BeethovenThe Tempestテンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ

Valery Afanassievヴァレリー・アファナシエフ

アファナシエフ70歳記念リリース

稀代の鬼才ピアニスト

古希の円熟

2018年5月、アファナシエフ、佐渡裕指揮
トーンキュンストラー管弦楽団と来日公演決定!
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テンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ ヴァレリー・アファナシエフPhoto daguerréotype: Takashi Arai
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発売日:2017年10月4日
品番:SICC-19024
価格:¥3,000+税
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通常配信
ハイレゾ(DSD) ハイレゾ(Flag 9624)
  • 収録曲
  • ベートーヴェン
  • 1.ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品2の1
  • 2.ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10の3
  • 3.ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31の2「テンペスト」
  • ヴァレリー・アファナシエフ
    (ピアノ/ベーゼンドルファー・インペリアル)
  • [録音]2016年4月18日~21日
      ベルリン、イエス・キリスト教会(DSDレコーディング)
  • [レコーディング・プロデューサー]
      ゲルハルト・ベッツ
  • [レコーディング・エンジニア]
      マーティン・キストナー、フィリップ・ネーデル(b-sharp)

テンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ ヴァレリー・アファナシエフ演奏風景

■現代クラシック・ピアノ界の鬼才(奇才)と称される、ロシアのピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフのソニー・クラシカル第3弾は、第17番「テンペスト」をはじめとするベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。今年70歳をむかえたアファナシエフが特別な記念の年にリリースするべく選んだ3曲が収録されています。 ■ソ連の英才教育システムの中でヤーコフ・ザークとエミール・ギレリスという二大巨匠に師事し、ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぎつつ、独自の個性を発揮してきたピアニストであるのみならず、小説家・文学者・詩人としての顔も併せ持つアファナシエフが、シェイクスピアの同名の戯曲との関連を指摘される「テンペスト」ソナタを重要視するのも自然なことといえるでしょう。この曲に関しては既に2005年10月のサントリーホールにおけるライヴ録音が発売されていますが、その解釈に満足できず、12年を経ての今回の再録音となりました。ベートーヴェンのソナタ創作の出発点となった第1番、第2楽章に深く沈潜する長大なアダージョを持つ第7番の2曲はアファナシエフにとって初録音です。

テンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ ヴァレリー・アファナシエフ演奏風景

■ピアノ界きっての個性派アファナシエフが、ソニー・クラシカルでの録音を熱望し、大きな話題となったレーベル移籍第1弾の「三大ソナタ」同様、ベートーヴェン作品への思い入れは深く、これまでも後期三大ソナタを何度も取り上げてきています(録音も複数リリース済み)。ベートーヴェンのソナタはロシアきっての名ピアニストにしてアファンシエフの師であるエミール・ギレリス(1916.10.19~1985.10.14)が得意としたレパートリーでもあり、昨年生誕100年を迎えた師への思いがこもったレコーディングでもあります。

テンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ ヴァレリー・アファナシエフ演奏風景

■エミール・ギレリスは、「鋼鉄のタッチ」と称される盤石のピアニズムで、冷戦以降の東西緊張と緩和を繰り返す20世紀後半という時代を生き抜いた芸術家です。スヴャトルラフ・リヒテルと並ぶ20世紀ソ連を代表する名ピアニストであり、バロックから同時代のプロコフィエフまで幅広いレパートリーを持ち、協奏曲やソロのみならず室内楽の面でも大きな足跡を残しました。また演奏活動と並行して教育活動にも力を入れ、モスクワ音楽院の教授として多くの若手ピアニストを育てました。そんなギレリスが晩年の15年間、特に力を入れたのがモーツァルトとベートーヴェンで、ベートーヴェンについては亡くなるまでピアノ・ソナタ全曲のレコーディングにも取り組みました(2曲を残して未完成)。今回のアファナシエフの選曲もギレリスが最晩年に力を入れて光機ある名演を残したベートーヴェンのソナタ3曲に光を当てています。

