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第226回 萩原健太のotonanoラジオ#108

2021/10/26 公開

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ピチカート・ファイヴ

ブリジッド・バルドーT.N.T

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

2.

ピチカート・ファイヴ

昨日・今日・明日

『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

3.

ピチカート・ファイヴ

ロンドン・パリ

『配信向けのピチカート・ファイヴ その2 小西康陽の巻』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#108

『★☆★☆★~名前にFIVEが付いているグループ特集!!!!!~』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ジャクソン・カナリー / ベン・フォールズ・ファイヴ

元ピチカート・ファイヴの高浪慶太郎さんをゲストに迎えた「otonanoラジオ」。というわけで、今回のプレイリストは、実際には5人編成でもないのに“ファイヴ”と名乗っていたピチカート・ファイヴにちなんで、名前に“ファイヴ”が付いているグループの特集です。すみません。無理矢理です(笑)。というわけで、まずはピチカート同様、5人組でもないのに“ファイヴ”を名乗っていたベン・フォールズ・ファイヴから。1995年にリリースされたファースト・アルバムのオープニングを飾っていたこの曲をどうぞ。
2. ディス・ラヴ / マルーン5

続いては、ちゃんと5人組のマルーン5。2002年にリリースされたファースト・アルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』の収録曲を。発売から2年後の2004年アタマにシングル・カットされ大ヒットしました。
3. ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ / ジャクソン・ファイヴ

ジャクソン兄弟もいろいろとメンバーに変遷があって。もともとはジャッキー、ティト、ジャーメインの3兄弟に、血縁関係のない友だち2人を加えた5人組で結成。その後、マーロンとマイケルが入って本物の5人兄弟グループになってメジャー・デビュー。レコード・レーベル移籍にともなって脱退したジャーメインの代わりに末弟ランディが参加。名前を“ジャクソンズ”と改めて再スタート。やがてジャーメインも復帰して6人組になったり、マイケルとマーロンが脱退して4人組になったり…。今はジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロンという4人で再結成している状態。亡くなったマイケル以外よくわかんない、なんて方も多そうだけど…。そんな彼らが1971年に放ったヒット曲です。
4. イフ・サムバディ・ラヴズ・ユー / デイヴ・クラーク・ファイヴ

1960年代、ドラマーの親分、デイヴ・クラークを中心にイギリスで結成された5人組。一時はビートルズをしのぐほどの人気を博したことも。そんな彼らが活動後期、1970年にリリースしたポップ・ソウル・ナンバーをどうぞ。
5. エヴリバディ・ゲット・アップ / ファイヴ

1997年、男性版スパイス・ガールズのような形で結成されたイギリスの5人組ボーイズ・グループ。2001年まで活動して解散した後、何度か再結成しているけれど、そのつど誰かひとりメンバーが足りない4人組になっているところがちょっとウケる。そんな彼らが「アイ・ラヴ・ロックンロール」をサンプリングしつつ放った1998年のヒット曲。
6. シェイク・ア・テイル・フェザー / ザ・ファイヴ・ドゥトーンズ

レイ・チャールズが映画『ブルース・ブラザーズ』の中で歌って再注目されたごきげんなダンスR&Bナンバー。そのオリジナル・ヴァージョンがこれ。セントルイスのハイスクールで出会った5人の仲間で結成されたR&Bヴォーカル・グループが1963年に放った強烈なヒット曲です。
7. キック・アウト・ザ・ジャムズ / MC5

車の街、ミシガン州デトロイト出身ということで、“モーター・シティの5人組”を略してMC5。ラウドでハードでスピーディな暴力ロック・サウンドが、のちにパンクの祖として再評価されたやばい連中です。今回は1969年のデビュー・ライヴ盤の冒頭を飾っていたアルバム・タイトル・チューンを。“マザーフ※ッカー”なる言葉を含むイントロのシャウトのせいで各地で放送禁止/販売中止などの処分を食らった強力ナンバーです。
8. アンダー・アンド・オーヴァー・イット / ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ

そんなMC5からの影響も少なからず受けているに違いないファイヴ・フィンガー・デス・パンチ。ご存じ、ハンガリー出身のギタリスト、ゾルタン・バソリーを中心に2005年、結成されたヘヴィメタル・バンドです。2011年のサード・アルバム『アメリカン・キャピタリスト』からのシングル・カット・ナンバーを。
9. オール・アイ・ドゥ / B5

フロリダで2001年に結成された兄弟5人組R&Bグループ。もともとはダスティン、ケリー、パトリック、カーネルという4人のブリーディング兄弟で“TNTボーイズ”と名乗って活動していたけれど、やがて末っ子のブライアンが加入して“B5”へ。間違いなくジャクソン・ファイヴを意識していた感じ。というわけで、今回はそんな彼らが、堂々とジャクソン・ファイヴのレパートリーをカヴァーしたこの曲を聞きましょう。2005年リリースのデビュー・アルバムの収録曲。
10. サイコティック・リアクション / カウント・ファイヴ

カウント・ファイヴは1960年代半ばに一瞬大注目を集めたサンノゼの高校生バンド。暴力的なロックンロール衝動と陰鬱かつ内省的なシンガー・ソングライター的視点とが交錯する元祖ガレージ・サイケ・ナンバー。のちのニルヴァーナに通じるような…。でも、これが1966年に全米トップ5入りするヒットとなったのだから、すごい。
11. トゥ・ジ・アイル / ザ・ファイヴ・サテンズ

フォーなんとかとか、ファイヴなんとかとか、メンバーの人数が付いた名前のグループがいちばん多いのは、きっとドゥーワップのジャンルかな。ということで、その代表的なバンド、ファイヴ・サテンズの曲を。1956年にヒットした必殺の「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」でおなじみ、コネチカット州ニュー・ヘイヴンのドゥー・ワップ・グループですが。今日は「イン・ザ・スティル…」ではなく、もうひとつの代表曲、1957年にヒットした「トゥ・ジ・アイル」のほうを。
12. 皆笑った / ピチカート・ファイヴ

で、ラストは我らがピチカート・ファイヴで。今回配信がスタートした日本コロムビア時代の音源ではなく、その前、ソニーに在籍していた1987年の大傑作アルバム『カップルズ』から、当時のリード・シンガー、佐々木麻美子さんのヴォーカルをフィーチャーしたナンバーを。ソングライターは、作詞・小西康陽、作曲・高浪慶太郎のゴールデン・コンビです。

解説:萩原健太

高浪慶太郎さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第225回 萩原健太のotonanoラジオ#107

2021/10/19 公開

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

八神純子

Here We Go!(Album Ver)

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

八神純子

永遠の出逢い

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

八神純子

終わりを決めるのは私 ~Eclipse~

『TERRA ~here we will stay』2021年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#107

『思い出は美しすぎて~ボサノバのニュアンスを取り入れた歌謡曲・Jポップ集~』

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1. 思い出は美しすぎて / 八神純子

先週の番組で「私、ボサノバしか作れないの」とおっしゃっていた八神純子さん。そんな八神さんの発言にちなんで(笑)、今週のプレイリストは日本のボサノバ特集。Jボッサというか、歌謡ボッサというか。古今の日本のポップ・シーンにはいろいろな形でボサノバのニュアンスを取り入れた名曲がたくさんあるので、その中からぼくの好きなものをいくつかピックアップしてみました。まずは八神さんが1978年にリリースしたこのメジャー・デビュー・シングルから。
2. 日付変更線 / 南佳孝

