Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A. 大人のための音楽・エンタメを深~く掘り下げるラジオプログラム。 『otonanoラジオ』番組公式Webサイト otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.Fm yokohama FMヨコハマ 84.7MHz 毎週月曜 深夜24:00~ O.A.
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第139回 萩原健太のotonanoラジオ#21

2020/02/25 公開

直枝政広さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

直枝政広さんをゲストに迎えて(その1)

1.

Soggy Cheerios

『Ⅲ(スリー)』2019年

直枝政広さんをゲストに迎えて(その1)

2.

Soggy Cheerios

HAPPY

『Ⅲ(スリー)』2019年

直枝政広さんをゲストに迎えて(その1)

3.

Soggy Cheerios

海鳴り feat.優河

『Ⅲ(スリー)』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#21

『一期一会! デュオ名曲 Vol.1』

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各社ストリーミング事情によってリスト内容や表記が異なる可能性があります。予めご了承ください。

1. ダンシング・イン・ザ・ストリート/デヴィッド・ボウイ&ミック・ジャガー

今週のゲスト、カーネーションの直枝政広さんがワールド・スタンダードの鈴木惣一朗さんとタッグを組んだ二人組ユニット、ソギー・チェリオスにちなんで、今回のプレイリストは様々な形のデュオ特集。まずは1985年の豪華共演シングルから。マーサ&ザ・ヴァンデラスのヒットのカヴァー。
2. 真夜中を突っ走れ/ジョン・レノン&エルトン・ジョン

1974年のシングル。ジョン・レノン名義でリリースされたものだが、バック・コーラスとしてエルトン・ジョンが参加したことも大いに話題を呼び、見事全米1位に輝いた。そのお礼として、ジョンはこの年の暮れ、エルトンのマディソン・スクエア・ガーデン公演にゲスト出演して本曲を歌った。
3. エボニー・アンド・アイボリー/ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー

ジョンに続いてはポール。こちらは1981年の全米ナンバーワン・ヒットだ。ピアノの黒鍵(エボニー)と白鍵(アイボリー)がともに力を合わせてひとつのハーモニーを奏でるように、黒人と白人とが手を取り合って調和していこう…というポールらしいストレートなメッセージ・ソング。
4. ナイト・シェイド/ハリーとマック

1970年代から様々な形で共演を果たしてきた“ハリー”こと細野晴臣と“マック”こと久保田麻琴が、1999年、久々にタッグを組んで制作したアルバム『ロード・トゥ・ルイジアナ』からの1曲。この二人の音楽性が絡み合うと、なんともエキゾチックでマジカルな空気感が渦巻き出す。不思議だ。
5. ディティ・ワ・ディティ/ライ・クーダー with アール・ハインズ

最強のギタリスト、ライ・クーダーが1974年にリリースしたアルバム『パラダイス・アンド・ランチ』のラストに収められていたナンバー。1920年代に活躍したラグタイム・ギタリスト、アーサー・ブレイクの作品を、大御所ジャズ・ピアニスト、アール・ハインズとの共演で躍動的に聞かせてくれる。
6. クライ・ライク・ア・レインストーム/クレイグ・フラー&エリック・カズ

シンガー・ソングライターとして日本でも人気の高いエリック・カズと、元ピュア・プレイリー・リーグのクレイグ・フラーが1978年にリリースしたコラボ・アルバムより。のちにリンダ・ロンシュタットがカヴァーして一気に知名度をあげた本曲の、これがオリジナル・ヴァージョンだ。
7. ウィッチクラフト〜ラヴ・ミー・テンダー/フランク・シナトラ&エルヴィス・プレスリー

1958年、米陸軍に徴兵されドイツに駐留していたエルヴィスがシーンに復帰したのは1960年。除隊後の初仕事は先輩エンターテイナー、フランク・シナトラのTVショーへのゲスト出演だった。そのときの豪華な共演音源。シナトラがエルヴィスの「ラヴ・ミー・テンダー」を、エルヴィスがシナトラの「ウィッチクラフト」を歌う。
8. い・け・な・い ルージュマジック/忌野清志郎&坂本龍一

1982年にリリースされた資生堂の口紅のCMイメージソング。RCサクセション以外の場でも機会があるごとに多くのアーティストと積極的に共演を果たしてきた忌野清志郎だが、その実質的第一弾となったのがこの曲だった。二人のド派手なメイクも当時大いに話題を呼んだ。
9. くよくよするなよ/クリス・シーリー&ブラッド・メルドー

ブルーグラス界の天才マンドリン・プレイヤー、クリス・シーリーと、ジャズ畑のこれまた天才ピアニスト、ブラッド・メルドーが2017年にリリースしたデュオ・アルバムより。ボブ・ディランの初期代表曲を素材に、二人の天才が丁々発止、とてつもなく躍動的なインタープレイを展開する。
10. 太陽への旅路/スティルス=ヤング・バンド

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング〜CSNYのSとY。古くから“永遠のライバル”とか“犬猿の仲”とかいろいろ言われてきた二人が、1976年、そんな噂をかき消すかのようにリリースした同名アルバムより。でも、結局はこのアルバム発表後のツアーの途中でまたまた喧嘩別れしてしまった…。
11. サウスバウンド・トレイン/グラハム・ナッシュ&デヴィッド・クロスビー

続いてCSNYのCとN。こちらの二人はSとYとは違い大人な関係なのか、デュオ・アルバムをこれまでに何作も発表してきた。その最初の1枚となった1972年のアルバムよりこの名曲を。ただし近年、NはCの横柄な態度にもう我慢がならないとして、もう一緒にはやらないと発言している。むずかしい…(笑)。
12. もろはのやいば/Soggy Cheerios

最後はソギー・チェリオスのアルバム『Ⅲ』から、鈴木惣一朗作のこのナンバーで締め。世界には様々な形のデュオ・ユニットがあるけれど、ソギーも日本のポップ・シーンが誇る実にユニークな二人の融合体。今後の活動にも大いに期待しております。

解説:萩原健太

直枝政広さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第138回 萩原健太のotonanoラジオ#20

2020/02/18 公開

太田裕美さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

太田裕美さんをゲストに迎えて(その2)

1.

太田裕美

木綿のハンカチーフ(アルバムヴァージョン)

『心が風邪をひいた日』1975年

太田裕美さんをゲストに迎えて(その2)

2.

太田裕美

桜月夜

『ヒロミ☆デラックス』2019年

太田裕美さんをゲストに迎えて(その2)

3.

