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Interview

映画『SUPER FOLK SONG ~ピアノが愛した女。~ピアノが愛した女。』[2017デジタル・リマスター版]をご覧いただいた各界の著名人のみなさまより、四半世紀ぶりに蘇ったこの作品についてのコメントが寄せられました。

  •  

    矢野顕子さんの朗んがらかな歌声にこんがらかっていたくなるよ。

    失われた銀河への傲然たる望郷だな。

    「ガールズ・ビー・アンビシャス」の前衛は

    「禁断の惑星」のアルタと、ジャンヌ・ダークと、顕っ子ちゃんだよ!

     

    あがた森魚(歌手)
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    映画の中の矢野さんは、うまくいっているときもいかないときも、とにかくずっとピアノのそばで元気を放出していた。矢野さんの内側には魂の歌が流れていて、それをこうやってわたしたちにも聴かせてくれているんだなあと、ありがたい気持ちになった。すべては「私は私を信じてる」と思えるひとのエネルギーだ、と思った。

     

    AZUMA HITOMI(シンガーソングライター)
  • ああ、ハーモニー 。。黄金の蔦が巻き付く。柔らかい音の景色が懐かしかった。

    レコーディングの向き合い方が半端なくて途中、緊張してお腹いたくなりました

    結局、中央線で泣く。

    頭の中に残った音とこれから向き合おうと思いながら、ボーッと余韻に浸りながら、

    電車に揺られて帰っている所です。

    矢野顕子さんに感謝します。

     

    伊澤一葉(the HIATUS)
  • 自然でいることの偉大さ

     

    イッセー尾形(俳優)※
  • デジタルリマスターとかいうことばを、なめちゃぁいけないと思った。映画は前に観ているわけだから、知ってる人の、知ってる行動として「音がよくなったらしいね」くらいの気持ちで観はじめたのだけれど、そこのところが変わっただけで、ぐぐぐぐっとすべてがぼくのボディの近くに寄ってきた。「記録」から、「生もの」に変化したくらいのちがいがある。あらためて矢野顕子のでかさを感じました。ニール・ヤングとの競演を実現するためには、この映画を見せるのがいいんじゃないかな。

     

    糸井重里(コピーライター,「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰)
  • あれから24年もたったなんて。

    エンドロールが流れ始めた途端、ボロボロこぼれた涙が熱かった事を今も忘れない。

     

    そしてまたあの奇跡の瞬間と再会できるとは。

    挑む矢野さんの姿があの頃よりぐさりと胸に刺さる。

    今日の涙は、あの時とは違う味がした。

     

    今井美樹(歌手)
  • しいいいんと静まりかえったステージにぽつんとおかれたピアノの前で何度も何度も歌う矢野さん。それを子犬のような素直な目でじっと見つめるカメラ。Γあっだめ。」「おおお、まい、ごっどねえす。」「で・き・る・の・はああ、わかってるんだけどぉ、技術がおいつかない。」「集中力がな~い。」アッアッコちゃん。おもわずこっちは歌ってる矢野さんに自分を重ね、前のめりになる。「ああん、譜面が全部うどんに見えてしまう。」「なんでできないんだろう。」そして何度も何度も何度も歌ったのちに訪れる「おお、あい、がり」このときはじめて画面にゆっくり空気が流れ始める。「そっちで聴きまぁす。」プレイバックを両手耳にあて聴き入る矢野さんがぽつり言う「これOK。」には感動もんの重みがありました。ありがたいそしてなんといつてもパンキッシュで愛らしい天才少女のままの矢野さんにホッとした。映画は、情熱と根気の賜だなぁとつくづく実感。いい作品ができて本当におめでとう。

     