南佳孝さんも日本のポップ・シーンにラテン〜ボサノバのテイストを定着させた功労者のひとり。今回は1978年の名作アルバム『SOUTH OF THE BORDER』から大貫妙子さんとのデュエットによる必殺の名曲を。作詞はユーミン。
3. ビーチ・バーからの手紙 / 中原めいこ

歌謡曲のえぐさとラテンの躍動をキャッチーに融合させたらこの人の右に出る者はいないのでは? そんなめいこさんが1988年にリリースしたアルバム『鏡の中のアクトレス』から、なんともバブリーなリゾート・ポップをどうぞ。
4. 生まれる / 比屋定篤子

大学生時代からラテン音楽系のサークルで活動していた比屋定さん。彼女が2018年にリリースした10年ぶり7作目のアルバム『風と鱗』の収録曲をひとつ。
5. 真夜中のボサ・ノバ / ヒデとロザンナ

「愛の奇跡」の特大ヒットで知られるヒデとロザンナの出門英さんは、1960年代半ばから、日本のボサノバ・シーンの黎明期を盛り上げてくれた重要なアーティストのひとり。ということで、ヒデとロザンナにとって3作目のシングルとなった「ローマの奇跡」のB面に収められていたこの曲を。作詞・橋本淳、作曲・筒美京平というゴールデン・コンビによる作品です。
6. アッと驚く為五郎 / 植木等〜ハナ肇とクレージーキャッツ

まあ、これはボサノバというよりボサ・ロックというか。セルジオ・メンデス&ブラジル66のヒット曲としておなじみ「マシュ・ケ・ナダ」を下敷きにしたパロディ・ソングです。1969年リリース。「マシュ・ケ・ナダ」の“オパッオパッオパー…”という有名なコーラス・リフレインを“ムヒョッムヒョッムヒョー…”とかに置き換えているところがなんともごきげん。
7. まっぴらロック / クレイジーケンバンド

で、その「アッと驚く為五郎」のDNAを受け継いだような名曲が、我らがCKBの「まっぴらロック」。2002年のシングルです。
8. 私の好きなもの / 佐良直美

1967年のレコード大賞新人賞に輝くなど特大ヒットを記録したデビュー・シングル「世界は二人のために」に続くセカンド・シングル曲。育ての親とも言うべき作曲家、いずみたくのペンによる名曲です。作詞は永六輔。半世紀以上前、1967年の暮れに出た曲だけれど、なんだか当時とてつもなくおしゃれな感じがしたものです。
9. ロング・バージョン / 稲垣潤一

あくまで個人的な印象でキョーシュクですが。ぼくは稲垣潤一さんのことを、1960年代後半に米A&Mレコードで独自のポップ・ボサ路線で大当たりをとったクリス・モンテスの持ち味を日本で継承する人…と勝手に定義していて。そういう個性が実にうまく活かされているなぁ、と思う1983年のヒットが本曲です。稲垣さんのヴォーカルはもちろん、安部恭弘さんによるメロディも湯川れい子さんの歌詞も泣けます。
10. メモランダム / ハイ・ファイ・セット

透明感に満ちた山本潤子さんの歌声をフィーチャーしたヴォーカル・トリオ、ハイ・ファイ・セットが1977年にリリースしたシングル。
11. cream / paris match

アンニュイなポップ・ミュージックを作らせたらダントツのパリス・マッチ。2002年にリリースしたアルバム『type III』に収録されていた名曲を。けだるいです。
12. あの日にかえりたい / 荒井由実

他にも丸山圭子さんの「どうぞこのまま」とか、長谷川きよしさんの「透明なひとときを」とか、選曲したかった日本のボサノバはたくさんあるのだけれど、なぜかオリジナル・ヴァージョンがストリーミングされていなかったりして。ちょっと残念。で、ラストはこの路線の決定版とも言うべきユーミン、1975年の名曲で。スキャット・ヴォーカルは前出ハイ・ファイ・セットの山本潤子さん。

解説:萩原健太

八神純子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第224回 萩原健太のotonanoラジオ#106

2021/10/12 公開

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

八神純子

負けないわ

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

八神純子

Just Breathe

『TERRA ~here we will stay』2021年

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

八神純子

TERRA ~here we will stay

『TERRA ~here we will stay』2021年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#106

『Suite:~組曲っぽいポップ・チューン~』

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1. 007 死ぬのは奴らだ / ポール・マッカートニー&ウイングス

今週のゲスト、八神純子さんのニュー・アルバム『TERRA~here we will stay』のタイトル・チューンは1曲の中でくるくると楽想が変化していく組曲的な傑作です。ということで、今回のプレイリストはそういう感じの、緩急さまざまなパーツが入れ替わり立ち替わり展開する組曲っぽいポップ・チューンを集めてみました。まずはポール・マッカートニーから。1973年公開の映画『007/死ぬのは奴らだ』の主題歌としてポールが書き下ろした大ヒット曲。ビートルズ時代のプロデューサー、ジョージ・マーティンと久々にタッグを組み、彼の編曲の助けを借りながら多彩な音楽要素を詰め込んだめくるめくポップ絵巻です。
2. 組曲: 青い眼のジュディ / クロスビー、スティルス&ナッシュ

タイトルでいきなり“組曲〜Suite”と宣言している曲。デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュの3人が1969年にリリースした衝撃のファースト・アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』の冒頭を飾っていた名曲です。スティルスさんが当時付き合っていたシンガー・ソングライター、ジュディ・コリンズと別れて、彼女を失った苦しさを綴ったもの。全体が4部構成になっています。
3. 星空に愛を(コーリング・オキュパンツ) / カーペンターズ

一部では“ビートルズのメンバーによる変名再結成プロジェクトでは?”とまで噂されたカナダの4人組、クラトゥが1976年にリリースしたデビュー・アルバムに収めていた組曲っぽいナンバー。その内容やサイケデリックな音作りも含めてSFロックなどと呼ばれたこともあるこの名曲を、あのカーペンターズが1977年のアルバム『パッセージ』でカヴァー。よりドリーミーかつファンタジックな手触りの作品へと仕上げ、シングル・ヒットもさせました。
4. マッカーサー・パーク / ドナ・サマー

もともとは1968年に名ソングライター、ジミー・ウェッブが作り、英国の男優リチャード・ハリスが歌った作品。3部構成、7分半に及ぶ当時異例の長尺シングルながら大ヒットを記録しました。にもかかわらず、なぜかストリーミングされていないので、仕方ないから1977年になってからドナ・サマーがディスコ・アレンジでカヴァーしたほうのヴァージョンで。
5. ボヘミアン・ラプソディ / クイーン

組曲っぽいポップ・ヒットといえば、これが極みかも。もはや説明不要、クイーンが1975年にリリースした世紀の名曲・名演です。
6. バン・バン / ヴァニラ・ファッジ