太田裕美

道(Reiwa Mix)

『ヒロミ☆デラックス』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#20

『80年代女性ポップ・アイドル歌声集』

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1. 恋のハーフムーン/太田裕美

ゲストの太田裕美さんからインスパイアされたプレイリスト。先週の1970年代女性アイドル・ポップス集に続いて、今週は1980年代編。女の子アイドルが大挙活躍した時代のキュートな歌声を集めてみました。まずは太田裕美さんご本人が1981年にリリースした松本隆(作詞)&大瀧詠一(作曲)作品から。
2. 八月、最初の水曜日/渡辺満里奈

1980年代アイドルといえば、おニャン子クラブ。その関連だけから選んでも12曲は軽く突破してしまうわけですが(笑)。ぐっとこらえて、おニャン子から3曲。ということで、会員番号36番のこの人が1988年にリリースしたサード・アルバム『SUNNY SIDE』のオープニングを飾っていたこの曲を。
3. AXIA 〜かなしいことり〜/斉藤由貴

1985年発売のファースト・アルバム『AXIA』の収録曲。作詞・作曲は銀色夏生。斉藤由貴がイメージ・キャラクターをつとめた同名カセットテープのCMソングだ。冒頭、いきなりの二股宣言にたじろぐが、やがて芸能ニュースを賑わす、まあ、なんというか、この人の大人な魅力はデビュー時から全開だったということか。
4. 夏色のナンシー/早見優

1983年にリリースされた5枚目のシングル。早見優自身も出演していたコーラのCMイメージ・ソングとして話題を集め、彼女にとって初のトップ10ヒットとなった。三浦徳子・作詞、筒美京平・作曲。グアム〜ハワイ育ちの彼女らしい個性が発揮された爽快なポップ・チューンに仕上がっている。
5. すてきなジェラシー/松本伊代

1981年にシングル「センチメンタル・ジャーニー」でデビューした松本伊代が、キュートな少女から大人の女性へと成長する過程でリリースした一連のアダルト・オリエンテッドなシングル曲のひとつ。川村真澄が作詞し、岸正之が作曲した1987年作品だ。フィリー・ソウル風味漂うアレンジも新鮮だった。
6. 話しかけたかった/南野陽子

日本の女の子アイドル・ソングには中山美穂「色・ホワイトブレンド」や渡辺満里奈「深呼吸して」などシャッフル調の名曲が多いが、これもそう。1987年にリリースされた南野陽子の7枚目のシングルだ。戸沢暢美・作詞、岸正之・作曲。マイナー・キーのヒットが多かった彼女初のメジャー調シングルだった。
7. WELCOME BACK TO MY HEART/薬師丸ひろ子

1985年にリリースされたセカンド・アルバム『夢十話』の収録曲。松本隆、阿久悠、売野雅勇、吉田美奈子、筒美京平、林哲司、鈴木康博、来生たかおら様々なソングライターが参加した豪華な1枚だった。その中から井上大輔のメロディに竹内まりやが英語詞をつけたこの曲を今回はピックアップ。
8. 涙の茉莉花 LOVE/河合その子

おニャン子クラブ関連の二人目は会員番号12番のこの人。1985年リリースされたデビュー・シングルだ。おニャン子クラブに所属していた女の子のうち、初めてソロ・デビューを飾ったのは彼女だった。作詞は現在の旦那さまでもある後藤次利と当時のディレクターだった稲葉竜文が担当。作曲はもちろん後藤次利。
9. 恋をアンコール/おかわりシスターズ

現役女子高生を中心に構成されたおニャン子クラブの原型は、女子大学生を主役に起用したテレビ深夜番組『オールナイト・フジ』に出演していた“オールナイターズ”。そこからデビューしたのが山崎美貴、松尾羽純、深谷智子によるこの3人組だ。本曲は1983年にリリースされたデビュー曲。嶺岸未来・作詞、佐藤準・作曲。
10. 左胸あたり/岩井由紀子(ゆうゆ)

おニャン子クラブからもうひとり。会員番号19番のゆうゆ。1985年に高井麻巳子とともにうしろゆびさされ組としてもデビュー。その後、「天使のボディーガード」で1987年にソロ・デビューも果たした。元気キャラで人気を博したが、1988年リリースの本曲ではしっとりとした魅力も。及川眠子・作詞、井上ヨシマサ・作曲。
11. だいて(ラスベガス・ヴァージョン)/森高千里

1990年代に入ってから破竹の快進撃を見せることになる森高千里だが、1980年代にも名曲多し。森高千里自らが作詞し、高橋諭一が作曲した本曲は1989年のリリース。ジェフ・リンがプロデュースしたロイ・オービソンを想起させるビデオクリップも、マニアックな洋楽ファンの間でちょっと話題になった。
12. 真冬の恋人たち/松田聖子

最後はやはりこの人で。1980年代女性ポップ・アイドルの最高峰、聖子ちゃん。1982年にリリースされた6作目のアルバム『Candy』のラストを飾っていた松本隆・作詞、大村雅朗・作曲による名バラードだ。とびきり切ない松田聖子の歌声も魅力的だが、それと掛け合う杉真理のヴォーカルも素晴らしい。

解説:萩原健太

太田裕美さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第137回 萩原健太のotonanoラジオ#19

2020/02/11 公開

太田裕美さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

太田裕美さんをゲストに迎えて(その1)

1.

太田裕美

ステキのキセキ

『ヒロミ☆デラックス』2019年

太田裕美さんをゲストに迎えて(その1)

2.

太田裕美

恋のうた

『ヒロミ☆デラックス』2019年

太田裕美さんをゲストに迎えて(その1)

3.

太田裕美

さらばシベリア鉄道 feat. 高嶋ちさ子 ピアノクインテット

『ヒロミ☆デラックス』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#19

『70年代女性ポップ・アイドル歌声集』

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1. ひぐらし/太田裕美

今週のプレイリストは、ゲストにお迎えした太田裕美さんが活躍を開始した1970年代に、ぼく萩原健太が日々うきうき楽しんでいた女性ポップ・アイドルの歌声集。まずは太田裕美さんから。サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」に触発されて松本隆が作詞、荒井由実が作曲。1975年のアルバム『心が風邪をひいた日』に収められた。
2. そよ風のくちづけ/キャンディーズ

まだスーちゃんのセンター時代、1974年にリリースされたセカンド・シングル。ファースト・アルバムに収録されていた「盗まれたくちづけ」を改作してシングル化したものだ。作詞が山上路夫、作曲が森田公一。シャララ・コーラスがごきげん。やはりキャンディーズ、昭和の最強ガール・グループです。
3. 悲しみよこんにちは/麻丘めぐみ

1972年にリリースされたセカンド・シングル。デビュー・シングルとして大ヒットした前作「芽ばえ」同様、作詞が千家和也、作曲が筒美京平。途中、ガット・ギターのソロが出てきたり、アレンジ面で当時日本でもヒットしていたギルバート・オサリヴァンの「アローン・アゲイン」からの影響もちらほら…。
4. ポケットいっぱいの秘密/アグネス・チャン

1974年発表。アグネス、6作目のシングルだ。作詞・松本隆、作曲・穂口雄右。当時、ニュー・ライダース・オヴ・パープル・セイジのカヴァーでリヴァイヴァル・ヒットしていた「ハロー・メリー・ルー」を意識したポップ・カントリー調の仕上がりだ。演奏は細野晴臣、松任谷正隆、林立夫、鈴木茂によるキャラメル・ママ。
5. 初恋のメロディー/小林麻美

のちにガゼボの世界的ヒット曲に松任谷由実の訳詞を乗せた「雨音はショパンの調べ」で大人っぽいアンニュイな魅力をふりまくことになる小林麻美がまだ真っ向からティーン・アイドルしていた1972年に発表したデビュー・シングル。作詞・橋本淳、作曲・筒美京平という最強ソングライター・チームによる名曲だ。
6. 真夏の出来事/平山三紀

