あらゆるものを受け入れ進化を遂げる――。

80年代からのバンドの歴史をまとめたシングル・ディスコグラフィ。

プライマル・スクリーム マキシマム・ロックンロール:ザ・シングルズ -ジャパン・デラックス・エディション-

PRIMAL SCREAMMAXIMUM ROCK ’N’ ROLL: THE SINGLES –Japan Deluxe Edition-

35年に及ぶシングル・ディスコグラフィを纏めた記念碑的最新べスト・アルバム。1987年のデビュー・アルバム『ソニック・フラワー・グルーヴ』から2016年の『カオスモシス』迄、全11枚のオリジナル・スタジオ・アルバムからの30曲に、「ヴェロシティ・ガール」と日本盤ボーナス・トラック2曲を追加収録した全33曲。

2019年デジタル・リマスター|豪華40Pオリジナル・フォトブック同梱|三方背BOX仕様|日本盤ボーナス・トラック2曲収録|歌詞・対訳・解説付
ジャパン・デラックス・エディション 【完全生産限定盤】 品番:2枚組SICP6124-5 / 特別価格:¥4,500+税
Sony Music Shopで購入
通常盤も同時発売‼
通常盤 品番:2枚組SICP6126-7 / 価格:¥3,000+税
Sony Music Shopで購入 ※通常盤には、フォトブックと三方背BOXはございません。

『心の奥でいつも、人々の人生を変えるような大ヒットのことを考えているんだ。それ以外の望みなんてある訳ないだろう?』 ボビー・ギレスピー

グラスゴー出身のボビー・ギレスピーを中心に、1980年代中盤からの長きに亘る活動の中でその音楽性を変幻自在に進化させながら、ロックンロールの精神をベースにサイケデリック、ガレージ・ロック、ハウス、ダブ、ルーツ・ロックなど様々なジャンルを内包した作品を発表し続けてきたプライマル・スクリーム。その35年に及ぶロックンロールな歩みをふりかえり、シングル・ディスコグラフィのひとつを壮大なコレクションにまとめた記念碑的最新ベスト。

本作のオープニングを飾る「ヴェロシティ・ガール」は元々、彼らが1986年に発表したセカンド・(12インチ)シングル「Crystal Crescent」のBサイド曲に過ぎなかった。しかし、非常に大きな影響力を持つNME誌のコンピレーション・カセット『C86』(同じく1986年発売)の冒頭を飾ったことで幅広い層の人々に知られる事となったと同時に、この曲のほんの82秒だけで、プライマル・スクリームはインディー・シーン黎明期の歴史的瞬間を作り、イギリスの音楽カルチャーで中心的役割を担う事となるバンドになった。それによりこの曲は後年に語り継がれる“プライマル・クラシックス”となったが、その後彼らが「ヴェロシティ・ガール」を再リリースすることはなく、過去に発売されたベスト・アルバムにも収録されていなかったが、最新ベスト『マキシマム・ロックンロール:ザ・シングルズ』の冒頭を飾る事が発表され、話題を呼んだ。

プライマル・スクリームは、「ヴェロシティ・ガール」の再リリースに合わせて、この曲の最初のリリースから33年を経て初となる公式ミュージック・ビデオを公開。ビデオでは、バンドの中心であるボビー・ギレスピーのパフォーマンスと、アイコニックなイーディ・セジウィックの映像が交錯するように次々と現れる。イーディ・セジウィックは、1960年代に制作されたアンディ・ウォーホルの映画に数多く出演。60年代のファッション・アイコンとして君臨し、あまたのロックミュージシャンやアーティストを魅了したアメリカ出身の女優・ファッションモデルで、このビデオに登場するイーディの映像は、彼女が他界した翌年の1972年に完成して公開された映画『イーディ:チャオ!マンハッタン』のものだ。ミュージック・ビデオの監督を務めたのは、映画制作者、映画オタク、ミュージシャンの顔を持つダグラス・ハート。彼は、1992年の『スクリーマデリカ』で、初めてプライマル・スクリームのミュージック・ビデオを手掛けている人物だ。ボビー・ギレスピーはこの曲について、次のように語っている。

“イーディ・セジウィックのような女性を想像して「VELOCITY GIRL」を作った。ジーン・スタインが書いたイーディの伝記を読んで、彼女のような人に会いたくなったんだ。彼女はアンディ・ウォーホル、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ボブ・ディランと親交を持ち、ドラッグに手を染めながら、一方で絶対的な魅力を放っていた。最高にカッコよくて美しい。彼女は女神だ。彼女を愛してる”

