1962年作品である本曲は、『パルプ・フィクション』のテーマ的な存在として大いに人気を博した。
5. トップ・オヴ・ザ・ワールド / 少年ナイフ(コンピレーション『イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター〜カーペンターズに捧ぐ』より)

これは映画のサントラではなく。1994年、オルタナティヴ・ロック系のアーティスト14組が、彼らとは一見対極にあるように思える中道派ポップの最高峰グループ、カーペンターズの楽曲を演奏したトリビュート・アルバム『イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター〜カーペンターズに捧ぐ』からの1曲。参加した顔ぶれは、ソニック・ユース、マシュー・スウィート、レッド・クロス、4ノン・ブロンズらアメリカのアーティストが中心だが、アイルランドのクランベリーズ、オランダのベティ・サーヴァート、そして日本の少年ナイフも参加。というわけで、今回は我らが少年ナイフのこの曲を。
6. ビッグ・エンプティ / ストーン・テンプル・パイロッツ(映画『クロウ~飛翔伝説~』サウンドトラックより)

再び映画サントラ。1994年、ブルース・リーの息子、ブランドン・リー主演で制作された映画『クロウ~飛翔伝説~』のサントラ盤も、ナイン・インチ・ネイルズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ロリンズ・バンド、パンテラなど多彩なロック・アーティストがこぞって参加した豪華な1枚に仕上がっていた。当然のように全米1位にランク。そんな中から主題歌でもあったストーン・テンプル・パイロッツのこの曲を。
7. 運命'76 / ウォルター・マーフィー&ザ・ビッグ・アップル・バンド(映画『サタデー・ナイト・フィーバー』サウンドトラックより)

1977年の大ヒット映画『サタデー・ナイト・フィーバー』は、ジョン・トラボルタ演じるペンキ職人の青年が日々の憂さを週末のディスコで発散する内容だったため、サントラは70年代ディスコものの宝庫みたいな2枚組で。メインを張っていたビージーズをはじめ、クール&ザ・ギャング、タヴァレス、トランプス、KC&ザ・サンシャイン・バンドなどの躍動的な楽曲がたっぷり詰まっていた。もちろん全米1位の特大ヒットを記録。今回はその中からベートーヴェンの名作をディスコ・アレンジでよみがえらせたこの曲を。
8. 愛すれど悲し / オリヴィア・ニュートン・ジョン(映画『グリース』サウンドトラックより)

『パルプ・フィクション』『サタデー・ナイト・フィーバー』に続いて、もういっちょ、ジョン・トラボルタ絡みの1本を。オリヴィア・ニュートン・ジョンとのダブル主演で制作された1978年の学園ミュージカル映画のサントラは、主演の二人の他、フランキー・ヴァリやフランキー・アヴァロン、シャナナなどが参加した賑やかなコンピレーションだった。もちろんこれまた全米1位。1978年にもっとも売れたアルバムは1位が前年に出た『サタデー・ナイト・フィーバー』、2位が本作。トラボルタまつりだった。今回は共演のオリヴィアの歌声をどうぞ。
9. 誰かが彼女を見つめてる / ジャクソン・ブラウン(映画『初体験/リッジモンド・ハイ』サウンドトラックより)

1982年、若き日のショーン・ペンが主演した青春映画『初体験/リッジモンド・ハイ』といえば、愛しのフィービー・ケイツの赤いビキニ姿が忘れられません(笑)。もちろんサントラ盤も楽しいコンピだった。ドン・ヘンリー、ティモシー・B・シュミット、ゴーゴーズ、クォーターフラッシュ、ポコ、ドナ・サマー、スティーヴィー・ニックスなどがこぞって参加。全米54位と、まあ、そこそこのヒットでした。本曲はそんなサントラ盤の冒頭を飾っていたナンバー。
10. バーン / ナイン・インチ・ネイルズ(映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』サウンドトラックより)

『ナチュラル・ボーン・キラーズ』は、原案クエンティン・タランティーノ、監督オリヴァー・ストーンによって制作された1994年のヴァイオレンス映画。行く先々で殺人を繰り返すカップルの逃避行ということで、各国で上映禁止になったり、年齢制限が設けられたり、衝撃をまき散らしたものですが。サントラのほうもボブ・ディラン、レナード・コーエン、パティ・スミス、L7、ドクター・ドレなど、やばい顔ぶれが顔を揃えていて度肝を抜き、全米19位にランク。サントラのプロデュースはナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー。ということで、レズナーが映画のために書き下ろしたこの曲を。
11. 遥かなる河 / ジミー・クリフ(映画『ハーダー・ゼイ・カム』サウンドトラックより)

『ハーダー・ゼイ・カム』は、ボブ・マーリーと並ぶレゲエ・シーンのレジェンド、ジミー・クリフが主演した1972年のジャマイカン・ニュー・シネマ。ということで、サントラ盤のほうもクリフの曲を中心に、トゥーツ&ザ・メイタルズやデズモンド・デッカーらによるレゲエ・クラシックスを網羅した1枚として、当時まだレゲエの何たるかをまったく理解できていなかったぼくたち日本の音楽リスナーに、その基本を教えてくれた恩人的なコンピレーションでした。そこからジミー・クリフの代表曲的な必殺の1曲を。
12. クリスマス / ダーレン・ラヴ(コンピレーション『ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター』より)

なんか、すっかり映画のサントラ特集みたいになってしまった今回のプレイリスト。でも、最後は映画ものじゃないやつで締めましょう。時期的にはまだちょっと早い感じもするけれど(笑)。1963年に奇才プロデューサー、フィル・スペクターが自身のレコード・レーベル“フィレス”に在籍していたロネッツ、ボブ・B・ソックス&ブルージーンズ、クリスタルズ、ダーレン・ラヴらを集めて制作したゴージャスなクリスマス・アルバム。腕ききミュージシャン集団“レッキング・クルー”による分厚いスペクター・サウンドをバックに、おなじみのクリスマス・ソングが次々と歌われていく夢のような1枚ですが。そんな中、唯一本作のために書き下ろされたオリジナル・クリスマス・ソングが入っているので、それを聞いて下さい。ダーレン・ラヴが今なお歌い継ぐ超名曲です。

解説:萩原健太

コンピレーションCD『ALDELIGHT CITY』特集(ゲスト:制作担当・蒔田聡さん/デザイナー・岡田崇さん)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第228回 萩原健太のotonanoラジオ#110

2021/11/09 公開

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

今週のオンエア曲

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

1.

