DJ OSSHY TOKYOの未来に恋してる!

安心・安全・健全なディスコ・カルチャーを伝達することを使命とするDJ OSSHYのインタビュー連載

第10回【愛しのジェリービーン様】

第10回【愛しのジェリービーン様】

紐解いていくと、冗談ではなく、80年代当時はあれもこれもジェリービーンという感じだと思います(笑)。先日ラジオ番組のゲストに来てくれてDJミックスをすごくほめられて、嬉しかったです。




── 先日OSSHYさんがパーソナリティを務めるラジオ番組『RADIO DISCO』に、あのリミックスの神様ジェリービーンがゲストに来たとお聞きしました! (『RADIO DISCO』番組公式blog)


OSSHY そうなんですよ! ちょうどイベントに出演するために来日中で、たまたまスケジュールが合って、ウチの番組だけに来てくれました。僕らクラブ・ディスコDJ達の恩人というか、生き神様のような存在です。ディスコ、ソウル、ロック、ニュー・ウェーヴ、パンク、ありとあらゆる音楽をダンスフロアで踊れるように、全てリミックスし直した偉大なるリミキサー。80年代に流行った12インチ・シングルがありましたが、ある意味そのパイオニア的存在だと思います。



── ディスコでプレイするために、その曲のロング・ヴァージョン(エクステンデッド・ヴァージョン)が収められた12インチ・シングルは、当初はプロモーション盤としての意味合いが強かったですが、それにダンス・ミュージック・ファンが飛びついて、市販されるようになりましたよね。


OSSHY そうです。ただ尺を伸ばしたのではなく、新たにダンストラックとして生まれ変わった作品は、やはりリミキサーのテクニックとセンスが勝負になります。ジェリービーンをはじめ、アーサー・ベイカー、シェップ・ペティボーンが80年代を代表するリミキサー御三家と言われていました。でも80年代のリミキサー王は間違いなくジェリービーンだと僕は思っています。80年代、ディスコでかかる曲はソウルミュージックと、いわゆるブラックミュージシャンが主体でした。そんな中でロックはもちろん、AOR、パンク、ニュー・ウェーヴ等、色々な音楽が流行りはじめ、でもその音楽をそのままディスコでかけるというのは、なかなか難しくて。そこで、打ち込みにちょっと手が加えられたり、ビートが強くなっていたり、ブレイクが入っていたり、ヒット曲にそういうリミックスを施していたのは、ほとんどがジェリービーンでした。その数は優に300曲は超えていると言われています。




『ライク・ア・ヴァージン』 マドンナ(1984年)
*2001年デジタル・リマスター盤のみジェリービーンによる「ライク・ア・ヴァージン(エクステンディッド・ダンス・リミックス)」が追加収録



例えば「ライク・ア・ヴァージン」をはじめとする初期マドンナのヒット曲のほとんど。ボニー・タイラー「ヒーロー」、シンディ・ローパー「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」「シー・バップ」、ビリー・ジョエル「あの娘にアタック」、スティング「セット・ゼム・フリー」、デヴィッド・ボウイ「ブルー・ジーン」、ジョージ・ベンソン「20/20」、ポール・マッカートニー&マイケル・ジャクソン「セイ・セイ・セイ」、ホイットニー・ヒューストン「恋は手さぐり」「すてきなSomebody」、デニース・ウィリアムス「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」……こうやってリミックスを手がけた曲の一部を挙げただだけでも、ヒット曲のオンパレードです。



── 当時は多くの人気アーティストが、オリジナルを作ったら、リミックスはジェリービーンにオーダーという感じだったのでしょうか?