これも橋本=筒美作品。「初恋のメロディー」同様、当時の若者の憧れだった車でのデートが描かれたナンバーだ。神奈川県・三浦半島の油壺をイメージして作られたものだとか。それもまた当時のおしゃれトレンドか。1971年、平山三紀のセカンド・シングルとしてリリースされた。
7. 早春の港/南沙織

作詞・有馬三恵子、作曲・筒美京平。南沙織の6枚目のシングルとして1973年にリリースされた。前年暮れに出たアルバム『早春のハーモニー』収録の「ふるさとのように」を改作したもの。冒頭の並のSE、スティール・ギターの調べ、“♪…あの人に〜”のところに登場する必殺のⅣ度マイナー。すべてが完璧。さすがの筒美ワールド。
8. おくさまは18才/岡崎友紀

1970年作品。当時、大人気を博した同名の学園ラブコメ少女漫画をテレビドラマ化した際、主演をつとめた岡崎友紀が自ら作詞も手がけた主題歌だ。彼女にとって3作目のシングルとしてヒット。百恵・淳子・昌子の中三トリオが世を席巻する以前のアイドル・シーンを吉沢京子とともにリードしていたのが岡崎友紀だった。
9. センチメンタル/岩崎宏美

1975年リリース。岩崎宏美、3枚目のシングルだ。彼女の初期シングル楽曲すべてを手がけていた阿久悠(作詞)&筒美京平(作曲)作品。ほのかにフィラデルフィア風味も漂うポップ・ソウル・サウンドが実に新鮮だった。歌のうまさに定評のある岩崎宏美の若々しく溌剌としたヴォーカルも今なお魅力的だ。
10. 水色の恋/天地真理

“白雪姫”というキャッチフレーズでデビューした天地真理のデビュー曲。本人も出演した人気テレビドラマ『時間ですよ』の挿入歌としてヒットした。フランク・シナトラの「夜のストレンジャー」や、フェリシアーノ・ラタサ作のタンゴ「グラン・ホテル・ヴィクトリア」などとの相似性が何かと物議を醸したのも大ヒットゆえ?
11. ひとりっ子甘えっ子/浅田美代子

天地真理同様、『時間ですよ』に自らも出演しデビュー曲「赤い風船」を大ヒットさせた浅田美代子が1973年にリリースしたセカンド・シングル。これも筒美京平の作曲によるナンバーだが、当時の浅田美代子の持ち味にぴったりの牧歌的なニュアンスをたたえたティーンエイジ・ポップ・ワールドを構築している。
12. グッド・バイ・マイ・ラブ/アン・ルイス

1970年代の女性アイドルによる名曲というと、他にも山口百恵とか神田広美とか風吹ジュンとか様々な歌声を思い出すのだが、ストリーミングされていないものも多く、あれこれ断念。最後はまだロック方面へとシフトチェンジする前のアン・ルイスによるこの1974年作品で。のちの名曲「リンダ」へと直結するロカバラードだ。

解説:萩原健太

太田裕美さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第136回 萩原健太のotonanoラジオ#18

2020/02/04 公開

大江千里さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

大江千里さんをゲストに迎えて(その2)

1.

大江千里

Re:Vision

『Hmmm』(通常盤)2019年

大江千里さんをゲストに迎えて(その2)

2.

大江千里

The Very Secret Spring

『answer july』2016年

大江千里さんをゲストに迎えて(その2)

3.

大江千里

Poignant Kisses

『Poignant Kisses』(7インチ・アナログ盤)2020年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#18

『N.Y.の空気を感じるポップな名曲』

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1. ネイティブ・ニューヨーカー / オデッセイ

ゲストの大江千里さんはニューヨーク在住。それにちなんで、先週に引き続きニューヨークの歌を特集。先週はジャズ・ソングを取り上げたので、今回はポップス・フィールドから。まずは1977年に男女3人のソウル・グループ、オデッセイが放った全米21位のヒット曲から。もともとはフランキー・ヴァリがオリジナル。
2. 親父の嫌いなニューヨーク・シティ / スティーリー・ダン

ディーン・パークス、ヒュー・マクラッケン、ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ウィルトン・フェルダー、ジェフ・ポーカロなど、豪華なサポート・メンバーが参加するようになった1975年リリースの4作目のオリジナル・アルバム『うそつきケイティ』より。シニカルでクールな世界観がいかにもスティーリー・ダン。
3. 孤独のニューヨーク / ハリー・ニルソン

1969年のアルバム『ハリー・ニルソンの肖像』から。映画『真夜中のカーボーイ』のために書き下ろされた自作曲だ。が、結局こちらはボツり、ニルソンはフレディ・ニール作の「うわさの男」を映画のためにカヴァーさせられたのだが、その判断に納得がいかなかった彼は「うわさの男」と同じアレンジで本曲を録音。それが本ヴァージョンだ。
4. ニューヨークのキャッチャー、ピアザ / ベル・アンド・セバスチャン

野茂英雄とのバッテリーでもおなじみ、メジャー・リーグの名キャッチャー、マイク・ピアッツァのことを歌った曲。野茂とはロサンゼルス・ドジャースでバッテリーを組んでいたが、1998年、ニューヨーク・メッツに移籍。そんなメッツ在籍時代、2003年にベル&セバスチャンがリリースしたアルバム『ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス』の収録曲だ。ピアッツァのゲイ疑惑に言及したもの。
5. ニューヨークの少年 / サイモン&ガーファンクル

1970年1月にリリースされたサイモン&ガーファンクル、オリジナル活動期最後のスタジオ・アルバム『明日に架ける橋』の収録曲。レコーディング中、映画の撮影で海外に行ってしまったアート・ガーファンクルのことを思いながら、ポール・サイモンがニューヨークで書き上げた曲だと言われている。
6. ニューヨークは淋しい町 / トレイドウィンズ

ソングライター・チームとして多くの名曲を生み出してきたピート・アンダース&ヴィニ・ポンシアが、トレイドウィンズという架空のグループ名義で1965年にリリースしたヒット曲。この曲を下敷きに舞台を別の都市に移した「ロンドンズ・ア・ロンリー・タウン」をデイヴ・エドモンズが、「トーキョーズ・ア・ロンリー・タウン」を山下達郎が歌っていることでもおなじみ。
7. 雨の日のニューヨーク / シカゴ

強烈なブラス・ロックン・グループとしてデビューしたシカゴが、のちのアダルト・コンテンポラリー路線への下地を作り上げた1976年のアルバム『シカゴX(カリブの旋風)』より。グラミーを獲得した「愛ある別れ」や「君の居ない今」ともども、このアルバムからシングル・カットされてトップ40ヒットを記録した。
8. アイル・テイク・ニューヨーク / トム・ウェイツ

1987年のアルバム『フランクス・ワイルド・イヤーズ』の収録曲。デビュー初期、1970年代のアサイラム・レコード在籍時にはよりストレートにノスタルジックなアプローチを聞かせていたトム・ウェイツだが、1980年代に入ってアイランド・レコードに移籍後はかなり歪んだ郷愁を追求するように。そんな個性が全開になった曲だ。
9. 紐育市(お前は女さ) / アル・クーパー