はっぴいえんど

風をあつめて

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

2.

柳田ヒロ

乱れ髪

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

3.

太田裕美

雨だれ

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

4.

ラッツ&スター

Tシャツと口紅

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#110

『ペパーミント・ブルー~作詞家・松本隆ワークス~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ペパーミント・ブルー / 大滝詠一

田家秀樹さんをお迎えして、ご著書『風街とデラシネ〜作詞家・松本隆の50年』および、それと連動した同名コンピレーションCDについてあれこれうかがった『otonanoラジオ』。いかがでしたか。ということで、今週のプレイリストは、時間の関係、あるいは権利関係などから残念ながらそのCDに収録されずに漏れてしまった松本隆作品の中から、まあ、ほんの一部ではありますが、ぼくが好きな曲を選んでみました。まずは、松本さんがプロとしてのキャリアを本格スタートさせたバンド、はっぴいえんどの仲間でもあった大滝詠一の楽曲から。1984年のアルバム『イーチ・タイム』の収録曲です。もちろん作詞・松本隆、作曲・大瀧詠一。数ある松本&大瀧作品中、ぼくがいちばん好きな曲かも。“そんな風にぼくたちも/愛せたらいいのに/水のように透明な/心ならいいのに”という個所、聞くたびに泣けてきます。
2. 100ワットの恋人 / 鈴木茂

本プレイリスト冒頭4曲は、はっぴいえんど関連で。続いては鈴木茂。1975年のソロ・アルバム『バンド・ワゴン』の収録曲を。アルバム全9曲中、インストを除く7曲すべてを松本隆が作詞。代表曲「砂の女」はよくあちこちでかかっているので、今回はもうひとつの代表曲である、こちらを。“ショーケンがどんなに素敵かを話しては/頬そめてうっとり…”という固有名詞のストレートなぶち込み方に、当時、驚かされたものです。
3. 流星都市 / 小坂忠

はっぴいえんど関連、3曲目は松本隆&細野晴臣作品。実は、はっぴいえんどというバンドで活動する前、松本さんは細野さんとエイプリル・フールというバンドを組んでいて、1969年にアルバムも1枚出しています。リード・シンガーは小坂忠。エイプリル・フールはほぼすべての曲を英語詞で歌っていたのですが、そのアルバムの収録曲のひとつ「タンジール」(小坂忠・作詞、細野晴臣・作曲)を下敷きに、6年後の1975年、新たに作り直されたのが本曲「流星都市」でした。新たな日本語詞はもちろん松本隆。小坂さんのソロ・アルバム『ほうろう』の収録曲です。
4. ピストル / 南佳孝

はっぴいえんど解散後、松本さんが1973年にプロデューサーとして制作した初のアルバム、南佳孝の『摩天楼のヒロイン』より。1973年9月、はっぴいえんどの解散コンサートのオープニング・アクトとして出演した南さんがこの曲をステージで披露してくれたとき、日常の狂気のようなものを淡々と描く歌詞(松本さん)とメロディ(南さん)にぶっとびました。すげえ人たちだなと、当時高校生だったケンタくんは震えましたよ。
5. 小麦色のマーメイド / 松田聖子

松本さんといえば、やはり聖子ちゃん。ということで、ぼくが個人的にいちばん好きな1982年の聖子ちゃんナンバーを。作詞・松本隆、作曲・呉田軽穂こと松任谷由実。“好き”と“きらい”、“嘘”と“本気”、対立するイメージが、“アンド”でも“オア”でもなく、渾然と揺らめいているところが、もう、さすがに松本さんという感じの名曲です。
6. 終着駅 / 五木ひろし

番組でもちらっと触れた、ぼくがプロデュース/編曲を手がけさせてもらった五木ひろし、1992年のアルバム『五木』からの曲。他にもいい曲、いっぱいレコーディングしたのですが、現在アルバムは廃盤で、残念ながらストリーミングされているのは唯一、アルバムからのシングル・カット曲として世に出た本曲のみ。ということで、これ、聞いてください。作詞・松本隆、作曲・玉置浩二。株で失敗した男の話…みたいな、松本さんの“攻めた”世界観と、それを軽々と歌いこなす五木さんの歌声をお楽しみあれ。
7. 外は白い雪の夜 / 吉田拓郎

そのアルバム『五木』にも2曲を提供してくれた吉田拓郎、1978年のアルバム『ローリング30』でも、収録曲大半の作詞を松本さんが手がけていました。その中から必殺の1曲を。その後もスタジオで再レコーディングされたり、ライヴ・アルバムに収録されたり、拓郎さんの代表曲のひとつとなった作品です。
8. シンプル・ラブ / 大橋純子

この曲も1977年にリリースされたとき、それまでの歌謡ポップス・シーンにはなかった曲として大いにファンを喜ばせてくれた作品です。大橋純子&美乃家セントラル・ステイションが1977年にリリースしたファースト・シングル。作詞は松本さん、作曲は大橋さんのご主人、佐藤健さんです。
9. 卒業 / 斉藤由貴

作詞・松本隆、作曲・筒美京平による超名曲。番組で話題にしたとき、田家さんには話を軽く流されてしまい、あまり取り合ってもらえませんでしたが(笑)、ぼくが個人的にいちばん好きな松本/筒美作品です。1985年作品。その10年前、1975年に出た太田裕美「木綿のハンカチーフ」のスピンオフ・ナンバーとしてぼくは受け止めました。泣きました(笑)。
10. とまどい小夜曲(セレナーデ) / 高橋真梨子