テンペスト~プレイズ・ベートーヴェンⅡ ヴァレリー・アファナシエフ演奏風景

■ここ10年ほど演奏会でのライヴ録音だけをリリースしてきたアファナシエフですが、今回も昨年同様セッションとしてじっくりと音楽に向き合うことを選びました。アファナシエフ旧知のドイツ人の名プロデューサーで、これまで「ブラームス:間奏曲集」「シューベルト:最後の三つのソナタ」「バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲」などの名盤を共に生み出してきたゲルハルト・ベッツを起用しています。

ヴァレリー・アファナシエフ 
プロフィール

Valery Afanassiev

 ヴァレリー・アファナシエフ

1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でヤーコブ・ザークとエミール・ギレリスに師事。1968年のバッハ国際音楽コンクール(ライプツィヒ)、1972年のエリザベート王妃国際音楽コンクール(ブリュッセル)で優勝を飾る。特に、エリザベート・コンクール優勝時の演奏は、まるでクリスタルのような美しい音色を響かせていた、と伝説のように語り継がれている。1973年モスクワ音楽院を卒業後、レニングラード・フィルなどとの共演、ソ連国内のツアーを行ったが、1974年にベルギーへ亡命した。以後、ヨーロッパ、アメリカ各地でリサイタルを行うほか、ベルリン・フィルをはじめとした著名なオーケストラと共演を重ねてきた。1983年にヴァイオリニストのギドン・クレーメルの共演者として初来日。1987年の第3回《東京の夏》音楽祭のソロ・リサイタルでは、熱狂的な成功を収める。

 ヴァレリー・アファナシエフ

また、1994年の第10回《東京の夏》音楽祭では、ピアニストであるアファナシエフが作曲者ムソルグスキーと対話しながら演奏する音楽劇『展覧会の絵』を自作自演で上演して、反響を呼ぶ。この音楽劇は、2009年にも再演され、前回の内容とは違う魅力を披露し評判となった。2001年来日公演の模様は、NHK教育テレビ「芸術劇場」で放映され幅広い熱烈なファンを摑む。また、2003年の来日公演では、ベートーヴェン:最後の3つのソナタを演奏。サントリーホールでの演奏会の模様がライヴ録音され、2004年に若林工房から発売。タワーレコードのクラシカルチャートで、第1位を獲得した。

これまでにドイツ・グラモフォン、DENON(コロムビア)、ECM、若林工房などから40枚以上のCDをリリース。1992年「ブラームス:後期ピアノ作品集」DENON、収録曲(3つの間奏曲 作品117、6つのピアノ曲 作品118、4つのピアノ曲 作品119)がレコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞。一躍、高名なピアニストとして名声を得る。来日のたび、新録音のリリースのたびに、その独自の音楽性が論議を呼び、音楽界に大きな刺激をもたらしている。

 ヴァレリー・アファナシエフ

ピアノ演奏にとどまらず、『失跡』、『バビロン没落』、『ルートヴィヒ二世』などの小説を発表する文学者の顔を持っている。フランス、ドイツ、ロシアでの出版に加えて、日本でも2001年、エッセイ集『音楽と文学の間〜ドッペルゲンガーの鏡像』、2009年、詩集『乾いた沈黙』、2011年、現代思想集『天空の沈黙 音楽とは何か』、2012年、エッセイ集『ピアニストのノート』、2014年には、短編集『妙なるテンポ』が出版された。また2014年6月16日東京・銀座にて、吉本ばななと対談し、大きな話題となった。ナボコフ、ボルヘス、ベケット、カフカ、ジョイスなどを愛読し、ヴィトゲンシュタイン、道教思想、インド哲学に傾倒していることでも知られている。  2008年3月には、アファナシエフのドキュメンタリー番組「漂泊のピアニスト アファナシエフ もののあはれを弾く」がNHKハイビジョン特集で放送された。また、大好評により2012年7月、2013年1月にもNHK BSプレミアムにより再放送された。