ニューヨーク生まれのアーティストの代表的存在でもあるアル・クーパーが、故郷への愛を表明した1971年のアルバムの表題曲。ニューヨークという街に渦巻く様々な音楽性が興味深い形で交錯している。ただし、実はレコーディングはロンドンとロサンゼルスで行なわれているというところがまたアル・クーパーらしいひとひねりか。
10. ニューヨーク・シティ / マンハッタンズ

ニュージャージーで結成されながら、マンハッタンの名をバンド名に冠した偉大なR&Bヴォーカル・グループが、1979年にリリースした10作目のアルバム『ラヴ・トーク』より。メンバーのひとり、ウィンフレッド“ブルー”ラヴェットが書いたオリジナル曲だ。
11. ニューヨーク行きの船が出る / フィービ・スノウ

シェルター・レコードから衝撃のデビューを飾った女性シンガー・ソングライターが、1976年、CBS/コロムビアへと移籍して放ったセカンド・アルバム『夜の調べ』の収録曲。名匠フィル・ラモーンのプロデュースのもと、スタッフのメンバーやデヴィッド・サンボーン、ラルフ・マクドナルドらが参加し、都会的な世界観を演出してみせた。
12. イン・ニューヨーク・シティ / ディオン

“キング・オヴ・ニューヨーク”というとルー・リードのことを思い出すロック・ファンが多いかもしれないが、それ以前、元祖というか先代というか、最初にそう呼ばれたのはこの人、ディオンだ。1950年代にデビューして以来、ブロンクスを本拠に今なお現役で活躍するディオンが2000年にリリースしたアルバム『デジャ・ニュー』からのこのドゥーワップ・バラードで特集は締め。

解説:萩原健太

大江千里さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

Kenta's...Nothing But Pop!

第135回 萩原健太のotonanoラジオ#17

2020/01/28 公開

大江千里さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

大江千里さんをゲストに迎えて(その1)

1.

大江千里

Poignant Kisses

『Hmmm』(通常盤)2019年

大江千里さんをゲストに迎えて(その1)

2.

大江千里

Rain

『Boys & Girls』2018年

大江千里さんをゲストに迎えて(その1)

3.

大江千里

Tommy Who Knew Too Much(SENRI OE TRIO at BLUE NOTE TOKYO 2019.5.18)

『Hmmm』(完全生産限定盤)2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#17

『N.Y.の空気を感じるジャジーな名曲』

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1. ニューヨーク・ニューヨーク / フランク・シナトラ

ニューヨークでジャズどっぷりの日々を送る大江千里さんにちなんで、今週のプレイリストはニューヨークを題材にしたジャズ・ソング特集。まずは1977年にロバート・デ・ニーロとライザ・ミネリ主演で作られた同名映画の主題歌から。映画ではミネリが歌っていたが、それを彼女の友人でもあるフランク・シナトラが取り上げて大ヒットさせた。ニューヨーク・ヤンキースのテーマ・ソングとしてもおなじみ。ニューヨークで一旗揚げるために勇躍やってきた者の高揚感を描いた名曲だ。
2. バードランドの子守唄 / サラ・ヴォーン

1952年に英国生まれのジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリング作。“バード”の愛称で知られる偉大なアルト・サックス奏者チャーリー・パーカーと、その愛称に倣ったジャズクラブ“バードランド”に捧げられた曲だ。無数のジャズ・シンガーが取り上げているが、今回はサラ・ヴォーンが1954年、アーニー・ウィルキンスの編曲のもと、クリフォード・ブラウン、ハービー・マンら腕ききジャズメンを従えて吹き込んだヴァージョンで。
3. A列車で行こう / ザ・デルタ・リズム・ボーイズ

1939年、デューク・エリントンが楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンに依頼して作られた名曲。エリントン楽団のテーマ曲としてもおなじみだ。A列車='A' Trainというのは、ニューヨークのブルックリン東地区からハーレムを経由してマンハッタン北部を結ぶニューヨーク市地下鉄A系統路線のこと。インスト曲として演奏されることが多いが、今回は1944年にデルタ・リズム・ボーイズが歌詞付きで歌ったヴァージョンを。
4. ニューヨークの秋 / ビリー・ホリデイ

1934年、名匠ヴァーノン・デュークがミュージカルのために書き下ろした名曲。“ニューヨークの秋はスラム街をロンドンのメイフェアのような気品ある街に変えてくれる/ニューヨークの秋にはスペインのお城なんかいらない/恋人たちはセントラルパークのベンチで深まりゆく夜にキスをする/この街でまた暮らしていくのも悪くない”と、ニューヨークへの愛を切々と綴った1曲だ。今回はビリー・ホリデイのクールなヴォーカルでどうぞ。
5. サンデー・イン・ニューヨーク / メル・トーメ

1963年、ジェーン・フォンダ、ロッド・テイラー、クリフ・ロバートソン主演で制作された映画『ニューヨークの休日』の主題歌だ。曲を書いたのは映画全体のサウンドトラックのスコアも手がけたピーター・ネロ。歌っているのはジャズ・ヴォーカル界最強のテクニシャン、メル・トーメ。この曲をはじめニューヨークに関する楽曲ばかりを集めたアルバム『メル・トーメ・シングス・サンデー・イン・ニューヨーク&アザー・ソングズ・アバウト・ニューヨーク』も名盤だ。
6. マンハッタン / エラ・フィッツジェラルド

偉大なソングライター・チーム、ロジャース&ハートが1925年に書いた名曲。“夏の休暇でナイアガラとか観光地に行くのもいいけれど/気も遣うしお金もかかる/古き良きマンハッタンに小さな部屋もあるし/この街にとどまっていてもいいんじゃない?/素敵な動物園だってある/びゅんびゅん風が吹きまくる地下鉄も悪くない”と、観光目線ではない、そこで生活する本物のニューヨーカーならでは表現が満載されている。エラ・フィッツジェラルドのスムースな歌声で味わって下さい。
7. ニューヨークの想い / アン・バートン

ジャズ畑の作品ではなく、ビリー・ジョエルが書いた名曲。活動初期に拠点としていた西海岸から生まれ故郷のニューヨークへと戻るときの気持ちを赤裸々に綴っている。バーブラ・ストライサンド、メル・トーメ、トニー・ベネットらも録音しているが、今回はオランダのクールなジャズ・クイーン、アン・バートンがヘレン・メリルに誘われて渡米し、ニューヨークで1979年に録音したヴァージョンで。
8. ハーレム・ブルース / ナット・キング・コール

ナット・キング・コールが、恋人に去られてしまった男の悲しい物語をブルージーに綴る。“バッテリー公園からブロンクスまで/くまなく探した/高級クラブから安酒場まで/映画館もキャバレーも/愛する人が去ってから/ハーレムはまるで違う場所になってしまった/着飾った女が次々俺に笑いかけるけれど/俺は密造酒をめぐんでもらって憂さ晴らしするばかり…”と。こういうのもまたニューヨークならではの光景か。1958年録音。
9. ブロードウェイの子守歌 / ドリス・デイ

