DJ OSSHY TOKYOの未来に恋してる!

安心・安全・健全なディスコ・カルチャーを伝達することを使命とするDJ OSSHYのインタビュー連載

第8回【現役DJの心得】

第8回【現役DJの心得】

いつも8時間くらい練習してから本番に臨んでいます。それぐらいやらないと怖くて本番の舞台には立てません。いまこの世界で生き残っているDJたちはじつはみんな同じだと思いますね。




―― DJ初心者でも、これを流せば100%盛り上がるというディスコでの鉄板曲を教えていただけますか?


OSSHY DJの三種の神器じゃないですけど、これをかければ絶対フロアに人が集まってくるという破壊力抜群の曲が確かに何曲かあって、これはミックスの仕方をミスしたとしても、その曲がかかった瞬間にDJ技術に関係なく100%盛り上がります……それじゃ教えちゃいますね(笑)。「ザッツ・ザ・ウェイ」(KC&ザ・サンシャイン・バンド)、「ガット・トゥ・ビー・リアル」(シェリル・リン)、「君の瞳に恋してる」(ボーイズ・タウン・ギャング)、「トゥゲザー・フォーエヴァー」(リック・アストリー)……このあたりは間違いないです。当然ほかにも色々ありますが、一億総DJ時代と言われている今だからこそ、こういう鉄板曲の存在をあえて知っておいて欲しいです。本職として言うのは悔しいのですが、誰がやっても盛り上がりますから(笑)。


リック・アストリー『ホエネヴァー・ユー・ニード・サムバディ』<br />
リック・アストリー
『ホエネヴァー・ユー・ニード・サムバディ』
「トゥゲザー・フォーエヴァー」ほか収録
(1987年)
*『ディスコ・ラヴァーズ』Disc5に収録


―― つまり、OSSHYさん選曲・監修の『ディスコ・ラヴァーズ』をずっとかけていれば盛り上がるという事ですよね(笑)。


OSSHY ありがとうございます(笑)。元々『ディスコ・フリーク』というCDボックスがあって、おかげさまでロングセールスになりましたが、その第2弾的な発想で『ディスコ・ラヴァーズ』を選曲・監修させていただきました。意識したのはディスコならではのヒット曲をたくさん入れる事でした。だから前回『ディスコ・フリーク』はどちらかというと、ディスコのど定番の曲が詰まったボックスセットで、変化球があんまり入っていない。一方で『ディスコ・ラヴァーズ』は意識的に変化球を投入していて、ディスコに通っていないとわからないという曲もかなり収録しました。ディスコでは人気、でも一般的には知られていない、そういう曲がたくさん入っているので、『ディスコ・ラヴァーズ』をずっと聴いていると、当時のリアルディスコが体感できると思います。もちろんカヴァー・ヴァージョン、リミックス・ヴァージョンもふんだんに挟み込んでいるので、平成型ディスコと言われているものも感じる事ができると思いますね。平成型ディスコっていうのは、以前もお話しましたがリミックスのようなカヴァーがかかる時代なので、今のノリを大切にした選曲になっています。「ファンキン・フォー・ジャマイカ」(トム・ブラウン)の話もしましたが、オリジナル・ヴァージョンじゃなければ踊らないという常連さんが多かったのに、今となってはその逆で、オリジナルでは踊らない、リミックス・ヴァージョンじゃないとノリが悪いですよね、って(笑)。


Various Artists『ディスコ・フリーク』Various Artists
『ディスコ・フリーク』
(2007年)



―― そこまで認知されたら、してやったりというか、大成功ですね。


OSSHY そう、大成功です。現代型のディスコのヒットを作る事ができたかなと、リミックス・カヴァーの認知が広がってきた事で感じています。80’sディスコ復活という事を聞くと、ただ昔の事を懐かしんでいるだけじゃないか、懐メロじゃないかという言い方をされがちですが、決してそうじゃない。素材としては昔のものをメインに活かしながら、現代型のものをアレンジして、平成型ディスコというものを作っている事が“今感”だと思います。そうすると懐メロではなくなって、何とか全集のようなものを聴いているのではなく、昔から人気がある曲の良さを生かしつつ、新しいヴァージョンを作って、今のディスコの楽しみ方を提案しているという事です。



―― そこですよね、一番強調しなければいけないのは。


OSSHY そうなんです。懐メロの回顧主義じゃないんです。そこは誤解されたくないです。昔ディスコで遊んでいた人たちが、今また流行っているみたいだから、30年ぶりに踊りに行ってみようとディスコに遊びに来ると、「昔ってこうじゃなかった」と言う方も一部にはいらっしゃいます。7割がたは昔と同じ曲をかけていますが、3割は“今”を意識したアレンジヴァージョンをかけていて、こちらとしてはその3割の部分を一番強調したいです。


ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』ボズ・スキャッグス
『ミドル・マン』
「ジョジョ」ほか収録
(1980年)
*『ディスコ・ラヴァーズ』Disc4に収録


―― 個人的にお聞きしたいのですが、『ディスコ・ラヴァーズ』にボズ・スキャッグスが収録されていますが、ディスコでボズというとやっぱり「ジョジョ」なんですか?


OSSHY ディスコでは昔からよくボズをかけていましたね。今もそうですが、お店が開店して1時間くらいの、お客さんを馴染ませる時間というか、ウォーミングアップの時間には「ジョジョ」のようなミディアム調のAORをよくかけていました。ボビー・コールドウェルもそうですね。AOR解釈の曲で、メインタイムでかけていたのはボズ・スキャッグスの曲だとほかに「ロウダウン」、サンタナの「ホールド・オン」とか、クリストファー・クロスの「風立ちぬ」や「オール・ライト」とかで、メロディがきれいかつメロウで、でもリズムがしっかりしていて、ノリやすいものが受けていました。


クリストファー・クロス『アナザー・ページ』クリストファー・クロス
『アナザー・ページ』
「オール・ライト」ほか収録
(1983年)
*『ディスコ・ラヴァーズ』Disc2に収録


―― OSSHYさんは、今もまだ知らない曲、まだ見ぬ名曲を探し続けているのですか?


