“これぞ講談!”
昭和講談界の至宝、五代目寶井馬琴没後30年。
円熟の70代にスタジオ録音に通い詰め残した名演名調子をCD15枚に集大成。
演題の豊富さもさることながら、「音吐朗々」と評された豪快にして明快な読み口はまさにこれぞ“講談”。
*1982年LP15枚組で発売された『講談 寶井馬琴』の復刻です。
●収録演目
DISC1:徳川四戦記の内 三方ヶ原合戦━三十六段の物見 54:58
DISC2:川中島血戦━車がかり 63:41
DISC3:曾我物語━紋づくし 36:52/浮田秀家━八丈の島物語 33:02
DISC4:太閤記の内 寧子の眼力 29:25/太閤記の内 醍醐の花見 35:52
DISC5:山内一豊の妻 27:47/藤堂高虎━出世の白餅 30:58
DISC6:伊達正宗の勘忍袋 29:42/木邨長門守の勘忍袋 29:03
DISC7:出世葵━会津正之 32:24/加賀騒動━天の投網 28:35
DISC8:寛永三馬術━曲垣平九郎と度々平 59:50
DISC9:寛永三馬術━孝行市助 55:49
DISC10:義士銘々伝の内 大高源五 29:05/義士銘々伝の内 赤垣源蔵 27:44
DISC11:義士銘々伝の内 神埼与五郎 32:33/大塩平八郎 瓢箪屋裁き 37:02
DISC12:幡随院長兵衛の内 忠僕常平 30:27/幡随院長兵衛の内 桜川五郎蔵 28:29
DISC13:白隠禅師 (濡衣禅師) 32:05/槍持ち甚兵衛━榊原の槍切り 27:40
DISC14:吾平菩薩━浅間噴火余聞 28:26/正直俥夫 31:46
DISC15:榎本武揚━思愛親子餅 34:24/勝海舟━宮島談判 24:48
ほとんどの講談師が入門して最初に習うのがDISC1収録の「三方ヶ原合戦」。徳川家康、その生涯においての唯一の負け戦の話です。いわゆる「修羅場読み」という講談独特の口調をこの話でマスターするそうで、馬琴先生はその見本として一席目にこの話を配置しました。かわって、DISC3は日本三大仇討ちの一つ「曾我物語」。こちらは「三方ヶ原」とは逆に講談師としての経験を積むまでは読むことを許されない話。馬琴先生の十八番「寛永三馬術」を経て、こちらも日本三大仇討ちの一つ「赤穂浪士討入り」から名場面を・・・等々昭和の講談界を代表する五代目寶井馬琴の集大成です。