矢野顕子 主演『SUPER FOLK SONG』ピアノが愛した女。event情報OTONANO powered by Sony Music Direct (Japan) Inc.

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映画『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女。~』
[2017デジタル・リマスター版] 

日時 登壇者 劇場 スケジュール チケット
3月16日(木)
終了致しました。
のん シネマート新宿 21:20~上映
上映後、舞台挨拶
終了致しました。
3月5日(日)
終了致しました。
DJみそしるとMCごはん シネマート新宿 14:30~上映
上映後、舞台挨拶
3月4日(土)
終了致しました。
三浦光紀 シネマート新宿 16:30~上映
上映後、舞台挨拶
1月6日(金)
終了致しました。
坂本美雨 新宿バルト9 19:30~上映
上映前、舞台挨拶
1月7日(土)
終了致しました。
砂原良徳
&
ユザーン
15:00~上映
上映後、舞台挨拶
1月8日(日)
終了致しました。
三浦光紀 11:00~上映
上映後、舞台挨拶
1月9日(月・祝)
終了致しました。
平野勝之 11:00~上映
上映後、舞台挨拶
1月13日(金)
終了致しました。
三浦光紀 梅田ブルク7 19:30~上映
上映後、舞台挨拶
1月14日(土)
終了致しました。
センチュリーシネマ 12:30~上映
上映前、舞台挨拶
T・ジョイ博多 16:30~上映
上映後、舞台挨拶
1月15日(日)
終了致しました。
ユナイテッド・シネマ札幌  15:00~上映
上映後、舞台挨拶
1月26日(木)
終了致しました。
鈴木慶一 新宿バルト9 19:30~上映
※本編終了後登壇
1月27日(金)
終了致しました。
清水ミチコ 19:30~上映
※本編終了前登壇予定

※KINEZO EXPRESSのご利用には、事前に「オンラインチケット予約KINEZO」の会員登録(無料)が必要です。

※当日、予告なく変更になる場合がございます。また都合により、ご本人の登壇が中止になる場合もございます。


2016年12月22日(木)

矢野顕子、25年ぶりの舞台挨拶。

映画『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女。~』[2017デジタル・リマスター版]公開記念プレミア上映会

登壇者:矢野顕子

MC:今井智子(音楽ライター)

会場:新宿バルト9 シアター8

  「なーんでこんなに一生懸命なんだろ」と笑いながら、当時の映像の中の自分の印象について語る矢野。登場からハキハキとあいさつし、会場は一瞬で矢野ワールドになった。

  25年前の作品のリバイバルということで、当時についての質問をされると「思い出せないーー」と冗談交じりに言いながらも、当時の貴重な現場の雰囲気を教えてくれる矢野。「監督から、撮影するときは、どこから撮られているかわからないようにするし、レコーディングの邪魔にならないようにしますから、と説得されたの」という言葉からは、監督の作品への熱意が想像できる。

  制作の経緯について聞かれた矢野は、「まったく思い出せない、全部忘れちゃうの」と再び冗談を言って観客を笑わせ、続けて、「でも映画を撮っておいて良かった。時が経ってしまうと、私は全部流れて忘れていっちゃうから」と笑う。「だから今日皆さんがここに集まって。(作品を)観たいと言ってくれてよかったと」改めて故・坂西監督へ感謝を表していた。多くの時間を共に過ごしたレコーディングエンジニアの吉野金次について聞かれると、「当時は本当に自分のことで精一杯だったスタッフのことは考えてなかったんだけど、その後、私が集中している間、エンジニアの人は気を使ってトイレにもいかなかったと気づいて」

  「集中すると、3、4時間もノンストップで」レコーディングを続ける矢野。撮影時間は92時間にもおよんでいた。

  本作は、今年40周年を迎える矢野のキャリアのいいターニングポイントになったという。

  「この映画も相まってこの歌とピアノの世界を楽しんで頂ける土台ができたんじゃいかな」と語る。

  この作品の中では、失敗して悔しがる矢野の姿をその場にいるように感じとれる。「もう後少しで完成するのに、あっ!てなるところもある、今日は皆さん一緒にあっ!てなってください」と、上映を楽しみにしている観客に呼びかけた。

・名古屋・大阪・東京登壇時のエピソード公開!