これも作詞・松本隆、作曲・筒美京平。1992年の名曲です。“バラードみたいに/付き合いたいのに/約束をあなた/はみだしている”という歌い出しが、なんともアダルトな恋模様って感じで。いやー、沁みます。
11. ローレライ / ゴスペラーズ

1970〜90年代の楽曲中心のプレイリストになってしまいましたが。21世紀の曲もひとつ。作詞・松本隆、作曲・井上大輔によるゴスペラーズ、2008年のシングルです。井上大輔さんは2000年に他界なさいましたが、生前に遺した未発表のメロディに松本さんが改めて歌詞を付けた1曲でした。
12. 内心、Thank You / THE 東南西北

1985年、久保田洋司率いる“THE 東南西北”がデビューしたときのフレッシュな感触は忘れられません。彼ら自身の持ち味ももちろん大きかったのですが、デビュー・アルバム『飛行少年』に収録された全10曲中、半数以上の6曲の作詞を手がけた松本さんの歌詞の存在感がすごかった。松本さんにとって大切な“風”というワードを盛り込んでいる曲があることに、当時ちょっと感動したりもしました。そんな『飛行少年』は残念ながらストリーミングされていないので、今回は収録曲のひとつ「内心、Thank you」を2012年に新アレンジで再演したヴァージョンで。作詞・松本隆、作曲・久保田洋司。

解説:萩原健太

『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』特集(ゲスト:音楽評論家・田家秀樹さん)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第227回 萩原健太のotonanoラジオ#109

2021/11/02 公開

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

1.

ピチカート・ファイヴ

ヴァカンス

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

2.

ピチカート・ファイヴ

フラワー・ドラム・ソング

『配信向けのピチカート・ファイヴ その3 野宮の巻』
(11月17日配信開始)

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

3.

あさくらせいら

僕のそばにいなさい

(アルバム 11月13日発売予定)

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

4.

ピチカート・ファイヴ

ファンキー・ラヴチャイルド

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#109

『Runnin’ Away~ベスト・オブ・高浪慶太郎 ’93~’95[except“PIZZICATO FIVE”]』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ランニン・アウェイ / 高浪敬太郎

高浪慶太郎さんをゲストに、ピチカート・ファイヴの音楽をたっぷり楽しんだ「otonanoラジオ」。今回のプレイリストは、ピチカート名義で出たもの以外の高浪さんに注目します。“高浪敬太郎”名義で1990年代にリリースされたソロ・アルバム3作から、それぞれ4曲ずつ、ぼくの好きな曲を選んでみました。まずは、まだピチカート・ファイヴに在籍していた1993年に出たファースト・ソロ『SO SO』から4曲。ひとつめは作詞・サエキけんぞう、作曲・高浪さんによるこの曲から。
2. 愛の壊し方 / 高浪敬太郎

『SO SO』より。作詞・鈴木慶一、作曲・高浪敬太郎。
3. 時の彼方で / 高浪敬太郎

『SO SO』より。作詞・藤井青銅、作曲・高浪敬太郎。
4. 踊らん哉 / 高浪敬太郎

『SO SO』より。作詞・實川翔、作曲・高浪敬太郎。
5. 潮騒のスタジアム / 高浪敬太郎

続いてピチカート脱退後の1994年、ポータブル・ロックの鈴木智文をプロデューサー&アレンジャーに迎えて制作されたブリージーでカラフルなアルバム『Everybody's Out Of Town』から4曲。まずは、作詞・真間稜、作曲・高浪敬太郎によるこの曲を。
6. Everybody Is out of Town / 高浪敬太郎

『Everybody's Out Of Town』よりアルバム・タイトル・チューン。作詞・森雪之丞、作曲・高浪敬太郎。
7. 20%の憂鬱 / 高浪敬太郎

『Everybody's Out Of Town』より。作詞・真間稜、作曲・高浪敬太郎。
8. 颱風とミニスカート / 高浪敬太郎

『Everybody's Out Of Town』より。作詞・森雪之丞、作曲・高浪敬太郎。
9. 君と僕と毎日と / 高浪敬太郎

1995年、サウンド的によりアーシーなニュアンスを強めてリリースされたサード・ソロ・アルバム『life-size rock』から4曲。作詞・芹沢類、作曲・高浪敬太郎。
10. ふたりの行方 / 高浪敬太郎

アルバム『life-size rock』より。このアルバムはそれまであまり自ら作詞を手がけなかった高浪さん自身が詞を書いている曲が多いことも特徴のひとつ。この曲も、作詞作曲・高浪敬太郎です。
11. love charm / 高浪敬太郎

アルバム『life-size rock』より。これも作詞作曲・高浪敬太郎。
12. lullaby for adultchild / 高浪敬太郎

アルバム『life-size rock』より。作詞・かの香織、作曲・高浪敬太郎。

解説:萩原健太

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第226回 萩原健太のotonanoラジオ#108

2021/10/26 公開

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ピチカート・ファイヴ

ブリジッド・バルドーT.N.T

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

2.

ピチカート・ファイヴ

昨日・今日・明日

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

3.

