原点回帰による最強のドリーム・シアター帰還!

ドリーム・シアター(DREAM THEATER)

ドリーム・シアター(DREAM THEATER) 『ディスタンス・オーヴァー・タイム(Distance Over Time)』

デビュー30周年、移籍第1弾14thアルバム。

ドリーム・シアター 『ディスタンス・オーヴァー・タイム』

《輸入盤》
Deluxe Collector's Box Set
Sony Music Shopで購入

《国内盤》

[リミテッド・エディション]完全生産限定盤
品番:SICP 31234~5 / 価格:¥3,042+tax
2CD(DISC-2はアルバム全曲のインストver.) / Blu-spec CD2仕様
ボーナス・トラック1曲収録(世界共通) / デジパック/24pブックレット
*デジパックの2CDヴァージョンは日本独自仕様
(海外はDELUXE COLLECTOR’S BOX等にDISC-2を収録)
【先着購入特典】JK写ステッカー
Sony Music Shopで購入
[スタンダード・エディション]
品番:SICP 6014 / 価格:¥2,400+tax
1CD(通常ディスク) / ジュエル・ケース/16pブックレット
【先着購入特典】JK写ステッカー
Sony Music Shopで購入

《輸入盤》

Deluxe Collector's Box Set
ドリーム・シアター(DREAM THEATER) 『ディスタンス・オーヴァー・タイム(Distance Over Time)』Deluxe Collector’s Box Set
・Lenticular cover card
・2CD+Blu-ray+DVD Artbook
・180g 2LP Gatefold Edition with exclusive artwork and an Exclusive white vinyl
・Exclusive picture 7”
・60 x 60 cm poster
・10 art cards
・Slipmat
・Patch
・Pin
・Hand-numbered certificate of authenticity
Sony Music Shopで購入
180g Gatefold black 2LP Edition(日本制作「帯」付)
ドリーム・シアター(DREAM THEATER) 『ディスタンス・オーヴァー・タイム(Distance Over Time)』 2LP Edition
・180g Gatefold black 2LP
・incl. 1 bonus track
・8p-LP-booklet
・the entire album on CD
Sony Music Shopで購入
Ltd. Edition 2CD+Blu-ray+DVD Artbook
・CD album with 1 bonus track
・CD with instrumental mixes
・DVD & Blu-ray, each with 5.1 mix with video animations, high res files of the album, stems for “Untethered Angel”
・Extended liner notes
・Additional artwork incl. photos from the writing session
・Additional video content
Sony Music Shopで購入
Ltd. CD Digipak
・CD Digipak (incl. 1 bonus track)
・24p booklet
Sony Music Shopで購入
Standard CD Jewel Case
・Standard CD Jewel Case
・16p booklet
Sony Music Shopで購入

  プログレッシヴ・メタルの最高峰としてここ日本でも高い人気を誇るドリーム・シアターの14thオリジナル・アルバム。1989年のデビュー以来、プログレッシヴ・メタル界をリードしてきた無双の凄腕バンドが、この度ソニーミュージック傘下のインサイドアウト・ミュージックに移籍、その第1弾である。HR/HMと一言では語れないほど豊かな音楽性を誇る彼らは、圧倒的に視野の広いミュージシャンシップと哀愁に満ちた美しいメロディーが大きな魅力だ。2016年の前作『ジ・アストニッシング』ではオーケストラを従えての2時間を超える壮大なロック・オペラだったことも記憶に新しい。レーベルを移籍し心機一転となる本作において彼らが目指したのはただひとつ。「自分たちのルーツに戻って、もっと有機的なアルバムを作ることだった。ヘヴィでプログレッシヴな側面を取り戻して、プレイを心から楽しめる音楽を作るために、みんなで寝食を共にしながらコラボレイトしたんだ。今まで作ってきた中で最高のサウンドを持つドリーム・シアターの作品を作るのを目標にしてね」(ジョン・ペトルーシ)。メンバーの結束力を強化しながら原点に戻れるバンドは強い。デビュー30周年を迎えた今年、眩くも強靭なヘヴィネスで貫いた、最強のドリーム・シアターが帰ってきた!