かつて“アート・ロックの旗手”なるキャッチコピーで日本でも人気を博したヴァニラ・ファッジ。彼らが1967年にリリースしたデビュー・アルバムから1曲。このアルバム、基本的にオリジナル曲はなし。大げさなことが大好きなシャドウ・モートンのプロデュースの下、ビートルズの「涙の乗車券」と「エリナー・リグビー」、スプリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」、インプレッションズの「ピープル・ゲット・レディ」、ゾンビーズの「シーズ・ノット・ゼア」、イーヴィ・サンズの「テイク・ミー・フォー・ア・リトル・ホワイル」などヒット曲を大胆な発想で組曲ふうにリアレンジした長尺作品ばかりでした。その大仰な演奏ぶりから“シンフォニック・ロック”と呼ばれたりもしていたっけ。今日はその中からシェールのヒットのカヴァーを。大げさだよー。
7. アーカンソー・コール / ナンシー・シナトラ&リー・ヘイズルウッド

フランク・シナトラの娘さんとしておなじみ、ナンシーがプロデューサーのリー・ヘイズルウッドと組んだ1972年のアルバム『ナンシー&リー・アゲイン』から、その冒頭を飾っていたナンバー。アーカンソーの炭鉱で坑夫として働く男と、彼を愛した女性、そしてその娘の思いを交錯させたメッセージ色濃い1曲です。
8. ヘイ! ナウ、ヘイ! / アレサ・フランクリン

クイーン・オヴ・ソウル、アレサ・フランクリンが1973年にリリースした同名アルバムのタイトル・チューン。ファンキーでゴスペルっぽいアップテンポ・パートとブルージーなミディアム・スロー・パートを組曲的に行き来しながら盛り上がる自作曲です。
9. イタリアン・レストランで / ビリー・ジョエル

ビリー・ジョエル、1977年の大ヒット・アルバム『ストレンジャー』より。離婚した二人がイタリアン・レストランで久々に会って交わした会話を綴った長尺曲です。ビリー自身が選ぶ自作曲ランキングで堂々たる1位に輝いていた曲でした。
10. ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー / スパンキー&アワ・ギャング

日本でも“スパギャン”とか略されて洗練系ポップ音楽好きの間で評価が高いスパンキー&アワ・ギャング、1968年のヒット。ボブ・ドロウとスチュワート・シャーフのプロデュース/アレンジのもと、ハル・ブレイン、マックス・ベネット、ラリー・ネクテル、マイク・ディージー、シド・シャープら、いわゆる“レッキング・クルー”の面々が腕をふるった大傑作です。
11. グッド・ヴァイブレーション / ザ・ビーチ・ボーイズ

ビーチ・ボーイズ名義でリリースされているけれど、演奏はこれもレッキング・クルーの面々による強力な1曲。もちろんブライアン・ウィルソンが書き下ろした作品です。1966年2月から9月まで7ヵ月かけてレコーディング。90時間分以上の録音テープ、4つのスタジオ、そして当時の制作費としては破格の5万ドルを使って練り上げられた超意欲作です。曲想の違う各パートごとにレコーディングが繰り返され、それをあとから3分40秒という尺の中に凝縮するという、当時としては画期的な手法も奏功し、見事全米1位にランク。
12. 浪曲惑星 MY SHAMMY SIX〜こぶしの道行き〜浪曲惑星'94 / 国本武春

で、最後はちょっとワタクシごとで恐縮ですが。1995年にぼくがプロデュース/アレンジした長尺曲を。当時、日本の新しい浪曲シーンを牽引していた故・国本武春さんが、8㎝CDシングルというのは全部で15分以上入るらしいから、それをめいっぱい使った組曲っぽい楽曲をレコーディングしたいということで、作詞を手がけたいとうせいこうを筆頭に、みんなで作り上げた3部構成の浪曲ファンク・ナンバーです。なんとその曲がストリーミングされていたので、このプレイリストにぶちこませていただきました。超長いので、お時間に余裕のあるときにでも、ぜひ! 自分で言うのもナンですが、かっこいいよー。

解説:萩原健太

八神純子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第223回 萩原健太のotonanoラジオ#105

2021/10/05 公開

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

1.

山弦

Where Have All The Flowers Gone

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

2.

山弦

木と音

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

3.

山弦

Crazy For You

『TOKYO MUNCH』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#105

『Crazy For You~山弦のカヴァー・プロジェクト“マンチ”シリーズのオリジナル集~』

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1. カントリー / キース・ジャレット・ヨーロピアン・クァルテット

山弦の二人をお迎えした「otonanoラジオ」。今回、山弦は17年ぶりのアルバム『Tokyo Munch』をリリースしたわけですが。この“マンチ”シリーズは彼らのカヴァー・プロジェクト。古今東西の名曲を山弦サウンドでカヴァーしまくっているわけですが。ということで今回のプレイリストは、彼らが“マンチ”シリーズで取り上げた楽曲のオリジナル・ヴァージョン集。まずは新作『Tokyo Munch』から6曲ほど聞いてみましょう。最初はジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットの作品。ヤン・ガルバレク(サックス)、パレ・ダニエルソン(ベース)、ヨン・クリステンセン(ドラム)という北欧出身のメンバーたちと組んだ、いわゆる“ヨーロピアン・クァルテット”による1978年のアルバム『マイ・ソング』の収録曲です。
2. ミセス・ロビンソン / サイモン&ガーファンクル

ポール・サイモンとアート・ガーファンクルによる永遠のデュオが1968年に放った全米ナンバーワン・ヒット。もともとは1967年に初期ヴァージョンが映画『卒業』のサウンドトラックに収められていたのだけれど、今回は翌年のアルバム『ブックエンド』で世に出た完成ヴァージョンを。
3. ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ / トミー・ドーシー楽団(ヴォーカル:フランク・シナトラ)

1940年、トミー・ドーシー楽団が大ヒットさせた名曲です。リード・ヴォーカルは、当時ドーシー楽団の専属シンガーをつとめていたフランク・シナトラ。シナトラにとってもこれが初の全米ヒット曲でした。ダンス・パーティで出会った男の子と女の子が一目惚れして、やがて小さな家で幸せに暮らすまでを綴った“ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール”ソングの定番です。
4. イスタンブール・マンボ / ザ・フォー・ラッズ

1453年、オスマン帝国のメフメト2世によって東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノープルが陥落。街の名がイスタンブールに。それから500年の節目にあたる1953年、カナダのヴォーカル・グループ、ザ・フォー・ラッズが全米トップ10ヒットさせたノヴェルティ・ソングです。ムーンライダーズのカヴァー・ヴァージョンもおなじみ。
5. クレイジー・フォー・ユー / マドンナ

1985年、映画『ビジョン・クエスト/青春の賭け』のサウンドトラックでマドンナが歌っていたナンバー。作者はフィフス・アヴェニュー・バンドやハウディ・ムーンのメンバーとしても活躍していたジョン・リンドと、リチャード・カーペンターの重要なソングライティング・パートナーでもあるジョン・ベティスです。
6. 花はどこへ行った / ザ・キングストン・トリオ

米国モダン・フォーク・ムーヴメントの最重要人物、ピート・シーガーの作品。戦争を繰り返す人間たちの愚かさを淡々と描いた、世界でもっとも有名なプロテスト・ソングです。1962年に全米ヒットを記録したキングストン・トリオのヴァージョン以降も無数のアーティストがカヴァーしてきました。
7. イェー・イェー / ジョージィ・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズ

ここから4曲は山弦が2002年のアルバム『HAWAIIAN MUNCH』でカヴァーしていた曲のオリジナル・ヴァージョン。まずは英ランカシャー出身のブルー・アイド・ソウル・アーティスト、ジョージィ・フェイムが1965年に全英ナンバーワンの座に送り込んだ本曲から。
8. オン・ブロードウェイ / ザ・ドリフターズ