ピチカート・ファイヴ

ロンドン・パリ

『配信向けのピチカート・ファイヴ その2 小西康陽の巻』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#108

『★☆★☆★~名前にFIVEが付いているグループ特集!!!!!~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ジャクソン・カナリー / ベン・フォールズ・ファイヴ

元ピチカート・ファイヴの高浪慶太郎さんをゲストに迎えた「otonanoラジオ」。というわけで、今回のプレイリストは、実際には5人編成でもないのに“ファイヴ”と名乗っていたピチカート・ファイヴにちなんで、名前に“ファイヴ”が付いているグループの特集です。すみません。無理矢理です(笑)。というわけで、まずはピチカート同様、5人組でもないのに“ファイヴ”を名乗っていたベン・フォールズ・ファイヴから。1995年にリリースされたファースト・アルバムのオープニングを飾っていたこの曲をどうぞ。
2. ディス・ラヴ / マルーン5

続いては、ちゃんと5人組のマルーン5。2002年にリリースされたファースト・アルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』の収録曲を。発売から2年後の2004年アタマにシングル・カットされ大ヒットしました。
3. ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ / ジャクソン・ファイヴ

ジャクソン兄弟もいろいろとメンバーに変遷があって。もともとはジャッキー、ティト、ジャーメインの3兄弟に、血縁関係のない友だち2人を加えた5人組で結成。その後、マーロンとマイケルが入って本物の5人兄弟グループになってメジャー・デビュー。レコード・レーベル移籍にともなって脱退したジャーメインの代わりに末弟ランディが参加。名前を“ジャクソンズ”と改めて再スタート。やがてジャーメインも復帰して6人組になったり、マイケルとマーロンが脱退して4人組になったり…。今はジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロンという4人で再結成している状態。亡くなったマイケル以外よくわかんない、なんて方も多そうだけど…。そんな彼らが1971年に放ったヒット曲です。
4. イフ・サムバディ・ラヴズ・ユー / デイヴ・クラーク・ファイヴ

1960年代、ドラマーの親分、デイヴ・クラークを中心にイギリスで結成された5人組。一時はビートルズをしのぐほどの人気を博したことも。そんな彼らが活動後期、1970年にリリースしたポップ・ソウル・ナンバーをどうぞ。
5. エヴリバディ・ゲット・アップ / ファイヴ

1997年、男性版スパイス・ガールズのような形で結成されたイギリスの5人組ボーイズ・グループ。2001年まで活動して解散した後、何度か再結成しているけれど、そのつど誰かひとりメンバーが足りない4人組になっているところがちょっとウケる。そんな彼らが「アイ・ラヴ・ロックンロール」をサンプリングしつつ放った1998年のヒット曲。
6. シェイク・ア・テイル・フェザー / ザ・ファイヴ・ドゥトーンズ

レイ・チャールズが映画『ブルース・ブラザーズ』の中で歌って再注目されたごきげんなダンスR&Bナンバー。そのオリジナル・ヴァージョンがこれ。セントルイスのハイスクールで出会った5人の仲間で結成されたR&Bヴォーカル・グループが1963年に放った強烈なヒット曲です。
7. キック・アウト・ザ・ジャムズ / MC5

車の街、ミシガン州デトロイト出身ということで、“モーター・シティの5人組”を略してMC5。ラウドでハードでスピーディな暴力ロック・サウンドが、のちにパンクの祖として再評価されたやばい連中です。今回は1969年のデビュー・ライヴ盤の冒頭を飾っていたアルバム・タイトル・チューンを。“マザーフ※ッカー”なる言葉を含むイントロのシャウトのせいで各地で放送禁止/販売中止などの処分を食らった強力ナンバーです。
8. アンダー・アンド・オーヴァー・イット / ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ

そんなMC5からの影響も少なからず受けているに違いないファイヴ・フィンガー・デス・パンチ。ご存じ、ハンガリー出身のギタリスト、ゾルタン・バソリーを中心に2005年、結成されたヘヴィメタル・バンドです。2011年のサード・アルバム『アメリカン・キャピタリスト』からのシングル・カット・ナンバーを。
9. オール・アイ・ドゥ / B5

フロリダで2001年に結成された兄弟5人組R&Bグループ。もともとはダスティン、ケリー、パトリック、カーネルという4人のブリーディング兄弟で“TNTボーイズ”と名乗って活動していたけれど、やがて末っ子のブライアンが加入して“B5”へ。間違いなくジャクソン・ファイヴを意識していた感じ。というわけで、今回はそんな彼らが、堂々とジャクソン・ファイヴのレパートリーをカヴァーしたこの曲を聞きましょう。2005年リリースのデビュー・アルバムの収録曲。
10. サイコティック・リアクション / カウント・ファイヴ

カウント・ファイヴは1960年代半ばに一瞬大注目を集めたサンノゼの高校生バンド。暴力的なロックンロール衝動と陰鬱かつ内省的なシンガー・ソングライター的視点とが交錯する元祖ガレージ・サイケ・ナンバー。のちのニルヴァーナに通じるような…。でも、これが1966年に全米トップ5入りするヒットとなったのだから、すごい。
11. トゥ・ジ・アイル / ザ・ファイヴ・サテンズ

フォーなんとかとか、ファイヴなんとかとか、メンバーの人数が付いた名前のグループがいちばん多いのは、きっとドゥーワップのジャンルかな。ということで、その代表的なバンド、ファイヴ・サテンズの曲を。1956年にヒットした必殺の「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」でおなじみ、コネチカット州ニュー・ヘイヴンのドゥー・ワップ・グループですが。今日は「イン・ザ・スティル…」ではなく、もうひとつの代表曲、1957年にヒットした「トゥ・ジ・アイル」のほうを。
12. 皆笑った / ピチカート・ファイヴ

で、ラストは我らがピチカート・ファイヴで。今回配信がスタートした日本コロムビア時代の音源ではなく、その前、ソニーに在籍していた1987年の大傑作アルバム『カップルズ』から、当時のリード・シンガー、佐々木麻美子さんのヴォーカルをフィーチャーしたナンバーを。ソングライターは、作詞・小西康陽、作曲・高浪慶太郎のゴールデン・コンビです。

解説:萩原健太

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第225回 萩原健太のotonanoラジオ#107

2021/10/19 公開

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

八神純子

Here We Go!(Album Ver)

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

八神純子

永遠の出逢い

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

八神純子

終わりを決めるのは私 ~Eclipse~

『TERRA ~here we will stay』2021年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#107