  • DISC1 <デラックス・通常盤 共通>
  • 1. Velocity Girl(「Crystal Crescent」B面 1986年)
  • 2. Gentle Tuesday(『Sonic Flower Groove』 1987年 )
  • 3. Imperial(『Sonic Flower Groove』 1987年)
  • 4. Ivy Ivy Ivy(『Primal Scream』 1989年)
  • 5. Loaded(『Screamadelica』 1991年)
  • 6. Come Together(『Screamadelica』 1991年)
  • 7. Higher Than The Sun(『Screamadelica』 1991年)
  • 8. Don’t Fight It, Feel It(『Screamadelica』 1991年)
  • 9. Movin’ On Up(『Screamadelica』 1991年)
  • 10. Rocks(『Give Out But Don't Give Up』 1994年)
  • 11. Jailbird(『Give Out But Don't Give Up』 1994年)
  • 12. (I’m Gonna) Cry Myself Blind(『Give Out But Don't Give Up』 1994年)
  • 13. Kowalski(『Vanishing Point』 1997年)
  • 14. Star(『Vanishing Point』 1997年)
  • 15. Burning Wheel(『Vanishing Point』 1997年)
  • 16. Swastika Eyes(『XTRMNTR』 2000年)
  • 17. Kill All Hippies(『XTRMNTR』 2000年)
  • DISC2 <デラックス・通常盤 共通>
  • 1. Accelerator(『XTRMNTR』 2000年)
  • 2. Miss Lucifer(『Evil Heat』 2002年)
  • 3. Autobahn 66(『Evil Heat』 2002年)
  • 4. Some Velvet Morning (with Kate Moss)(『Evil Heat』 2002年)
  • 5. Country Girl(『Riot City Blues』2006年)
  • 6. Dolls (Sweet Rock and Roll)(『Riot City Blues』 2006年)
  • 7. Sometimes I Feel So Lonely(『Riot City Blues』 2006年)
  • 8. Can’t Go Back(『Beautiful Future』 2008年)
  • 9. Uptown (Weatherall mix)(『Beautiful Future』 2008年)
  • 10. 2013(『More Light』 2013年)
  • 11. It’s Alright, It’s OK(『More Light』 2013年)
  • 12. Goodbye Johnny(『More Light』 2013年)
  • 13. Where the Light Gets In (With Sky Ferreira(『Chaosmosis』 2016年)
  • 14. 100% or Nothing(『Chaosmosis』 2016年)
  • -----bonus track for Japan only-----
  • 15. A. Mantra For A State Of Mind(12’’Single for Record Store Day 2016)
  • 16. Golden Rope(Lynchmob Remix)(『Chaosmosis』 2016年)

デラックス盤と通常盤の収録曲は共通のものになります。

(日本盤ボーナス・トラックは通常盤にも収録)

プライマル・スクリームが60年代のファッション・アイコン、イーディ・セジウィックをフィーチャーした最新MV「ヴェロシティ・ガール」を公開。

プライマル・スクリームPRIMAL SCREAM

PRIMAL SCREAM(プライマル・スクリーム)

【1980年代】

ボビー・ギレスピーを中心に結成。60年代のフォーキー/サイケデリックの要素を感じさせる、デビュー・アルバム『ソニック・フラワー・グル―ヴ』を87年に発表。89年、MC5、ストゥ―ジズなどのガレージ・ロックや、ニューヨーク・パンクなどの60~70’sロックンロールを感じさせる2nd アルバム『プライマル・スクリーム』を発表。

【1990年代】

91年には当時のアシッド・ハウス・ム―ヴメントに触発され、アンディ・ウェザオールと邂逅し、ハウス、テクノ、ダブ、ソウルをプライマル・スクリームのサウンドに注入することで昇華し、音楽シーンに燦然と輝く、歴史的名盤『スクリーマデリカ』を発表。音楽シーンの中で不動の地位を確立した。94年にはトム・ダウトらのプロデューサー陣と組み、アメリカのル―ツ・ミュージックを、Pファンクのジョージ・クリントンや南部系のミュージシャンらをゲストに迎え『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』(4thアルバム)を発表。「ロックス」等のビッグ・ヒットが生まれ、日本でも大ブレイクを果たす。96年には映画『トレインスポッティング』のサントラへの参加、バンドのベーシストにザ・ストーン・ローゼスのマニが加入、97年には、ダブやレゲエに傾倒して行った中で『バニシング・ポイント』(5thアルバム)と、エイドリアン・シャーウッドがミックスを手掛けた、『バニシング・ポイント』のダブ・アルバム『エコー・デック』を発表。

【2000年代】

2000年には、ボビーのパンク・ロッカーとしての哲学、攻撃的な歌詞世界に、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーらが参加した『エクスターミネーター』(6thアルバム)、02年にはアンディ・ウェザオールのトゥー・ローン・スウォーズメン、マイ・ブラッティ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズらがプロデューサーを務め、ロバート・プラント、ケイト・モスが参加、ジャーマン・ロックへのアプローチもみせた『イーヴル・ヒート』(7th アルバム)を発表。06年には、プロデューサーにキリング・ジョークのユースを迎え、ブルース、ガレージ、カントリー、ブギー、米ルーツ・ロックをプライマル流に再構築した、原点回帰的な作品『ライオット・シティ・ブルース』(8thアルバム)を、08年にはポール・エプワース、ビヨーン・イットリング(ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン)、ユースらをプロデューサーに迎え『ビューティフル・フューチャー』(9thアルバム)を発表。

2011年には20周年を迎えた名盤『スクリーマデリカ』の記念盤を発表し、『スクリーマデリカ』を再現ライヴも敢行。また同年、ベーシストのマニがザ・ストーン・ローゼスの再結成に伴い脱退。次の展開が期待される中、デヴィッド・ホームズをプロデュースに迎え制作された10枚目の新作『モア・ライト』(10th アルバム)を発表。同年11月東京(新木場STUDIO COAST)、大阪(ZEPP NAMBA)での公演の為来日。

前作『More Light』から3年振りとなる、通算11作目のスタジオ・アルバム『カオスモシス』は2016年3月16日(水)日本先行発売。新作にはシンガーソングライター、モデル、女優の顔を持つスカイ・フェレイラ、2年前の夏にグラストンベリーで共演して以来バンドと親しいハイム、キャッツ・アイズのレイチェル・ゼフィラがゲスト参加を果たしている。