1950~60年代のニューヨークの音楽シーンを代表する二組のソングライター・チーム、バリー・マン&シンシア・ワイル夫妻と、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーとが共作した名曲。1963年にザ・ドリフターズがヒットさせた後、やはり無数のアーティストによってカヴァーされています。
9. かなわぬ恋 / ジ・アソシエーション

1960年代後半のアメリカ西海岸ハーモニー・ポップを代表するグループ、アソシエーションが1967年に大ヒットさせた名曲。ちなみに山弦のカヴァー・ヴァージョンには同じアソシエーションの大ヒット曲「ウェンディ」のフレーズが顔を出したり、さすがマニアックな仕上がりでした。
10. やすらぎの季節 / デヴィッド・ソウル

日本でも放映され大いに人気を博した米TVドラマ『刑事スタスキーとハッチ』のエンディング・テーマ曲。同番組にもケン・ハッチンソン刑事役で出演していたシカゴ出身の人気スター、デビッド・ソウルが1977年にシングル・リリースし大ヒットしました。おいしい選曲!
11. ネヴァー・レッティング・ゴー / スティーヴン・ビショップ

この曲と次の「クレイジー」は、山弦にとって初のカヴァー・アルバム、1999年の『INDIGO MUNCH』の収録曲。これは「オン・アンド・オン」「セイヴ・イット・フォー・ザ・レイニー・デイ」などのヒットで知られるスティーヴン・ビショップが1976年にリリースしたデビュー・アルバム『ケアレス』収録の隠れた名曲です。ビショップさん本人に加えてリー・リトナーも素敵なアコギを聞かせています。
12. クレイジー / パッツィ・クライン

今やカントリー音楽界のトップに君臨するウィリー・ネルソンですが、1960年代には彼のジャジーな持ち味が保守的なカントリー界で受け入れてもらえず、かなり苦労したそうです。そんな活動初期、彼の持ち味を世に正当に広めるうえで大きな役割を果たした名曲がこの「クレイジー」。1962年に女性カントリー・シンガー、パッツィ・クラインの歌で大ヒットしました。

解説:萩原健太

山弦さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第222回 萩原健太のotonanoラジオ#104

2021/09/28 公開

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

1.

山弦

Country

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

2.

山弦

Polka Dots And Moonbeams

『TOKYO MUNCH』

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

3.

山弦

クリといつまでも

『TOKYO MUNCH』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#104

『You Can Close Your Eyes~歌心溢れるアコースティック・ギター・プレイ』

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1. ユー・キャン・クローズ・ユア・アイズ / ジェイムス・テイラー

山弦の二人をゲストに迎えた「otonanoラジオ」。楽しかったっすね。ということで、日本最高のアコースティック・ギターの使い手である山弦の二人にひっかけて、今週のプレイリストはぼくが好きなアコースティック・ギター・プレイの特集。といっても、たとえばマイケル・ヘッジスとか、トミー・エマニュエルとか、ドン・ロスとか、押尾コータローとか、そういうソロ・インスト系のウルテク・ギタリストの特集ではなく、基本的には歌ものの伴奏楽器として歌心溢れるアコースティック・ギターを素敵に聞かせてくれる、そういうタイプのギタリストたちの演奏を集めてみました。まずは、その種のギターの最高峰、われらがJT、ジェイムス・テイラーから。1971年のアルバム『マッド・スライド・スリム』に収められていたこの曲をどうぞ。ベースラインの取り方が絶妙すぎます。
2. テイク・ミー・トゥ・ザ・マルディグラ / ポール・サイモン

サイモン&ガーファンクル時代からこの人のアコギ・プレイも定評がありました。今回は1973年のソロ・アルバム『ひとりごと(There Goes Rhymin' Simon)』の収録曲を。CD再発の際にボーナス・トラックとして追加収録されたアコースティック・デモ・ヴァージョンで。
3. カリコ・スカイズ / ポール・マッカートニー

ベーシストとして名高いポール・マッカートニーも、実はビートルズ時代からアコギの名手として「イエスタデイ」や「ブラックバード」など素晴らしいプレイをさりげなく、たくさん届けてくれていました。テクニックがどう、とかいうのではなく、アコギでのコードの押さえ方とか、音の積み方とか、そういうアレンジ面で天才的なひらめきを発揮している感じ。1997年のアルバム『フレイミング・パイ』に収録されていたこの曲も、まじ天才!
4. チェルシー・モーニング / ジョニ・ミッチェル

ジョニ・ミッチェルはオープン・チューニングの使い手としてもおなじみ。曲ごとに多彩なチューニングを使い分けながら、彼女ならではの、透明感と鋭さとを併せ持つ独特の世界観を伝えてくれる人ですが。1969年のセカンド・アルバム『クラウズ』に収められていた本曲ではオープンDチューニングを使って軽快なコード・ストロークを聞かせてくれてます。
5. ハーヴェスト・ムーン / ニール・ヤング

ジョニ・ミッチェルと同郷、カナダ出身のニール・ヤングは轟音エレクトリック・ギターのプレイでも知られる強力なギタリストのひとりですが。もちろんアコギの演奏も素晴らしい。ということで、今回は1992年の『ハーヴェスト・ムーン』からそのタイトル・チューンを。6弦だけ、通常のEからDに下げるドロップDチューニングで、なんともノルタルジックでドリーミーなコード・プレイを聞かせます。ハーモニクスもきれい。
6. ブラック・クイーン / スティーヴン・スティルス

ニール・ヤングのライバル、スティーヴン・スティルス。ヤングさんとスティルスさんはバッファロー・スプリングフィールドやクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングなど、同じバンドで活動しながら事あるごとにスリリングなギター・バトルを聞かせてきた旧友でもあります。ということで、今回は1970年のファースト・ソロ・アルバムより、夜中、酔っ払って一人で録音したと言われているこの曲を。
7. リトル・イタリー / スティーヴン・ビショップ

「セイヴ・イット・フォー・レイニー・デイ」や「オン・アンド・オン」のヒットでおなじみ、スティーヴン・ビショップも、けっしてこれ見よがしにではないものの、いつも自作曲のバックで歌心に満ちた素敵なアコースティック・ギター・プレイを聞かせてくれる存在。1976年のデビュー・アルバムに収められていた本曲でも、実に洗練されたアコギ・プレイで歌の世界を見事にバックアップしてます。
8. タンプ・エム・アップ・ソリッド / ライ・クーダー

この人も曲によって様々なオープン・チューニングを駆使しながら、誰にも真似できない奥深いギター・プレイを聞かせてくれるギタリストだけれど。とてつもない凄腕なのにそっち方面に埋没することなく、あくまでも歌心で勝負する感じがたまらない。1974年の大傑作『パラダイス・アンド・ランチ』の冒頭を飾っていたこのトラディショナル曲も、クーダーさん独特のブルージーなギター・プレイによって見事よみがえっておりました。
9. ライト・マイ・ファイア / ホセ・フェリシアーノ

ナイロン弦ギターの名手としても知られる盲目のシンガー&ギタリスト。1968年にドアーズのヒットをカヴァーした本曲でも、素晴らしいテクニックを全開にしながら、ドアーズ・ナンバーを一気にラテン・ポップへと生まれ変わらせてしまっています。
10. サムワン・エルスズ・ブルース / デヴィッド・ブロンバーグ