『思い出は美しすぎて~ボサノバのニュアンスを取り入れた歌謡曲・Jポップ集~』

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1. 思い出は美しすぎて / 八神純子

先週の番組で「私、ボサノバしか作れないの」とおっしゃっていた八神純子さん。そんな八神さんの発言にちなんで(笑)、今週のプレイリストは日本のボサノバ特集。Jボッサというか、歌謡ボッサというか。古今の日本のポップ・シーンにはいろいろな形でボサノバのニュアンスを取り入れた名曲がたくさんあるので、その中からぼくの好きなものをいくつかピックアップしてみました。まずは八神さんが1978年にリリースしたこのメジャー・デビュー・シングルから。
2. 日付変更線 / 南佳孝

南佳孝さんも日本のポップ・シーンにラテン〜ボサノバのテイストを定着させた功労者のひとり。今回は1978年の名作アルバム『SOUTH OF THE BORDER』から大貫妙子さんとのデュエットによる必殺の名曲を。作詞はユーミン。
3. ビーチ・バーからの手紙 / 中原めいこ

歌謡曲のえぐさとラテンの躍動をキャッチーに融合させたらこの人の右に出る者はいないのでは? そんなめいこさんが1988年にリリースしたアルバム『鏡の中のアクトレス』から、なんともバブリーなリゾート・ポップをどうぞ。
4. 生まれる / 比屋定篤子

大学生時代からラテン音楽系のサークルで活動していた比屋定さん。彼女が2018年にリリースした10年ぶり7作目のアルバム『風と鱗』の収録曲をひとつ。
5. 真夜中のボサ・ノバ / ヒデとロザンナ

「愛の奇跡」の特大ヒットで知られるヒデとロザンナの出門英さんは、1960年代半ばから、日本のボサノバ・シーンの黎明期を盛り上げてくれた重要なアーティストのひとり。ということで、ヒデとロザンナにとって3作目のシングルとなった「ローマの奇跡」のB面に収められていたこの曲を。作詞・橋本淳、作曲・筒美京平というゴールデン・コンビによる作品です。
6. アッと驚く為五郎 / 植木等〜ハナ肇とクレージーキャッツ

まあ、これはボサノバというよりボサ・ロックというか。セルジオ・メンデス&ブラジル66のヒット曲としておなじみ「マシュ・ケ・ナダ」を下敷きにしたパロディ・ソングです。1969年リリース。「マシュ・ケ・ナダ」の“オパッオパッオパー…”という有名なコーラス・リフレインを“ムヒョッムヒョッムヒョー…”とかに置き換えているところがなんともごきげん。
7. まっぴらロック / クレイジーケンバンド

で、その「アッと驚く為五郎」のDNAを受け継いだような名曲が、我らがCKBの「まっぴらロック」。2002年のシングルです。
8. 私の好きなもの / 佐良直美

1967年のレコード大賞新人賞に輝くなど特大ヒットを記録したデビュー・シングル「世界は二人のために」に続くセカンド・シングル曲。育ての親とも言うべき作曲家、いずみたくのペンによる名曲です。作詞は永六輔。半世紀以上前、1967年の暮れに出た曲だけれど、なんだか当時とてつもなくおしゃれな感じがしたものです。
9. ロング・バージョン / 稲垣潤一

あくまで個人的な印象でキョーシュクですが。ぼくは稲垣潤一さんのことを、1960年代後半に米A&Mレコードで独自のポップ・ボサ路線で大当たりをとったクリス・モンテスの持ち味を日本で継承する人…と勝手に定義していて。そういう個性が実にうまく活かされているなぁ、と思う1983年のヒットが本曲です。稲垣さんのヴォーカルはもちろん、安部恭弘さんによるメロディも湯川れい子さんの歌詞も泣けます。
10. メモランダム / ハイ・ファイ・セット

透明感に満ちた山本潤子さんの歌声をフィーチャーしたヴォーカル・トリオ、ハイ・ファイ・セットが1977年にリリースしたシングル。
11. cream / paris match

アンニュイなポップ・ミュージックを作らせたらダントツのパリス・マッチ。2002年にリリースしたアルバム『type III』に収録されていた名曲を。けだるいです。
12. あの日にかえりたい / 荒井由実

他にも丸山圭子さんの「どうぞこのまま」とか、長谷川きよしさんの「透明なひとときを」とか、選曲したかった日本のボサノバはたくさんあるのだけれど、なぜかオリジナル・ヴァージョンがストリーミングされていなかったりして。ちょっと残念。で、ラストはこの路線の決定版とも言うべきユーミン、1975年の名曲で。スキャット・ヴォーカルは前出ハイ・ファイ・セットの山本潤子さん。

解説:萩原健太

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第224回 萩原健太のotonanoラジオ#106

2021/10/12 公開

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

八神純子

負けないわ

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

八神純子

Just Breathe

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

八神純子

TERRA ~here we will stay

『TERRA ~here we will stay』2021年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#106

『Suite:~組曲っぽいポップ・チューン~』

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1. 007 死ぬのは奴らだ / ポール・マッカートニー&ウイングス

今週のゲスト、八神純子さんのニュー・アルバム『TERRA~here we will stay』のタイトル・チューンは1曲の中でくるくると楽想が変化していく組曲的な傑作です。ということで、今回のプレイリストはそういう感じの、緩急さまざまなパーツが入れ替わり立ち替わり展開する組曲っぽいポップ・チューンを集めてみました。まずはポール・マッカートニーから。1973年公開の映画『007/死ぬのは奴らだ』の主題歌としてポールが書き下ろした大ヒット曲。ビートルズ時代のプロデューサー、ジョージ・マーティンと久々にタッグを組み、彼の編曲の助けを借りながら多彩な音楽要素を詰め込んだめくるめくポップ絵巻です。
2. 組曲: 青い眼のジュディ / クロスビー、スティルス&ナッシュ

タイトルでいきなり“組曲〜Suite”と宣言している曲。デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュの3人が1969年にリリースした衝撃のファースト・アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』の冒頭を飾っていた名曲です。スティルスさんが当時付き合っていたシンガー・ソングライター、ジュディ・コリンズと別れて、彼女を失った苦しさを綴ったもの。全体が4部構成になっています。
3. 星空に愛を(コーリング・オキュパンツ) / カーペンターズ