ソングライター・チーム、アル・デュービン&ハリー・ウォーレンが1935年、映画『1935年のゴールド・ディガーズ』のために作った主題歌。その年のアカデミー主題歌賞も獲得している。今回は1951年、ドリス・デイ主演でリメイクされた際のヴァージョンで。このときは映画のタイトルも『ブロードウェイの子守歌』に変更された。もちろんドリス・デイののびやかな歌声でリヴァイヴァル・ヒットを記録している。
10. ドゥ・ユー・ミス・ニューヨーク / デイヴ・フリッシュバーグ

ダイアナ・クラールやブロッサム・ディアリー、ボブ・ドロウらとの交流でも知られるソングライター/シンガー/ピアニスト、デイヴ・フリッシュバーグの隠れた名曲。1970年代に作られたものだが、今回は2003年にリリースされたニューヨークのリンカーン・センターでのライヴ盤からのヴァージョンで。
11. ハウ・アバウト・ユー / ジュディ・ガーランド

1941年、ジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニー主演で制作された映画『ブロードウェイ』の挿入歌。正面切ってニューヨークを歌っているわけではなく、歌い出しの部分で“私は6月のニューヨークが好き/あなたは?/ガーシュウィンの曲が好きなの/あなたは?”というフレーズがとても印象的に登場する。日本語にしてしまうと伝わりにくいのだが、英語だと“New York in June”と“a Gershwin tune”が素敵に韻を踏んでいて、ぐっとくる。
12. ラプソディ・イン・ブルー / レナード・バーンスタイン指揮コロムビア交響楽団

と、そんなニューヨークにぴったりの名作曲家、ジョージ・ガーシュウィンが1924年に作った名曲。当時まだ卑俗なものとしか思われていなかったジャズの立場をより芸術的な地点へと引き上げようとガーシュウィンが作曲した意欲的なシンフォニック・ジャズだ。ニューヨークという街に渦巻くジャズとクラシックが見事に融合。巨匠レナード・バーンスタインが1958年、自らピアノを弾きながらコロムビア交響楽団を指揮した名演を最後にどうぞ。

解説:萩原健太

大江千里さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第134回 萩原健太のotonanoラジオ#16

2020/01/21 公開

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

高野寛

Wanna Be

『City Folklore』2019年

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

bird

記憶のソリテュード

『波形』2019年

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

鈴木雅之

スクランブル交差点

『Funky Flag』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#16

『冨田恵一 works KENTAお気に入りベスト12』

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1. 双子座グラフィティ/KIRINJI

今週は番組の内容のストレートな延長戦的選曲。ゲストにお迎えした冨田恵一さんがプロデュースを手がけた様々な傑作の中からぼくのお気に入り曲をセレクトしました。まずは1998年、キリンジという衝撃のポップ・ユニットの登場を知らせてくれた彼らのデビュー・アルバム『ペイパードライヴァーズミュージック』のオープニング・チューンから。
2. 会いに行く/畠山美由紀

冨田ラボ名義のアルバムも含め、様々な機会に多くのコラボレーションを行なってきた畠山美由紀が2018年にリリースしたアルバム『Wayfarer』の収録曲。クールなアンサンブルのもと、さりげなく絡み合うヴォーカルとコーラスの処理になんとも冨田ラボらしさが滲み出ている。
3. 星のファンファーレ/新しい地図 join ミュージック

2000万ダウンロードを突破したというスマートフォン用ゲームソフト『星のドラゴンクエスト』の応援ソング。ゲームの楽しさはそのまま、センスのいいダンス・チューンに仕上がっているのもまた冨田マジックか。2019年リリース。
4. フローズン・ダイキリ/クミコ with 風街レビュー

詞の世界をすべて松本隆が、音の世界を冨田恵一がプロデュースした“クミコ with 風街レビュー”プロジェクトの2017年のアルバム『デラシネ』より。作曲者であるクレイジー・ケン・バンドの横山剣もゲスト・ヴォーカルに参加しながら、ファンキーでアダルトなアーバンR&Bに仕上げられている。
5. あの夏、ふたりは/真心ブラザーズ

真心ブラザーズの桜井秀俊も、冨田ラボのポップ・ワールドを大いにリスペクトするひとりだ。ということで、2001年のミニ・アルバム『真心』で桜井が作曲/リード・ヴォーカルを担当した本曲の編曲/プロデュースを冨田恵一に依頼。ゲスト・ヴォーカルにCYCLESの森川亜希子を迎え、浮遊感に満ちたポップ・ソウル・チューンが完成した。
6. My Love/木村カエラ

2014年にリリースされたベスト・アルバム『10years』に収録されて世に出た未発表曲。しばらくオリジナル楽曲のリリースが途絶えていた時期に発表されたため、ファンの間で大いに盛り上がったものだ。そんな久々のオリジナル曲発表に際して、プロデュースを託したのが冨田恵一。鉄壁の人選だった。
7. レクイエム/岸谷香

2016年、10年ぶりにリリースされた岸谷香のオリジナル・アルバム『PIECE of BRIGHT』の収録曲だ。冨田恵一はこのアルバムで2曲の編曲/プロデュースを担当。岸谷香にそれまでなかった新しい音世界をプレゼントしてみせた。
8. チョコレートボックス/杏沙子

メジャー・デビュー前からYouTubeなどで人気炸裂して話題を集めた次世代シンガー、杏沙子のファースト・フル・アルバム、2019年の『フェルマータ』より。コンテンポラリー感とノスタルジック感とが絶妙に交錯する。
9. スターマイン/スガシカオ

デビュー20周年という節目の年、2019年にリリースされた久々の新作アルバム『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』より。3年ぶりのリリースとなったこのアルバムの制作のきっかけを作ったという本曲をはじめ、冨田恵一は2曲の編曲を手がけた。抑制の効いたアレンジのもと、いかにも冨田ラボらしい音の積み方が楽しめる。
10. Kiss/Crystal Kay

2005年のアルバム『Crystal Style(クリスタイル)』の収録曲。冨田恵一お得意のアダルト・コンテンポラリーなサウンドをたたえたソウル・バラードとして、クリスタル・ケイの代表曲のひとつとなった。
11. Last Note〜消えた後の蝋燭の香り/VIXX

K-POPグループ、VIXXが2018年にリリースした日本におけるサード・アルバム『Reincarnation』より。本曲は作曲も冨田恵一が担当。メロディアスな魅力とダンサブルなグルーヴとが見事に共存するポップR&Bだ。
12. Everything/MISIA

そしてラストは、アレンジャー/プロデューサーとしての冨田恵一の名前を一躍有名にしたこの大ヒット曲で。ハーモニーおたくとしては、曲後半、6分過ぎくらいに出てくる“エヴリシーングッ…!”というバック・コーラスに一発でノックアウトくらったものです。

解説:萩原健太

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第133回 萩原健太のotonanoラジオ#15

2020/01/14 公開

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

冨田ラボ

プラシーボ・セシボン feat.高橋幸宏+大貫妙子(2019 Mix)