現在は、ブリュッセルを拠点に活動。現代におけるカリスマ的ピアニストとして注目を集め続けている。

ヴァレリー・アファナシエフ 
ディスコグラフィ

Discography
トルコ行進曲~アファナシエフ・プレイズ・モーツァルト 【DVD付き初回限定盤】 ハイブリッドディスク+DVD
品番:SICC19021~22/価格:¥3,333+税
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【通常盤】 ハイブリッドディスク
品番:SICC19023/価格:¥3,000+税
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配信はこちら通常配信ハイレゾ(DSD)
  • 23年待った、モーツァルトのソナタ。ついに鬼才のトルコ・マーチ。
  • トルコ行進曲~アファナシエフ・プレイズ・モーツァルト
  • モーツァルト
  • 1.ピアノ・ソナタ 第9番 イ短調 K.310 (旧全集:第8番)
  • 2.第10番 ハ長調 K.330
  • 3.第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲付き」
  • DVD (約10分)
  • ヴァレリー・アファナシエフ
    音楽とピアノについてのモノローグ
  • モーツァルト:トルコ行進曲
    (ピアノ・ソナタ第11番、第3楽章)(全曲演奏)
  • ヴァレリー・アファナシエフ
    (ピアノ/ベーゼンドルファー・インペリアル)
  • [録音]
    2016年4月18日~21日
    ベルリン、イエス・キリスト教会
  • ロシアの鬼才ピアニスト、ヴァレリー・アファナシエフのソニー・クラシカル第2弾は、今年生誕100年を迎えるロシアの名ピアニストにしてアファナシエフの師であるエミール・ギレリス(1916~1985)に捧げられたオール・モーツァルト・アルバムです。DVDには、音楽について語るアファナシエフのモノローグと「トルコ行進曲」全曲の映像を収録。
トルコ行進曲~アファナシエフ・プレイズ・モーツァルト 【初回生産限定盤】 ハイブリッドディスク+DVD
品番:SICC10221~22/価格:¥3,300+税
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【通常盤】 ハイブリッドディスク
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配信はこちら通常配信ハイレゾ(DSD)ハイレゾ(Flag 9624)
  • 驚天動地の75分58秒。これがアファナシエフのベートーヴェン。
  • ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情
  • ベートーヴェン
  • 1.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
  • 2.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品作品27の2「月光」
  • 3.ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
  • [録音]
    2015年2月16日~18日
    ハノーファー、ベートーヴェンザール[DSDレコーディング]
  • 初回限定盤のみDVD付き
  • ヴァレリー・アファナシエフ
    音楽を語る[収録時間:26分54秒]
  • 全ての曲が遠い過去に創られたという理由で、アファナシエフさんの演奏は全てメランコリックである。このように楽曲に込められた全てを理解し愛して演奏できる人は他にいないと思う。――吉本ばなな(ライナーノーツより)

2018年5月、アファナシエフ、佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団と来日公演決定!
演目は何と17年ぶりのブラームス第2番!!

奇才アファナシエフの稀有なるブラームスは聴き手の想像力を喚起する

ヴァレリー・アファナシエフは奇才とか偉才と称される。意表を突くゆっくりとしたテンポ、ペダルで長く引き伸ばした音、音符と音符の絶妙な間など個性と創造性に満ちている。ブラームスのピアノ協奏曲第2番は13歳から弾き続け、「生涯弾いていきたい作品。常に一瞬一瞬が挑戦」と語る。日本国内では17年ぶりの演奏*となる、まさに彼の十八番である。小説家、詩人でもあり、佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団との初共演では、物語を描き出すような想像力を喚起する演奏を生み出すに違いない。 伊熊よし子(音楽評論)

*前回は2001年10月23日、すみだトリフォニーホールにおけるアファナシエフ「ブラームス・アーベント」第1回での高関健指揮新日本フィルハーモニー交響楽団との共演であった。ちなみにアファナシエフは1989年3月にもハンス・ドレヴァンツ指揮NHK交響楽団とこの協奏曲を演奏している。

5/12(土) 京都・京都コンサートホール

5/15(火) 福岡・福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)

5/17(木) 東京・サントリーホール

5/22(火) 長野・キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

5/24(木) 名古屋・日本特殊陶業市民会館(名古屋)

5/26(土) 仙台・東京エレクトロンホール宮城

プログラム

バーンスタイン:キャンディード序曲

ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」

ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83

(ピアノ:ヴァレリー・アファナシエフ)

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来日公演についてのアファナシエフの最新インタビューはこちら

2018年5月、アファナシエフ、佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団と来日公演決定!