    大江千里(ジャズピアニスト)※
  • 力のある人が、人前でその力を発揮しなかったり、できなかったりすることがよくある。「謙虚」なばかりに。僕は「謙虚」なのが本当に大好きだ。でもこの頃色々な人に、そんな謙虚さを傲慢に振り払って、これみよがしに、この世の中の真ん中に踊り出して欲しいとつくづく思う。この日本で。アッコちゃんは別に謙虚じゃない」と言うだろう。ただ僕は、彼女は、恐ろしいことに晩成型で、そんな彼女のお尻を叩くのは決して耳の達者な大向こうではなく、素朴な人たちのような気がする。だからこのFilmがそのきっかけになればいいと思う。「中央線」はほんとうに良かった。坂本君がどこかでニコニコ出て来ればいいのにと思ってしまった。ミーハーで申し訳けない。

     

    小田和正(シンガーソングライター)※
  • 僕がアッコちゃんに初めてお会いしたのはアルバム「HORO」のレコーディングの時だったと思う。その時から不思議な雰囲気を持っておられた。矢野顕子にとって曲は料理のマテリアルに過ぎないのかもしれない。

    マテリアルが彼女の手にかかると僕らの想像を超えた料理となって現れ、楽しませてくれる。なんか最高のシェフなんだよね。

    もう一つ、白黒の映像が印象的で実にきれいだった。音も素晴しく、レコーディングの緊張感が伝わってくる。自然に矢野顕子の世界に引き込まれてしまう素晴しい作品だと思う。

     

    小坂忠(Singer & Pastor)
  • 音楽に限った話ではなく、どんな仕事に携わっていても、この映画における彼女の姿勢には学ぶべきものが多いと思う。『これだけのことができているだろうか?』と自分に問いかけずにいられなくなる。だから怠け気味のときには観たくなるかもしれない。

     

    坂本美雨(ミュージシャン)
  • ひとりのアーティストのピアノ録音を、

    ここまで丁寧に追ったドキュメントというのは少ない。

     

    貴重な記録だ。

     

    坂本龍一(音楽家)
  • このテイクはこうして録られたのか!と、思わず胸が熱くなりました。矢野さんの緊張感が伝わります。

    1つ1つの音を突き詰めてゆく姿勢は、まさにSUPERなFOLK SONGの在り方なのかもしれませんね!

     

    sasakure.UK(アーティスト,音楽プロデューサー)
  • 表現する事に白けて見えた友達に、この『SUPER FOLK SONG』のビデオを郵送したことがあります。

    類い稀なる才能の持ち主である矢野さんですら、こんなに努力をしている。

    これを見ると、ひたむきになれる事ほど、幸せな事はほかにないのではないかと思えてきます。

    才能によらず、環境によらず、私たちは幸せになる義務があるのではなかろうかと。

     

    清水ミチコ(タレント)
  • SUPER FOLK SONG というアルバムには音もジャケットも非常に生々しい印象を持っていました。

    この映画は、その生々しさが更に強調される素晴らしい記録作品だと思います。

     

    砂原良徳(ミュージシャン)
  • 常に学び、常に楽しみ、常に愛す。

    いつも彼女はそう教えてくれる。

     

    Seiho(トラックメイカー,プロデューサー)
  • これをどうしても撮りたかった監督の気持ちが乗り移ったような気分で、食い入るように観ました。

    私も早くピアノが弾きたい!とうずうずしながら。

    余談ですが、矢野さんが踊るような音色で弾いていたあのピアノのフレーズの上で歌を歌うのは、こっそり試してみたけど、びっくりするくらい難しかったです。

     

    sébuhiroko / 世武裕子(シンガーソングライター,映画音楽作曲家)
  • 一曲、一曲ごとに魅せる矢野顕子さんの表情をカメラがとても丁寧に捉えていて素晴らしかった。

    中でも《中央線》を歌うあの声に背筋が震えた。

    そしてラスト《PRAYER》矢野さんの佇まいがまるで〈女神のような母〉に見えた。

    「矢野さん、かっぽう着を着て縁側に座り ゆっくりと空を見上げて下さい…」なんて演出したくなっちまった。

     

    竹中直人(俳優,映画監督)
  • 矢野さんの歌が、その表情が、そのピアノが人間には体と心だけではなく、

    魂というものがあるということを繰り返し思い出させる。

    それは40年前も今も変わらない。

     