一部では“ビートルズのメンバーによる変名再結成プロジェクトでは?”とまで噂されたカナダの4人組、クラトゥが1976年にリリースしたデビュー・アルバムに収めていた組曲っぽいナンバー。その内容やサイケデリックな音作りも含めてSFロックなどと呼ばれたこともあるこの名曲を、あのカーペンターズが1977年のアルバム『パッセージ』でカヴァー。よりドリーミーかつファンタジックな手触りの作品へと仕上げ、シングル・ヒットもさせました。
4. マッカーサー・パーク / ドナ・サマー

もともとは1968年に名ソングライター、ジミー・ウェッブが作り、英国の男優リチャード・ハリスが歌った作品。3部構成、7分半に及ぶ当時異例の長尺シングルながら大ヒットを記録しました。にもかかわらず、なぜかストリーミングされていないので、仕方ないから1977年になってからドナ・サマーがディスコ・アレンジでカヴァーしたほうのヴァージョンで。
5. ボヘミアン・ラプソディ / クイーン

組曲っぽいポップ・ヒットといえば、これが極みかも。もはや説明不要、クイーンが1975年にリリースした世紀の名曲・名演です。
6. バン・バン / ヴァニラ・ファッジ

かつて“アート・ロックの旗手”なるキャッチコピーで日本でも人気を博したヴァニラ・ファッジ。彼らが1967年にリリースしたデビュー・アルバムから1曲。このアルバム、基本的にオリジナル曲はなし。大げさなことが大好きなシャドウ・モートンのプロデュースの下、ビートルズの「涙の乗車券」と「エリナー・リグビー」、スプリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」、インプレッションズの「ピープル・ゲット・レディ」、ゾンビーズの「シーズ・ノット・ゼア」、イーヴィ・サンズの「テイク・ミー・フォー・ア・リトル・ホワイル」などヒット曲を大胆な発想で組曲ふうにリアレンジした長尺作品ばかりでした。その大仰な演奏ぶりから“シンフォニック・ロック”と呼ばれたりもしていたっけ。今日はその中からシェールのヒットのカヴァーを。大げさだよー。
7. アーカンソー・コール / ナンシー・シナトラ&リー・ヘイズルウッド

フランク・シナトラの娘さんとしておなじみ、ナンシーがプロデューサーのリー・ヘイズルウッドと組んだ1972年のアルバム『ナンシー&リー・アゲイン』から、その冒頭を飾っていたナンバー。アーカンソーの炭鉱で坑夫として働く男と、彼を愛した女性、そしてその娘の思いを交錯させたメッセージ色濃い1曲です。
8. ヘイ! ナウ、ヘイ! / アレサ・フランクリン

クイーン・オヴ・ソウル、アレサ・フランクリンが1973年にリリースした同名アルバムのタイトル・チューン。ファンキーでゴスペルっぽいアップテンポ・パートとブルージーなミディアム・スロー・パートを組曲的に行き来しながら盛り上がる自作曲です。
9. イタリアン・レストランで / ビリー・ジョエル

ビリー・ジョエル、1977年の大ヒット・アルバム『ストレンジャー』より。離婚した二人がイタリアン・レストランで久々に会って交わした会話を綴った長尺曲です。ビリー自身が選ぶ自作曲ランキングで堂々たる1位に輝いていた曲でした。
10. ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー / スパンキー&アワ・ギャング

日本でも“スパギャン”とか略されて洗練系ポップ音楽好きの間で評価が高いスパンキー&アワ・ギャング、1968年のヒット。ボブ・ドロウとスチュワート・シャーフのプロデュース/アレンジのもと、ハル・ブレイン、マックス・ベネット、ラリー・ネクテル、マイク・ディージー、シド・シャープら、いわゆる“レッキング・クルー”の面々が腕をふるった大傑作です。
11. グッド・ヴァイブレーション / ザ・ビーチ・ボーイズ

ビーチ・ボーイズ名義でリリースされているけれど、演奏はこれもレッキング・クルーの面々による強力な1曲。もちろんブライアン・ウィルソンが書き下ろした作品です。1966年2月から9月まで7ヵ月かけてレコーディング。90時間分以上の録音テープ、4つのスタジオ、そして当時の制作費としては破格の5万ドルを使って練り上げられた超意欲作です。曲想の違う各パートごとにレコーディングが繰り返され、それをあとから3分40秒という尺の中に凝縮するという、当時としては画期的な手法も奏功し、見事全米1位にランク。
12. 浪曲惑星 MY SHAMMY SIX〜こぶしの道行き〜浪曲惑星'94 / 国本武春

で、最後はちょっとワタクシごとで恐縮ですが。1995年にぼくがプロデュース/アレンジした長尺曲を。当時、日本の新しい浪曲シーンを牽引していた故・国本武春さんが、8㎝CDシングルというのは全部で15分以上入るらしいから、それをめいっぱい使った組曲っぽい楽曲をレコーディングしたいということで、作詞を手がけたいとうせいこうを筆頭に、みんなで作り上げた3部構成の浪曲ファンク・ナンバーです。なんとその曲がストリーミングされていたので、このプレイリストにぶちこませていただきました。超長いので、お時間に余裕のあるときにでも、ぜひ! 自分で言うのもナンですが、かっこいいよー。

解説:萩原健太

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第223回 萩原健太のotonanoラジオ#105

2021/10/05 公開

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

1.

山弦

Where Have All The Flowers Gone

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

2.

山弦

木と音

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

3.