自らシンガー・ソングライターとして、あるいはトム・ラッシュ、ジェリー・ジェフ・ウォーカー、ボブ・ディランらとのセッション・ワークで知られる凄腕ギタリストとして、孤高の活躍を見せるブロンバーグさん。今日は1974年のアルバム『ニューヨークのおたずね者(Wanted Dead or Alive)』から、このずぶずぶのブルース・チューンを。
11. イッツ・ア・シン・トゥ・テル・ア・ライ / スティーヴ・グッドマン

「シティ・オヴ・ニューオーリンズ」などのヒットで知られるシンガー・ソングライターさん。この人のギターもいい。本当はこの曲のスタジオ・ヴァージョンというのが1975年のアルバム『ジェシーズ・ジグ&アザー・フェイヴァリッツ』に入っていて、そっちを選びたかったのだけれど、ストリーミングされていないみたいなので。今回はこちらのライヴ・ヴァージョンで。
12. イフ / ブレッド(デヴィッド・ゲイツ)

演奏テクニック的にはまったくここまで取り上げたギタリストたちには及ばないものの、開放弦を活かしたコードの響かせ方に関して誰にも負けないアイディアを発揮した男。それがポップ・ユニット“ブレッド”を率いて大活躍したシンガー・ソングライター、デヴィッド・ゲイツです。1971年にヒットしたこの曲でも、アコギの1~2弦の開放を交えたアルペジオでこの上なく美しい流れを構築してみせています。

解説:萩原健太

山弦さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第221回 萩原健太のotonanoラジオ#103

2021/09/21 公開

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その2)

1.

葛谷葉子

サイドシート

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その2)

2.

葛谷葉子

最後の夜

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その2)

3.

葛谷葉子

replay on ~過ぎてゆく時の中で、満ちてゆく光の粒で~

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#103

『ロマンスをもう一度~葛谷葉子ワークス~』

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1. True Eyes / 中島美嘉

先週に引き続き葛谷葉子さんをゲストにお迎えした「otonanoラジオ」。ということで、今週のプレイリストはソングライターとしての葛谷さんに注目します。葛谷さんが書いて他のシンガーが歌った楽曲の中からぼくが好きなものを集めてみました。まずは中島美嘉が2002年にリリースした3作目のシングル「ONE SURVIVE」のカップリング曲から。作詞は伊秩弘将、作曲は葛谷さん。目薬のCM曲としても使われたおなじみの作品です。
2. ロマンスをもう一度 / 畠山美由紀

前曲のように葛谷さん作曲によるCM曲というのはたくさんありますが、いちばん有名なのがこの曲かも。作詞は上野泰明。2002年に葛谷さんご本人が歌ってオンエアされて以来、畠山美由紀、kazami、アン・サリー、おおはた雄一など、多彩なシンガーが歌い継いできた楽曲です。今回はFMヨコハマにも縁の深い畠山さんのヴァージョンで。
3. la la... / 新垣結衣

2009年にリリースされた新垣結衣のセカンド・アルバム『hug』より。作詞は新垣さんと葛谷さんの共作。作曲はもちろん葛谷さんです。
4. Spica / 堀江由衣

同じく2009年にリリースされた堀江由衣の7作目『HONEY JET!!』の収録曲。声優仲間でもある、あさのますみが作詞。葛谷さんが作曲。素敵なワルツ・チューンです。
5. 最後の夜 / ASAYAN超男子。川畑・堂珍

番組ではご本人歌唱のヴァージョンでかかった必殺のナンバー。葛谷さんが他シンガーに曲提供するようになったきっかけの1曲としてやはり欠かせないということで、1999年にリリースされたこちらのヴァージョンを。のちにCHEMISTRYと名乗ることになる二人が初々しい歌声を聞かせています。葛谷さんの作詞・作曲。
6. you / 倖田來未

2005年、日本の音楽史上初となる12週連続シングル・リリース・プロジェクトの第1弾として世に出た曲。作詞は倖田さんと葛谷さん。作曲は葛谷さん。倖田來未にとって初のヒットチャート1位を獲得した名曲でもあります。
7. shining / 鈴木亜美

2013年にリリースされた鈴木亜美のミニ・アルバム『Snow Ring』の収録曲。作詞作曲・葛谷葉子。
8. 君じゃなきゃ / BENI

2010年にリリースされたBENIの5作目のアルバム『Lovebox』の収録曲。これも作詞作曲・葛谷葉子。
9. 53F / 鈴木雅之

2007年のアルバム『Champagne Royale』より。プロデュースは葛谷さんとも縁の深い松尾“KC”潔。作詞は葛谷さんと松尾さんの共作です。作曲はもちろん葛谷さん。
10. 口づけしよう / 島谷ひとみ

2008年にリリースされた島谷ひとみのシングル「泣きたいなら」のカップリング曲。作詞作曲・葛谷葉子。
11. 最後の恋 / 松下奈緒

松下奈緒、2012年リリースのアルバム4作目『for me』の収録曲。基本的に彼女のピアノをフィーチャーしたインスト・アルバムだったけれど、その中に収められた3曲の歌もののうちのひとつです。作詞作曲・葛谷葉子。
12. Shinin' Day / 葛谷葉子

そして、最後は葛谷さんご本人の歌声で。2000年のシングル・ナンバーです。

解説:萩原健太

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第220回 萩原健太のotonanoラジオ#102

2021/09/14 公開

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その1)

1.

葛谷葉子

TRUE LIES

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その1)

2.

葛谷葉子

midnight drivin’(新曲)

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その1)

3.

葛谷葉子

All Night

『MIDNIGHT DRIVIN' -KUZUYA YOKO MUSIC GREETINGS 1999~2021-』

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#102

『Believe!~長めのブランクを経た全米チャート上位復活劇!!~』

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1. スムース / サンタナ(feat. ロブ・トーマス)

自らの歌声で綴った新曲で11年ぶりにシーン復帰した葛谷洋子さん。今週の「otonanoラジオ」はそんな彼女をゲストにお迎えしました。久々の復帰、ということで、それにひっかけてちょっとヒットチャート・マニアっぽいプレイリストをお届けします。ちょっと説明がむずかしいリストなんですが。全米チャートのトップ10圏内にランクしたヒット曲を対象に、前のヒットと久々のヒットとの間のブランクがけっこう長かった曲の特集…という(笑)。まあ、なんだかよくわからないリスト。別に引退していたアーティストが久々にカムバックしてヒット曲を放ったとか、そういうことではなく、活動はちゃんと継続していたものの、しばらく目立ったシングル・ヒットを放っていなかったアーティストが久々にチャート上位に返り咲いた、みたいな、そういうケースを集めてみました。単に記録上の“久々の返り咲き”特集です。まずはサンタナ。1969年にデビューした超ベテランですが、実は全米トップ10ヒットは少なく、なんと全米1位に輝いたのは本曲、1999年にロブ・トーマスをゲスト・シンガーに迎えてリリースした「スムース」が初でした。全米トップ10ヒットとしては1971年に全米4位にランクした「ブラック・マジック・ウーマン」以来。ということで、ブランク28年の久々ヒットでありました。
2. ココモ / ザ・ビーチ・ボーイズ