    *クラシックの世界における、ブルーノ・モンサンジョンのフィルムに匹敵する名作ですね。

    坂西監督の死が惜しまれます。

     

    谷川俊太郎
  • 矢野さんが歌を録音しているとき、その曲に「幸せになってね」と語りかけているように見えました。どんなところにいっても愛される曲になってほしいという想いが表情から溢れていました。

    劇中のマネージャーの言葉もとても印象的でした。人にどう聴こえるか?そのことを意識せずに音楽を作ることはわたしには難しいことです。それでも、良い音楽に巡り会えたと思ってもらいたくて、それが自分を納得させる手がかりでもあります。矢野さんはファンもバンドマンも魅了する音楽を生み出す唯一無二の魔法を知っているから、苦しむし、悩むけれど、その分ずっとわくわくさせてくれる憧れの人なんだと思います。

     

    チャットモンチー 福岡晃子(ミュージシャン)
  • 矢野さんの音楽の大冒険を目の当たりにして、少し情けないけどしがみついていくので精一杯でした。

    私が知っていたおいしそうな笑顔と、いい匂いがする音楽の裏側には、果てしなく地道で緻密な世界が広がっていたから。

    奇跡が積み重ねられていく瞬間を収めた映像は私に音楽を作る自由と責任を教えてくれました。

     

    DJみそしるとMCごはん(くいしんぼうヒップホップ ラッパー)
  • スーパー・ジャーズ!人間国宝矢野顕子の映画完成

     

    テイトウワ(アーティスト)※
  • 自分が音楽そのものになれればいいと常々思っている。

    というか、そういう経験があるからミュージシャンになった。

    しかしその瞬間を記録するのは難しい。

    特にその音楽がその人でなければ絶対に奏でることのできないものであるならなおさらだ。

    何故なら、そういった音楽は、それがこの世に出現することそのものが事件だからだ。

    起こるはずのものが起こらなかったり、起こるはずのないものが起こったりする。事件とはそういうものだ。

    録音する方は、その事件が起こるのを信じ、演奏者は自分を信じて演奏する。

    パパラッチよろしく無理やり事件をでっち上げるのでなければ、その場を抑えるのは至難の技だ。

    忍耐と愛情が必要で、お産を待つ男と同じく、万全を尽くし、励まし、祈るしかないのではないかと思う。

    矢野顕子さんが、この世になかったものを出現させる、その過程を記録したドキュメンタリー。

    自分を信じ、自分で作り上げる。

    I made it.

    その迫力に圧倒され、共鳴し、勇気をいただいた。

    ありがとうございます!

     

    東京スカパラダイスオーケストラ 沖祐市(Keyboards)
  • 始まりから終わりまで息継ぎできないほど生々しい。

    音楽が生まれる瞬間が、これでもかと詰まっている。

     

    ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
  • 自分が憧れた、憧れ続けている方の、ものすごく濃密な一部を目撃できた事が、また一つ財産になりました。

    作り手だけが見えている理想が形になっていく様、その緊張と緩和の連続は、まさに音楽そのものだと思います。

     

    パスピエ 成田ハネダ(作曲,キーボード)
  • 一つの声帯と10本の指が、まるで踊ってるみたい。

    到底一緒には踊れないから、只々その跳躍の、息吹の目撃者でありたいのです。

     

    平井堅(歌手)
  • 矢野顕子さんの音の世界、言葉の世界は、簡潔さが一番の魅力だと僕は思っています。この映画は、モノクロームである事がまず正解だと思いました。そして、造りも撮り方も、極めて簡潔であろうとする強靭な意志で貫かれています。色も無く、説明も無く、編集ギミックも無く、ほとんどが矢野さんの顔のアップだけで成立しているこの映画は「簡潔である事の豊かさ」を、無言のまま語りかけてきます。それはつまり、そのまま矢野顕子さんなんだ、と思いました。つまり、矢野顕子さんを描いた映画ではなく、この映画そのものが矢野顕子さんなんだ、と思いました。