 昨年12/13(火)名古屋・センチュリーシネマ、12/15(木)大阪・梅田ブルク7、12/22(木)東京・新宿バルト9で行われた「SUPER FOLK SONG〜ピアノが愛した女。~」プレミアム試写会で、ご登壇された矢野顕子さん。この映画について、またご自身の制作に対する姿勢など、にこやかに話して下さいました。3カ所でのお話で印象的だったことをまとめてみました。

 

 初の弾き語り作品『SUPER FOLK SONG』とそれを撮影することになったいきさつは?

「それまでコンサートは一人でもやっていましたし、ピアノと歌は一番気兼ねなくできるわけですど、アルバム1枚って初めてだったので、本当にそれでいい?みたいな感じ。すごい挑戦だったんです。それを撮影するという提案に、当初はお断りしていたんですが、監督の坂西伊作が毎日ニューヨークのレコーディング・スタジオに来て、邪魔にならないよう隅っこで出待ちしてるんです(笑)。そのうちかわいそうになってOKしてしまいました」

 アルバム制作と撮影が同時進行している現場はどんなだったのでしょう?

「私は自分の集中力がそがれるようなことが起きると困るので、ちょっとでも音を立てたりしたらその場で(撮影を)やめるから、と。それでいいというので撮影をOKしたんですね。カメラはないものとしてやりますからと言ってやっていました。デジタルじゃなくてフィルムだから、近くだったらカメラを回す音が入ったと思うんですよね。離れたところから撮影していたんだと思うけど、カメラがどこから撮っているかわからなかったし、監督も私にこんな風にしてほしいとかいうことは全くありませんでした。だから、こういう映画が撮れたんだろうと思います」

 撮影は2月の松本市のハーモニーホール。寒かったのでは?

「(映画ではわからないと思いますが)空調の音が入るとまずいので空調も止めて、みんなガタガタ震えながらやってたと思います。一応撮影に入る前に空調を入れて部屋を暖めて、レコーディングを始めたら止めていたんじゃないかな」

 この映画を見て思い出深いシーンはありますか?

「パット・メセニーが私のために書いてくれて、カセット・テープでくれた「PRAYER」という曲、当初はレコーディングどうしようかと思ったんですけど、やっぱり録りたくて。でも歌詞がギリギリまでつかなくて、松本のハーモニー・ホールのカフェテリアみたいなところで、外を見ながら書いたり消したりやってるのを撮っていて。日記を書いてるところを見られていたら嫌でしょ?そういう感覚かな。でもカメラはないものと思って、気にしないようにしていました」

 24年前のご自身を映像作品で客観的に見てどんなお気持ちですか。

「私は編集にも立ち会わなかったし、どうしたいということは一切なかったし、監督からも何も聞いてなかったので、最初に出来たときは”うわぁ恥ずかしい”とか思って(笑)。もっと恥ずかしいところがあったかもしれないんですけどね。でもこれは監督の坂西伊作が、こういう矢野顕子をみんなに見てほしいと思って編集しているんですね。だから一切ナレーションもないし、この姿を見ろ、と。そういう風にしたから伝わるものがあるんだなと、今見ると強く思いますね」

 この作品が作られた当時を振り返って思うことは?

「細かいことは覚えていませんが、何よりもこの時、私が若かったというのもありますし、若さからの自分に対する、絶対できるまでやる!やるんだから!と言ってると、最終的にできる。その体力と気力もあったし。今はこれと同じやり方をすると思えないんですけど、その時は自分をどんどん駆り立てていくことが、自分にとって一番よいことだ、と。それがピアノと歌だけ、つまり100%自分から出てくるものなので、その自分との戦いっていうかね、だからこの映画ではそれを、みなさん固唾を飲んで見守っているという感じでしょうか。その時の私の実力であり、その時の私のやり方であり。だから2度と撮れない映画なんですね。今は同じような曲やってるんですけど、今は全く違うしね。だからこの時の私を見てくださいっていう感じかな」

text.今井智子

©映画『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女。~』[2017デジタル・リマスター版]

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