『Shiplaunching[2019Mix]』2019年

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

冨田ラボ

OCEAN feat. NA

『M-P-C "Mentality, Physicality, Computer"』2018年

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

冨田ラボ

耐え難くも甘い季節 feat. 畠山美由紀

『Shipbuilding』2013年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#15

『個人的に好きなコード進行の曲集』

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1. サイモン&ガーファンクル/フランク・ロイド・ライトに捧げる歌

冨田ラボ・サウンドの妙は独特のコード感かなぁ…と感じるコード進行マニアのぼくが選ぶ、個人的に好きなコード進行の曲集。まずはサイモン&ガーファンクルだ。ポール・サイモンの作る曲のコードはどれもさりげなくすごいけれど、1970年のアルバム『明日に架ける橋』に収められたこの曲もごきげん。実際のキーはE♭だけど、わかりやすく半音上のEで書くと、Emaj7→E7→C7→D7→G6→F#m7→B7→Em7→G7→Cmaj7という進行。どこがルートだかわからない浮遊感がたまらない。
2. ウイチタ・ラインマン/グレン・キャンベル

1969年のヒット。名ソングライター、ジミー・ウェッブの代表曲でもある。キーはF。冒頭、Gm7(on C)を打ち伸ばしたところで“アイ・アム・ア・ラインマン・フォー・ザ・…”と歌い出されて“カウンティ…”の個所でB♭(add9)へ。以降、Fmaj7(on A)→Gm7(on C)→Dm7→Am7→G(sus4)→Dと続く。一瞬、Aをベースに据えた形でFmaj7がよぎるものの、ルートにあたるFコードにどっしり落ち着くことなく曲が進行。しかも締めがD。このどことなく荒涼とした浮遊感はジミー・ウェッブならではだ。
3. きっと言える/荒井由実

1973年のデビュー・アルバム『ひこうき雲』より。イントロ4小節のあと、ヒラ歌がE♭のキーで始まって、ほんの2小節、Fm(on B♭)→E♭maj7と進んだところで即座に短Ⅲ度上のF#へと転調。G#m7→F#maj7→G#m7(on C#)→F#maj7と4小節進むと、またまた短Ⅲ度上のAへ転調してBm7→Amaj7。そのままサビの8小節はAのキーで進行して、2番のヒラ歌へ。ここからは1番のコード進行を増Ⅳ度上に移調した形だ。キーだけ列挙すると、A2小節→C4小節→E♭2小節+サビ8小節。ここでようやくもとのE♭キーへと戻る。1番と2番でまるまるキーが違う曲なんて初めて聞いた。ユーミン、すげえ!
4. 神のみぞ知る/ビーチ・ボーイズ

1966年の大傑作アルバム『ペット・サウンズ』より。イントロのあと、歌い出し以降の基本的なコード進行は、D→Bm→F#m→Bというシンプルなものなのだが、それを中心メンバーのブライアン・ウィルソンは、D(on A)→Bm6→F#m / F#m7→B(on A)とアレンジして聞かせる。B(on A)がかっこよすぎ。それによってよりシンフォニックな響きが生まれ、この曲の荘厳なアンサンブルに結びついているわけだ。ポール・マッカートニーも大いに影響されたと発言している。
5. マーサ・マイ・ディア/ビートルズ

そのポールの曲。1969年の“ホワイト・アルバム”の収録曲だ。メロディ冒頭のキーはE♭なのだが、2小節目に突然切れ込んでくるDコードのせいでいきなりルートがよくわからなくなってしまう。Fに落ち着いたかなと思うと、それをⅤ度と解釈してB♭に移って、それをまたⅤ度としてE♭に戻って…みたいな。その後も様々なコードが予測できない形で交錯。ポールのコード進行マジックにぞっこんな者にとってはややこしくて最高の1曲だ。
6. ピストル/南佳孝

1973年のデビュー・アルバム『摩天楼のヒロイン』より。冒頭、いきなりE7(-9)→A7→D7(-9)→G7という意外性たっぷりなコード進行のもと、テンション・ノートをたどりながらトニック、つまり主和音に落ち着くことを拒絶するかのようにメロディがうねり連なっていく。なんとも言えないクールな浮遊感。この、どこにも、何者にも属さないスリリングな感触に、当時思いきりやられたものです。
7. イフ/ブレッド

ブレッドの中心メンバー、デヴィッド・ゲイツのコード感も素晴らしい。1971年に大ヒットした本曲では、アコースティック・ギターの5弦と2弦と1弦の開放をずっと鳴らしたまま、4弦と3弦で美しいラインを作りながら下降していき、Aadd9→Amaj7(9)→D6(9)→Dm9→A→Dm6→E7という、実に見事なテンション・コードを構築してみせる。広がりのある美しい響きだ。泣ける。クセになる。
8. ジス・ガイ/ハーブ・アルパート

誰もが認めるコードの魔術師と言えばバート・バカラックだろう。バカラック・ナンバーであれば、どの曲でもとてつもなくイマジネイティヴなコード進行を楽しめるわけだけれど。とりあえず今回は、ハーブ・アルパートのヴォーカルで1968年、全米1位に輝いたこの曲を。実際はC#というかD♭というか、微妙なキーで演奏されているのだけれど、わかりやすく半音下のCで説明すると、Cを基調にしつつ、ふと気を許すとFやGに一瞬転調してすぐに戻っていたりするとてつもなさ。それでいてすべてが自然。神業です。
9. アローン・アゲイン/ギルバート・オサリヴァン

ポップなコード進行においてとびきりマジカルな役目を果たしてくれるのが、マイナー・セヴンス・フラット・フィフス。Em7(-5)とか、そんなふうに表記されるあれだ。ハーフ・ディミニッシュと呼ばれることもある。1972年の大ヒット曲である本曲(キーはF)の歌メロ3小節目にCmの代理コードのような形で出てくるAm7(-5)ってのがそれだ。なんとも切ない、寂しい響きがメロディの美しさを際立たせてくれる。
10. ダウンタウン/Guitar☆Man

ほんとはオリジナルのシュガーベイブで聞きたいところですが、オリジナルはストリーミングされていないので、こちらのライヴ版で。銀次さんの回にこの進行について盛り上がった部分でもあるので、ここもギターの弾き方で説明しますが。キーAのオリジナルと違い、こちらはC。そのキーだと“暗いー気持ちさーえ…”の部分、まずC7コードを下敷きに♪ラーラソッラソッ…とⅥ度の音をあしらって、次、F(add9)→Fm9→E7(+9)/E7(-9)→Amという流れのもと、今度は♪ソーソファッソファッ…。すごい。特にEのシャープ・ナインスからフラット・ナインスへのくだりに震えます。
11. チェイン・ライトニング/スティーリー・ダン

1975年のアルバム『嘘つきケイティ』より。スティーリー・ダンというか、中心メンバー、ドナルド・フェイゲンのコード感覚というのも飛び抜けて独特なのだが、この曲も地味ながら凄まじい。Aのブルース・コードでよく使われるA6(9)のフォームを利用して、F#とEを行き来するフレーズを頑固に繰り返したまま、コードだけがC→D11→G→D7→Eと移り変わりながら最終的にAへ帰結していくという、新しいブルースの形を提言した1曲だ。
12. フラメンコ・スケッチズ/マイルス・デイヴィス

1959年の名盤『カインド・オブ・ブルー』より。Cmaj7とF(on C)を繰り返すイントロ4小節のあと、定型のテーマ・メロディはなく、Cアイオニアン、A♭ミクソリディアン、B♭アイオニアン、Dフリジアン、Gドリアンという順番で並んだ5つのスケールに基づくソロを各プレイヤーが演奏していく。これをぼくのようなポップス野郎にもわりやすく、コードネームに無粋にも置き換えさせてもらうと、Cmaj7→A♭sus4→B♭maj7→D7→Gm7という感じ。こういうコードの在り方もあるんだなと衝撃を受けたものだ。

解説:萩原健太

冨田ラボ(冨田恵一)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第132回 萩原健太のotonanoラジオ#14

2020/01/07 公開

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その2)

今週のオンエア曲

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その2)

1.