OSSHY そうだったようです。シングルはオリジナル・ヴァージョンとジェリービーンのリミックス・ヴァージンがセットというパターンが多かったですよね。そこまで認められると強いですよね。ニュー・ウェーヴ系とか、そういうディスコDJ泣かせの名曲を全部リミックスし直してくれて、それまでは家で聴いているだけだった名曲達が、ダンスフロアでも聴けるようになって、踊れるようになりました。色々なリミキサーがいて、でも原曲が原型をとどめていないくらいリミックスする人も多かったのですが、それはそれで一方で流行りましたが、でもジェリービーンは本当にオリジナルに忠実なんです。だからオリジナルを品よくロング・ヴァージョンに仕立ててくれているというところが、我々DJからすると、すごくかけやすかったです。踊る方も、「この曲知ってる~!」ってピンとくるので盛り上がります。



── オリジナルに忠実で、リミックスでよりカッコよくしてくれるという信用が、アーティストからもあったのでしょうね。


OSSHY 多分そうだと思います。おや何か違うな?くらいの感じで、でもカッコイイと思わせてくれるからOK!という感じだったのではないでしょうか。




「Who Found Who」 Jellybean feat. Elisa Fiorillo(1987年)
1987年9月19日付Billboard HOT 100で16位をマーク。ジェリービーン個人名クレジットでは最大のヒット曲!(写真のシングルは廃盤)




── OSSHYさんはいつ頃から親交があったのですか?


OSSHY いえ、それが今回初めてお会いすることができたんです。毎年行われている、ハウスの創始者と言われているラリー・レヴァンのトリビュートイベントに出演するために来日していて。そこでDJ仲間がつないでくれて、帰国前に番組に寄ってくれました。もちろん番組独占でした。まさか来てくれると思っていなかったので、正直びっくりしました。でも世間的には、ジェリービーンといっても知らない人が大半なので、番組冒頭でジェリービーンとはなんぞやという説明をして。それで「今日のライヴミックスは全編あれもこれもジェリービーン・リミックス・ワークスでいきます」といって流したのですが、結局リスナーがみんな知っている曲ばかりなので、びっくりしていました。「これ日頃の『RADIO DISCO』じゃないですか!」というツイートが殺到しました(笑)。「いかに日頃OSSHYがかけてる曲が、ジェリービーンのヴァージョンなのかがよくわかりました」とか、リスナーのみなさんにジェリービーンのすごさが伝わってようで、嬉しかったです。



── OSSHYさんの作品にもジェリービーン・リミックスの曲が入っていますか?


OSSHY そうですね。『DISCO LOVERS』はどちらかというと、オリジナル・ヴァージョンのものが多い構成ですね。『DISCO LOVERS』は、ジェリービーン・ヴァージョンも後に生まれるホイットニー・ヒューストン「すてきなSomebody」、ポインター・シスターズ「ソー・エキサイテッド」、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン「コンガ!」、バングルス「エジプシャン」などのオリジナル・ヴァージョンが何曲か収録しています。




『バーニング・アップ』 マドンナ(1982年)



── やはりジェリービーンというと、マドンナというイメージが強いですよね。


OSSHY そうなんですよ。恋人でありプロデューサーであり、1stアルバム『バーニング・アップ』の大ヒットの立役者ですからそういうイメージが強いと思います。番組ゲストの時に、思い入れの強いアーテイストは? という質問をしたら、まずマドンナの名前を挙げて、アルバム『バーニング・アップ』の中の曲は全部思い入れがあると言っていました。その次がホイットニー・ヒューストンで、彼女のリミックス・ヴァージョンもほとんど彼が手がけています。中でも、この曲は僕も現場でよくかけるのですが「Love Will Save the Day」にすごく思い入れがあると教えてくれました。でも僕はこの曲はジェリービーンがリミックスしていることを知らなくて、まだまだ勉強不足ですね。



── その日は時間がいくらあっても足りない感じだったんでしょうね?(笑)


