ジャズメガネのセンチなジャズの旅

64.70年代の和ジャズにはスターがいっぱい!
64.70年代の和ジャズにはスターがいっぱい!

   学生時代に和ジャズにはまったのはTBMだけではなかった。CBS/SONYの貞夫さん、日野さん、フィリップスのプーさん、コロムビアの向井滋春さん、大野えりさん、ビクターの大野俊三さん、峰厚介さんなど、いろいろなレーベルにいろいろなジャズメンが録音を残していた。レコード会社も余裕があったのか、各社ジャズ・レーベルを持ち、それぞれジャズ専門のスター・ディレクターもいた。レコードを出していれば、それはもうスターの証。ビクター時代の日野さんの「ベルリン・ジャズ・フェスティバル」のライヴ盤などは何度聞いて憧れたことか。貞夫さんの「パストラル」にはピットインの楽屋でサインをもらった。コロムビアから出ていたKYLYN Bandを合歓の郷で見た思い出も忘れられない。
   とても不安な年になってしまったが、あの頃の日本のジャズをレコードで聴き返しながら元気を貰うことにしよう。

text & cut by Kozo Watanabe