アパラチア山脈で生まれたストリング・バンド・ミュージックがその原点となったブルーグラス。通算151作目となる『ブルーグラス』に自ら選んで収録した「オン・ザ・ロード・アゲイン」、「イエスタデイズ・ワイン」、「グッド・ハーテッド・ウーマン」を始めとする12曲は、多くのファンから愛され彼自身も好んで歌ってきたもの。そのような古典的名曲にブルーグラス的アプローチによる新鮮な解釈で臨んだ歌の数々からはブルーグラスへの深い想いが伝わり、自らのパーソナルな歩みと深い関わりを持つルーツ・ミュージックへの愛を示した作品となった。長くウィリーの音楽活動を支えてきたバディ・キャノンがプロデュースを担当し、アルバム・ジャケットはウィリーの息子であるマイカ・ネルソンが手掛けた。4月29日に90回目の誕生日を迎えたウィリーは11月にロックンロール・ホール・オブ・フェイムに迎えられ、2023年はメモリアルな年となる。