OSSHY まだ見ぬ名曲が山のようにあります(笑)。常にルーティーンで仕入れをやっていますが、全然追い付かないです。最近の自分のなかのヒット曲はジョン・アンダーソンの「Hold On To Love」で、1988年の曲なんですが、当時プログレとかハードロックをやっていたミュージシャンって、AORに傾倒する事が少なくなくて、その一例が元イエスのリード・ヴォーカル、ジョン・アンダーソンです。それとエイドリアン・ガーヴィッツというアーティストも、色々なハードロックバンドに所属して、ソロになった時にAOR路線にいって、それがまたすごくいいんです。音源の仕入れ先としては、今はネットラジオが多く、世界各国の80’sチャンネルをザッピングしていて、その中で新しい発見があるので「Hold On To Love」を聴いた時も“これ昔あったなぁー”という再発見でした。初めて聴くものも当然ありますが、昔聴いた曲を完全に忘れている事が多くて、また聴く機会があって、もう一回検索し直して、ネタとして仕入れるということが、永遠に続いています。


ジョン・アンダーソン『イン・ザ・シティ・オブ・エンジェルス』ジョン・アンダーソン
『イン・ザ・シティ・オブ・エンジェルス』
「Hold On To Love」ほか収録
(1988年)



―― 仕入れたらすぐにフロア現場で流すのですか?


OSSHY 主にラジオのほうのミックスでトライして、その反応を見て、ディスコ現場に落としていくという流れです。ラジオでは色々な曲を結構気楽にチャレンジして流していて、でもそれがそのまま現場で通用するかというのは別です。現場でもチャレンジしますが、大抵新しいものに対しての反応は薄いです。おなじみの曲と同じようなテンションで踊ってくれるかというと、それはなかなか厳しくて、でもいかにそれをキープさせるように持っていくかという戦いの場ですね。自分はいつもディスコの現場は勝負の場だと思っています。毎回チャレンジしたい曲を1、2曲持って行って、勝負に臨んでいます。この曲を今日は聴かせたい、そして踊って欲しいと思っているので、どうやれば気持ちいい流れで踊ってもらえるかというシミュレーションをするのが練習です。



―― DJ界の大御所も練習を怠らないんですね。


OSSHY 長くやってきたぶん不器用なところもあるので練習しないとダメです。チャレンジ精神を保ち続けていく気持ちも大切ですね。いつも8時間くらい練習してから本番に臨んでいます。それぐらいやらないと怖くて本番の舞台には立てません。ラジオも現場も同じですよ。いまこの世界で生き残っているDJたちはじつはみんな同じだと思いますね。(つづく)


インタビュー・文/田中久勝




DJ OSSHY 出演スケジュール


7月15日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
7月16日(日)"バブリーディスコナイト"@ ホテルコンコルド浜松
7月21日(金)ナバーナマンスリーパーティー@ESPRIT TOKYO
7月22日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
7月23日(日)IKURA's American Festiva2017 7/23@富士スピードウェイ
7月26日(水)Dynasty Tokyo Surfer's Night @ 恵比寿act*square
7月29日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
7月30日(日)サンデーディスコ@nishiazabu alife
8月04日(金)ナバーナマンスリーパーティー@DiA tokyo
8月05日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
8月12日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
8月14日(月)『ファミリー・ディスコ』&『80’s Night Fever in CITTA’10th Anniversary Special!』@CITTA’
8月18日(金)ナバーナマンスリーパーティー@nishiazabu alife
8月19日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
8月25日(金)Disco Night Aquarium~フライデーナイトフィーバー~@日本橋三井ホール
8月26日(土)「RADIO DISCO」InterFM897 14:00-17:00 生放送
8月27日(日)サンデーディスコ@nishiazabu alife


イベントは変更になることもございます。
詳しくはDJ OSSHY公式サイト(www.osshy.com) をご参考ください。

プロフィール

DJ OSSHY
DJ OSSHY (公式サイト http://www.osshy.com/)
「80′s ディスコ伝道師。 MCとミキシングを両方こなす、DISCO DJのスペシャリスト。
フリーアナウンサーの草分け、司会者の第一人者「押阪忍」の長男。
安心・安全・クリーンなディスコの魅力を全国に伝えている。
2016年、17年 安倍内閣主催「観桜会」招待DJ
民放テレビ初のディスコTV番組「DISCO TRAIN/TOKYO-MX」、業界初、お昼のディスコラジオ番組「RADIO DISCO/Inter-FM897」、「Family Disco/JFN 全国放送」等、ディスコ放送番組DJのパイオニアでもある。
東京スカイツリー、東京タワー、羽田空港、大型客船シンフォニー、小金井ゴルフ倶楽部などで、初となるディスコ・イベントのメインDJを務め、グラミー賞シンガーのジョディ・ワトリー、角松敏生との共演イベントも大きな話題を呼んだ。
世界初AOR MIX CD『TOKYO AOR』、『WE LOVE DISCO』はアマゾンベストセラーチャートで1位を記録。
2017年にはCD『SHONAN AOR mixed by DJ OSSHY』(4/26発売)、『HAPPY DISCO~Tabu Night』(5/24発売)を2か月連続リリース。初の著書『ディスコの力』(PHP研究所)も好評発売中。
今、日本で一番集客力のある、ディスコ世代に支持されているDJタレント。

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2017年5月24日発売
ウルトラ・ヴァイヴ
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