ORIGINAL LOVE

ハッピーバースデイソング

『bless You!』2019年

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その2)

2.

ORIGINAL LOVE

グッディーガール feat.PUNPEE

『bless You!』2019年

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その2)

3.

ORIGINAL LOVE ACOUSTIC SET

99粒の涙

『Slow LIVE at HONMONJI』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#14

『ミッドナイト・ブルーS!? ケニー・バレル系のジャズ・ギター名演』

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1. チトリンズ・コン・カルネ / ケニー・バレル

近年、田島貴男くんがジャズ・ギターにハマってるということで、そこから発想したプレイリスト。田島くんも大好きだというケニー・バレルを起点に、ぼくが好きなジャズ・ギタリストの名演を並べてみた。この曲は1963年録音のアルバム『ミッドナイト・ブルー』の冒頭を飾っていたバレルの自作曲。テナー・サックスのスタンリー・タレンタインの土臭いブルース感覚と、バレルの都会的なブルース感覚が火花を散らす。
2. フライド・パイズ / ウェス・モンゴメリー

誰も超えることができないジャズ・ギターの最高峰、ウェス・モンゴメリー。ピックを使わず右手の親指で弦を弾きつつ、超絶オクターヴ奏法なども軽々こなしてしまうウルテク・マスターだけに名盤・名演は無数だが、今回は1963年録音のアルバム『ボス・ギター』より、ギター+オルガン+ドラムというオルガン・トリオ編成の良さが炸裂するこのファンキーなブルース・ナンバーを。
3. セイ・ヘイ・キッド / ジョン・ピザレリ

名匠、ドン・セベスキーのアレンジの下、1996年にリリースされたアルバム『ドリーム(Our Love Is Here To Stay)』より。ヴォーカルも得意とするピザレリだけに歌ものの方が目立つアルバムに仕上がっていたが、その中から彼ならではの切れ味鋭いギター・プレイを満喫できるスウィンギーなアップテンポ・インストゥルメンタル・ナンバーをピックアップ。
4. シングズ・エイント・ホワット・ゼイ・ユースト・トゥ・ビー / ジム・ホール

エラ・フィッツジェラルドやビル・エヴァンス、ソニー・ロリンズ、アート・ファーマーら多くのジャズ・ジャイアントたちとの共演でも知られる名手、ジム・ホール。彼が1957年に発表した初リーダー・アルバム『ジャズ・ギター』からデューク・エリントンの名演で知られる本曲を。けっしてテクニックをひけらかさず、渋い歌心を聞かせるこの人ならではのプレイが堪能できる。
5. スロウ・ボート・トゥ・チャイナ / ブルース・フォアマン

もともとは子供のころピアノを学んでいたが、1973年、18歳のときギターに転向。その後めきめきと腕を上げ、なんと5年後の1978年には人気アルト・サックス奏者、リッチー・コールのバンドの一員としてレコード・デビューしてしまったという天才が1981年にリリースした初リーダー作『コースト・トゥ・コースト』から、ピアノのディック・ハインドマンとのスリリングなデュオ・バトルを。
6. ジェリコの戦い / グラント・グリーン

かつて日本のジャズ喫茶でも大ヒットした1962年のゴスペル集『フィーリン・ザ・スピリット』より。19世紀前半から伝わる勇ましい戦闘の歌だ。アップテンポで躍動的に演じられることが多いのだが、グリーンはあえてテンポを遅く設定し、楽曲の奥底に潜む悲しみや傷みを淡々と引き出してみせる。ほとんど和音を弾かないグラント・グリーンの管楽器的な単音ソロが見事だ。ハービー・ハンコックのピアノ・ソロも聞きもの。
7. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ラヴ / ジョー・パス

我流でギターをマスターしながら、最終的に偉大なジャズ・ギタリストのひとりにまで登り詰めたジョー・パスが1963年にリリースしたアルバム『キャッチ・ミー』より。ギター一本のソロ演奏でも独自の個性を発揮した人だが、今回はスィンギーなコンボ演奏を。アメリカを代表するソングライター・チーム、リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートが1938年に描いた名曲をリリカルに綴る。
8. ヤードバード・スイート / タル・ファーロウ

圧倒的なテクニックでおなじみのタル・ファーロウ。1940年代、チャーリー・パーカーらが編み出したビバップ・ジャズに触発され独自の持ち味を開拓した。そんなファーロウが1957年にリリースしたアルバム『ザ・スウィンギング・ギター・オブ・タル・ファーロウ』から、チャーリー・パーカー作の名曲を。“オクトパス・ハンド”とも言われる大きな手を駆使したフレージングが最高!
9. プラム / ジョージ・ベンソン

ヴォーカリストとしても多くのヒットを持つジョージ・ベンソン。彼がポップ・フィールドで本格的な人気を博す以前、1973年にCTIレコードからリリースしたアルバム『ボディ・トーク』から、ハロルド・メイバーン、ジョン・ファディス、ロン・カーター、ジャック・デジョネット、フランク・フォスターらを従えてファンキーにグルーヴする名演を。
10. もしも皆があなたと同じだったなら / ハーブ・エリス&チャーリー・バード

1950年代から活躍する2人の名手、ハーブ・エリスとチャーリー・バードが1963年に発表した共演アルバム『ギター/ギター』より。ボサノヴァの王様、アントニオ・カルロス・ジョビンの楽曲を取り上げている。エリスのホロウ・ボディのエレクトリック・ギターとバードのナイロン弦アコースティック・ギターとが絶妙のアンサンブルを聞かせてくれる。
11. ジョードゥ / バーニー・ケッセル、シェリー・マン&レイ・ブラウン

ギターのバーニー・ケッセル、ベースのレイ・ブラウン、ドラムのシェリー・マンという人気ジャズ・ミュージシャンが結成したスーパー・トリオの演奏だ。彼らはグループとして5枚のアルバムを出しているが、その最初の1枚、1957年の『ザ・ポール・ウィナーズ』から、デューク・ジョーダン作の名曲。ギター・トリオはかくあるべしという理想的パフォーマンスだ。
12. タンジェリン / バッキー・ピザレリ

7弦ギターの使い手としても有名な名手。ベニー・グッドマン楽団の一員としても人気を博した。本プレイリストに「セイ・ヘイ・キッド」をセレクトしたジョン・ピザレリの父親でもある。そんな彼が1972年に録音したアルバム『グリーン・ギター・ブルース』から、7弦ギターならではの低音を活かした素晴らしいソロ・ギター・プレイを。

解説:萩原健太

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その2)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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第131回 萩原健太のotonanoラジオ#13

2019/12/31 公開

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その1)

今週のオンエア曲

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その1)

1.