ビーチ・ボーイズは1960年代、3曲の全米ナンバーワン・ヒットを放っていて。その最後の1曲が1966年の「グッド・ヴァイブレーションズ」。そのあと、全米トップ10ヒットを記録したシングルはそのちょうど10年後、1976年の「ロックンロール・ミュージック」で。そのあと、またしばらくトップ10ヒットがなくなって、1988年、映画『カクテル』の挿入歌「ココモ」でついに全米ナンバーワンに返り咲いた、と。そういうわけで、ここは久々のトップ10ヒットではなく、久々の全米ナンバーワン・ヒットってことで、「ココモ」を聞きましょう。22年のブランクを置いての1位返り咲きです。
3. ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド / マイケル・ジャクソン&ジャスティン・ティンバーレイク

マイケル・ジャクソン、生前最後の全米トップ10ヒットは2001年の「ユー・ロック・マイ・ワールド」。その後、彼の名前が全米ヒットチャートの10位圏内に復活するのは、亡くなった5年後の2014年、生前、1983年の歌声にジャスティン・ティンバーレイクがヴァーチャル・デュエットをオーヴァーダビングする形で完成した本曲「ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド」だった。チャート上でのブランク、13年。
4. ユー・ゴット・イット / ロイ・オービソン

先週のプレイリストにも登場したロイ・オービソン。実はこれも先週取り上げた「カリフォルニア・ブルー」同様、ジェフ・リンのプロデュース作品なのだけれど。先週のプレイリストにセレクトしたビートルズの「フリー・アズ・ア・バード」とか、ジョージ・ハリスンの「セット・オン・ユー」とかも、実はヒット・チャート上でトップ10圏内にランクしたのはそれぞれ19年ぶりと15年ぶりだったりして。やはりジェフ・リン、ベテランをプロデュースしてヒットチャートへと返り咲かせる達人なのだなと改めて感服します。で、1989年に全米チャート9位まで上昇したこの曲も、オービソンにとっては1964年に全米ナンバーワンに輝いた「オー・プリティ・ウーマン」以来、25年ぶりの全米トップ10ヒットだった。
5. ビリーヴ / シェール

オートチューンという“新兵器”をポップ・シーンに大流行させるきっかけとなったシェールの「ビリーヴ」。この曲が全米ナンバーワンに輝いたのは1998年のことで、そのひとつ前にシェールが放った全米1位曲「ダーク・レディ」から24年ぶりという快挙だった。シェールに関しては、夫婦デュオ、ソニー&シェールとして最初の全米ナンバーワン・ヒット「アイ・ガット・ユー・ベイブ」を放ったのが1965年で。「ビリーヴ」はそれから33年と232日後の1位曲。史上もっとも長い期間にわたって全米ナンバーワン・ヒットを生み出したシンガーとしても名を残している。
6. 愛にすべてを捧ぐ / ミート・ローフ

ちょっとルール違反なのだけれど。実はシアトリカル・ロックの最高峰、ミート・ローフにとって1970年代最大のヒット・シングルは1978年の「66%の誘惑」で。これ、全米最高11位のヒットで。トップ10入りしていないのだけれど。まあ、カナダとかニュージーランドでは10位内に入っているので、ちょっとした誤差ってことで許してください(笑)。で、その15年後、1993年になってミート・ローフは晴れて初の全米ナンバーワン・ヒット「愛にすべてを捧ぐ」をぶちかましたのでありました。サンタナと同じような感じっすね。めでたし。
7. フォー・ファイヴ・セカンズ / ポール・マッカートニー、 リアーナ、 カニエ・ウェスト

ポール・マッカートニーなんて、もうえんえん途切れることなく全米トップ10ヒットを放ち続けてきたのかと思ったら。そんなことはなくて。1986年に同名映画の主題歌「スパイズ・ライク・アス」を全米7位に送り込んで以来、少なくとも全米チャートにおいてトップ10ヒットはひとつもなし。で、その29年後、2015年になって、なんとカニエ・ウェストとのコラボレーションの下、リアーナをヴォーカルにフィーチャーしたこの曲で全米トップ10に返り咲き。最高4位にランクした、と。ただ、まあ、ポールは曲を共作してアコギを弾いてはいるみたいだけど、あと何してるんだか…(笑)。
8. アイ・ニュー・ユー・ワー・ウェイティング / アレサ・フランクリン&ジョージ・マイケル

ある時期、ジョージ・マイケルがデュエット上手な若者として自分が尊敬する往年の偉大なアーティストたちと共演することで、その先達をヒットチャートに返り咲かせるという、なんというか、こう、親孝行みたいなことをよくやっていて。1987年に全米1位に輝いたこの曲もそのひとつです。ソウルの女王、アレサ・フランクリンとの必殺のデュエット。まあ、アレサはそれなりに全米トップ10ヒットをコンスタントに放ち続けてはいたのだけれど、こと、全米ナンバーワン・ヒットとなると1967年の「リスペクト」以来。20年のブランクを置いての全米ナンバーワン返り咲きでした。
9. 僕の瞳に小さな太陽 / ジョージ・マイケル&エルトン・ジョン

ジョージ・マイケル絡みをもう1曲。といっても、これはいろいろルール無視の選曲です。すみません。主役はエルトン・ジョンで。この曲、もともとはエルトンが1974年に全米2位に送り込んだヒット。それをジョージ・マイケルとデュエットしたライヴ・ヴァージョンで1992年に全米ナンバーワンにランクさせたということで。同じ曲の再ヒットという意味では18年ぶりの快挙。で、エルトンが誰かとデュエットしたナンバーワン・ヒットという意味では、1976年にキキ・ディーとデュエットした「恋のデュエット」以来16年ぶり。厳密に言うと、エルトンはディオンヌ・ワーウィック、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダーとの4人共演シングル「愛のハーモニー」で1985年、全米1位に輝いているので、それからだと7年ぶり。と、いろいろな意味合いの“久々”をはらんだ1曲なのでありました。
10. ボディ・アンド・ソウル / トニー・ベネット&エイミー・ワインハウス

もうルールも何もあったもんじゃない感じになってきたので、極端なルール違反をひとつ。大ベテラン、トニー・ベネット。1951年から全米チャートの常連だったベネットさんですが、最後に全米ホット100内にランクした曲は、1967年の「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」で。これが全米91位。で、それからなんと流れた歳月43年! 半世紀近いブランクを経て、あのエイミー・ワインハウスとのデュエット「ボディ・アンド・ソウル」を2011年に全米87位に送り込んでヒットチャートに復帰したのでした。これは偉業だから。チャート下位とはいえ、無視できません。
11. ドント・ノウ・マッチ / リンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィル

続いてはニューオーリンズの至宝、ネヴィル・ブラザーズの一員としてもおなじみのアーロン・ネヴィル。この人、ソロ名義での最後の全米トップ10ヒットは1967年に全米2位にランクした「テル・イット・ライク・イット・イズ」で。それから22年を経た1989年、リンダ・ロンシュタットとのデュエットでバリー・マン作の超名曲「ドント・ノウ・マッチ」を歌い、またまた全米2位に返り咲いたのでありました。
12. ハロー・ドーリー! / ルイ・アームストロング

ラストは、そのアーロン・ネヴィルを凌駕するニューオーリンズの宝、ルイ・アームストロング。この人が若かりしころにはまだ全米ヒットチャートもきちんと整備されていなかったこともあり、そのとてつもない存在感が今ひとつ記録として残っていないところもあるのだけれど。とりあえず古い文献によれば、1932年に「オール・オヴ・ミー」を全米ナンバーワンにランクさせていて。で、その32年後の1964年、62歳のときになんとこの曲「ハロー・ドーリー!」を、折からのビートルズ旋風に負けることなく全米1位にランクさせてみせたのでした。すげえや。

解説:萩原健太

葛谷葉子さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第219回 萩原健太のotonanoラジオ#101

2021/09/07 公開

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

今週のオンエア曲

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

1.

ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)

スウィート・トーキン・ウーマン

『アウト・オブ・ザ・ブルー』1977年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

2.

ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)

コンフュージョン

『ディスカヴァリー』1979年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

3.

ELO&オリビア・ニュートン・ジョン

ザナドゥ

『ザナドゥ』1980年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

4.

ジェフ・リン

Video

『Electric Dreams(Soundtrack)』1984年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

5.

ジェフ・リン

エヴリ・リトル・シング

『アームチェア・シアター』1990年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

6.

トラヴェリング・ウィルヴェリーズ

Not Alone Any More

『Traveling Wilburys Vol.1』1988年

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

7.

ジェフ・リンズELO

ホエン・アイ・ワズ・ア・ボーイ

『アローン・イン・ザ・ユニバース』2015年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#101

『Got My Mind Set On You~ジェフ・リン プロデュース作品集~』

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1. フリー・アズ・ア・バード / ビートルズ

紙ジャケ仕様でどかっとまとめて再発されるELO/ジェフ・リン特集。いかがでしたか。番組のほうでは基本的にELOかジェフ・リン名義の曲をお届けしましたが、ジェフ・リンはプロデューサーとしても様々なアーティストと組んで名曲をたくさん生み出しています。ということで、今回のプレイリストはプロデューサーとしてのジェフ・リンの仕事集。ジェフ・リンがプロデュースとかソングライティングとかで絡んだ曲の中からぼくの好きなものをあれこれ並べてみました。まずは何と言ってもジョン・レノンが遺した未発表デモに、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが1995年になってからオーヴァー・ダビングを加えて完成させたこの曲から。ビートルズといえばプロデューサーは名匠ジョージ・マーティンが手がけるのが常なのだけれど、このときは聴覚に問題があったとかで不参加。その代役をつとめたのがジェフ・リンでした。ノッケのリンゴのドラムの音からいきなりジェフ・リン色炸裂です。
2. インフォメーション / デイヴ・エドモンズ

ジェフ・リン同様、イギリス人ながらアメリカ人以上にアメリカン・ロックンロールに精通するマニアックな男、デイヴ・エドモンズ。1983年のアルバム『インフォメーション』はなんとジェフ・リンにプロデュースを依頼。マニアック対決のようなレコーディングが実現しました。そのアルバムのタイトル・チューンです。
3. レット・イット・シャイン / ブライアン・ウィルソン

ELOにも多大な影響を与えたビーチ・ボーイズの中心メンバー、ブライアン・ウィルソンが1988年にリリースした初ソロ・アルバムより。このアルバムでは曲によってラス・タイトルマン、アンディ・ペイリー、レニー・ワロンカーなど複数プロデューサーが参加していたけれど、ジェフ・リンもこの曲にプロデューサー/ソングライターとして力を貸しておりました。
4. セット・オン・ユー / ジョージ・ハリスン

ジェフ・リンは早くに亡くなったジョン以外の元ビートルズのメンバー全員のアルバムにプロデューサーとして参加したことがあるけれど、中でも親しくしていたのがジョージ。前出「フリー・アズ・ア・バード」でジョージ・マーティンの代役をジェフ・リンに…と提案したのもジョージだった。というわけで、ジョージが1987年にリリースしたソロ・アルバム『クラウド・ナイン』より、シングル・カットされて大ヒットしたこの曲を。ジェイムス・レイのヒットのカヴァーです。
5. ユー・ビロング・トゥ・ミー / ブライアン・アダムス

ブライアン・アダムスも2015年、全編新曲のオリジナル・アルバムとしては7年ぶりとなる『ゲット・アップ』をリリースする際、心機一転、プロデュースをジェフ・リンに依頼。初心に返ったかのようなごきげんなロックンロール・フィーリングを取り戻して見せました。そんなアルバムのオープニング・ナンバーを。
6. フォーリング・イン・ラヴ / ランディ・ニューマン

今や映画音楽の世界でも巨匠となったランディ・ニューマン。彼が1988年にリリースしたアルバム『ランド・オヴ・ドリームス』にもジェイムス・ニュートン・ハワード、マーク・ノップラー、トミー・リピューマなど複数プロデューサーが起用されていたけれど、その中にジェフ・リンの名前も。けっこう意外な組み合わせに驚いたものだ。ランディ・ニューマンならではのシニカルなメロディラインとジェフ・リン・サウンドとの共演。お楽しみ下さい。
7. ドント・ゴー・ホエア・ザ・ロード・ドント・ゴー / リンゴ・スター

ジェフ・リンの元ビートルズ・プロデュース・シリーズ。次はリンゴ。1992年にリリースされた10作目のソロ・アルバム『タイム・テイクス・タイム』にはブライアン・ウィルソン、ハリー・ニルソン、ドン・ウォズ、ピーター・アッシャー、フィル・ラモーンなどリンゴのたくさんの音楽仲間がこぞって参加し、力を貸していたけれど、ジェフ・リンもそんな仲間のひとり。いい仕事してました。
8. アイ・ウォウント・バック・ダウン / トム・ペティ

番組でも取り上げたトラヴェリング・ウィルベリーズは、前出ジョージ・ハリスン、後出ロイ・オービソン、そしてボブ・ディランという大物たちに、彼らを敬愛する後続世代の代表であるジェフ・リンとトム・ペティが加わった5人組。そんなウィルベリーズ仲間のひとり、トム・ペティのプロデュースもジェフ・リンは多数手がけています。そんな中から今日は1989年のアルバム『フル・ムーン・フィーヴァー』からのシングル・カット・ナンバーを。ビデオ・クリップにはトム・ペティの他、ジェフ・リン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターも出演していました。
9. ウォーク・アウェイ / デル・シャノン

1988年にロイ・オービソンが他界後、トラヴェリング・ウィルベリーズの新メンバーとして予定されていたのが、「悲しき街角」の大ヒットで日本でも1960年代から大いに人気を博していたロックンローラー、デル・シャノンでした。が、彼もほどなく1990年に他界してしまい計画はお流れに。そんなデル・シャノンのプロデュースもジェフ・リンは手がけていました。デル・シャノンの生前、トム・ペティ、マイク・キャンベルとともに共同プロデュースした音源を集めて、没後の1991年にリリースされたアルバム『ロック・オン』から、そのアルバムのオープニング・チューンを。
10. ザ・ワールド・トゥナイト / ポール・マッカートニー

元ビートルズ・シリーズ。もうひとりはもちろんポール。1997年のソロ・アルバム『フレイミング・パイ』からこの曲を。ポールとジェフ・リンの共同プロデュース。演奏もこのふたりですべての楽器とコーラスをこなしています。
11. フォールディング・チェア / レジーナ・スペクター

オルタナ系シンガー・ソングライターのレジーナ・スペクター。彼女が2009年にリリースしたアルバム『ファー』の中にもジェフ・リンのプロデュース楽曲が4曲収められていました。そのうちの1曲を。ちなみに、レジーナはこのレコーディングのとき、ジェフ・リンの功績をほとんど知らなかったのだとか。世代の違いは恐ろしい…(笑)。でも、そんな世代の違いを超えて素晴らしいコラボが実現したのでありました。
12. カリフォルニア・ブルー / ロイ・オービソン

プレイリストの最後は、番組でも触れたジェフ・リンの重要なルーツ、ロイ・オービソンの歌声で。他界後、1989年に遺作としてリリースされたアルバム『ミステリー・ガール』の中に収められたジェフ・リン・プロデュース作品3曲のうちのひとつ、ロイ・オービソンの朗々とした魅力を堪能できるこの曲で締めくくりましょう。

解説:萩原健太

リリース50周年記念特集(その3)|ジェフ・リン特集

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第218回 萩原健太のotonanoラジオ#100

2021/08/31 公開

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

今週のオンエア曲

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

1.

