ジャズメガネのセンチなジャズの旅

39. 稲葉国光・中牟礼貞則デュオ『カンヴァセイション』
39. 稲葉国光・中牟礼貞則デュオ『カンヴァセイション』

   戦後からモダンジャズを演奏し続けた中牟礼さんは今でも活躍している。演奏は立ってする。ギターとアンプを持って歩いているという話も聞いたことがある。1933年生まれというから驚きだ。戦後の日本のジャズの歴史には欠かせない存在。

   僕の印象の強いアルバムはタクト・レーベルから出ていたボサノヴァ・アルバム『ギター・サンバ』。ボサノヴァ・ギターの先駆けだった。そして、TBMから発売された『銀巴里セッション』。戦後の蒸し暑い夏、若き日野皓正さんと稲葉国光さんと共演している。その後、日野さんの第一期スター時代のクインテットのベーシストも稲葉国光さんだった。


text & cut by Kozo Watanabe