OSSHY そうなんです。彼にDJミックスをすごくほめられて、嬉しかったです。それで「何をかけましょうか?」って聞くと「任せるよ」と言ってくれて、「マドンナの<ドレス・アップ・ユー>12インチ・シングルとジョー・ジャクソンの<ホワット・ユー・ウォント>でいいですか?」って聞いたら、すごく喜んでくれて、二重丸をもらいました(笑)。本人もすごく気に入っている2曲みたいです。最初に彼の曲でオンエアできる曲のリストを見せたら、「おーっ!全部忘れていた」って(笑)。「こんなものを作っていたんだ!」って、作っていたことを忘れていました(笑)。




『Wotupski!?!』Jellybean(1984年)



── クレジットに名前が出ていないものもたくさんありますよね。それを考えると本当に膨大な数の曲を手がけていらっしゃって、忘れもしますよね。


OSSHY 紐解いていくと、冗談ではなく、当時はあれもこれもジェリービーンという感じだと思います(笑)。自分名義のアルバムやシングルもいくつか出していて、’84年のアルバム『Wotupski!?!』は、収録されている「ザ・メキシカン」と「サイドウォーク・トーク」が全米ディスコチャートで1位を獲得しています。「サイドウォーク・トーク」に関してはマドンナもコーラスで参加しています。僕にとっての生き神様、ジェリービーンの作品についてはこれからも調べて、掘り下げて、現場でかけていきたいです。(つづく)


インタビュー・文/田中久勝




DJ OSSHY 出演スケジュール


9月1日(金) ナバーナマンスリーパーティー@CLUB SIX TOKYO
9月2日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
9月9日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
9月10日(日) THE CLUB @ BAR SOUL SONIC BOOGIE 恵比寿
9月13日(水) MAHARAJA Best Dance Classics SP ゲスト出演@マハラジャ名古屋
9月15日(金)「DISCO LEON」@グランド ハイアット東京
9月16日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
9月17日(日) 早見優 Happy 35th Anniversary LIVE" ゲスト出演"@代官山LOOP
9月22日(金) ナバーナマンスリーパーティー@ESPRIT TOKYO
9月23日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
9月24日(日) サンデーディスコ@nishiazabu alife
9月30日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
10月1日(日) DJ OSSHY Birthday Disco Night@surfers ZUSHI
10月6日(金) ナバーナマンスリーパーティー@CLUB SIX TOKYO
10月20日(金) ナバーナマンスリーパーティー@nishiazabu alife
10月25日(水) Dynasty Tokyo Surfer's Night@恵比寿act*square


イベントは変更になることもございます。
詳しくはDJ OSSHY公式サイト(www.osshy.com) をご参考ください。

プロフィール

DJ OSSHY
DJ OSSHY (公式サイト http://www.osshy.com/)
「80′s ディスコ伝道師。 MCとミキシングを両方こなす、DISCO DJのスペシャリスト。
フリーアナウンサーの草分け、司会者の第一人者「押阪忍」の長男。
安心・安全・クリーンなディスコの魅力を全国に伝えている。
2016年、17年 安倍内閣主催「観桜会」招待DJ
民放テレビ初のディスコTV番組「DISCO TRAIN/TOKYO-MX」、業界初、お昼のディスコラジオ番組「RADIO DISCO/Inter-FM897」、「Family Disco/JFN 全国放送」等、ディスコ放送番組DJのパイオニアでもある。
東京スカイツリー、東京タワー、羽田空港、大型客船シンフォニー、小金井ゴルフ倶楽部などで、初となるディスコ・イベントのメインDJを務め、グラミー賞シンガーのジョディ・ワトリー、角松敏生との共演イベントも大きな話題を呼んだ。
世界初AOR MIX CD『TOKYO AOR』、『WE LOVE DISCO』はアマゾンベストセラーチャートで1位を記録。
2017年にはCD『SHONAN AOR mixed by DJ OSSHY』(4/26発売)、『HAPPY DISCO~Tabu Night』(5/24発売)を2か月連続リリース。初の著書『ディスコの力』(PHP研究所)も好評発売中。
今、日本で一番集客力のある、ディスコ世代に支持されているDJタレント。

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