リミテッド・エディション《国内盤》収録曲(スタンダード・エディション収録曲:DISC 1の本編9曲)

  • DISC 1
  • 1. Untethered Angel / アンテザード・エンジェル
  • 2. Paralyzed / パラライズド
  • 3. Fall Into The Light / フォール・イントゥ・ザ・ライト
  • 4. Barstool Warrior / バーストゥール・ウォリアー
  • 5. Room 137 / ルーム137
  • 6. S2N(インストゥルメンタル)
  • 7. At Wit’s End / アット・ウィッツ・エンド
  • 8. Out Of Reach / アウト・オブ・リーチ
  • 9. Pale Blue Dot / ペイル・ブルー・ドット
  • 10. Viper King / ヴァイパー・キング [限定盤ボーナス・トラック]
  • DISC 2*リミテッド・エディションのみ
  • 1. Untethered Angel / アンテザード・エンジェル(インストゥルメンタル)
  • 2. Paralyzed / パラライズド(インストゥルメンタル)
  • 3. Fall Into The Light / フォール・イントゥ・ザ・ライト(インストゥルメンタル)
  • 4. Barstool Warrior / バーストゥール・ウォリアー(インストゥルメンタル)
  • 5. Room 137 / ルーム137(インストゥルメンタル)
  • 6. S2N(インストゥルメンタル)
  • 7. At Wit’s End / アット・ウィッツ・エンド(インストゥルメンタル)
  • 8. Out Of Reach / アウト・オブ・リーチ(インストゥルメンタル)
  • 9. Pale Blue Dot / ペイル・ブルー・ドット(インストゥルメンタル)
  • 10. Viper King / ヴァイパー・キング(インストゥルメンタル)

「ルーツに戻って、もっと有機的なアルバムを作るときがやってきたと全員が感じていたんだ」(ジョン・ペトルーシ)

  化学反応は行動を誘発する。完全に異なる要素の結びつきは摩擦やエネルギーを生み、究極的には創造を駆り立てる。これは存在するものすべてにわたって、中でも音楽において起こることである。ドリーム・シアターの音楽は楽器のハーモニーと同様、ミュージシャン同士の相互作用や同胞愛に委ねられている。実際、このバンドが1985年の結成当時に解き放った化学反応は、今日彼らが作る音楽においてもなお要となっているのだ。

  プログレッシヴ・メタルのパイオニア、ドリーム・シアター。2度のグラミー賞®ノミネートや全世界での売り上げ1,500万枚からも明らかなように、ジェイムズ・ラブリエ(vo)、ジョン・ペトルーシ(g)、ジョーダン・ルーデス(key)、ジョン・マイアング(b)、マイク・マンジーニ(ds)は世界有数の熱心なファン・ベースと独特の絆を築いている。1992年の作品『イメージズ・アンド・ワーズ』はゴールド認定され、ローリング・ストーン誌の誰もが羨む「至上最高のメタル・アルバム100作」にランクインした。ギター・ワールド誌は続作『アウェイク』を「1994年を定義づけた50の象徴的なアルバム」の1位とした。1996年の『ア・チェンジ・オブ・シーズンズ』は2002年の冬季オリンピックでNBCが滑降(スキー競技)を中継した際のサウンドトラックに用いられたことで知られている。1999年の『メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー』は、2012年のローリング・ストーン誌の投票「史上最高のプログレッシヴ・ロック・アルバム」のファン投票で1位に選ばれた。同作がクラシック・ロック誌の「最高のコンセプト・アルバム」ランキングの15位に選ばれたことは言うまでもない。

  2009年には『ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ』がビルボードのトップ200チャートに6位という殴りこみをかけ、『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ』(2011年)と『ドリーム・シアター』(2013年)と3作連続で同チャートのトップ10入りを果たした。近年では、コンシクエンス・オブ・サウンド(オンライン・マガジン)が2016年の『ジ・アストニッシング』について「まったくユニークな音体験」と称している。

  プラチナ・ビデオ3作、ゴールド・ビデオ2作の他には、2010年に「ロング・アイランド音楽の殿堂」入りを果たしている。フル・アルバムとしては14作目、インサイドアウト・ミュージック/ソニーミュージック移籍第1弾となる『ディスタンス・オーヴァー・タイム』では、メンバーが30年以上音楽を一緒に作り続けてこさせた同胞愛を新たにしている。

  ニューヨーク州モンティセロにある敷地面積5エーカーの人里離れたスタジオ「ヨンダーバーン」で、メンバーは4ヶ月間にわたり20年ぶりに寝食を共にし、曲を書き、レコーディングを行った。全員が敷地内のカントリーハウスに入居し、思い出を共にすると共に、バーベキュー番を交代で受け持ち、生涯にわたる友情を強化した一方、そこから目と鼻の先にある見事な改装を施された納屋では、有機的かつ自然発生的な流れで、ひと夏を通じて音楽が生み出されていった。