ORIGINAL LOVE ACOUSTIC SET

フィエスタ

『Slow LIVE at HONMONJI』2019年

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その1)

2.

ORIGINAL LOVE ACOUSTIC SET

接吻

『Slow LIVE at HONMONJI』2019年

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その1)

3.

ORIGINAL LOVE ACOUSTIC SET

bless You!

『Slow LIVE at HONMONJI』2019年

 萩原健太 選曲|otonanoラジオ プレイリスト#13

『ワン・アンド・オンリー、ダン・ヒックスに焦がれて』

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1. ウォーキン・ワン・アンド・オンリー / ダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックス

今回のプレイリストは、田島貴男くんが若き日、大いに影響を受けたという酔いどれアコースティック・スウィンガー、ダン・ヒックスを起点に、そういうテイストの名曲をいろいろランダムにピックアップしてみました。まずはそのダン・ヒックス当人から。自らのバンド、ホット・リックスを率いてリリースした1972年の傑作『ストライキング・イット・リッチ』の収録曲を。
2. エミリー / ホット・クラブ・オブ・カウタウン

ジャンゴ・ラインハルト&ステファン・グラッペリのホット・ジャズと、ボブ・ウィルスのウェスタン・スウィング、双方の伝統を受け継ぐ男女3人組が1999年にリリースしたセカンド・アルバム『トール・テイルズ』より。ボブ・ディランもお気に入りだった女性フィドル奏者、エラナ・ジェイムズと、ギターのホイット・スミスのコンビネーションがごきげん。
3. アンディサイデッド / アンクル・ウォルツ・バンド

テキサス州オースティン周辺のローカル・クラブ・シーンでのみ、ちょっとだけ有名だった3人組が1974年にリリースしたデビュー・アルバム『ブレイム・イット・オン・ザ・ボサノヴァ』より。ジャンゴ・ラインハルト、レイ・チャールズ、デルタ・リズム・ボーイズ、ドク・ワトソンらの味をひょうひょうと融合した個性が素敵。
4. ゲット・アウト・オブ・ユア・レイジー・ベッド / マット・ビアンコ

人気女性シンガー、バーシアを輩出したことでもおなじみの英国ポップ・バンド、マット・ビアンコもダン・ヒックスの大ファンだったに違いない。そんな事実を教えてくれるのがこの曲。1984年のデビュー・アルバム『探偵物語 (WHOSE SIDE ARE YOU ON)』の収録曲だ。シンセなどを駆使しつつダン・ヒックス・ワールドを80年代に再現。
5. 嘘は罪 / スティーヴ・グッドマン

米国のフォーク系シンガー・ソングライター、スティーヴ・グッドマンはウルテクのギタリストとしてもおなじみ。そんな彼のギターの腕前を堪能できる1曲だ。1975年のアルバム『ジェシズ・ジグ&アザー・フェイヴァリッツ』からポピュラー・スタンダードの名曲のカヴァー。超絶テクニックに圧倒される。
6. クール・アズ・ア・ブリーズ / アスリープ・アット・ザ・ホイール

今なお活躍を続けるベテラン・ウェスタン・スウィング・バンド、アスリープ・アット・ザ・ホイールが1980年にリリースしたアルバム『フレイムド』より。この時期のメンバーに、かつてダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックスでジャジーな歌声を聞かせていた女性シンガー、マリアン・プライスもいた。
7. ニュー・サンアントニオ・ローズ / ボブ・ウィルズ&ザ・テキサス・プレイボーイズ

1929〜40年代に黄金時代を築いたウェスタン・スウィング・バンドの草分け、ボブ・ウィルズ&ザ・テキサス・プレイボーイズは、ダン・ヒックスもアスリープも、誰もが尊敬するオリジネイター。そんな彼らが1938年にレコーディングした名演を。ごきげんな躍動感は時代を超える!
8. ポーリン・ウィズ・アル / スクウィーレル・ナット・ジッパーズ

ノース・キャロライナ州チャペル・ヒルで1990年代に結成されたバンド。パンク世代ならではの視点から米国のルーツ音楽であるデルタ・ブルースやウェスタン・スウィング、ホット・ジャズなどにアプローチしてみせた見上げた連中だ。1998年にリリースされた『ペレニアル・フェイヴァリッツ』より。
9. Believe It , Beloved/ ガイ・ヴァン・デューサー&ビリー・ノヴィック

ラグタイム・ギターの名手、ガイ・ヴァン・デューサーと、ノスタルジックなクラリネット/サックス演奏でおなじみ、ビリー・ノヴィックというアコースティック・スウィング界の“いぶし銀コンビ”による1989年の名盤『イグザクトリー・ライク・アス』の収録曲。
10. ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット / ジョン・ミラー

フォーク畑から登場したアコースティック・ギターの名手、ジョン・ミラーが、米国を代表する偉大なソングライターのひとり、ジョージ・ガーシュウィンの楽曲ばかりを取り上げた1979年のアルバム『バイディング・タイム(ジョン・ミラー・プレイズ・ジョージ・ガーシュウィン』より。
11. スウィングタイム・イン・スプリングタイム / ルウ・ロンドン

こちらはブルーグラス畑で注目を集めた人。ジャンゴ・ラインハルトから多大な影響を受けた名ギタリスト、ルウ・ロンドンが1977年にリリースしたアルバムのタイトル・チューンだ。これまたクラリネットとの軽快かつスリリングなアンサンブルで、曲名通り、ウキウキ楽しく聞かせてくれる。
12. BODY FRESHER / ORIGINAL LOVE

そして、オリジナル・ラヴ。もともとは1988年、インディーズからリリースされた初のフル・アルバム『ORIGINAL LOVE』に収録されて世に出た曲だが、1991年、メジャー・デビュー・アルバム『LOVE! LOVE! & LOVE!』で再演。そちらの痛快な再演ヴァージョンを本プレイリストの最後にお届けします。

解説:萩原健太

田島貴男(ORIGINAL LOVE)さんをゲストに迎えて(その1)

●萩原健太プロフィール
萩原健太(はぎわら・けんた)。1956年生まれ。 早稲田大学法学部卒。 早川書房に入社後、 フリーに。 TBS系『三宅裕司のいかすバンド天国』(’89~’90年)の審査員として出演。 テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の「空耳アワード」(’93年~)審査員も担当。 また、 音楽評論の傍ら、 音楽プロデュース、 コンサート演出、 作曲等も手がける。 主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、 山崎まさよし『HOME』、 憂歌団『知ってるかい!?』、 鈴木雅之『ファンキー・フラッグ』など。 また、 自らもギタリストとして多くのユニット楽曲にも参加している。

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