山弦

Crazy For You

『TOKYO MUNCH』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#105

『Crazy For You~山弦のカヴァー・プロジェクト“マンチ”シリーズのオリジナル集~』

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1. カントリー / キース・ジャレット・ヨーロピアン・クァルテット

山弦の二人をお迎えした「otonanoラジオ」。今回、山弦は17年ぶりのアルバム『Tokyo Munch』をリリースしたわけですが。この“マンチ”シリーズは彼らのカヴァー・プロジェクト。古今東西の名曲を山弦サウンドでカヴァーしまくっているわけですが。ということで今回のプレイリストは、彼らが“マンチ”シリーズで取り上げた楽曲のオリジナル・ヴァージョン集。まずは新作『Tokyo Munch』から6曲ほど聞いてみましょう。最初はジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットの作品。ヤン・ガルバレク(サックス)、パレ・ダニエルソン(ベース)、ヨン・クリステンセン(ドラム)という北欧出身のメンバーたちと組んだ、いわゆる“ヨーロピアン・クァルテット”による1978年のアルバム『マイ・ソング』の収録曲です。
2. ミセス・ロビンソン / サイモン&ガーファンクル

ポール・サイモンとアート・ガーファンクルによる永遠のデュオが1968年に放った全米ナンバーワン・ヒット。もともとは1967年に初期ヴァージョンが映画『卒業』のサウンドトラックに収められていたのだけれど、今回は翌年のアルバム『ブックエンド』で世に出た完成ヴァージョンを。
3. ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ / トミー・ドーシー楽団(ヴォーカル:フランク・シナトラ)

1940年、トミー・ドーシー楽団が大ヒットさせた名曲です。リード・ヴォーカルは、当時ドーシー楽団の専属シンガーをつとめていたフランク・シナトラ。シナトラにとってもこれが初の全米ヒット曲でした。ダンス・パーティで出会った男の子と女の子が一目惚れして、やがて小さな家で幸せに暮らすまでを綴った“ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール”ソングの定番です。
4. イスタンブール・マンボ / ザ・フォー・ラッズ

1453年、オスマン帝国のメフメト2世によって東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノープルが陥落。街の名がイスタンブールに。それから500年の節目にあたる1953年、カナダのヴォーカル・グループ、ザ・フォー・ラッズが全米トップ10ヒットさせたノヴェルティ・ソングです。ムーンライダーズのカヴァー・ヴァージョンもおなじみ。
5. クレイジー・フォー・ユー / マドンナ

1985年、映画『ビジョン・クエスト/青春の賭け』のサウンドトラックでマドンナが歌っていたナンバー。作者はフィフス・アヴェニュー・バンドやハウディ・ムーンのメンバーとしても活躍していたジョン・リンドと、リチャード・カーペンターの重要なソングライティング・パートナーでもあるジョン・ベティスです。
6. 花はどこへ行った / ザ・キングストン・トリオ

米国モダン・フォーク・ムーヴメントの最重要人物、ピート・シーガーの作品。戦争を繰り返す人間たちの愚かさを淡々と描いた、世界でもっとも有名なプロテスト・ソングです。1962年に全米ヒットを記録したキングストン・トリオのヴァージョン以降も無数のアーティストがカヴァーしてきました。
7. イェー・イェー / ジョージィ・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズ

ここから4曲は山弦が2002年のアルバム『HAWAIIAN MUNCH』でカヴァーしていた曲のオリジナル・ヴァージョン。まずは英ランカシャー出身のブルー・アイド・ソウル・アーティスト、ジョージィ・フェイムが1965年に全英ナンバーワンの座に送り込んだ本曲から。
8. オン・ブロードウェイ / ザ・ドリフターズ

1950~60年代のニューヨークの音楽シーンを代表する二組のソングライター・チーム、バリー・マン&シンシア・ワイル夫妻と、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーとが共作した名曲。1963年にザ・ドリフターズがヒットさせた後、やはり無数のアーティストによってカヴァーされています。
9. かなわぬ恋 / ジ・アソシエーション

1960年代後半のアメリカ西海岸ハーモニー・ポップを代表するグループ、アソシエーションが1967年に大ヒットさせた名曲。ちなみに山弦のカヴァー・ヴァージョンには同じアソシエーションの大ヒット曲「ウェンディ」のフレーズが顔を出したり、さすがマニアックな仕上がりでした。
10. やすらぎの季節 / デヴィッド・ソウル

日本でも放映され大いに人気を博した米TVドラマ『刑事スタスキーとハッチ』のエンディング・テーマ曲。同番組にもケン・ハッチンソン刑事役で出演していたシカゴ出身の人気スター、デビッド・ソウルが1977年にシングル・リリースし大ヒットしました。おいしい選曲!
11. ネヴァー・レッティング・ゴー / スティーヴン・ビショップ

この曲と次の「クレイジー」は、山弦にとって初のカヴァー・アルバム、1999年の『INDIGO MUNCH』の収録曲。これは「オン・アンド・オン」「セイヴ・イット・フォー・ザ・レイニー・デイ」などのヒットで知られるスティーヴン・ビショップが1976年にリリースしたデビュー・アルバム『ケアレス』収録の隠れた名曲です。ビショップさん本人に加えてリー・リトナーも素敵なアコギを聞かせています。
12. クレイジー / パッツィ・クライン

今やカントリー音楽界のトップに君臨するウィリー・ネルソンですが、1960年代には彼のジャジーな持ち味が保守的なカントリー界で受け入れてもらえず、かなり苦労したそうです。そんな活動初期、彼の持ち味を世に正当に広めるうえで大きな役割を果たした名曲がこの「クレイジー」。1962年に女性カントリー・シンガー、パッツィ・クラインの歌で大ヒットしました。

解説:萩原健太

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第222回 萩原健太のotonanoラジオ#104

2021/09/28 公開

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

1.

山弦

Country

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

2.

山弦

Polka Dots And Moonbeams

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

3.