  「勿論俺たちは今まで何枚もアルバムを一緒に作ってきたけれど、従来はアルバムのトラッキングのためにスタジオ入りしている間、みんな自宅から通うかホテルに泊まるかしていたんだ」とペトルーシは言う。「今回は違うアプローチをしたんだ。ヨンダーバーンには気を紛らすものが何もなかったから、クリエイティヴになることにひたすら集中することができた。1日12~14時間作業しながら、曲を書くセッションの合間に楽しむこともできたんだ。消防署のブラザーみたいに当番制で食事を作り合ってね。しかも夏だったから、ニューヨーク州北部の天気が素晴らしく良かったんだ。ユニットとしてジャムったり曲を書いたりするのには何らかの力がある。触れ合って、飯を食って、バーボンを飲んで、ただ寛いでいることが、音楽に特別なフィーリングと、生々しく目に見えるエネルギーを注入するのに役立つんだ」。

  「サマー・キャンプに戻ったような気分だったよ」とジェイムズ・ラブリエが満面の笑みを見せる。「ずっと一緒に過ごすことによって、今まで以上に深い経験をすることができた。そのエネルギーが曲に反映されていると思うね。俺たちのキャリアのこの時点で、こんなにパワフルな状態になれたというのはものすごく楽しいことだったよ」。

  「俺たちがやるべきだったこと、そして俺たちが作りたかったタイプのアルバムを鑑みるに、曲書きやレコーディングのやり方としてはこれが正しかったね」とルーデスが付け加える。「全てのパートの段取りを決めて曲作りを始めると、そこには長い間味わっていなかった雰囲気があった。たくさんの笑顔があったよ」。

  笑顔になれる理由に事欠かなかった5人のミュージシャンは、即座にタイトなグルーヴを生み出し、共通のヴィジョンを見いだした。彼らはより結束の強いソングライティングという枠組みの中で、メタル的な攻撃性とプログレッシヴな視野の広さを融合させた独特なサウンドの特徴を守った。

  「ルーツに戻って、もっと有機的なアルバムを作るときがやってきたと全員が感じていたんだ」とペトルーシは説明する。「俺たちは自分たちの音楽のヘヴィでプログレ的な面を取り戻して、プレイが心から楽しめる音楽を作るためにコラボレイトしたんだ。環境が俺たちにそのための力を与えてくれた」。

  アルバムのオープニング曲「アンテザード・エンジェル」は不気味でクリーンなギターの音色に始まり、催眠的で激しいリフへと勢いを増し、それが高く伸びる圧倒的なフック(サビ)へと道を譲る。ルーデスがハモンドX5を多用しながらペトルーシと「オルガン&ギター」のタイトなコール・アンド・レスポンスを披露し、クラシック・プログレを彷彿とさせるのと同様に新しいテリトリーを示す。

  「ジョンのリード・ギターは業界でも一番味がある部類に入る。それが俺自身の演奏を否応なしにステップアップへと駆り立てるんだ」とルーデスは続ける。「それが、俺たちに今までとは違う掛け合いへと道を開いてくれた」。

  「テーマ的には俺の見解として、多くの人々、特に若者たちが、人生をある方向に展開させることを恐れてしり込みしてしまうという内容なんだ」とペトルーシが説明する。「知られざるものへの恐怖、他人がどう思うかについての恐怖、そして自分の良さが十分ではないという恐怖。だからこの曲では自分を解放することを強く促しているんだ。恐怖に負かされることなく、行動を起こすことを止めさせてしまう恐怖から自分を切り離してね」。

  10分間にわたる「アット・ウィッツ・エンド」はラブリエが虐待の後遺症を激しく描く中、シャープな速弾きから濃厚なグルーヴへと移ろう。

  「性的虐待を受けた女性たちはPTSDに苦しむ」とシンガーの彼は語る。「彼女たちは自分自身を同じ人間だとどうしても心から思えなくなってしまうんだ。色んな意味でそれまでとは違ってしまうからね。人間関係にも大きな格差が生まれてしまう。カップルが乗り越えることが無理なこともあり得る。添い遂げることができずに別れてしまうことが多いんだ。この曲の中では途方に暮れている女に対して、男がきっとふたりで乗り越えていけるさと確信させているんだ」。