     

    平野勝之(映画監督)
  • 「基本的に、私は私のことを信用しているの。」

    言動や感情や表現を見事に制御しているようにも、まるで猫のように全ての瞬間と決別しているようにも見える矢野さんは、ほんとに不思議なひとだなあと、この映画をみてさらに大好きになりました。何が大切で、何がそうではないのかを自ずと知っていること、そして表現の中で発露するその愛情の深さに、気を抜くとずっと目を閉じて観てしまいそうになる映画です。

     

    細美武士(the HIATUS・MONOEYES)
  • 27才で、ベルウッド・レコードという、当時アンダーグラウンドのミュージシャンだけ集めたレコード会社を作った。そこに唐十郎さんとか細野晴臣さんとかジャズの山下洋輔さんたちがいて、青山のロブロイに足でピアノを弾く天才少女がいると、僕に言うんですよね。その名前が鈴木顕子っていう女の子だった。最初、リトル・フィートと一緒に アメリカでレコーディングしたんだけど、終わってから、(リーダーの)ローウェル・ジョージが涙流して、ギャラ受け取らないんですよね。何で受け取らないんだって聞いたら、僕たちは矢野顕子の演奏をバックアップすることができなかったと。自分たちのレベルを彼女は遥かに越えてると、泣きながらギャラ受け取らないんですよ。とにかく、それぐらい彼女は才能があったし、才能だけじゃなくて、僕はいろんなミュージシャンと出会いましたが、皆それぞれ 素晴らしかったですけど、彼女は特別でした。いまだに彼女は僕にとっては特別な存在だし、これからも僕は彼女 のファンで居続けるというふうに思っています。そういう意味では、僕はアッコちゃんと出会ったことに関して、神に感謝しています。

     

    三浦光紀(プロデューサー)※映画本編のスクリプトより抜粋
  • 映像の中の彼女は、今お会いしている矢野さんと同じだ。ご自分の両手をぺちぺちと叩きながら、テープの残量を気にしながら、「もっと良くなるはずなのよ」と笑っている。彼女が一瞬考えてから真面目に言った、「私は私を信じてるの」。この言葉が彼女の全てだと思う。

     

    YUKI(歌手)
  • 友人たちと集まって、この映画を鑑賞するだけの会を開いたことがあるくらい大好きな作品です。屈指の名盤ができあがる瞬間のヒリヒリするような空気を、ここまで克明にとらえた映像は他に見たことがありません。

     

    ユザーン(タブラ奏者)
  • 私はファンで、何回もライブを見ているのに矢野天才はいつもあの声のトーン(天国で奏でられる楽器の音色のような)によく似た金色のもやに包まれていてはっきりとは見えない。このフィルムを見て、その金のもやが真のきびしさからかもし出されていることを知った。だからこそ矢野天才の音楽は人の生きていく力のいちばん強く清らかな部分をゆさぶり続けるのだろう。

     

    吉本ばなな(作家)※
  • これはプロセスなんだということを忘れてしまうくらい、自分と向き合って音楽そのものへとなっていく矢野顕子さんの姿に、あらためて強く心を動かされました。息をするのを忘れるほどのミラクルの連続。

     

    渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz,cafelon)
  • 聴いたことはあるけど、見たことはない。

    聴いたつもりになっていたけど、聴いてなかった。

    そんな「瞬間」が「永遠」のように続くんです。

    矢野さんのストイックな大胆さに脱帽。あらためて。

     

    渡辺祐(編集者)
  • 音楽・映画関係者から、本作品をご覧頂いての感想コメントを頂きました。


  • 音楽が生まれるまでのプロセスを、客観的に切り取ってみせた作品。矢野顕子さんの真摯な姿勢、笑顔、表情、周囲への気遣い、言葉の断片などは、よくあるメッセージのたぐいとは比較にならないほど力強く、心に響きます。

     