山弦

クリといつまでも

『TOKYO MUNCH』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#104

『You Can Close Your Eyes~歌心溢れるアコースティック・ギター・プレイ』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ユー・キャン・クローズ・ユア・アイズ / ジェイムス・テイラー

山弦の二人をゲストに迎えた「otonanoラジオ」。楽しかったっすね。ということで、日本最高のアコースティック・ギターの使い手である山弦の二人にひっかけて、今週のプレイリストはぼくが好きなアコースティック・ギター・プレイの特集。といっても、たとえばマイケル・ヘッジスとか、トミー・エマニュエルとか、ドン・ロスとか、押尾コータローとか、そういうソロ・インスト系のウルテク・ギタリストの特集ではなく、基本的には歌ものの伴奏楽器として歌心溢れるアコースティック・ギターを素敵に聞かせてくれる、そういうタイプのギタリストたちの演奏を集めてみました。まずは、その種のギターの最高峰、われらがJT、ジェイムス・テイラーから。1971年のアルバム『マッド・スライド・スリム』に収められていたこの曲をどうぞ。ベースラインの取り方が絶妙すぎます。
2. テイク・ミー・トゥ・ザ・マルディグラ / ポール・サイモン

サイモン&ガーファンクル時代からこの人のアコギ・プレイも定評がありました。今回は1973年のソロ・アルバム『ひとりごと(There Goes Rhymin' Simon)』の収録曲を。CD再発の際にボーナス・トラックとして追加収録されたアコースティック・デモ・ヴァージョンで。
3. カリコ・スカイズ / ポール・マッカートニー

ベーシストとして名高いポール・マッカートニーも、実はビートルズ時代からアコギの名手として「イエスタデイ」や「ブラックバード」など素晴らしいプレイをさりげなく、たくさん届けてくれていました。テクニックがどう、とかいうのではなく、アコギでのコードの押さえ方とか、音の積み方とか、そういうアレンジ面で天才的なひらめきを発揮している感じ。1997年のアルバム『フレイミング・パイ』に収録されていたこの曲も、まじ天才!
4. チェルシー・モーニング / ジョニ・ミッチェル

ジョニ・ミッチェルはオープン・チューニングの使い手としてもおなじみ。曲ごとに多彩なチューニングを使い分けながら、彼女ならではの、透明感と鋭さとを併せ持つ独特の世界観を伝えてくれる人ですが。1969年のセカンド・アルバム『クラウズ』に収められていた本曲ではオープンDチューニングを使って軽快なコード・ストロークを聞かせてくれてます。
5. ハーヴェスト・ムーン / ニール・ヤング

ジョニ・ミッチェルと同郷、カナダ出身のニール・ヤングは轟音エレクトリック・ギターのプレイでも知られる強力なギタリストのひとりですが。もちろんアコギの演奏も素晴らしい。ということで、今回は1992年の『ハーヴェスト・ムーン』からそのタイトル・チューンを。6弦だけ、通常のEからDに下げるドロップDチューニングで、なんともノルタルジックでドリーミーなコード・プレイを聞かせます。ハーモニクスもきれい。
6. ブラック・クイーン / スティーヴン・スティルス

ニール・ヤングのライバル、スティーヴン・スティルス。ヤングさんとスティルスさんはバッファロー・スプリングフィールドやクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングなど、同じバンドで活動しながら事あるごとにスリリングなギター・バトルを聞かせてきた旧友でもあります。ということで、今回は1970年のファースト・ソロ・アルバムより、夜中、酔っ払って一人で録音したと言われているこの曲を。
7. リトル・イタリー / スティーヴン・ビショップ

「セイヴ・イット・フォー・レイニー・デイ」や「オン・アンド・オン」のヒットでおなじみ、スティーヴン・ビショップも、けっしてこれ見よがしにではないものの、いつも自作曲のバックで歌心に満ちた素敵なアコースティック・ギター・プレイを聞かせてくれる存在。1976年のデビュー・アルバムに収められていた本曲でも、実に洗練されたアコギ・プレイで歌の世界を見事にバックアップしてます。
8. タンプ・エム・アップ・ソリッド / ライ・クーダー

この人も曲によって様々なオープン・チューニングを駆使しながら、誰にも真似できない奥深いギター・プレイを聞かせてくれるギタリストだけれど。とてつもない凄腕なのにそっち方面に埋没することなく、あくまでも歌心で勝負する感じがたまらない。1974年の大傑作『パラダイス・アンド・ランチ』の冒頭を飾っていたこのトラディショナル曲も、クーダーさん独特のブルージーなギター・プレイによって見事よみがえっておりました。
9. ライト・マイ・ファイア / ホセ・フェリシアーノ

ナイロン弦ギターの名手としても知られる盲目のシンガー&ギタリスト。1968年にドアーズのヒットをカヴァーした本曲でも、素晴らしいテクニックを全開にしながら、ドアーズ・ナンバーを一気にラテン・ポップへと生まれ変わらせてしまっています。
10. サムワン・エルスズ・ブルース / デヴィッド・ブロンバーグ

自らシンガー・ソングライターとして、あるいはトム・ラッシュ、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ボブ・ディランらとのセッション・ワークで知られる凄腕ギタリストとして、孤高の活躍を見せるブロンバーグさん。今日は1974年のアルバム『ニューヨークのおたずね者(Wanted Dead or Alive)』から、このずぶずぶのブルース・チューンを。
11. イッツ・ア・シン・トゥ・テル・ア・ライ / スティーヴ・グッドマン

「シティ・オヴ・ニューオーリンズ」などのヒットで知られるシンガー・ソングライターさん。この人のギターもいい。本当はこの曲のスタジオ・ヴァージョンというのが1975年のアルバム『ジェシーズ・ジグ&アザー・フェイヴァリッツ』に入っていて、そっちを選びたかったのだけれど、ストリーミングされていないみたいなので。今回はこちらのライヴ・ヴァージョンで。
12. イフ / ブレッド(デヴィッド・ゲイツ)

演奏テクニック的にはまったくここまで取り上げたギタリストたちには及ばないものの、開放弦を活かしたコードの響かせ方に関して誰にも負けないアイディアを発揮した男。それがポップ・ユニット“ブレッド”を率いて大活躍したシンガー・ソングライター、デヴィッド・ゲイツです。1971年にヒットしたこの曲でも、アコギの1~2弦の開放を交えたアルペジオでこの上なく美しい流れを構築してみせています。

解説:萩原健太

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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