  「バーストゥール・ウォリアー」が映画のような歌詞で小さな町の言い伝えを親密に垣間見せる一方、「アウト・オブ・リーチ」はラブリエの手がけた歌詞の合わさったポエティックなバラードでメンバーが自分たちの力を試している。耳に残り、たまらない快感を覚える「ルーム137」はマンジーニが初めてドリーム・シアターの曲に歌詞を提供している記念すべき曲。一方すべての集大成となっているのが壮大な響きの「ペイル・ブルー・ドット」。ペトルーシの言うように「人類のはかなさや、人間が互いにより優しく接し、“蒼ざめた点”である地球を大切にするという責任についてのカール・セーガン(注:アメリカの天文学者)の意味深い洞察を際立たせた」曲である。

  最後には、ドリーム・シアターのメンバー間の結束が、「ディスタンス・オーヴァー・タイム」の音楽と共に最強になる。

  「このアルバムで一番大切なのは、俺たちにとっての経験なんだ」ペトルーシは最後にそう語る。「プロセスや環境が意味や意義の大きな部分を占めていた。これを聴き終えた人たちが、俺たちが感じた一体感、仲間意識、喜び、そして受け入れられているという実感を覚えてくれることを願っている。そこには本当に魅惑的なスピリットがあるんだ。アルバムを聴き返すと、曲を書いたプロセスの1つ1つの瞬間をはっきり思い出せる。自分が部屋のどこに立っていたか、その瞬間俺たちにインスピレーションを与えたものが何だったか、それから各曲の裏にある意味もね。プロデューサーとしての俺の目標は、今まで作ってきた中で最高のサウンドを持つドリーム・シアターのアルバムを作ろうとすることだった。リスナーがひたすら音楽に包まれるようにね。俺はアルバム作りに込められたスピリット、喜び、情熱を真の意味で反映するようなものを心から望んでいた。メンバーがスタジオで共に過ごしている間にとらえた自然発生的なものやパーソナリティ、そして生々しいエネルギーを、聴き終えた後にいくらか感じてくれるようなもの。俺自身はそれが実現できたと思っているし、他の人たちも同じように感じてくれることを願っているよ」。

 

(2018年11月:リック・フロリーノ/『ディスタンス・オーヴァー・タイム』について海外資料の訳)

ドリーム・シアター(DREAM THEATER)

ドリーム・シアター

  1985年、ボストンのバークリー音楽院に通っていたジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・マイアング(B)、マイク・ポートノイ(Dr)の3人が中心となって活動開始、1989年に1stアルバム『When Dream And Day Unite』でデビュー。1991年にWEAと契約、ジェイムズ・ラブリエ(Vo)が加入。1992年に2nd『Images And Words』を発売、「プル・ミー・アンダー」のヒットにより一躍その名を世界に轟かせる。1994年に3rd『Awake』を発表、Keyのケヴィン・ムーアが脱退しデレク・シェリニアン(現サンズ・オブ・アポロ)加入。1997年に4th『Falling Into Infinity』を発表。1999年にKeyがデレクからジョーダン・ルーデスに交代。初のコンセプト作となる5th『Metropolis Pt.2 : Scenes From A Memory』を発表。

  2002年に2枚組6th『Six Degrees Of Inner Turbulence』を、2003年に7th『Train of Thought』を発表。2004年に初の日本武道館公演を行い、その様子を収めたCD・DVD『Live at Budokan』も同年発売。2005年8th『Octavarium』を持ってWEAとの契約終了。ロードランナーに移籍した2007年9th『Systematic Chaos』を発表。2度目の武道館公演を行う。2009年10th『Black Clouds & Silver Linings』を発表、SUMMER SONIC 10出演(日本での初フェス)。

  2010年9月、オリジナル・メンバーでリーダー/作曲家/世界最高のドラマー(ローリング・ストーン誌の「最も偉大なドラマー100」で8位にランク。現サンズ・オブ・アポロ)マイク・ポートノイ(Dr)が脱退、バンド史上最大の激震が走る。新たにマイク・マンジーニ(Annihilator, Extreme, Steve Vai)を迎え、2011年に11th『A Dramatic Turn Of Events』を発表。リード曲「On the Backs of Angels」でグラミー賞「Best Hard Rock/Metal Performance」に初ノミネート。2013年に12th『ドリーム・シアター』を発表。収録曲「The Enemy Inside」で2度目のグラミー賞「Best Metal Performance」にノミネート。LOUD PARK 14で来日。2016年1月、2時間10分もの壮大な2枚組コンセプト作の13th『The Astonishing』を発表。2017年9月名盤2nd『Images And Words』完全再現ライヴで武道館含む来日公演を行う。

  2018年11月、ソニーミュージック傘下のインサイドアウト・ミュージック(センチュリー・メディア・グループ)への移籍と2019年2月に14th『Distance Over Time』を発売することを発表。