キャロル・キング

イッツ・トゥー・レイト

『つづれおり』 1971年

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

2.

ジェイムス・テイラー

君の友だち

『マッド・スライド・スリム』 1971年

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

3.

シュレルズ

ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー

『Tonight’s The Night』 1960年

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

4.

キャロル・キング

ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー

『つづれおり』 1971年

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

5.

アレサ・フランクリン

ナチュラル・ウーマン[1995年LIVE]

『アレサ〜ザ・グレイテスト・パフォーマンス(デラックス)』

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

6.

キャロル・キング

ビューティフル

『つづれおり』 1971年

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

7.

キャロル・キング

ソー・ファー・アウェイ

『つづれおり』 1971年

萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#100

『Now and Forever~キャロル・キング アルバム名曲集[except“TAPESTRY”]』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ナイチンゲール / キャロル・キング

オリジナル盤発売から50周年を迎えたキャロル・キングの『Tapestry』にスポットを当ててお届けした「otonanoラジオ」、いかがでしたか。『Tapestry』が名盤すぎて、キャロル・キングのベスト盤を作っても半分以上の曲が『Tapestry』の収録曲…なんてこともあったりして。本当に『Tapestry』の凄みを思い知るわけですが。とはいえ、キャロル・キングの他のアルバムだって名盤ぞろい。ということで、今回のストリーミング・プレイリストは、『Tapestry』以外のキャロル・キングのアルバムからセレクトした名曲集です。まずは1974年のアルバム『喜びにつつまれて』のオープニングを飾っていたこの曲から。
2. ブラザー・ブラザー / キャロル・キング

かつて“私のお兄さん”という邦題が付けられていた時期もあったけれど、もちろんこの“ブラザー”はソウルの世界でよく使われる“同胞”といった意味合い。マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」など1970年代初頭に盛り上がった一連のニュー・ソウル系ヒットに触発されながらキャロルが作り上げたソウルフルなナンバーです。1971年のアルバム『ミュージック』より。ミズ・ボビー・ホールによるパーカッションがファンキーな躍動感を生み出している。
3. オンリー・ラヴ・イズ・リアル / キャロル・キング

1976年のアルバム『サラブレッド』の収録曲。1970年代半ばまでのキャロルのアルバムのベースはすべて当時の夫、チャールズ・ラーキーが担当していたのだけれど、この『サラブレッド』から彼は不参加。代わりに名手リーランド・スクラーがベースを弾いていた。私生活も含めたキャロルの人生に大きな転機が訪れつつあったことを反映していたわけだけれど。そう思うと、このタイトルがさらに意味深なものに…。
4. ライス入りチキン・スープ / キャロル・キング

1975年、米CBSテレビのアニメ・スペシャル番組の放映と同時期にリリースされた同名のサウンドトラック・アルバム『おしゃまなロージー』の挿入歌だ。このサントラに含まれているのは、アニメの原作となった絵本の作者モーリス・センダックの文章にキャロルが曲をつけた素敵な楽曲群ばかりだった。
5. ワン・トゥ・ワン / キャロル・キング

キャロルが1982年にリリースしたアルバムの表題曲。かつて1960年代、同じアルドン音楽出版に所属するソングライター仲間でもあったバリー・マン&シンシア・ワイル夫妻の奥さんのほう、シンシア・ワイルとの共作曲だ。
6. 喜びは悲しみの後に / キャロル・キング

1972年のアルバム『喜びは悲しみの後に』より。原題の“ビター・ウィズ・スウィート”とは“苦あれば楽あり”の意味だろうか。失敗も挫折も、後に訪れる喜びの前兆に違いない…というキャロルさんならではのポジティブ志向。過去の悲しみにさえ愛おしいまなざしを向ける彼女の優しさと強さに、静かに励まされるような1曲だ。ちょっと突っかかり気味のチャールズ・ラーキーのベースと、なめらかにドライヴするハーヴィ・メイソンのドラムとが織りなすライト・ファンキー・グルーヴが心地よい。
7. ラヴ・メイクス・ザ・ワールド / キャロル・キング

2001年リリースのアルバムの表題曲。このアルバムではセリーヌ・ディオンやk.d.ラングとデュエットを聞かせていたり、ベイビーフェイスと共作していたり、デイヴッド・フォスターが絡んでいたり、ウィントン・マルサリスを迎えていたり、新たな試みが様々ななされていた。が、それでもぼくたちリスナーの耳に届いてきたのはいつの時代も変わらぬキャロルさんならではの瑞々しさだった。
8. ユー・ジェントル・ミー / キャロル・キング

1曲目に選んだ「ナイチンゲール」同様、1974年のアルバム『喜びにつつまれて』の収録曲。イントロの♪シュビドゥワ、シュビドゥビドゥワ~からして、まさにかつての旦那さま、ジェリー・ゴフィンとのコンビで無数に生み出してきた1960年代ガール・グループのヒットのよう。そんな、ちょっとセンチなガールズ・ポップをしっとり落ち着いた歌声で聴かせることによって、ティーンエイジ・シンガーでは表現しえない永遠のオトメ心を伝えてくれる。
9. ナウ・アンド・フォーエヴァー / キャロル・キング

1992年、ジーナ・デイヴィスやマドンナ、トム・ハンクスらが出演した映画『プリティ・リーグ』の主題歌に起用された名曲。ともに深く豊かな時を過ごした者たちにしか分かりえない友情や絆をテーマに据えた、キャロルらしい1曲だ。
10. ウィークデイズ / キャロル・キング

デヴィッド・T・ウォーカーやハーヴィー・メイソンら腕ききセッションマンたちが多数参加した1973年の意欲作『ファンタジー』の収録曲。
11. ソング・オヴ・ロング・アゴー / キャロル・キング

1971年のアルバム『ミュージック』より。盟友、ジェイムス・テイラーのアコースティック・ギターとコーラスが印象的なナンバーだ。やはりJTとキャロル・キング、この二人の間には何か特別な絆があることを思い出させてくれる。
12. なつかしきカナン / キャロル・キング

1972年のアルバム『喜びは哀しみの後に』の収録曲。カナンというと、旧約聖書で“乳と蜜の流れる場所”と描写される約束の地のことを思い出す方も多いだろう。が、実はこのアルバムのレコーディングにとりかかる直前、キャロルはコネチカット州の田園地帯に農場を買っており、その土地の名前がカナンだったらしい。本曲は、たぶんその両者のイメージを重ね合わせながら作られたものなのだろう。

解説:萩原健太

リリース50周年記念特集(その2)|キャロル・キング『Tapestry』編

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!