    印南敦史(作家,書評家,音楽評論家)
  • 天才中の天才が、スタジオでひとりピアノと向き合い、うたを紡ぎ出していく。粒子の粗いモノクロ映像が捉えたのは、苦悩する矢野顕子の果てしなき試行錯誤のプロセス。それを目撃できる私たちの何と幸せなことだろう。

     

    大谷隆之(フリー編集,ライター)
  • 一発録りのレコーディング。笑顔で何でもサラっとやってのける天才だと思っていたので、何度もミスしてはやり直す姿に驚かされた。しかし、苦闘しイラついていても、全てを包み込む愛に溢れている―それが矢野顕子。

     

    奥村裕司(音楽ライター)
  • 思わず息が詰まる。息を潜めて見入ってしまう。動けない。動いたら邪魔になる。まるでその場で対峙しているような緊張感。本物の天才がその才能を一点に凝縮していく時間を共有できる、稀有なドキュメンタリーです。

     

    小出斉(ギタリスト,文筆業)
  • 苛立ち、アーティストの狂気がそのまま記録されていて、恐ろしいです。やがて鍵盤と指が吸いつくようにピアノと呼吸が合い、矢野さんにしか鳴らせない響きが残る。その過程は圧倒的で、端々しくて、美しい!

     

    古城久美子(ぴあMUSIC COMPLEX副編集長)
  • 鍵盤を慰撫するかのような穏やかなタッチ…。その陶然とするような響きと戯れながら彼女は詠い、 深い心の波紋が月明りの如く静謐に拡がる。肉体から崇高に音楽が発露される “神秘”の瞬間を完璧に捉えた圧倒的傑作。

     

    小林慎一郎(メディア・プロデューサー,音楽随筆家)
  • 真のアーティストだけが持ち得る孤髙を、この映画は白日のもとにさらす。壮絶にして崇髙な“産み”の音楽現場を、こんなに捕まえた映像作品がどれほどあるというのか!

     

    佐藤英輔(音楽評論家)
  • 映画の序盤、大画面にどアップで映し出される矢野顕子のど迫力!アーティストが作品を生み出す際の苦闘を、美化するのではなく、ありのままを凝視することが、時として最大の賛辞となることを坂西伊作は告げている。

     

    志田歩(ライター)
  • 歴史的なレコーディングに当事者として立ち会っている・・・そう錯覚するほど緊追した映像に呼吸も忘れて見入っていると、矢野顕子の体内に渦巻くリズムがこちらの身体に流れ込んでくる。そんな圧倒的な疑似体験です。

     

    廿楽玲子(ライター)
  • 本当のわがままとは自分に厳しいと同義であることを改めて知った気がします。我が魂の望むまま、を具現するために持てるすべてを注ぎ尽くす、もはや本能にも近い音楽家の執念と、それを真摯に追いかけるカメラの至近の距離。今なお生々しく気圧されました。

     

    本間夕子(ライター)
  • 『Japanese Girl』があって『Super Folk song』があって、いまがある。矢野顕子はいつだって鮮烈だ。激しくて柔らかい。懐かしくて進歩的。そんな彼女の豊かな表情と音楽を味わうのに、鮮明なリマスター映像ほどふさわしいものはない。

     

    松井巧(音楽批評)
  • 理想の音を奏でるまでの苦悩と葛藤、そして喜び―。あらゆる感情がフィルムからあふれ出している。観覧者が目撃するのは、矢野顕子とピアノの一対一の真剣勝負。無から有を生み出す表現者のすごみを体感できる作品だ。

     

    松木浩明(共同通信社文化部記者)
  • 自分にも他人にも厳しく、天に与えられた“やるべきこと”に真摯に向き合う。その根底にあるのはピアノと歌、そして、人間に対する溢れんばかりの愛。人としてこうありたいと、25年前の“アッコちゃん”に憧れる。

     

    森朋之(音楽ライター)
  • 五十音順  
  • ※92年の映画公開当時にいただいたコメントになります。